88ミニッツ 88 Minutes (2008) 3/5 (25)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

猟奇殺人犯から告げられた、死までの時間”88分”の間に主人公に襲い掛かる陰謀の数々、それに完全と立ち向かう精神分析医と犯人の心理戦を描く、製作、監督ジョン・アヴネット、主演アル・パチーノアリシア・ウィットエイミー・ブレネマンリーリー・ソビエスキーウィリアム・フォーサイスニール・マクドノー他共演のサスペンス。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:ジョン・アヴネット
製作
ジョン・アヴネット
アヴィ・ラーナー
ランドール・エメット
製作総指揮
ボアズ・デヴィッドソン
ジョージ・ファーラ
アンドレアス・ティースマイヤー
脚本:ゲイリー・スコット・トンプソン
撮影:ドニ・ルノワール
編集:ピーター・バーガー
音楽:エド・シェアマー

出演
アル・パチーノ:ジャック・グラム
アリシア・ウィット:キム・カミングス
エイミー・ブレネマン:シェリー・バーンズ
リーリー・ソビエスキー:ローレン・ダグラス/リディア・ドーアティ
ウィリアム・フォーサイス:フランク・パークス
デボラ・カーラ・アンガー:キャロル・リン・ジョンソン
ベンジャミン・マッケンジー:マイク・ステンプト
ニール・マクドノー:ジョン・フォースター
リーア・ケアンズ:サラ・ポラード
スティーヴン・モイヤー:ガイ・ラフォージ
ブレンダン・フレッチャー:ジョニー・デフランコ
ポール・キャンベル:アルバート・ジャクソン

アメリカ 映画
配給 トライスター・ピクチャーズ
2008年製作 107分
公開
北米:2008年4月18日
日本:2008年3月22日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $16,930,884
世界 $32,563,587


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1997年9月1日。
アジア系の双子の姉妹が襲われ、姉が殺される。

法精神科医ジャック・グラム(アル・パチーノ)は、連続猟奇殺人犯のジョン・フォースター(ニール・マクドノー)の裁判で証言して死刑を確定させる。

9年後、シアトル
FBI捜査官のフランク・パークス(ウィリアム・フォーサイス)から、フォースターの手口と酷似した事件が起きたという連絡を受けたグラムは、前日のパーティーで知り合ったサラ・ポラード(リーア・ケアンズ)をアパートの部屋に残して事務所に向かう。

事務所でフランクに会ったグラムは、連続殺人の検事局の責任者と話し、フォースターが無罪である可能性を指摘されるものの、それを否定する。

自分の教え子デイル・モリスが被害者であることを知らされたグラムは動揺し、彼女とは昨夜パーティーで会っていたことを話す。

現場に残されていた、デイルが拷問されるビデオを見せられたグラムは席を外す。

秘書のシェリー・バーンズ(エイミー・ブレネマン)に、調査員にFBIと連携を取らせるよう指示したグラムは、デイルの24時間の行動を洗うようにと伝えてその場を去る。

大学に向かったグラムは、”おまえの命は88分だ、11時45分に死ぬ”という不審な電話を受ける。

シェリーに連絡をしたグラムは、電話会社に通話記録を調べさせる。

大学教授でもあるグラムは、講義の最中、再び不審者からの電話を受け、命はあと83分だと言われて動揺する。

再び鳴った電話に出たグラムは、シェリーから、電話の持ち主が亡くなっている妹のケイトだと知らされる。

そこに男から電話が入り、持ち主が妹だと分かったかと言われたため、捜しだして脅迫を終らせるとグラムは伝える。

苦しんで死んだケイトのことを話す男に、証拠の改ざんを指摘されたグラムは、あと79分だと言われる。

周囲を見渡したグラムは、学生のアルバート・ジャクソン(ポール・キャンベル)が携帯電話を使っていることに気づき、野球の試合経過をチャックしていたと言われる。

誰かがその場から出て行ったためにそれを追ったグラムだったが、相手を見失い戻る。

学生のローレン・ダグラス(リーリー・ソビエスキー)や助手のキム・カミングス(アリシア・ウィット)は、デイルが惨殺されたことがネット上のニュースに流れたことを知る。

