幸せの行方... All Good Things (2010) 3/5 (2)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

ニューヨークの不動産王シーモア・ダーストの息子ロバート・ダーストが、殺人の容疑者と疑われた、未解決事件を基に製作された作品。
母親の自殺を目撃し、心に傷を負ったまま育った不動産王の息子が関わる殺人事件を描く、主演ライアン・ゴズリングキルスティン・ダンストフランク・ランジェラクリステン・ウィグフィリップ・ベイカー・ホール共演、監督アンドリュージャレッキーによるサスペンス。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:アンドリュージャレッキー
製作総指揮
バーバラ・A・ホール

ミシェル・クラム
ボブ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
製作
マイケル・ロンドン

ブルーナ・パパンドレア
脚本
マーカス・ヒンチー

マーク・スマーリング
撮影:マイケル・セラシン
編集:デイヴィッド・ローゼンブルーム
音楽:ロブ・シモンセン

出演
デヴィッド・マークス:ライアン・ゴズリング

キャサリン”ケイティ”マッカーシー・マークス:キルスティン・ダンスト
サンフォード・マークス:フランク・ランジェラ
ローレン・フレック:クリステン・ウィグ
トッド・フレック:スティーヴン・クンケン
デボラ・レーマン:リリー・レーブ
マルヴァーン・バンプ:フィリップ・ベイカー・ホール
ジャニス・リゾー:ダイアン・ヴェノーラ
ダニエル・マークス:マイケル・エスパー
市長:デヴィッド・マーギューリス

アメリカ 映画
配給
マグノリア・ピクチャーズ(北米)
ワインスタイン・カンパニー(世界)
2010年製作 101分
公開
北米:2010年12月3日
日本:2012年1月14日
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $582,024
世界 $644,535


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1971年、ニューヨーク
不動産王サンフォード・マークス(フランク・ランジェラ)の息子デヴィッド(ライアン・ゴズリング)は、父親が所有するアパートの水道管が壊れたという連絡を受ける。

部屋の流し台の下に潜り込み、自分で配管を直そうとしたデヴィッドは、それが無理だと分かる。

住人であるキャサリン”ケイティ”マッカーシー(キルスティン・ダンスト)に、週明けに配管工が来ることを伝えたデヴィッドは、彼女を伴い、父親の主催するパーティーに向かう。

サンフォードは、頼りない息子のデヴィッドが連れてきたケイティが、上流出身でないことを見抜きそれを気にする。

デヴィッドは、そんなことも気にせずにケイティと付き合い始め、二人は、バーモントの田舎町であるラトランドで小さな健康食品店を始める。

サンフォードに、ケイティが身分違いな女性だと言われたデヴィッドだったが、彼は結婚を決意する。

二人は結婚式を挙げるが、サンフォードも出席するものの祝福はしていなかった。

1972年、ラトランド
現れたサンフォードに説得されたデヴィッドは、店を売却してニューヨークに戻る決心をする。

家業を継ぐことになったデヴィッドは、サンフォードから、如何わしい商売をする店が立ち並ぶ地区を任される。

その後、アパートや郊外の別荘を与えられたデヴィッドだったが、子供を欲しがるケイティと意見が合わない。

ケイティは、デヴィッドの母親が、ビルの屋上から身投げしたところを彼が目撃したことなどを、友人で小説家のデボラ
・レーマン(リリー・レーブ)からの話で知る。

妊娠したことが分かったケイティだったが、デヴィッドは苛立ち頑なに産むことに反対する。

中絶しに向かう途中、サンフォードを陥れようと考えた市長(デヴィッド・マーギューリス)の考えで、デヴィッドの担当地区が、警察の一斉検挙に遭っているのを、デヴィッドは目撃する。

