アレゲニーの反乱 Allegheny Uprising (1939) 3/5 (22)


■ 作品情報へ ■
スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

悪党の先住民との交易を阻止しようとする住民と、交易品運搬に利用される軍の争いを描く、監督ウィリアム・A・サイター、主演クレア・トレヴァージョン・ウェインジョージ・サンダースブライアン・ドンレヴィウィルフリッド・ローソン他共演のアクション。


アクション/アドベンチャー

ジョン・ウェイン / John Wayne 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:ウィリアム・A・サイター
製作:P・J・ウルフソン
原作:ニール・H・スワンソン”The First Rebel”
脚本:P・J・ウルフソン

撮影:ニコラス・ムスラカ
編集:ジョージ・クローン
音楽:アンソニー・コリンズ

出演
ジェニー・マクドゥーガル:クレア・トレヴァー

ジェームズ・スミス:ジョン・ウェイン
スワンソン大尉:ジョージ・サンダース
ラルフ・カレンダー:ブライアン・ドンレヴィ
マック・マクドゥーガル:ウィルフリッド・ローソン
ダンカン:ロバート・バラット
教授:ジョン・F・ハミルトン
トム・カルホーン:モローニ・オルセン
ジョン・マキャノン:チル・ウィルス
ポール:イアン・ウルフ
トマス・ゲイジ将軍:オラフ・ヒッテン
ジョン・ペン総督:クレイ・クレメント

アメリカ 映画
配給 RKO

1939年製作 81分
公開
北米:1939年11月10日
日本:不明
製作費 $696,000
北米興行収入 $750,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1759年。
独立戦争の16年前、ペンシルベニアの渓谷でイギリス人開拓者は、武器を手にして自由を守った。

カナダ国境。
イギリスフランスの捕虜交換が行われ、イギリス軍のスワンソン大尉(ジョージ・サンダース)は、友好的に捕虜の交換を終える。

先住民に捕えられていた冒険家のジェームズ・スミス(ジョン・ウェイン)と教授(ジョン・F・ハミルトン)は、イギリス政府に対して不満を訴え、スワンソンは二人を軍法会議にかけようとする。

そこに現れた軍に協力するマック・マクドゥーガル(ウィルフリッド・ローソン)は、旧知のスミスと教授との再会を喜び、それを知ったスワンソンは二人を解放する。

3か月後、ペンシルベニア州。
スミスと教授を伴ったマクドゥーガルは、知人の交易商ラルフ・カレンダー(ブライアン・ドンレヴィ)に出くわして食料を分けてもらう。

酒を運ばないと言ったカレンダーがラム酒を隠していたため、マクドゥーガルは不審に思う。

酒場を任せてあった娘ジェニー(クレア・トレヴァー)の元に戻ったマクドゥーガルは、男勝りの彼女と抱き合い帰郷を喜ぶ。

ジェニーは、死んだと言われていたスミスも戻ったことを知り、彼に結婚の約束を確認する。

自分を子ども扱いして真剣に答えないスミスに腹を立てたジェニーは、結婚は早とちりだと教授にも言われてしまう。

スミスは、 自分が相応しくない相手だと言って他の男を探すべきだとジェニーに伝える。

そこに先住民の襲撃があったという連絡が入り、スミスやマクドゥーガル、そして男達は現場に向かう。

土地を捨てると言う者も現れる中、スミスは浚われた子供達を救うため、トム・カルホーン(モローニ・オルセン)やジョン・マキャノン(チル・ウィルス)、教授、マクドゥーガルらと共に戦いに備える。

