アリスのレストラン Alice’s Restaurant (1969) 3.52/5 (31)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

フォーク・シンガーとして名高いウディ・ガスリーの息子で、吟遊詩人アーロ・ガスリーの、1967年のアルバム”Alice’s Restaurant Massacree”を基に製作された作品。
監督、脚本アーサー・ペン、主演アーロ・ガスリー


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト ■

監督:アーサー・ペン
製作
ヒラード・エルキンズ

ジョセフ・マンデューク
原作:アーロ・ガスリー
脚本
アーサー・ペン

ベナブル・ハーンドン
撮影:マイケル・ネッビア
編集:デード・アレン
音楽:アーロ・ガスリーAlice’s Restaurant Massacree

出演
アーロ・ガスリーアーロ・ガスリー
パット・クイン:アリス・ブロック
ジェームズ・ブロデリック:レイ・ブロック
マイケル・マックラネイサン:シェリー
ジェフ・アウトロー:ロジャー・クロウサー
ティナ・チェン:マリー=チャン
キャサリーン・デブニー:カリン
リー・ヘイズ:本人
ピート・シーガー:本人

アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ
1969年製作 110分
公開
北米:1969年8月20日
日本:1970年11月
北米興行収入 $6,300,000


アカデミー賞 ■

第42回アカデミー賞
・ノミネート
監督賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

青年アーロ・ガスリー(アーロ・ガスリー)は、徴兵を逃れようとして、政府公認の高等教育受けるために、ヒッチハイクである大学に向かう。

学生生活に慣れた頃、友人ロジャー・クロウサー(ジェフ・アウトロー)がアーロを訪ねてくる。

教授や学生と、度々揉め事を起こすアーロは、変態のヒッピー呼ばわりされ、警察に何度も逮捕されてしまう。

大学を止めたアーロは、難病の父ウディ・ガスリーを見舞い、教会を手に入れた友人のアリス・ブロック(パット・クイン)と夫のレイ(ジェームズ・ブロデリック)の元を訪ねる。

アリスとレイはレストランを経営する準備を始め、そこに集まる者達は、アーロと同じような若者ばかりだった。

アーロは、15歳だというカリン(キャサリーン・デブニー)と仲良くなり、やがて愛し合うようになる。

アリスは、麻薬依存症の治療から退院したシェリー(マイケル・マックラネイサン)と羽目を外してばかりいる夫レイに愛想を尽かし、アーロのアパートに逃げ込んでしまう。

翌日レイは、旧友ロジャーを連れてアーロの元を訪ね、アリスに謝り二人のわだかまりは消える。

そして、アリス達は感謝祭の準備をはじめ、招待客が続々と教会に集まってくる。

盛大に催された感謝祭は終わり、大量に出たゴミを町の廃棄所に捨てに行ったアーロとロジャーは、そこがその日閉鎖されているのを知り、道端の斜面にゴミを捨てて
しまう。

それを目撃されたアーロは警察から連絡を受け、結局はゴミを拾い集め、事情聴取を受けることになる。

しかし、警察に着いたアーロとロジャーはいきなり逮捕されてしまい、過去50年で最大の犯罪だと言われ、容赦なく牢屋に入れられてしまう。

アリスが保釈金を払い、釈放されたアーロとロジャーは、罪を認め罰金各25ドルとゴミの処分を命ぜられる。

ゴミを集めたアーロとロジャーは、町の外へゴミを運び出すことを命ぜられる。

二人は、マサチューセッツからニューヨークに、わざわざゴミを捨てに行く。

そんなアーロに徴兵検査の通知が届き、彼は新しい恋人マリー(ティナ・チェン)から、どうせ徴兵はされないと言われ、安心しながら検査に向かう。

長時間あれこれと調べられ、アーロは精神科医の前で狂人を装ってみたが効果はなかった。

最後に犯罪歴を尋ねられたアーロは、ゴミの件で逮捕されたことを正直に話すと、皮肉なことに兵役に不適正と判断されてしまう。

ウディを見舞ったアーロは、嫌なことから逃げられたのに満足できない胸の内を父に話して聞かせ、辛いことを経験しなければ、人生の答えは見つからないことを悟る。

教会に寄ったアーロだったが、薬を止められないシェリーにレイが暴力をふるい、彼はバイクで逃走する。

翌日ウディは亡くなり、そしてシェリーも死亡して仲間達で葬儀が行われる。

アリスとレイは、人生をやり直すため、正式に結婚式を挙げる。

しかし、レイは教会を売り、よその土地でコミューンを始める決心をする。

仲間達、そしてアーロも教会から去り、そしてアリスは、いつまでも教会の入り口でたたずむ。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

青年アーロ・ガスリーは、徴兵を逃れるためにある大学に入学する。
しかし、度々揉め事を起こすアーロは、変態のヒッピー呼ばわりされて、警察に逮捕されたりもする。
大学を止めたアーロは、難病の父親ウディ・ガスリーを見舞い、教会を手に入れた友人アリスと夫のレイの元を訪ねる。
アリスとレイはレストランを始めるが、アーロと同じような若者ばかりが集う店だった。
その後、アーロは少女カリンと知り合い愛し合うようになるが、レストランのゴミの廃棄で警察に逮捕されてしまう。
保釈されたアーロは徴兵検査を受けることになり、それを逃れるために狂人を装うものの効果はなかった。
しかしアーロは、皮肉なことに逮捕歴のお陰で徴兵を逃れることができる。
そんなアーロは、父ウディを再び訪ね、辛いことを経験しなければ、人生の答えは見つからないことを悟る・・・。
__________

奇跡の人」(1962)や「俺たちに明日はない」(1967)など、問題作で注目されたアーサー・ペンが、ベトナム戦争で疲弊し、反戦ムードが漂う社会の世相を反映し、悩めるアメリカを鋭い視点で描いた作品。

第42回アカデミー賞では、アーサー・ペンが監督賞にノミネートされた。

主演のアーロ・ガスリーをはじめ、素人のような俳優達の荒っぽい演技が、かえってその時代の無力感漂う若者達の生き様を感じさせ、細部まで完璧に作った、再現フィルムのような雰囲気で、現在製作される、この時代を舞台にした作品よりも、リアルに感じ新鮮味がある。

もちろん、偉大な父親であり、難病に悩まされ不遇な晩年を送ったウディ・ガスリーの闘病生活や、それを見舞う息子アーロの姿も要所要所で登場する。
アーロの行動や人物像とは違う、しっとりとした雰囲気の親子関係を映したシーンは心を打つ。

レストランを開く主人公の友人夫妻パット・クインとジェームズ・ブロデリック、元麻薬依存症患者マイケル・マックラネイサン、主人公の友人ジェフ・アウトロー、主人公の恋人役ティナ・チェンとキャサリーン・デブニー、本人役でリー・ヘイズピート・シーガーなどが共演している。


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