1900年 1900 (1976) 4/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1900年の同じ日に生を受けた地主と小作人の息子がイタリアの激動の時代を舞台に、それを生き抜きながらの友情と運命を描く、監督、脚本ベルナルド・ベルトルッチ、主演ロバート・デ・ニーロジェラール・ドパルデュードミニク・サンダドナルド・サザーランドバート・ランカスター他共演の一大叙事詩。


ドラマ


スタッフ キャスト ■

監督:ベルナルド・ベルトルッチ
製作:アルベルト・グリマルディ

脚本
フランコ・アルカッリ

ジュゼッペ・ベルトルッチ
ベルナルド・ベルトルッチ
撮影:ヴィットリオ・ストラーロ
編集:フランコ・アルカッリ
音楽:エンニオ・モリコーネ

出演
アルフレード・ベルリンギエリ:ロバート・デ・ニーロ

アルフレード・ベルリンギエリ(少年期):パオロ・パヴェージ
オルモ・ダルコ:ジェラール・ドパルデュー

オルモ・ダルコ(少年期):ロベルト・マッカンティ
アーダ・フィアストリ・ポーラン:ドミニク・サンダ

アッティラ・メランキーエ:ドナルド・サザーランド
アルフレード・ベルリンギエリ:バート・ランカスター
シスター・デゾラータ:フランチェスカ・ベルティーニ
レジーナ:ラウラ・ベッティ
レジーナ(少女期):ティツィアーナ・セナトーレ
オッタヴィオ・ベルリンギエリ:ヴェルナー・ブルーンス
ネーヴェ:ステファニア・カッシーニ

レオ・ダルコ:スターリング・ヘイドン
アニタ・フルラン(娘役も):アンナ・ヘンケル
アメリア:エレン・シュヴィールス
ピオッピ夫人:アリダ・ヴァリ
ジョヴァンニ・ベルリンギエリ:ロモロ・ヴァリ
レオニダ:ジャンカルロ・キエーザ
エレオノーラ・ベルリンギエリ:アンナ・マリア・ゲラルディ

トゥーロ:アントニオ・ビオヴァネッリ
オルソ:パオロ・ブランコ
モンタナーロ:サンテ・ビアンキ
ロジーナ:マリア・モンティ

リゴレット:ジャコモ・リッツォ
アニタ・フルラン:ステファニア・サンドレッリ

イタリア/フランス/ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ

2000年製作 317分
公開
イタリア:1976年8月16日
北米:1977年11月4日
日本:1982年10月23日
製作費 $9,000,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

● 第一部

1945年4月25日、イタリア解放記念日。
ポー川流域の農村地帯で、のどかな農村地帯を歌いながら行く青年が銃撃される。

青年は、”戦争は終わったはずなのに”と言いながら、息を引き取る。

その後、農民達は銃を取り、逃亡しようとするファシストの残党アッティラ・メランキーエ(ドナルド・サザーランド)と妻のレジーナ(ラウラ・ベッティ)を追い詰める。

一方、銃を手にした少年が、一帯の農園主のアルフレード・ベルリンギエリ(ロバート・デ・ニーロ)を牛舎に連れて行く。

1900年1月1日。
ベルリンギエリ農園では、二人の男の子のが誕生する。

一人は、小作人レオ・ダルコ(スターリング・ヘイドン)の娘ロジーナ(マリア・モンティ)の子で、父親がいないオルモ、その直後に、大地主アルフレード・ベルリンギエリ(バート・ランカスター)の次男ジョヴァンニ(ロモロ・ヴァリ)と妻のエレオノーラ(アンナ・マリア・ゲラルディ)の子で、祖父と同じアルフレードと名付けられる。

数年後。
アルフレード(パオロ・パヴェージ)とオルモ(ロベルト・マッカンティ)は、喧嘩ばかりしながら共に成長して、友情も深める。

夏のある日、若者達の歌や踊りを見たアルフレード老は、自らの老いを実感して、牛舎で首吊り自殺し、それをレオが発見する。

父親の財産を狙っていた次男のジョヴァンニは、遺言状を偽造する。

祖父の死と、父親の卑劣な行為に、アルフレードはショックを受ける。

その後、嵐で作物が全滅したことを理由に、ジョヴァンニは、小作人達の賃金を半減にしたため、彼らの反感を買う。

小作人達はストライキを断行し、地主達が労働するしかない状況になる。

そんな奇妙な光景を見ていた老人レオは、木陰で息を引き取る。

やがて、労働組合の招きで、オルモや農民の子供達はジェノヴァへと向う。

1918年。
逞しい青年に成長して第一次世界大戦に従軍し、無事に帰還したオルモ(ジェラール・ドパルデュー)は故郷に戻る。

かつての仲間達や、母親ロジーナに再会して歓迎されたオルモは、ヴェローナから来たと言う教師アニタ・フルラン(アンナ・ヘンケル)と出会う。

アルフレードとも再会したオルモは、労働力の代わりに機械化された農園の変化を自慢する、主人ジョヴァンニの補佐で農園の管理人アッティラの考えに賛同できない。

やがて、地主達に従わない社会主義者の農民は立退きを求められ、それに反発するオルモやアニタらは断固として抵抗する。

ジョヴァンニら地主達は、社会主義者らを徹底的に排除することを考えるが、アルフレードと伯父オッタヴィオ(ヴェルナー・ブルーンス)はそれに従わない。

その後もアルフレードとオルモの友情は続き、アルフレードは、伯父の家で、アーダ・フィアストリ・ポーラン(ドミニク・サンダ)と知り合い、オルモは、アニタと同志以上の関係になり愛し合う。