そこにジェニーが銃を持って現れ、マクドゥーガルは娘を追い返そうとするが、スミスは彼女が留まるのを認めて準備をする。

先住民に扮するには上半身裸になる必要があり、ジェニーは仕方なく諦め、スミスは彼女を守るよう仲間に指示する。

川に着き、スミスらは先住民を待ち伏せして襲いかかり、子供達を助ける。

相手がイギリス軍の銃などを持っていることに気づいたスミスは、生かした先住民から、軍を全滅させて奪ったことを聞き出す。

フィラデルフィア
イギリス総督ジョン・ペンクレイ・クレメント)を訪ねたスミスらは、先住民との交易禁止を要求し、それが認められる。

アレゲニー渓谷には常時軍隊が駐留し、住人は1ポンドの税金を徴収されることになる。

カレンダーやポール(イアン・ウルフ)ら交易商は対策を考え、砦に運ぶ軍用品に交易品を隠して搬入しようとする。

スワンソン大尉はマクドゥーガルの店に向かい、現地の行政官ダンカン(ロバート・バラット)らと、軍への供給品についてなどの指示を出す。

ダンカンはスワンソンの傲慢な態度に意見し、スミスも同じ考えを伝える。

そこに現れたマキャノンが、悪党どもが交易品を軍用品に隠して運び込もうとしていることを伝える。

スワンソンはそれを信じないままその場を去り、スミスらは対抗策として、先住民に扮してカレンダーの幌馬車隊を待伏せする。

スミスは、付いてきたジェニーに気づき彼女を追い払い、幌馬車隊を襲う。

軍用品以外の積み荷を一か所に集めさせたスミスは、それを燃やして立ち去る。

カレンダーは、軍用品を降ろして燃やしてしまい、襲われたと言ってスワンソンに報告する。

部隊を出動させたスワンソンは、川にいたジェニーを捕え、彼女を救うために現れたマキャノンらも拘束する。

待ち構えていたスミスらは、部隊を包囲してジェニーらを解放させる。

スワンソンは、交易を止めさせることをスミスにそれを約束する。

その後スミスらは、渓谷を封鎖して交易商を近づけないようにする。

カレンダーらは、スミスと仲間達を陥れるために、彼らが疑われるようなチラシを作る。

フィラデルフィア
ペン総督に呼ばれたダンカンは、カレンダーのチラシがスミスらのものでないことを指摘する。

しかし、総督はチラシの内容を信じて、スミスらの一掃作戦をトマス・ゲイジ将軍(オラフ・ヒッテン)に命ずる。

渓谷に戻ったダンカンは、逮捕状がでたことをスミスに伝える。

スミスは、封鎖を解いて品物を搬入させ交易商を集め、軍の指揮官が関わっているかを確かめようとする。

カレンダーらが軍の砦に着いたことを確認したスミスは、人々をマクドゥーガルの酒場に集結させる。

スミスは、ジェニーが下手な行動を取らないようにするための方法を考え、ダンカンにその場で裁判を行ってもらう。

仮釈放の身のカルホーンとマキャノンは無罪となるが、同じ立場のジェニーは有罪となり、ダンカンは、彼女を貯蔵庫に留置するよう父親のマクドゥーガルに命ずる。

スミスら約300人は砦に向かい、ダンカンは、市民の安全を確保するため、搬入品の検査をすることをスワンソンに伝える。

それを拒むスワンソンに対し、国王の通達に背いた反逆者だと言い切るスミスは、一旦、退却する。

ところが、白旗を上げていたにも拘らずスミスが銃撃され、スワンソンは撃った者を探す。

無事だったスミスは、自分はライフルで撃たれ、カレンダー一味の仕業だと考える。

スミスは、兵士を恐怖で怯えさせるために、砦を銃撃し続けるように指示する。

スワンソンは、反撃せずに眠らず見張ることだけを兵士に命ずる。

マクドゥーガルは貯蔵庫にある銃弾を取りに行き、自分の物だと言うジェニーにそれを阻止される。

しかし、スミスが瀕死の状態だと知ったジェニーはその場に向かい、彼が肩を撃たれただけだと知り安心する。

白旗を掲げたスワンソンは、スミスらが交易品を調べることを認めて砦から退却する。

途中、スミスに呼ばれたスワンソンは、法に従っただけだと言われるものの、彼らを反逆者呼ばわりして、必ず戻ると言い残してその場を去る。

マキャノンらはカレンダーらを捕え、有無を言わせずに鞭打つ。

スミスは、没収した交易品をゲイジ将軍に届けるよう指示する。

ジェニーは、平凡な夫人に扮しスミスを馬車に乗せて医者の元に向かう。

その後、軍は解放されたカレンダーらに協力させて、反乱を起こした者達を捕える。

スワンソンはスミスの居場所を聞き出そうとするが、人々は口を割らない。

それを知ったスミスは、ジェーンの制止も聞かずに仲間達の元に戻る。

自分達が酔っている姿をカレンダーが監視していたことに気づいていたスミスは、攻撃に備える。

カレンダーはそのことをスワンソンに伝えるが、兵士達は、わずか9人の酔った男達を相手にすることで油断する。

