刑事ニコ/法の死角 Above the Law (1988) 3.07/5 (30)


■ 作品情報へ ■
スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

謎の格闘家、合気道の達人スティーヴン・セガールのデビュー作にして、原案と製作を担当した意欲作であり、彼が一躍、世界中の注目を浴びた、製作、監督、原案、脚本アンドリュー・デイビスパム・グリアヘンリー・シルヴァシャロン・ストーン他共演のハード・アクション。


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト
監督:アンドリュー・デイビス
製作
アンドリュー・デイビス

スティーヴン・セガール
原案
アンドリュー・デイビス
スティーヴン・セガール
脚本
アンドリュー・デイビス

スティーヴン・プレスフィールド
ロナルド・シャセット
撮影:ロバート・ステッドマン
編集:マイケル・ブラウン
音楽:デヴィッド・マイケル・フランク

出演
ニコ・トスカーニ:スティーヴン・セガール

ドロレス”ジャックス”ジャクソン:パム・グリア
カート・ゼイガン:ヘンリー・シルヴァ
ネルソン・フォックス:チェルシー・ロス
サラ・トスカーニ:シャロン・ストーン
ラキッチ:ロン・ディーン
二ーリーFBI捜査官:ニコラス・クセンコ
バーの男:マイケル・ルーカー

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ

1988年製作 99分
公開
北米:1988年4月8日
日本:1988年10月
北米興行収入 $18,869,631


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ニコ・トスカーニ(スティーヴン・セガール)は、合気道に憧れて日本に渡っていた1969年に、アメリカ大使館主催のパーティーで、CIAのネルソン・フォックス(チェルシー・ロス)に出会う。

1973年、ベトナム戦争下、ベトナムカンボジア国境。
CIAの特殊工作員として現地で任務に就いていたニコは、捕虜に対しての非人道的な行為を繰り返すカート・ゼイガン(ヘンリー・シルヴァ)の拷問を止めさせようとして争いになる。

