3時10分、決断のとき 3:10 to Yuma (2007) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

エルモア・レナードの短編小説”Three-Ten to Yuma”(1953)を基に1957年に製作された名作西部劇「決断の3時10分」のリメイクであり、アメリカ人でないハリウッドの二大トップ・スターのラッセル・クロウクリスチャン・ベールの共演が話題になった作品。
監督ジェームズ・マンゴールド、共演ピーター・フォンダグレッチェン・モルベン・フォスター他。


西部劇

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スタッフ キャスト ■

監督:ジェームズ・マンゴールド
製作総指揮
スチュアート・ベサー

ライヤン・カヴァナー
リンウッド・スピンクス
製作
ジェームズ・マンゴールド

キャシー・コンラッド
原作:エルモア・レナード
脚本
ハルステッド・ウェルズ

マイケル・ブラント
デレク・ハース
撮影:フェドン・パパマイケル
編集:マイケル・マッカスカー
音楽:マルコ・ベルトラミ

出演
ベン・ウェイド:ラッセル・クロウ

ダン・エヴァンズ:クリスチャン・ベール
バイロン・マッケルロイ:ピーター・フォンダ
アリス・エヴァンズ:グレッチェン・モル
チャーリー・プリンス:ベン・フォスター
グレイソン・バターフィールド:ダラス・ロバーツ
ポッター医師:アラン・テュディック
エマ”エミー”ネルソン:ヴィネッサ・ショー
ジーク:ルーク・ウィルソン
グレン・ホランダー:レニー・ロフティン
ウィリアム・エヴァンズ:ローガン・ラーマン
タッカー:ケヴィン・デュランド
マーク・エヴァンス:ベンジャミン・ペトリー

アメリカ 映画
配給 ライオンズゲート

2007年製作 122分
公開
北米:2007年9月7日
日本:2009年8月8日
製作費 $55,000,000
北米興行収入 $53,574,088
世界 $70,016,220


アカデミー賞 ■

第80回アカデミー賞
・ノミネート
録音・作曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

19世紀末、アリゾナ準州
南北戦争で左足首を失った貧しい牧場主ダン・エヴァンズ(クリスチャン・ベール)は、鉄道建設のため立ち退きを迫られ、様々な嫌がらせを受けていた。

妻アリス(グレッチェン・モル)と長男ウィリアム(ローガン・ラーマン)、そして結核の次男マーク(ベンジャミン・ペトリー)を抱え、納屋を焼き払われたエヴァンズは、とりあえず逃げた牛を連れ戻しに行く。

その頃、無法者ベン・ウェイド(ラッセル・クロウ)率いる一味が、現金を運ぶ走行駅馬車を襲う。

護衛をしていた、探偵社の賞金稼ぎバイロン・マッケルロイ(ピーター・フォンダ)は、一味のチャーリー・プリンス(ベン・フォスター)に銃撃される。

ウェイドはマッケルロイを殺さずに、現金を奪って逃走しようとするが、牛を追っていたエヴァンズと息子達がその現場を目撃する。

それに気づいたウェイドは、牛を連れ帰ると言うエヴァンズらの馬を奪い、彼らを残しその場を立ち去る。

ビズビー
町に着いたウェイドら一味は連邦保安官事務所に向かい、目撃者を装ったチャーリーが、その場に居合わせたサザン・パシフィック鉄道のグレイソン・バターフィールド(ダラス・ロバーツ)に、駅馬車をウェイドが襲ったことを伝える。