情緒不安定気味のアーダが気に入ったアルフレードも、納屋で彼女と愛し合う。

その頃、オルモやアニタが知る老人達が、アッティラらの手で焼き殺される事件が起きる。

遺体を荷車に乗せ、叫びながら町を行くオルモとアニタに賛同する者は哀悼の行進をする。

同じ頃アッティラは、”黒シャツ隊”に入隊して、仲間達と共に気勢をあげる。

● 第二部

愛を深め合っていたアルフレードとアーダは、黒シャツ隊のいない南の地、シチリアタオルミーナに向うことを、オッタヴィオに告げる。

オッタヴィオは、二人にコカインを試させて、三人は陽気に過ごすが、ジョヴァンニ危篤の連絡が入る。

自宅屋敷に戻ったアルフレードは、書斎をあさっていたオルモから、ジョヴァンニが、祖父と同じく牛舎で亡くなったことを知らされる。

オルモは、地主となったアルフレードに、アッティラを即刻、解雇するよう迫られる。

アルフレードは、オルモに女の子”アニタ”が生まれたことを知るが、妻アニタは出産で死亡したため、子供に彼女の名を付けたのだった。

葬儀は終わり、屋敷に戻った母親達の前で、アルフレードはアーダと結婚することを告げる。

二人の結婚式の日、子供時代からアルフレードに心を寄せていた、いとこのレジーナは、アーダに嫌味を言うが、逆に侮辱されてしまい、彼女はアッティラに愛を示してしまう。

アルフレードはアッティラを書斎に呼び、レジーナをアーダに近づけないことと、黒シャツ隊の制服に不快感を示す。

その後、オッタヴィオが白馬を連れて現われ、それをアーダに贈る。

アッティラとレジーナは求め合おうとしていたが、彼は手袋を渡しに来た少年を犯して、口止めのために殺してしまう。

アーダは、乗馬中にオルモと出くわし、屋敷に戻ろうとする。

人々は、姿を消した少年が無残な死体で発見されるが、アッティラは、オルモを殺人の容疑者として告発する。

オルモは黒シャツ隊によって袋叩きに遭うが、彼の無実を知るアーダは、それをアルフレードに伝える。

自分が犯人だと言う者が現われ、オルモは解放されるが、妻アーダの言葉を信じて、友人として手を打とうとしないアルフレードを見て、オッタヴィオは彼を見限る。

その後オルモは、証拠不十分で釈放された少年殺しの容疑者から、黒シャツ隊の誰かが死体を隠していたことを知らされる。

子供の出来ないアーダは、オルモの娘アニタを可愛がり、読み書きを教えたりもする。

しかし、オルモはそれを迷惑に思い、アルフレードも理解を示さず、アーダは次第に酒に溺れていく。

そんなアーダは、今ではアルフレードも訪れることのないオルモの家を訪ね、彼と心触れ合うようになる。

少年の亡霊に怯えるレジーナだったが、愛人アッティラは、気の弱いアルフレードと、酒浸りのアーダから屋敷を奪うことも考える。

その矢先、アッティラは、借金苦の地主ピオッピ家が抵当流れになりそうなことを知る。

クリスマスの夜。
酒場にいたアーダを迎えに行ったアルフレードは、ふしだらな彼女を、オルモの家に居たことも含めて責めるが、彼女は家族の愛を求め、子供が欲しいことを伝える。