砦に押し入ったスミスらは、その場を難なく占拠して仲間達を解放し、兵士を拘束してスワンソンを捕える。

砦を軍に戻したスミスらは、その場から引き上げる。

その途中、現れたカレンダーがカルホーンを射殺し、スミスに罪を被せて彼を捕える。

現場を目撃していたジェニーは、仲間達の元に向かいそれを知らせる。

マクドゥーガルとジェニーらは大挙して町に向かうが、拘留されていたスミスは、合法的な手段で事を解決する方法を探るよう皆を説得する。

兵士が留置場を守り、戦う気で興奮するジェニーを教授が鎮め、法廷で戦うと言うスミスの考えに従い仲間達は解散する。

裁判は始まり、スワンソンは、軍を侮辱して反乱を扇動したスミスの罪を追及する。

証人として呼ばれたカレンダーは、スミスがカルホーンを殺したことを証言する。

ダンカンとジェニーが、殺されたカルホーンのシャツを証拠品として提出し銃撃の実験をして、スミスが至近距離から撃ったことを否定する。

それを認めないスワンソンだったが、そこにゲイジ将軍が現れ、違法交易を行った罪でカレンダーとポールを逮捕するよう命ずる。

将軍はスワンソンを部屋に呼び、釈放されたスミスは抱きかかえられてその場を去る。

スワンソンは、軍人としての任務を全うしようとするあまり、柔軟な判断に欠けていることを将軍に指摘される。

将軍は、スミスの解放と任務交替をスワンソンに命じ、帰国となるだろうということを伝える。

テネシーに向かうことにしたスミスは、男にはしなくてはいけないことがあるとジェーンに語る。

スミスは、結婚する場合は他には考えられないとジェーンに伝えてその場を去る。

馬に飛び乗ったジェーンは、マクドゥーガルにどこに行くのかを聞かれる。

ジェーンは、”夫のところよ”と答えてスミスを追う。

マクドゥーガルは、自分が行きたかったと言って悔しがる。


解説 評価 感想 ■

1937年に発表された、ニール・H・スワンソンの小説”The First Rebel”を基に製作された作品。

*(簡略ストー リー)

1759年。
ペンシルベニア州、アレゲニー渓谷。
先住民に民家が襲撃されたことを知ったジェームズ・スミスらは、先住民との交易を禁止することをイギリス総督ジョン・ペンに要求して認められる。
対抗する交易商のカレンダーらは、渓谷の砦に運ぶ軍用品に交易品を隠して搬入することを考える。
それを阻止しようとするスミスらだったが、軍務優先で柔軟性のない指揮官のスワンソン大尉に、自分達の考えを理解してもらえない。
渓谷を封鎖されたカレンダーらは、スミスを陥れようとする。
あくまで法に基づく考えを貫くスミスは、住民らを団結させて砦に向かい、カレンダーらの不正を暴こうとするのだが・・・。
__________

まず、本作を西部劇に分類しようとする考えは間違いで、独立戦争以前の混乱期を背景にした、アクション映画とするのが正しい。

馬に乗る銃を持った人々が戦い先住民が登場すると、全て西部劇とする考えはよろしくない。

先住民問題は大きなテーマではなく、野蛮人同士の戦いでもない。
法に基づく権利を主張する現地のリーダーに率いられた人々と悪党の戦い、それに利用される軍の柔軟性の欠如などを描くドラマである。

また、法を守るという点で言えば、やたらに人が殺される内容でもなく、勇敢な男達の団結や友情を描く、ウィリアム・A・サイターの力強い演出が見所の作品。

アンソニー・コリンズの勇ましい音楽も非常に印象的だ。

駅馬車」(1939)が8か月前に公開されたばかりの、同作で共演した二人クレア・トレヴァージョン・ウェインの配役順は本作も同じで、ファーストクレジットはクレア・トレヴァーになっている。
これでも分かるように、その後、歴史に残る大スターとなるジョン・ウェインが、「駅馬車」でトップスターになった訳ではないことが理解できる。
しかし、「駅馬車」ではやや素人っぽいジョン・ウェインが、本作では、完全に主演と言える住民のリーダーを貫録で演じ、存在感は本作の方が上であるところに注目したい。

そのジョン・ウェインを愛する男勝りの女性を熱演するクレア・トレヴァー、柔軟さに欠けるイギリス軍大尉ジョージ・サンダース、悪徳交易商のブライアン・ドンレヴィ、ジェニー(クレア・トレヴァー)の父親をユーモアを交えて演ずるウィルフリッド・ローソン、渓谷の行政官ロバート・バラット、主人公の友人ジョン・F・ハミルトン、同じく仲間達モローニ・オルセンチル・ウィルス、交易商イアン・ウルフ、当時の北アメリカ最高司令官トマス・ゲイジ将軍のオラフ・ヒッテンジョン・ペン総督のクレイ・クレメントなどが共演そている。


スポンサードリンク
ウェブ・ムービー・シアター

ウェブ・ムービー・シアター