バターフィールドと保安官が襲撃現場に向かった後で、ウェイドは仲間に分け前を渡し、チャーリーらはメキシコに向かう。

町に残ったウェイドは、かつて会ったことのある、酒場の女エマ・ネルソン(ヴィネッサ・ショー)に言い寄る。

マッケルロイを介抱したエヴァンズは、ウェイドが置いていった自分達の馬を見つけ、町にに向かおうとする。

そこにバターフィールドらが現れ、エヴァンズはウェイドらが町に向かったことを伝える。

バターフィールドらと町に着いたエヴァンズは、マッケルロイを獣医ポッター(アラン・テュディック)に診せ命を助ける。

その後エヴァンズは、借金をしている大地主のグレン・ホランダー(レニー・ロフティン)に、返済の猶予を断られてしまう。

憤慨したエヴァンズだったが、酒場でウェイドと出くわし、牛を殺した弁償として数ドルを渡される。

その直後ウェイドは捕らえられ、40万ドルにも及ぶ被害額と22件の強盗でバターフィールドに訴えられ、ユマ刑務所に護送されることになる。

バターフィールド他、弾丸を傷口から取り除き回復したマッケルロイとポッター医師、ホランダーの手下タッカー(ケヴィン・デュランド)、そして、エヴァンズが200ドルの報酬めあてに護送に名乗りを上げる。

しかし、町に戻ったチャーリーが数人を殺し、ウェイドは一旦エヴァンズの家に向かうことになる。

見張っているチャーリーらの目をごまかし、ウェイドをエヴァンズの家に残し、駅馬車は囮で出発する。

この仕事をやり遂げねば、一家が破滅すると言い聞かせ、エヴァンズは自分を案ずる妻アリスを説得する。

借金や生活苦に追われる父親の、ふがいない姿を軽蔑している長男ウィリアムは、護送に同行しようとするものの、エヴァンズはそれを許さなかった。

ウェイドは、三日後の午後3時10分、コンテンションの駅からユマに汽車で護送されることになる。

野営した一行だったが、エヴァンズの家でフォークを盗んだウェイドが、タッカーを殺してしまう。

翌日、チャーリーらは護送の駅馬車を襲うが、ウェイドが乗っていないことに気づき、目的地がコンテンションだと知り、160km彼方の地に向かう。

その頃、馬上でマッケルロイに両親を侮辱されたウェイドは、銃を奪い彼を崖から突き落とす。

しかし、後を追ってきたウィリアムが、ウェイドに銃を向け彼から銃を奪う。

その日の夜、エヴァンズが油断した隙にウェイドが姿を消すが、彼はアパッチの襲撃を退け一行の元に戻り、その後、逃亡する。

エヴァンズらの馬を奪ったウェイドは、中国人労働者が働く鉄道建設現場で、ジーク(ルーク・ウィルソン)らに捕らえられてしまう。

ウェイドが拷問にかけられている最中にエヴァンズらが現れ、彼らは強引にウェイドの身柄を奪うが、ポッターは銃弾を浴びて死亡する。

コンテンションに到着した一行は、ウェイドをホテルに監禁して、汽車の到着を待つことになる。

エヴァンズは、部屋でウェイドを見張っていたが、彼から1000ドルで逃がすよう提案される。

子供達を学校に通わせ、妻アリスも自分を見直すかも知れないとウェイドに言われたエヴァンズだったが、話の辻褄を合わせられるわけもなく、それを断ってしまう。

汽車の到着まで1時間を切り、チャーリーらが町に近づいていることをウィリアムはエヴァンズに知らせる。

町に現れたチャーリーは、ウェイドの無事を確認し、護衛を殺した者に200ドルを払うと大通りで息巻く。

数十人もの町の男達が一斉に銃を手にしたため、連邦保安官は手を引くが、ホテルを出たところで部下達と共に射殺されてしまう。

バターフィールドも諦め、エヴァンズに200ドルを払って逃げようとする。

しかし、エヴァンズはそれを断り、ウィリアムの安全と、ホランダーとその手下達から家族を守り、妻アリスに1000ドル渡すことを約束させる。

覚悟を決めたエヴァンズは、家族のことをウィリアムに託し、ウェイドと駅に向かおうとする。

汽車の到着が迫り、チャーリーらに包囲されたエヴァンズは、銃弾の雨の中、駅に近づく。

町の男達が無差別に二人を銃撃したため、チャーリーがそれを阻止し男達を射殺していく。

ウェイドは、エヴァンズが無傷なうちに家に帰そうとするが、味方に撃たれて足を失ったことなど、息子達に誇れることが何もないとエヴァンズはウェイドに語る。

それを聞いたウェイドは、駅に向かうことに同意するが、エヴァンズはチャーリーの弾丸を受けてしまう。

傷を負いながら駅に着いたエヴァンズは、結核の次男のために、あの土地に留まっていることをウェイドに話す。

道中、度々情けを見せていたウェイドと、夫、そして父親としてのプライドと命を懸けようとするエヴァンズは互いを理解し、二人の間にはほのかな友情のようなものが芽生える。

