伯爵夫人 A Countess From Hong Kong (1967) 3.9/5 (30)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

製作、監督、脚本、音楽、カメオ出演チャールズ・チャップリン、彼の映画製作として最後の作品にして唯一のカラー作品。
主演マーロン・ブランドソフィア・ローレンティッピ・ヘドレンシドニー・チャップリンジェラルディン・チャップリン共演のロマンチック・コメディ。


ロマンチック・コメディ


スタッフ キャスト ■

監督:チャールズ・チャップリン
製作
チャールズ・チャップリン
ジェローム・エプスタイン
脚本:チャールズ・チャップリン
撮影:アーサー・イベットソン
編集:ゴードン・ハース
音楽:チャールズ・チャップリン

出演
マーロン・ブランド:オグデン・メアーズ
ソフィア・ローレン:ナターシャ・アレクサンドロフ伯爵夫人
シドニー・アール・チャップリン:ハーヴェイ・クロザーズ
ティッピ・ヘドレン:マーサ・ミアーズ
パトリック・カーギル:ハドソン
オリバー・ジョンストン:クラーク
マイケル・メドウィン:ジョン・フェリックス
ジョン・ポール:船長
マーガレット・ラザフォード:ゴールズウォロー夫人
アンジェラ・スカウラー:社交界の娘
ジェラルディン・チャップリン:ダンス会場の娘
チャールズ・チャップリン:客船の給仕長

イギリス 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1967年製作 108分
公開
イギリス:1967年1月5日
北米:1967年3月15日
日本:1967年3月
製作費 $3,500,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