サンフォードに連絡を入れたデヴィッドは、他の地区に警察が向かう前に、集金を済ませろと指示され、ケイティだけを先に行かせる。

処置を済ませたケイティはデヴィッドと食事に向かい、現れたトッド・フレック(スティーヴン・クンケン)に無神経なことを言われる。

トッドの妻ローレンに慰められ、ケイティは、コカイン勧められて気を紛らす。

その後、デヴィッドとケイティは別居し、彼女は湖畔の別荘に住む。

1978年。
ケイティは”アルバールト・アインシュタイン医学校”に合格するが、それを知ったデヴィッドは喜ぶ気になれない。

ケイティの実家で開かれた、入学を祝うパーティーで、その場に馴染めないデヴィッドは、彼女を強引に車に乗せて帰宅する。

街に戻って以来、急変したデヴィッドに耐えられなくなったケイティは、彼の元を去ろうとする。

しかしケイティは、独立して暮らすことが経済的に無理だと分かり、仕方なくデヴィッドの元に戻る。

その後、暴力も振るわれ恐怖を感じるケイティは、デヴィッドのオフィスから集金日誌を盗み上院議員に郵送する。

サンフォードの息のかかる上院議員は、日誌を返すよう秘書に指示する。

デヴィッドは、その件を弟のダニエル(マイケル・エスパー)に非難されて無能呼ばわりされる。

結局デヴィッドは、会社の後を継ぐことはなかったのだが、彼はそれを嬉しく思った。

耐え切れなくなったケイティはクスリに溺れ、電話では恨んでいないというデヴィッドに自分を解放するよう求める。

実家にいたケイティは、気を落ち着かせて帰宅するが、デヴィッドが愛犬を殺したことに気づく。

父サンフォードの元に向かったデヴィッドは、精神を病んでいたとはいえ母の死を自分に見せた彼を責める。

ケイティの元に戻るようサンフォードに言われたデヴィッドだったが、彼女はいないことを伝え母を失った父と同じ状況だと言い残して屋敷を出る。

その言葉が気になったサンフォードは、デヴィッドを追うが彼は返事もせずに立ち去る。

1982年。
ケイティは失踪し、その後、徹底的に捜査は行われるが、デヴィッドは、それに関わる容疑者として疑われることはなかった。

マークス家は、情報提供者に15000ドルの報奨金を支払うことを決める。

2000年。
地方検事ジャニス・リゾー(ダイアン・ヴェノーラ)は、約20年前のケイティ失踪事件捜査の再会を発表する。

11月、テキサスガルヴェストン
デヴィッドは、問題を避けるために別人になり、女装して安アパートに住んでいた。

同じアパートに住むマルヴァーン・バンプ(フィリップ・ベイカー・ホール)に、様々なことを口やかましく言われたデヴィッドは、自分が聾唖者だと偽る。

別荘の湖の捜査などが行なわれ、骨が発見されるがそれが犬だと分かる。

検事が捜査再開を指示した理由は、デボラの未発表小説の殺人描写が、ケイティ失踪時の状況に似ていたからだった。

当局はデヴィッドの行方を捜すが、彼の居場所は分からなかった。

デボラからの連絡を無視し、年老いたマルヴァーンと親しくなったデヴィッドは、彼が立ち退きを迫られていることを知り一戸建ての家を買うことを考えるように見せかける。

マルヴァーンはそれを知り、自分も同居させてもらうことを願う。

会わなければ全てを話すという、デボラのメッセージを受け取ったデヴィッドは、ロサンゼルスの彼女の殺害を、同居を約束したマルヴァーンに依頼する。

指示通りデボラを殺したマルヴァーンだったが、デヴィッドが家を買う気のないことを知り苛立つ。

その後デヴィッドは、マルヴァーンが立ち退きを命ぜられたことを知り、自分の部屋でテレビを見ていた彼に襲いかかり殺害し死体を解体して処分する。
__________

デヴィッドは、法廷で証言台に座り、デボラの殺害を否定しながら、彼女が、失踪後に目撃されたケイティに扮したことを考える。
__________

後を追ったデヴィッドが戻らないことを確認したサンフォードは、彼の車のトランク内のケイティの死体を確認する。
__________

証言に基づき、陪審員はマルヴァーン・バンプ殺害を正当防衛と認め、デヴィッド・マークスは無罪となる。

死体遺棄については有罪となり、デヴィッドに懲役9カ月が言い渡される。

デボラ・レーマン殺害に関しては、起訴された者はいない。

デヴィッドは、父サンフォードが亡くなる前に面会した。

ケイティ・マークスに関しては、現在でも行方不明事件とな
っている。

デヴィッド・マークスは、フロリダで不動産投資業をしている。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

ニューヨークの不動産王サンフォード・マークスの息子デヴィッドは、何不自由ない環境で育ち成長する。
しかし、デヴィッドは、母親の自殺を目撃して心に傷を負い、それを抱えながら、悶々とした日々を送り、父親の期待には応えられなかった。
そんなデヴィッドは、父の所有するアパートの居住者ケイティと知り合い、やがて二人は恋に落ちて、バーモントの田舎町で健康食品店を始める。
二人は結婚して幸せな生活を築くかに見えたが、父に説得されたデヴィッドは家業を継ぐ決心をする。
マンハッタンに戻ったデヴィッドだったが、恵まれた生活を手に入れはしたものの、彼は別人のように変貌していく・・・。
__________

関係したと思われる殺人事件の裁判で、その証言をする主人公の回想という形で展開する物語であり、ライアン・ゴズリングが、いきなり老人のメイクで登場するのが興味深い。

アメリカ国内ではよく知られた、実際の未解決事件をモチーフにしている作品で、何不自由ない恵まれた環境で育った者でも、家族の愛を受けられず痛ましい事故の記憶などで、人生の歯車が狂ってしまうことを切実に描き、人間のもろさなどがよく表現された作品。

拡大公開もされず、商業映画でもない作品だが実力派の揃ったキャストは注目だ。

その中で、名バイ・プレイヤーとして長いキャリアを誇る大ベテラン、フィリップ・ベイカー・ホールが、主人公と同じアパートに住む、彼に依頼されて殺人を犯す老人を演ずるのには驚いてしまった。
企業のトップかエグゼクティブ、当局の高官役などが多い彼が、80歳近い高齢にして、ゲイであったことまでもほのめかしながら、尚もこんな役柄に挑戦することは素晴らしいことであり、ファンとしては実に嬉しい。

サイコ・スリラーの主人公的雰囲気を醸し出しつつ、それをクールに演ずるライアン・ゴズリング、夢のような生活、そして希望溢れる人生も砕け散る主人公の妻キルスティン・ダンスト、不動産王である主人公の父を貫禄で演ずるフランク・ランジェラ、主人公夫妻の友人クリステン・ウィグ、その夫スティーヴン・クンケン、主人公の友人で小説家リリー・レーブ、地方検事ダイアン・ヴェノーラ、主人公の弟マイケル・エスパー、市長デヴィッド・マーギューリスなどが共演している。


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