銃撃戦を見ていたウィリアムは、バターフィールドを振り払い、父エヴァンズに加勢しようとする。

その時、ユマ行きの汽車が到着し、ウィリアムが牛を暴走させている隙に、エヴァンズはウェイドを護送用の車両に乗せる。

しかし、チャーリーがエヴァンズを銃撃してしまい、汽車を降り、拳銃を受け取ったウェイドは、チャーリーらを射殺する。

エヴァンズに駆け寄ったウィリアムは、父に尊敬していることを伝える。

ウェイドに銃口を向けたウィリアムだったが、それを思い止まり、エヴァンズが笑みを浮かべながら息を引き取る姿を見届ける。

そしてウェイドは、潔く車両に戻り護送されて行くが、愛馬を口笛で呼び寄せる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

足が不自由な上に、生活苦の牧場主ダン・エヴァンズは、家族の尊敬も得られずに、悶々とした日々を送っていた。
そんなある日、立ち退きの嫌がらせにも遭うエヴァンズは、無法者一味のウェイドが、現金を奪う現場を目撃してしまう。
ウェイドに見逃されたエヴァンスは、町で捕らえられた彼を刑務所に護送する役目を、報酬目当てで買って出る。
そしてウェイドは、三日後の午後3時10分、コンテンションの駅から、ユマへ護送されることになるのだが・・・。
__________

快作と言える旧作の痛快な雰囲気を継承しつつ、ヒューマン・ドラマに近い人情物語風の展開で、悪党と貧しい牧場主の微妙な関係と友情も描いた、久々の見応えある西部劇に仕上がっている。

旧作とは大筋では同じ内容と言えるが、切れのある展開が印象に残るそれに対して、家族の信頼を得ようと、命を懸ける父親の心の葛藤や、極悪人が見せる、さり気無い人情味など、ジェームズ・マンゴールドの深みのある演出が見所だ。

また、旧作のラストでの恵みの雨は、本作では命を落とす父親が、息子の尊敬を得られる形で描かれている。

いくら衰退した西部劇とは言え、これだけの顔ぶれにも拘らず、日本では拡大公開もされなかったのは残念で仕方ない。

魅力的な出演者にしては、大ヒットとは言えないものの、西部劇としてはまずまずの興行成績を上げた。

製作費 $55,000,000
北米興行収入 $53,574,088
世界 $70,016,220

第80回アカデミー賞では、マルコ・ベルトラミが作曲、また録音賞にもノミネートされた。

異色西部劇に相応しい、人情味ある無法者ラッセル・クロウは、非情な手段で殺す相手を見極める主人公を、実にスマートに演じている。

クリスチャン・ベールも、悲壮感漂う貧困の牧場主を形振り構わない体当たりの演技で好演し、彼の芸幅の広さを証明している。

近距離で受けた銃撃が、あっと言う間に回復してしまう不自然さも、なんとなく許せてしまう、画面に登場してくれるだけで嬉しい賞金稼ぎピーター・フォンダ、牧場主の妻役グレッチェン・モル、逞しい長男のローガン・ラーマン、病気の次男ベンジャミン・ペトリー、生きのいい好演を見せる若いガンマン、ベン・フォスター、鉄道会社のダラス・ロバーツ、獣医アラン・テュディック、酒場の女ヴィネッサ・ショー、地主レニー・ロフティン、その手下で巨漢のケヴィン・デュランド、鉄道工事監視員ルーク・ウィルソン等が共演している。


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