被害者がデイルだったことを知っていて隠していたことを彼女らに追及されたグラムは、連続殺人の可能性を伝える。

その時グラムは、爆弾を仕掛けたという通報があったことを、学生部長のキャロル・リン・ジョンソン(デボラ・カーラ・アンガー)から知らされる。

学生達は避難し、グラムは、あと76分だというスクリーンに映し出されたメッセージを確認する。

キャロルと共に建物を出たグラムは、シェリーからの電話を受け、フォースターの弁護団が死刑中止を抗告していることを知らされる。

自分が偽証して証拠を隠滅したと思われていると言われたグラムは、朝アパートの前にもいたバイクの男(スティーヴン・モイヤー)をキャンパス内で見かける。

被害者が深夜2時から6時の間にアパートで殺されたことを知らされたグラムは、自分の生徒の経歴を調べるようシェリーに指示する。

携帯電話を落して壊してしまったグラムは、駐車場の車の窓が割られ、あと72分と書かれていることなどに気づき警戒する。

そこに現れたキムに、昨夜のパーティーでデイルと店を出た後のことを訊いたグラムは、別のバーで飲んで一人で帰ったと言われる。

助手になり2年になると言うキムは力になると伝え、車の”72分”という文字を見せられ、電話の相手に、自分の命の残り時間だと言われていることをグラムから知らされる。

キムの電話を借りたグラムは、警備室に行くことを伝えてその場を去る。

電話が壊れたことをシェリーに伝えたグラムは、現れた学生のマイク・ステンプト(ベンジャミン・マッケンジー)から、フォースターの無実の可能性を訊かれる。

それを否定したグラムはマイクと別れて、誰かが助けを求める声を聞き、その場に向かう。

不審な男に襲われたと言うローレンは、手を咬んだので相手は血が出ているはずだとグラムに伝える。

犯人を追ったグラムは、二人の男の手を確認してローレンの元に戻り、襲われた時の様子などを彼女から訊く。

ローレンを警備室に連れて行ったグラムは、シェリーの元に向かうよう指示する。

対応した警備員のジョニー・デフランコ(ブレンダン・フレッチャー)は、グラムが被害届を出したことをキャロルに知らせる。

シェリーに電話をしたグラムは、脅迫電話があったことを伝え、自分が作った危険人物ファイルを調べて、レベル8以上とフォスターとの関係をチェックするよう指示する。

サラや学生がフォースターに面会していないかをフランクに確認し、刑務所長が72時間以内にかけた電話先も調べ、集めた資料は自宅にファックスし、キムの経歴も調べるようにとグラムはシェリーに伝える。

車を回したと言うキムが銃を持っていたために驚いたグラムは、護身用として、警官である父親から持てと言われたとことを知らされる。

元恋人に脅されたと言うキムは、彼がフォスターと同じ刑務所を仮出所したことをグラムに話す。

フランクに電話をしたグラムは、ローレンの件を話し、警備員のジョニーが怪しいため、尋問と家宅捜査をしてほしいと頼む。

シェリーから受け取ったリストで、ローレン、キム、サラはシロだと伝えたフランクは、マイクが6週間で4回もフォースターに会っていることをグラムに知らせる。

出してもいない自分の許可証でマイクが面会していることを知ったグラムは、キムの元恋人で仮出所中のガイ・ラフォージ(スティーヴン・モイヤー)も調べるようフランクに指示する。

