プリティ・リーグ A League of Their Own (1992) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1943年に第二次大戦中にメジャーリーグに代わる娯楽として登場し、その後1954年まで続いた女子プロ野球リーグ(AAGPBL)の発足時のエピソードに基づく実話の映画化。
製作総指揮、監督ペニー・マーシャル、主演トム・ハンクスジーナ・デイヴィスマドンナデヴィッド・ストラザーンビル・プルマン他共演のドラマ。


ドラマ(スポーツ)


スタッフ キャスト ■

監督:ペニー・マーシャル
製作総指揮:ペニー・マーシャル
製作
ロバート・グリーンハット

エリオット・アボット
脚本
ババルー・マンデル

ローウェル・ガンツ
撮影:ミロスラフ・オンドリチェク
編集
ジョージ・バワーズ

アダム・ベルナルディ
音楽:ハンス・ジマー

出演
トム・ハンクス:ジミー・ドゥーガン
ジーナ・デイヴィス:ドティ・ヒンソン
マドンナ:メイ・モーダビート
ロリ・ペティ:キット・ケラー
ジョン・ロヴィッツ:アーニー・キャパディーノ
デヴィッド・ストラザーン:アイラ・ローウェンスティン
ゲイリー・マーシャル:ウォルター・ハーヴェイ
ビル・プルマン:ボブ・ヒンソン
ミーガン・カヴァノー:マーラ・フーチ
ロージー・オドネル:ドリス・マーフィ
トレイシー・ライナー:ベティ・ホーン
ビッティ・シュラム:エヴリン・ガードナー
ティア・レオーニ:ラシーンの一塁手
アン・キューザック:シャーリー・ベイカー
エディ・ジョーンズ:デイヴ・フーチ

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1992年製作 128分
公開
北米:1992年7月1日
日本:1992年12月
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $107,458,785
世界 $132,440,069


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1988年。
1954年に幕を閉じた、女子プロ野球リーグの元選手のドティ・ヒンソン(ジーナ・デイヴィス)は、殿堂入りセレモニーに招待される。

ドディは出席には消極的だったのだが、娘に勧められてニューヨーク州クーパーズタウンに向かう。

そして、グラウンドに立ったドディに、当時の想い出が甦る。
__________

1943年。
第二次大戦に次々と選手が駆り出され、メジャーリーグの存亡が危ぶまれる中、キャンディー・バー製造業で財を成したウォルター・ハーヴェイ(ゲイリー・マーシャル)が、女性のプロ野球リーグ(AAGPBL)を発足させる。

オレゴン州、ウィラメット(現ウェストリン)。
田舎町でソフトボールに興じる、ドディとキット(ロリ・ペティ)姉妹の元に、女子リーグのスカウトで、不躾で下品なアーニー・キャパディーノ(ジョン・ロヴィッツ)が現れる。

キャパディーノはドディに目を付けてリーグのテストに誘うが、夫ボブ(ビル・プルマン)が出征中の彼女は興味を示さない。

キットは田舎の生活を嫌っていたため、自分がリーグへの参加を希望するのだが、キャパディーノは彼女の才能を認めなかった。

キャパディーノは、言いすがるキットの意外に逞しい腕を見て、ドディが同行することを条件に、彼女のプロテスト参加を許可する。

キットはドディを説得して、キャパディーノと共にシカゴに向かうことになる。

ドディとキットは途中の町で、猛打のマーラ・フーチ(ミーガン・カヴァノー)を、不器量なことを理由に採用しようとしないキャパディーノに噛みつく。

キャパディーノは、マーラの父デイヴ(エディ・ジョーンズ)にも説得され、仕方なく彼女をテストに同行させる。

シカゴ
キャパディーノと別れた三人は、入団テストに受かり、ロックフォード・ピーチズに所属することになる。

ハーヴェイの腹心アイラ・ローウェンスティン(デヴィッド・ストラザーン)は、選手になった彼女らに、派手なユニフォーム着用を強要し、レディになるための教育も受けさせる。

その頃ハーヴェイは、怪我をして酒に溺れメジャーリーグを引退した、かつての強打者ジミー・ドゥーガン(トム・ハンクス)をピーチズの監督にする。

しかし、ドゥーガンは相変わらず酒びたりで、観客動員のダシに使われるだけだった。

そして、いよいよ開幕を迎えたピーチズは、元ダンサーのメイ・モーダビート(マドンナ)、男勝りのドリス・マーフィ(ロージー・オドネル)、子連れのエヴリン・ガードナー(ビッティ・シュラム)など、寄せ集め集団のようなチームだった。

