クリスマス・キャロル A Christmas Carol (2009) 4/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1843年12月に発表された、何度も映画化されているチャールズ・ディケンズ同名小説のリメイク作品。
製作、監督ロバート・ゼメキス、主演ジム・キャリーゲイリー・オールドマンケイリー・エルウィスロビン・ライト・ペンコリン・ファースボブ・ホスキンス他による完全CGアニメーション。


ファンタジー


スタッフ キャスト ■

監督:ロバート・ゼメキス
製作
ロバート・ゼメキス

スティーヴ・スターキー
ジャック・ラプケ
原作:チャールズ・ディケンズ
脚本:ロバート・ゼメキス
撮影:ロバート・プレスリー
編集:ジェレマイア・オドリスコル
音楽:アラン・シルヴェストリ

出演
ジム・キャリー:エベニザー・スクルージ/過去、現在、 未来のクリスマスの亡霊
ゲイリー・オールドマン:ボブ・クラチット/タイニー・ ティム/ジェイコブ・マーレイの亡霊
ケイリー・エルウィス:ディック・ウィルキンス/マット・フィドラー/太った紳士/貧しい男
ロビン・ライト・ペン:ベル/ファン
コリン・ファース:フレッド
ボブ・ホスキンス:フェジウィッグ/ジョー
カラム・ブルー:キャロラインの夫
ダリル・サバラ:ピーター・クラチェット
フェイ・マスターソン:マーサ・クラチェット
レスリー・マンヴィル:クラチェット夫人

アメリカ 映画
配給 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
2009年製作 96分
公開
北米:2009年11月6日
日本:2009年11月14日
製作費 $200,000,000
北米興行収入 $137,850,096
世界 $325,286,646


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1836年、クリスマス・イヴ、ロンドン
金貸業エベニザー・スクルージ(ジム・キャリー)のビジネス・パートナーのジェイコブ・マーレイが死亡する。

スクルージは葬儀屋に渋々葬儀代を払い、棺のマーレイの両まぶたにに置かれた2ペンス銅貨を持ち去ってしまう。

7年後、クリスマス・イヴ。
冷酷で強欲な守銭奴であるスクルージは、暖房も使わせない事務所で、今日も金勘定に励んでいた。

使用人のボブ・クラチット(ゲイリー・オールドマン)は、凍えながら仕事をしていた。

甥フレッド(コリン・ファース)がクリスマスの挨拶に来ても、祝う気のないスクルージは相手にしない。

さらにスクルージは、寄付金の依頼に訪れた男(ケイリー・エルウィス)に、”飢え死にする者が出れば余計な人口が減って都合がいい”とまで言い放ち追い払ってしまう。

スクルージに嫌味を言われながらも、翌日の休みの許可を得たクラチットは、イヴを祝うために家族の元に向かう。

その夜、帰宅したスクルージは、屋敷のドア・ノッカーが死んだマーレイの顔に変わったのを見て驚いてしまう。

よく見るとドア・ノッカーは元通りになるが、その後、屋敷内で奇怪なことが起こり始める。

家中の呼び出しベルが鳴り、銅貨の落ちる音が聞こえる。

やがてスクルージの目の前に、鎖につながれたいくつもの金庫を引きずりながら、マーレイの亡霊(ゲイリー・オールドマン)が現れる。

亡霊は恐れおののくスクルージに、人のために尽くす人生を送るべきだったと後悔する。

そして亡霊は、スクルージにはまだそのチャンスがあると伝え、今後、三人の精霊が現れることを告げる。

最初の亡霊は、午前一時の鐘の音と同時に、二人目は次の晩の同じ時刻、そして三人目は、その次の晩の深夜0時の鐘と共に現れると言って、マーレイの亡霊は消え去る。

その直後、スクルージは窓の外の無数の亡霊を目撃してしまう。

やがて、教会の鐘が鳴ると同時に、眩い光が寝室を照らし、炎の頭をした子供の精霊(ジム・キャリー)が現れる。

それは、マーレイの言っていた三人のうちの一人”過去のクリスマスの精霊”だった。

精霊は。スクルージを連れて窓から飛び出し、過去に起きたクリスマスの日に向かう。

楽しいクリスマスのために、皆が家族の元に帰った学校の教室で、一人寂しく本を読む8歳のスクルージ・・・

17歳のスクルージは、可愛い妹のファン(ロビン・ライト・ペン)の迎えで帰宅する・・・

奉公に出ていた27歳のスクルージは、気の合う同僚のディック・ウィルキンス(ケイリー・エルウィス)と共に、主人のフェジウィッグ(ボブ・ホスキンス)主催のパーティーを楽しむ・・・。

その全てが、素晴らしい想い出としてスクルージの心に甦るのだった。

5年後、物事を金で判断するようになり、強欲な男になったスクルージの元から、恋人ベル(ロビン・ライト・ペン)が去っていく。

スクルージは、その光景に耐え切れず精霊の光を遮ろうとするが、強引に退けられ、気がつくと寝室に戻っていた。

暫くすると再び鐘が鳴り、居間のドアが開きスクルージを呼ぶ声がする。

居間の中には光が差し、巨大なクリスマスツリーの上に座る巨人、”現在のクリスマスの精霊(ジム・キャリー)”が現れる。

精霊は魔法で床を透明にして、そこにクリスマスの街の様子を映し出す。

その光景は、貧しいながら家族中で幸せな時を過ごす、使用人クラチェット家の様子を捉える。

余命短い息子ティム(ゲイリー・オールドマン)のことを思い、妻(レスリー・マンヴィル)と涙するクラチェットだったが、彼は、冷酷な雇い主スクルージの健康をも祈り家族で乾杯する。