キャロルから電話を受けたグラムは、部屋にあったリュックの中に、ダイナマイトの写真と、”チクタク”という電話の男の言葉がメモとしてあったことを知らされる。

バイクの男と接触しそうになったグラムは、男から電話を受け、あと56分だと言われる。

ガイが元恋人でないはずだとグラムに言われたキムは、夫だった彼に暴力をふるわれ、逮捕後に離婚したことを話す。

フォースターに命を狙われていると伝えたグラムは、彼が動かしている者を止めなければ自分は殺されるとキムに話す。

キムとアパートに戻ったグラムは、フロント係がいつもと違うことを気にして、届けられた小包を受け取り、バイクのヘルメットを持った男が現れたことを知らされる。

それはガイだと言うキムと部屋に向かったグラムは、銃を用意して、現れたローレンに会う。

ファックスが使えなかったために、シェリーから預った危険人物リストをグラムに渡したローレンはその場を去る。

小包の中身がテープレコーダーだと知ったグラムは、シェリーからの電話を受け、フォースターのインタビューがテレビで放送されていると言われる。

ボディーガードを手配してほしいと頼んだグラムは、サラが出張ホステスだったことを知り、彼女の電話番号を教えてもらう。

無実を訴えるフォースターと話す手配をするようシェリーに指示したグラムは、ジョニーを拘束したというフランクからの連絡を受ける。

ガイは6週間、監察官に連絡していないと言われたグラムは、自分の命が88分だという電話を受けたことをフランクに伝える。

ガイを捜してほしいとフランクに伝えたグラムは電話を切り、送られて来た妹ケイトの殺害時のテープを聴く。

動揺するグラムは、二つしかないテープの一つはニューヨーク市警の保管庫で、もう一つは自分の事務所の立入禁止の保管庫だとキムに話す。

グラムは、デイルに最後に会ったキムに疑いをかけるが、彼女はテープなど盗めないと反論する。

ガイもパーティー会場にいたことを知っていたグラムは、自分から守るために彼ががその場にいたキムから知らされる。

惹かれていることをグラムに伝えたキムは、ガイが6時までその店にいたというマイクからのメールが届いたとグラムに話す。

ガイはデイルを殺していないとキムから言われたグラムは、男からの電話を受けて、あと37分だと知らされる。

シェリーから局とつなげるという連絡を受けたグラムは、保管庫に誰かを入れたかを尋ね、それを否定される。

フランクにテレビのことを伝えたグラムは、フォースターと討論を始める。

そこに情報が入り、裁判所がフォースターの死刑執行停止命令を出したことをグラムは知らされる。

フランクと話したグラムは、デイルの部屋から自分だと言う証拠が出たため、殺害容疑で検事局から尋問されると言われる。

そこに現れたガイは、対応したキムの目の前で何者かに銃撃される。

アパートで小火騒ぎが起き、応戦しながら、グラムとキムはその場から脱出する。

建物の外に出てサラの元に向かおうとしたグラムは、キムが車のキーを操作した瞬間に異変を感じる。

グラムはキムを守り、その直後に車が爆発する。

金を払いタクシーを借りたグラムは、自分が28歳だった時、12歳の幼い妹ケイトを家に残して外出してしまった話をキムにする。

連続殺人事件を担当していたグラムを狙い家に侵入した犯人が、ケイトを惨殺したことを話したグラムは、逮捕された犯人から、殺すのに88分かかったと言われたことを伝える。

犯人は服役中で、自分はニューヨークを離れてシアトルに来たのだがこんなことになったと話すグラムは、テープを盗んだ者が、”88分”の意味を知っているとキムに伝えて納得させる。