石油王の子息オグデン・メアーズ(マーロン・ブランド)は、次期国務長官と噂されているほどの政治家だった。

オグデンは、豪華客船の旅の途中に立ち寄った香港で、父親の会社の重役クラーク(オリバー・ジョンストン)から、地元の”伯爵夫人クラブ”の女性を紹介される。

香港の街に繰り出そうとしたクラークだったが、風邪が治りかけのオグデンはそれを辞退していた。

しかし、女性達を見たオグデンは、急に出かける気になってしまう。

オグデンは、友人のハーヴェイ・クロザーズ(シドニー・アール・チャップリン)を伴い、ロシアの元貴族令嬢達をエスコートする。

その一人、ナターシャ・アレクサンドロフ(ソフィア・ローレン)に、オグデンは心惹かれてしまう。

ナターシャは、ロシア人貴族といっても、中国に亡命してきた女性で、13歳で孤児になった彼女の人生は悲惨なものだった。

オグデンは、昨夜の大騒ぎのせいで、二日酔いのため寝込んでいたが、サウジアラビア特命大使任命の連絡が入る。

船はアメリカに向けて出港し、オグデンは休養をとろうとするが、ナターシャが、彼の部屋に潜んでいたことがわかる。

ナターシャは、パスポートもない密航者で、アメリカ行きを希望するが、自分も罪を問われかねないオグデンはそれを承知しない。

オグデンは、とりあえず空き室を見つけようとするが、あいにく船は満室だった。

ナターシャは、ダンスと売春を強要されて絶望し、香港から逃れたことをオグデンに説明する。

それを知ったオグデンは、仕方なくナターシャを部屋に匿うことにする。

明朝、船は神戸に入港することになり、ナターシャを降ろそうとするオグデンだったが、部屋で記者会見を開くことになってしまい、ハーヴェイがナターシャに気がつく。

オグデンはハーヴェイに事情を話し、ナターシャが金目的でないことを知り、船内のダンス・パーティーに彼女を連れ出してしまう。

香港の知り合いに出くわしたナターシャを見て、オグデンとハーヴェイは気が気ではない。

部屋に戻ったオグデンとナターシャは、お互いを意識し合い、そして結ばれてしまう。

船内では、船長(ジョン・ポール)をはじめ男達は、”謎の女”ナターシャ捜しに躍起になる。

しかし、ゴールズウォロー夫人(マーガレット・ラザフォード)がナターシャと間違われてしまい、彼女の元にプレゼントが届くようになる。

ナターシャは、オグデンと恋に落ちたことをハーヴェイに伝え、ハワイ到着までの2日間を思うと気が重くなる。

オグデンは、離婚寸前の妻マーサ(ティッピ・ヘドレン)が、ハワイで待っていることを知らされるが、彼女は離婚する気がないらしく、ナターシャのことを含めて不安が募る。

ハーヴェイは、苦肉の策で執事ハドソン(パトリック・カーギル)とナターシャを結婚させて、彼女をアメリカに入国させることをオグデンに提案する。

一応、結婚式は終わり、船はハワイホノルルに到着するが、ナターシャは身分証明書の提示を求められて、考えた末に船から海に飛び込み、審査を逃れてしまう。

ワイキキ・ビーチに行くと言い残したナターシャを追い、ハーヴェイは彼女を捜しだしてホテルの部屋を取るが、そこにマーサが現れる。

ハーヴェイは、ナターシャが妻だと言ってマーサに紹介してしまう。

オグデンもホテルに到着し、体面上、夫婦で大使に赴任するよう政府から言われたため、マーサとアメリカに帰ることをナターシャに伝える。

しかし、マーサはナターシャがハーヴェイの妻ではないことを香港の知人から聞き、全てお見通しだったのだ。

船はホノルルを離れ、ナターシャは悲しみに暮れる。

しかし、オグデンは船を降り、地位を捨てて幸せを選び、ナターシャの元に向かい彼女をダンスに誘う。


解説 評価 感想 ■

富豪の御曹司であるアメリカの政治家が、ひょんなことから、香港ロシアの元貴族令嬢に出会い、騒動を起こしながらも結局は結ばれるという、ロマンチック・コメディ。
チャールズ・チャップリン製作、監督、脚本、音楽そして出演(カメオ)

*(簡略ストー リー)

次期国務長官に噂されているほどの政治家である、石油王の子息オグデン・メアーズは、旅の途中に立ち寄った香港で、”伯爵夫人クラブ”の女性ナターシャ・アレクサンドロフに出会い心惹かれてしまう。
オグデンは、ナターシャとの時を大いに楽しみ、翌日、サウジアラビア特命大使任命の連絡を受ける。
船はアメリカに向けて出港するが、香港から逃れたナターシャが、オグデンの部屋に潜んでいることがわかる。
オグデンはスキャンダルを恐れて、密航者のナターシャがアメリカ行きを希望していることを承知しない。
しかし、ナターシャが、ダンスと売春を強要され、絶望して逃げ出したことを知ったオグデンは、仕方なく彼女を匿うことにするのだが・・・。
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ニューヨークの王様」以来10年振りとなる、チャールズ・チャップリン製作、監督、脚本、音楽そして出演(カメオ)としての最後の作品にして、唯一のカラー作品でもあり、彼が主演しなかった2作品の内の一作。
(他「巴里の女性」:1923年製作)

当時、アメリカから追放状態のチャップリンは、ロンドンに名優マーロン・ブランドを呼び寄せ、70歳後半の彼は、衰えを知らないところを見せたかったところだが、興行的には失敗に終わり、評価も良くなかった作品でもある。

チャップリン自身は、短いが2つのシーンで元気な姿を見せ、次男のシドニーと長女ジェラルディン・チャップリンも出演している。

主演のマーロン・ブランドと妖艶な魅力のソフィア・ローレンの、慌てふためく仕草などが、往年のチャップリンを思わせるところは、彼に敬意を払ったオマージュのように感じられて興味深い。

出番の少ないのが残念な、本人もチャップリンにそれを直訴したらしいティッピ・ヘドレン、策略結婚させられる執事パトリック・カーギル、伯爵令嬢を主人公に紹介するオリバー・ジョンストン、彼女に惹かれてしまう船長ジョン・ポール、美女と勘違いされるマーガレット・ラザフォードなどが共演している。


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