それに加えドゥーガンは、二日酔いで試合どころではなく、ローウェンスティンも手を焼く。

選手達は精一杯のプレーを見せるが、ドゥーガンは酔っていてもプライドがあり、指揮を執ろうともせず、試合自体の人気も今一でスタンドは空席だらけだった。

早くも手を引くことを考え出したオーナー達が出始める中、リーグの活性化を図るため、ローウェンスティンは選手達に派手なパフォーマンスを求める。

選手はそれに応え、リーグの人気は上がり、マスコミにも取り上げられるようになる。

そんな中、遠征先のバーで見初められたマーラが、なんと結婚することになり、チームメイトに祝福される。

ドゥーガンも少しはやる気を出し始め、夫ボブからの手紙が届かないことを気にするドディを慰めたりもする。

大盛況となったリーグだったが、ハーヴェイは終戦も近づき、存続意義がなくなったことで、リーグを廃止することを考える。

それを知ったローウェンスティンは、自分が作り上げたリーグ存続を主張し、何とか選手達にプレーを続けさせようとする。

その頃、キットは不調が原因でドリスと喧嘩になり、いつも脚光を浴びるドティに嫉妬する。

ドディが野球を止めると言い出したために、二人の諍いに気づいていたローウェンスティンは、キットをトレードに出してしまう。

キットは、それがドディの策略だと思い込み彼女を罵るが、身に覚えのないことに怒りがこみ上げたドディは、ワールド・シリーズで決着をつけると言い放つ。

選手の夫に戦死者が出る中、気落ちするドティの元に、負傷して帰国した夫のボブが現れる。

ドティはキットの移籍先ラシーンとのワールド・シリーズを前に、ボブと故郷に帰ろうとする。

今辞めたら必ず後悔すると言っても、気持ちの変わらないドディを見て、ドゥーガンは彼女を見限ってしまう。

そして、ラシーン対ピーチズのワールド・シリーズは始まり、一進一退を続けた両チームの決着は、最終戦に持ち込まれる。

試合前の準備で、ドディが復帰したことを知ったドゥーガンは、勝利に自信を見せる。

試合は、1点のリードで迎えた最終回、ラシーンのエース、キットは、ドディに容赦のないピッチャー返しのヒットを打たれ逆転されてしまう。

動揺したキットを睨みつけるドディは、その裏ファインプレイでフライをキャッチし、いよいよ勝利が迫る。

そして、キットの打席となり、ドディは彼女の苦手である高めの速球をピッチャーに要求する。

しかし、キットはツーストライクからの高目を意地で外野に運び、一気にホームまで走りドディと激突する。

ドディは返球を落としてしまい、勝負はいつも彼女にかなわなかったキットに軍配が上がる。

試合後、ドゥーガンは選手達の健闘を称え、その盛り上がりを見たハーヴェイは、ローウェンスティンにリーグを存続させることを告げる。

ボブとの生活のため引退を決意したドティは、キットと仲直りをする。

キットは、自分をリーグに入れてくれたドディに感謝し、二人は再会を誓い別れを告げる。

ドゥーガンは男子リーグの監督を断り、ピーチズに留まることをドディに伝える。
__________

そしてドティは、殿堂入りセレモニーの会場でピーチズの仲間達との再会を懐かしむ。

殿堂内でドディは、前年に亡くなったドゥーガンを称える巨大なパネルを見て思いに耽る。

その後ドディは、式典のテープカットをするローウェンスティンや、スカウトのキャパディーノの姿を見かけ、キットとその家族に再会する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

かつて所属した女子プロ野球リーグ(AAGPBL)の殿堂入りセレモニーに招待された元選手のドティ・ヒンソンは、気乗りしないまま会場に向かう。
そこでドディは、かつての選手時代を想い起こす。
戦争中、メジャーリーグに代わる女子リーグ発足が決まり、ドディは妹キティとプロテストを受け、見事に入団が決まる。
メジャーの強打者ではあったが、怪我で引退して酒に溺れるジミー・ドゥーガンが監督する、ピーチズに所属することになったドディらは、見世物のような試合に戸惑いながら活躍を始める。
しかし、本物を求める観客からリーグは見放されてしまい、運営を任されていたローウェンスティンは、選手達に派手なパフォーマンスをさせる。
そのお陰で、リーグの人気は盛り上がり、スタンドは大入りとなる。
しかし、ようやく軌道に乗ったリーグだったが、終戦が近づき、その存続が危ぶまれてしまう・・・。
__________

オーナー達の身勝手な行動に対し、健気に野球に取り組む女性の姿や姿勢に心を動かされる、リーグ運営者や監督などの努力の日々を、ヒューマン・ドラマとして繊細に描いたペニー・マーシャルの演出は冴える。

クライマックスの、殿堂での元選手達の再会シーンは涙なしでは見られない。

主演のジーナ・デイヴィスは、その美しさや見事なプレイだけでなく、45年後の老いた主人公までを熱演している。

とかく違和感を感じやすい老け役だが、実際に彼女が老いたかのように見えるメイクは出色の出来だ。

クレジットではトップのトム・ハンクスは脇役に徹している感じなのだが、本作をきっかけにして、演技派としての才能も開花させたと言っていいほどの熱演を見せる。

感動的な内容はもとより、主演のジーナ・デイヴィスをはじめとした出演者のプレイや身のこなしは素晴らしい。

野球をやっていた者ならわかるが、経験のない女性が、にわか仕立てであれほどのプレイはできるものではない。

やはり、影で指導したスタッフの努力とプロ意識の賜物だろう。

その見事なプレイを見せてくれる、選手達マドンナロリ・ペティロージー・オドネルらの奮闘ぶりも見ものだ。

最初はボスの言いなりだったリーグ運営責任者デヴィッド・ストラザーンが、次第に選手に情が移り、リーグ消滅を阻止しようと努力する物語も心を打ち、彼の好演は光る。

出番は少ないジョン・ロヴィッツは、皮肉屋で下品だが人間味のあるスカウトマン役で印象に残る。

ビル・プルマンも、ジーナ・デイヴィスの夫役で地味に登場するが、彼は演技の教師から遅咲きで俳優になった経歴故に、まだまだ下積みという雰囲気だ。

監督ペニー・マーシャルの兄、リーグ創設者役のゲイリー・マーシャル、猛打を誇るミーガン・カヴァノー、その父親のエディ・ジョーンズ、夫を戦地で亡くすピッチャーのトレイシー・ライナー、子連れの選手ビッティ・シュラムジョンジョーン・キューザックの姉、字が読めないアン・キューザック、選手ティア・レオーニなどが共演している。

気になるのは、史上最悪タイトルと言いたい邦題で、内容を観れば分かるであろう、感動のドラマ、製作者、スタッフの努力が窺える素晴らしい作品イメージをぶち壊しにしている。


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