サラのアパートに向い、殺されていた彼女の死体を見つけたグラムは、動揺するキムを落ち着かせる。

誰かが自分のサインを真似してカードを偽造し、部屋中にDNAがあることは間違いないため、警察が調べれば犯人にされると言うグラムは、キャロルからの電話を受ける。

テープや車の爆破などは自分の仕業だと言うキャロルは、フランクにも犯人だと連絡したことをグラムに伝える。

自分の命は18分だとキャロルに言われたグラムは、教室に来るよう指示される。

キャロルが犯人だとキムに伝えたグラムは、大学に向かおうとするが、そこにシェリーが現れる。

6週間ほど前に学生達と事務所で飲んだ際、同性愛者のシェリーはローレンとその気になり、彼女以外の誰かが保管庫に入ったことをグラムに話す。

謝罪するシェリーを許したグラムは、キムが姿を消したことに気づき、彼女を捜して外に出る。

現れたフランクは、あらゆる状況証拠から犯人であることをグラムに伝えるが、フォースターが指示を出していると言われる。

キャロルが電話に出ないとシェリーに言われたグラムは、フォースターの女弁護士の名前と年齢を調べるよう指示する。

銃を向けるフランクに信じてほしいと伝え、納得してもらえたグラムは、11時40分に大学の教室に来てほしいと言ってその場を去る。

キムに電話をしたグラムは、男の声は自分で、パソコンで時間をセットしていたと言われる。

11時40分に教室に来るようにと、キムはグラムに伝える。

危険人物リストにあった”リディア・ドーアティ”が、フォースターの弁護士だと知ったグラムは、彼女の情報を集めるようシェリーに指示する。

大学に着いたグラムは、殺人の証拠やローレンが盗まれたバックなどをマイクから見せられて説明を求められ、そらが自分を陥れようとする罠だと答える。

グラムは、キムからの電話で別棟の7階に向かうよう指示され、それを阻止しようとするマイクを銃で脅して部屋を出る。

吊るされているキャロルに気づいたグラムは7階に向い、その場には、キムを拘束したローレン/リディア・ドーアティがいた。

弁護士としてフォースターの弁護団に加わっていたローレンは、グラムに告白させる。

被害者姉妹の妹を証人として指導し、フォースターの裁判で偽証させたと言うグラムは、それによって彼が有罪になったことを話す。

それを録音したローレンは、なぜフォースターに支配されたかを訊かれ、心酔者だとグラムに答える。

FBI捜査官が銃を向けているとローレンに伝えたグラムだったが、彼女は銃を構える。

背後にいたフランクがローレンを銃撃し、グラムは、キャロルが吊るされていたロープに飛びつく。

グラムは何んとか持ち堪え、ローレンは階下に落下する。

駆けつけたフランクは、グラムと共にキャロルを助けて救援を要請する。

ローレンの電話にかかってきた刑務所からの電話に出たグラムは、”リディア”だと思っているフォースターに、彼女は出られないと伝える。

純情なローレンを騙して操ったことを批判するグラムは、彼女は死んだことを伝え、”全て終わりだが時計は動いてる、お前の命はあと12時間だ”と言って、電話を投げ捨てる。

告白したテープレコーダーを拾ったグラムは、それをポケットに入れながら、フランクとキムが自分を見つめる姿を確認してその場を去る。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
法精神分析医ジャック・グラムは、猟奇殺人犯のフォースターの裁判で証言し、彼の死刑を確定させる。
9年後、グラムは、フォースターの手口と酷似した、自分の教え子が殺害された事件が起きたことを、FBI捜査官フランクから知らされる。
そしてグラムは、”おまえの命は88分だ”という不審な電話を受け、通話記録から、電話の持ち主が、かつて惨殺された妹だということが分かる。
大学教授でもあるグラムの講義中に爆弾事件も起き、度々かかってくる脅迫電話に彼は動揺する。
電話を壊してしまったグラムは、助手のキムに電話を借り、その後、学生のローレンが不審者に襲われかけたことを知る。
秘書のシェリーに連絡を入れたグラムは、学生を含めた周辺の身辺調査をさせるのだが・・・。
__________

映画の進行時間よりやや長めの88分の間の出来事にしては、多くのことが起きて密度が濃過ぎる気はするが、迫るカウントダウンが緊迫感を煽る、凝った仕上がりにはなっている。

途中、ヘルメットを被ったバイクの犯人らしき人物の銃の構え方などから、犯人は女性だと大体想像がつき、結末の犯人の動機なども、やや短絡的な感じがする。
ジョン・アヴネットの演出は、内容が違うとは言え、代表作「フライド・グリーン・トマト」(1991)のような深みが感じられないのは残念。

好色のエリート精神科医である大学教授を、いつもながら貫禄で演じ切り、他を圧倒する存在感を見せるアル・パチーノの出演がなければ、全くの駄作に終わってしまったかもしれない。
精神分析医らしく、自分なりの推理で事件解決に奔走する彼の姿は、70歳手前にしてアクション・スター並みの活躍を見せてくれる。

敵か味方か、あやふやな行動が不可思議な主人公の助手役アリシア・ウィット、主人公の秘書エイミー・ブレネマン、主人公の教え子であり、猟奇殺人犯に心酔する真犯人リーリー・ソビエスキーFBI特別捜査官ウィリアム・フォーサイス、学生部長のデボラ・カーラ・アンガー、学生のベンジャミン・マッケンジー、冤罪を叫び続ける死刑囚のニール・マクドノー、主人公と一夜を共にする女性リーア・ケアンズ、主人公を付け回すキム(アリシア・ウィット)の元夫スティーヴン・モイヤー、大学の警備員ブレンダン・フレッチャー、学生ポール・キャンベルなどが共演している。


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