ミサに行く途中で、未亡人になっていたピオッピ夫人(アリダ・ヴァリ)に屋敷に招かれたアッティラとレジーナは、部屋に閉じ込められてしまう。

アルフレードとアーダは、ピオッピ夫人の屋敷の人だかりに気づき車をと止めて、夫人が死んでいるのを知る。

その場にいたアッティラは、これが他殺であり、男女関係のもつれで、犯人は共産主義者か変質者だと語る。

それを見ていたアーダは、アッティラが犯人だと確信するが、再び何もしないアルフレードを置いて、車で走り去ってしまう。

アルフレードは、アーダがオルモの元に向かったものと思い込み彼の家に押し入るが、それは誤解だった。

オルモに謝罪したアルフレードは、ピオッピ夫人が殺されたことを彼に伝え、暴挙が横行する世の中を嘆くが、二人は友情を確かめ合う。

屋敷に戻っアルフレードだったが、アーダは彼を受け入れようとしない。

数年後、アッティラはトラクターを買ったために、馬と共に、オルモと娘アニタ(アンナ・ヘンケル)を売り飛ばしてしまおうとする。

しかし、農民達はアッティラに馬糞を投げつけて、オルモは時代は変わると言って彼を罵倒する。

オルモは、アッティラの報復を恐れ、アニタに別れを告げて旅立つ。

予想通り、アッティラはオルモの家に侵入して部屋を荒らすが、アルフレードは彼を解雇する。

ようやくアッティラを追放し、アルフレードは、それをアーダに知らせるが、オルモが去ったことを知った彼女も、後を追うように屋敷を離れる。

その後アッティラは、反抗する農民達を容赦なく殺す。

1945年4月25日、イタリア解放記念日。
農民達は、黒シャツ隊を壊滅させようとして武器を手にする。

母親の気の強さを受け継いだアニタは、農民達が立ち上がるのを励まし、アッティラとレジーナが捕らえられるのを目撃する。

社会主義の名の下、土地や品物が誰のものでもないことを知らされた農民達は、尚も虚勢を張るアッティラとレジーナを墓場に連れて行く。

アッティラは、かつて自分が殺した少年やピオッピ夫人の墓の前で罪を告白して処刑され、レジーナは辱めを受ける。

アニタは、死んだと思っていた父オルモが戻ったことを知る。

牛舎で少年に捕らえられていたアルフレードは、農民達の前に連れて行かれて侮辱を受ける。

アルフレードはオルモと再会し、やがて人民裁判が始まる。

農民達は、被告アルフレードに、ベルリンギエリ家から代々受けてきた仕打ちを訴える。

自分は誰も傷つけなかったというアルフレードに、ファシストが地主達により作られたと語るオルモは、農民達の声を彼に聞かせる。

オルモは、地主が死んだことを伝えるが、友人アルフレードは殺してはいけないという考えで、全員の意見は一致する。

やがてパルチザンが現われ、治安維持の目的で、農民達に武器を放棄させる。

それを拒む農民達だったが、オルモの説得で、彼らは武器を手放し、パルチザンは去って行く。

時は流れ、年老いたアルフレードとオルモは、子供時代と変わらずに喧嘩ばかりする日々を過ごしていた。

ある日アルフレードは、オルモに勇気を示すために線路に横たわり、そこを汽車が通過する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

1945年4月、イタリア開放の日。
ポー川流域の農民達は、ファシストの残党であるアッティラと妻レジーナを捕らえ、大地主アルフレード・ベルリンギエリにも銃を向ける。
1900年。
小作人レオの娘が、父親のいない男の子を産み、直後に、地主のベルリンギエリの次男にも息子が生まれる。
アルフレードとオルモと名付けられた少年二人は、地主と小作人という立場を越え、喧嘩ばかりしながらも友情を育てて成長する。
やがて時代は移り変わり、地主達の抑圧に耐えかねた農民達は、社会主義に芽生え、同時に国内にはファシズムが台頭する。
逞しく成長して、第一次世界大戦に従軍していたオルモは、終戦と共に故郷に戻り、アルフレードと再会する。
二人の友情はか変わらなかったものの、農民の不満は続き、土地の管理人アッティラは、ファシストの”黒シャツ隊”に籍を置き社会主義者を圧制しようとする・・・。
__________

30代半ばにして、既に世界的な評価を得ていたベルナルド・ベルトルッチが、20世紀の始まりと共に、二度の対戦を経験しながらの激動のイタリア史を壮大に描いた作品。

ベルトルッチと同じく、その後ハリウッドの話題作で活躍し、三度のアカデミー賞を獲得することになるヴィットリオ・ストラーロによる、ポー川流域の農村地帯を映し出す美しい映像と、演出を際立たせる官能美の描写、また、エンニオ・モリコーネの優美な音楽など、味わいと深みを堪能できる5時間強の巨編。

この年は「タクシードライバー」(1976)も公開され、ハリウッドの若手スターとして、その実力を世界に印象付けたロバート・デ・ニーロだが、やや優柔不断な育ちのいいだけの美青年役は、力強く精神的にも逞しいジェラール・ドパルデューに押され気味に見えるのが、役柄で仕方のないところだろう。

その二人を圧倒する個性を発揮する、ファシストドナルド・サザーランドの怪演は見ものだ。

主人公の妻ドミニク・サンダ、大地主のバート・ランカスター、その姉でシスターのフランチェスカ・ベルティーニ、小作人のスターリング・ヘイドン、主人公のいとこで、ファシストに加担するラウラ・ベッティ、地主の長男役ヴェルナー・ブルーンス、次男で主人公の父親役のロモロ・ヴァリ、町の女ステファニア・カッシーニ、オルモ(G・ドパルデュー)の妻と娘の二役アンナ・ヘンケル、殺される未亡人アリダ・ヴァリなど、イタリア、アメリカ、フランス新旧のスターの競演も見ものだ。


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