愛情溢れるクラチェット家の様子を見たスクルージは、精霊にティムの命を助けるよう懇願してしまう。

しかし精霊は、”子供は死ぬ、余計な人口が減れば都合がいい”と言い放ち、スクルージは、昼間、自分が慈善家に言った言葉を返されてしまう。

精霊は空を飛ぶ部屋で、あらゆるところでクリスマスを祝っていることをスクルージに見せる。

そしてスクルージは、甥のフレッドの家で開かれている、パーティーの部屋に連れて行かれ、スクルージをネタにしたゲームを楽しんでいる人々の様子を見せられる。

スクルージの悪口を言う招待客もいるが、フレッドは伯父を擁護して彼のために乾杯する。

亡くなった、愛する妹ファンの息子であるフレッドの、優しい気持ちに触れるスクルージだった。

やがて、スクルージは精霊と時計台に立ち、息絶えようとする精霊のマントの下から、二人の子供が現れる。

子供達は邪悪な姿に変わりスクルージに襲い掛かるが、鐘が鳴ると精霊と共に姿を消す。

やがて、スクルージの影が二つに分かれ、その一つが”未来のクリスマスの精霊(ジム・キャリー)”に変わる。

精霊は、スクルージに、布に覆われたある死体を見せて、それが誰かわからないまま、彼はティムが亡くなり打ちひしがれるクラチェットの様子を知らされる。

その後、スクルージは墓場に向かわされ、精霊に見せられた墓石には、クリスマス当日に死ぬ、自分の名前が刻まれていた。

スクルージは精霊に墓穴に突き落とされるが、その瞬間、ベッドのカーテンに足を絡ませてもがく自分に気づく。

全てが夢だとわかったスクルージは、部屋に差し込める日差しを見つめ、改心してクリスマスを祝う決心をする。

道端の子供を呼びとめたスクルージは、特大の七面鳥を肉屋に買いに行かせ、それをクラチェット家に届けさせる。

街に出たスクルージは、子供のようにはしゃぎ回り、人々に声をかけ、昨日の慈善家や貧しい者に、ためらいもなく寄付をする。

そしてスクルージは、甥フレッドの家のパーティーを訪れて歓迎され、彼らと楽しい時を過ごす。

翌日、事務所でクラチェットを待っていたスクルージは、遅刻した彼を厳しい顔で睨みつける。

しかし、次の瞬間、スクルージはクラチェットに昇給することを告げて、暖房の石炭を買ってくるよう指示を出す。

善行により気分を良くし、事務所で小躍りするスクルージに驚きながら、クラチェットは使いに出る。

その後、スクルージやクラチェット達の願いが叶いティムの病気は回復する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

1836年、クリスマス・イヴ、ロンドン
金貸業エベニザー・スクルージの共同経営者のマーレイが死亡する。
強欲な金貸業のスクルージは、クリスマス・イヴで挨拶に来た甥フレッドを相手にせず、寄付を求める慈善家を追い払ってしまう。
クリスマスを祝う気もないスクルージは、使用人クラチェットに嫌味を言いながらも、仕方なく翌日の休暇を与える。
そして、その夜、帰宅したスクルージの前にマーレイの亡霊が現れ、人のために尽くすべきだったと後悔しながら、三人の亡霊が現れることを彼に告げる・・・。
__________

数ある”スクルージ”映画の中で、個人的には、現代劇として、コメディと人情ドラマを見事に融合させた「3人のゴースト」(1988)が最も気に入っている。

ポーラー・エクスプレス」(2004)、「ベオウルフ」(2007)に続く、ロバート・ゼメキスの完全CGアニメーション作品で、より進化した映像が大いに話題になった。

2億ドルをかけた製作費で、新技術の映像は、3D用に作られているが、2Dで見てもかなり3次元的に感じ、画面に見入っていると、気分が悪くなってしまう場面もある。

しかし、前記の2作品とそれほど差があるかというと、その驚きもなく、ロバート・ゼメキスの盟友アラン・シルヴェストリの音楽やストーリーを含め、あまり斬新さがない。

ジム・キャリーらしさを見られるかと、大いに注目されて公開された北米でも、興行収入は予想に届かない結果になった。

とは言っても、北米で約1億3800万ドル、全世界では約3億2500万ドルのヒットとなった。

生身のジム・キャリーの七変化を見たかったところだが、声が彼というだけで、声優として登場したに過ぎない感じは否めず非常に残念だ。

一方で、誰もが驚くゲイリー・オールドマンのクラチェット役は、彼の面影を大きく残して、イメージを一変させた愛すべきキャラクターとなっている。
息子ティムの顔も、彼に似ているところが実に微笑ましい。

主人公の昔の同僚他のケイリー・エルウィス、妹と恋人のロビン・ライト・ペン、甥コリン・ファース、奉公先の主人ボブ・ホスキンスなど、実力派スターの顔合わせは豪華だ。


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