フォックスに制止されたニコだったが、辞めることを伝えてその場を去る。

1988年、シカゴ
故郷に戻り刑事となっていたニコは、妻サラ(シャロン・ストーン)と子供の洗礼式を終える。

その後のパーティーでニコは、身内の少女の行方が分からないことを知り、彼女の祖母のために捜し始める。

同僚のドロレス”ジャックス”ジャクソン(パム・グリア)と共に少女を捜すニコは、あるバーで聞き込みをする。

非協力的で自分を侮辱する男達を叩きのめしたニコは、店の主人を脅して少女を見つける。

その場にいた男がヤクを所持していたために痛めつけたニコは、大きな麻薬取引の情報を入手する。

その情報を基にジャックスと張り込みをするニコは、密売人と思われるサルヴァノ達を追ってナイトクラブに向かい、取引があることを確認する。

翌日、ジャックスやラキッチ(ロン・ディーン)ら同僚と現場を監視するニコは、FBIも来ていることを気にする。

気づかれたニコらはサルヴァノらと銃撃戦になるものの、彼らを捕らえる。

押収品をラキッチと調べたニコは、隠されていた軍用プラスチック爆弾(C-4)を見つける。

逮捕されたサルヴァノは、FBIの協力者だという理由で釈放されてしまい、そこに現れたゼイガンは、警戒するよう彼に忠告する。

FBI捜査官二ーリー(ニコラス・クセンコ)のやり方に意見するニコは、サルヴァノは協力者だと言われても納得できず、ジャックスと共に独自捜査を始める。

サルヴァノを追ったニコとジャックスは教会に向かい、知人でもあるジェナロ神父に呼び止められる。

ニコは、教会が南米からの移民を保護していることを神父から知らされる。

数日後、ニコが教会の礼拝に参加している最中、ある女が置いていった紙袋が爆発して、ジェナロ神父が犠牲になる。

その爆薬が押収した物と同じだと確信したニコは、今回の事件にはサルヴァノが関係していると言ってFBIの二ーリーを責め、強引な捜査を始める。

ジャックスは、犠牲者の身元と移民達との利害関係などを調べるようニコから指示される。

サルヴァノを捜すニコは、襲い掛かって来た男達を叩きのめして、情報を得る。

その夜、心配するサラを気遣うニコは、自分や家族が危険な状況下にあることを、CIAの元同僚フォックスからの電話で知らされる。

CIAからの電話を気にして怯えるサラを、ニコは安心させる。

夜中に現れた二ーリーらの家宅捜査を受けたニコは署に連行され、不法盗聴と命令違反などについてを本部長から追及される。

停職処分となったニコは、バッジと拳銃を渡すよう指示されてその場を去る。

ジャックスから移民の出身国を知らされたニコは、犠牲者の中に、中米の麻薬ルートを調べていたハリソン上院議員の秘書が含まれていたと言われる。

議員が、CIAの麻薬取引についての報告書を公聴会で提出するらしいということも知ったニコは、家族を守ってほしいとジャックスとラキッチに伝えて銃を受け取る。

事件の日、議員の秘書に連絡をとろうとしていた、難民を匿っていたトマジーノ神父の命を狙った犯行だと気づいたニコは、彼を捜そうとする。

ジャックスに手を引くよう指示したニコだったが、彼女はそれに従おうとしない。

車を運転中に男達に銃撃されたニコは、反撃して銃を捨てさせる。

男達が抵抗したために叩きのめしたニコは、警察が駆けつけたことに気づき姿を消す。

サラと息子、そして母親ローザをおじの家に避難させたニコは、神父が狙われた事件だったことをラキッチに話し、手を貸すと言う彼に家族のことを任せる。

二ーリーを脅して押収品保管庫に向かたニコは、フォックスがプラスチック爆弾(C-4)を持ち出したことを知る。

ミシガン湖に向かったニコは、ズボンを脱がした二ーリーに湖に飛び込むよう指示してその場を去る。

見本市会場で日本企業の知人女性に協力を求めたニコは、CIAのデータベースを調べて、フォックスと関係する殺し屋がシカゴに集結していることを知る。

トマジーノ神父の居場所をシスターから知らされたジャックスは、その場に向かうものの殺し屋に襲われる。

神父が捕えられたことをジャックスから知らされたニコは、ハリソン上院議員の報告書を手に入れたと言われる。

拘束されたトマジーノ神父は、議員暗殺計画を話したかをゼイガンに問われる。

答えようとしない神父はゼイガンから薬物を投与され、化学的尋問を受ける。

車から離れないようにとジャックスに指示したニコは、ラキッチと共に建物に侵入する。

部屋に押し入ったニコとラキッチは銃撃戦となり、指示に従わずに現れたジャックスがゼイガンに撃たれてしまう。

ゼイガンとサルヴァノは地下鉄に逃げ込み、ニコは彼らの逃亡を許す。

腕を撃たれたラキッチと共に病院に運ばれたジャックスは、防弾チョッキを着ていたために無事だった。

翌朝、おじからジャックスが無事であることを知らされたニコは安堵する。

家族を殺すという脅迫状も届いたニコは、サラと母ローザから手を引くようにと言われるもののゼイガンを追う。

ハリソン議員が講演する会場を監視していたニコは、現れたフォックスから銃を向けられ、ゼイガンを倒すのは無理だと言われる。

戦争で儲けようとしているゼイガンが、CIAニカラグア侵攻と麻薬の件に気づいたハリソン議員を殺そうとしている計画を話すニコは、それをフォックスに確認する。

駐車場に向かったニコとフォックスは、現れたゼイガンらと撃ち合いになる。

フォックスは撃たれ、車で逃げようとしたニコはサルヴァノを殺すものの、捕らえられてしまう。

ハリソン議員の暗殺計画が進む中、ニコはゼイガンから薬物を投与される。

隙を見て反撃したニコは、ゼイガンの首をへし折り一味を倒す。

朦朧としながハリソン議員の講演会場に現れたニコは倒れ込み、ジャックスとラキッチに支えられる。

その後、暗殺を免れたハリソン議員は、ニコの家を訪問して彼に感謝する。

同行した判事に、自分の経歴及び今回の件を話したニコは警告する。

新聞、裁判官、議員などを操れる人間は、必ず政治を危険な方向に導くと。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
シカゴ
合気道の達人である元CIAの工作員ニコ・トスカーニ刑事は、麻薬取引現場でプラスチック爆弾を押収する。
FBIが捕らえた犯人を協力者だと言って釈放したため、それに納得のいかないニコは、同僚刑事ジャクソンと共に独自捜査を始める。
南米からの移民を匿っていた教会の爆破事件を発端にして、CIAが絡む陰謀に気づいたニコは、強引な捜査を続ける。
しかし、不法捜査と命令違反を繰り返し、FBIの圧力などを受けたニコは、バッジと銃を取り上げられてしまう・・・。
__________

自信に満ち溢れた態度と風貌、敵の反撃をほとんど受けずに相手を叩きのめすスティーヴン・セガールの戦いぶりに、痛快さと共に衝撃を受けた方も多いはずだ。

冒頭のクレジットで、日本語を話しながら合気道の指導をするセガールの映像も実に興味深い。

まるでブルース・リーのような圧倒的な強さに加え、なんとなくやんちゃなところもある、親しみも感じる彼のキャラクターは大いに受けて、監督アンドリュー・デイビスとは、4年後の大作「沈黙の戦艦」(1992)で再びコンビを組むことになる。
しかし、それ以降のセガール作品に精細がないのは残念でならない。

作品自体は、法の裏をかき世の中を動かそうとする悪人がいる現実を訴えたいという大きなテーマがあるのだが、とにかくセガールの魅力を前面に出した、彼のお披露目的作品と言った方がいい。

凄みのある元CIA工作員役のヘンリー・シルヴァと、男勝りな主人公の同僚パム・グリアら、個性派スターの共演も見逃せない。

シャロン・ストーンが主人公の”普通の妻”役で登場し、謎めいたCIA工作員のチェルシー・ロス、主人公に協力する同僚刑事ロン・ディーンFBI捜査官のニコラス・クセンコ、そして、マイケル・ルーカーが、セガールが最初に暴れるバーの客で端役出演している。


スポンサードリンク
ウェブ・ムービー・シアター

ウェブ・ムービー・シアター