天はすべて許し給う All That Heaven Allows (1955)


4.26/5 (35)

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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

夫に先立たれ喪に服す未亡人と年下の青年の純粋な恋を描く、監督ダグラス・サーク、主演ジェーン・ワイマンロック・ハドソンアグネス・ムーアヘッドコンラッド・ネイジェルヴァージニア・グレイ他共演のラブ・ロマンス。


ドラマ(ロマンス)


スタッフ キャスト ■

監督:ダグラス・サーク
製作:ロス・ハンター
原作
ハリー・リー

エドナ・リー
脚本:ペグ・フェンウィック\
撮影:ラッセル・メティ
編集
フランク・グロス

フレデリック・バラッタ
音楽:フランク・スキナー

出演
キャリー・スコット:ジェーン・ワイマン

ロン・カービー:ロック・ハドソン
サラ・ウォーレン:アグネス・ムーアヘッド
ハーヴィー:コンラッド・ネイジェル
アリーダ・アンダーソン:ヴァージニア・グレイ
ケイ・スコット:グロリア・タルボット
ネッド・スコット:ウィリアム・レイノルズ
ミック・アンダーソン:チャールズ・ドレイク
ヘネシー医師:ヘイドン・ローク
フレディ・ノートン:デヴィッド・ジャンセン

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1955年製作 88分
公開
北米:1955年12月25日
日本:未公開


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ニューイングランド地方。
郊外の住宅地に住む、裕福な未亡人キャリー・スコット(ジェーン・ワイマン)は、二人の子供を抱えながら喪に服していたが、そろそろ新しい生活をと考えていた。

そんな時キャリーは、自宅の庭を整える庭師の青年ロン・カービー(ロック・ハドソン)と出会い、彼が気になる存在になる。

キャリーの大学生の子供達、ケイ(グロリア・タルボット)とネッド(ウィリアム・レイノルズ)は、母親がカントリークラブのパーティーに出かけると聞いてそれを喜ぶ。

キャリーは、友人のハーヴィー(コンラッド・ネイジェル)の誘いでパーティーに向かい、親友サラ・ウォーレン(アグネス・ムーアヘッド)らに迎えられる。

楽しい夜を過ごし、ハーヴィーに自宅に送られたキャリーは、その場で彼に求婚されるが、心の整理がついていないという理由で即答を避ける。

ロンのことが気にかかるキャリーだったが、彼は庭師を辞め木の栽培に専念すると言い出す。

キャリーはショックを受けるが、ロンが栽培している木を見せるということで自宅に招待される。

二人はロンの温室や風車小屋を見て回り、やがて彼はキャリーにキスをする。

キャリーはロンに自宅に送られ、再会を希望する彼の言葉に動揺してしまう。

数週間後、ロンはキャリーを訪ね、ミック・アンダーソン(チャールズ・ドレイク)とアリーダ(ヴァージニア・グレイ)の苗木園に誘う。

そして大勢の人々が集まり、キャリーはロンと共に満ち足りた時を過ごす。

密会を続けていた二人だったが、やがて風車小屋を改造したロンはキャリーに求婚する。

二人の結婚には、多くの障害があると考えるキャリーは思い悩むが、ロンへの愛情でそれが乗り切れることを信じる。

その後、二人の噂が町中に広がり、キャリーはそれが真実だとサラに打ち明ける。

サラはそれを知り驚き、ロンが財産目当てか、キャリーの夫が生存中から、不倫関係であったのではという二人の噂の真相を確かめようとする。

しかし、サラはキャリーの支えになることを約束し、ロンをパーティーに誘い、彼の人柄を皆に納得させるという提案をする。

そしてキャリーは、子供達ケイとネッドに再婚の報告をするが、二人は相手が当然ハーヴィーだと思う。

真実を知った二人は驚き、ロンを紹介され、あからさまにそれを非難する。

キャリーとロンは、サラの主催するパーティーに向かうが、歓迎したのはサラだけで、二人は出席者から侮辱を受けてしまう。

帰宅したキャリーは、ロンとの結婚を諦めないのなら、親子の縁を切るとまでネッドに言われてしまう。

更に、ケイもキャリーのことで侮辱を受けてしまい、結果的に子供達を傷つけてしまう。

ロンに結婚の延期を提案したキャリーは、それを断られ彼の元を去っていく。

クリスマスの夜、町でロンに再会したキャリーは、簡単な会話を交わし別れる。

やがてキャリーは、結婚を取り止めることで子供達とわだかまりが消える。

帰郷したケイは、恋人フレディー・ノートン(デヴィッド・ジャンセン)と結婚を決めたことをキャリーに伝える。

ネッドも奨学金で留学することになり、子供達や家のために結婚を諦めたキャリーは、無意味となったその行動が空しく思える。

キャリーは、頭痛の原因が結婚を諦め人生を犠牲にしたためだとヘネシー医師(ヘイドン・ローク)に助言され、ロンもミックに励まされる。

希望を取り戻したキャリーは、ロンの水車小屋に向かい、ロンは彼女に気づき声をかけるが、崖下に転落してしまう。

帰宅したキャリーは、ロンの事故をアリーダに知らされ、彼女と共に水車小屋に向かう。

絶対安静のロンは意識を失っていたが、キャリーは自分を待ち続けながら、彼が水車小屋を修復していたことに気づく。

キャリーは、困難から逃げ続けていた自分が招いた事故だと悟る。

ロンを病院に運ぶというヘネシー医師に、キャリーは彼を支え続けることを伝える。

やがて、意識を回復したロンは、キャリーが家に来てくれたことに気づく。

そしてキャリーは、そこが自分の家だということをロンに伝える。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

未亡人のキャリー・スコットは、喪に服していたが、ようやく新生活を始める気になった頃、自宅の庭師ロンと出会い、生活観や年齢差を気にせず愛し合うようになる。
しかし、二人の恋愛は町の噂になり、自分達やキャリーの子供達の心を傷つけてしまい、やがて二人は別れることになる。
そんな時、医師や友人らの助言と励ましを受けたキャリーは、ロンの元に戻ろうとするが、彼は思いもよらぬ事故に遭ってしまう・・・。
___________

堅実な未亡人と生活力に乏しい青年、周囲の一方的な偏見に惑わされ、本人達が、”許されない恋”と決め付けてしまうところがポイントであり、観客の目からすると、何を戸惑思ってしまう。
そこのところは、ダグラス・サークの演出の妙で、終盤、主人公は、純粋な恋愛に邪念のいらないことを、 医師や友人の温かい助言で悟らされ、希望と共に爽やかな雰囲気で締めくくる結末も心地よい、ラブ・ロマンスの秀作でもある。

1995年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

スタッフは、ダグラス・サーク作品でお馴染みの面々が名を連ねる。

この名作が、日本ではなぜか未公開であった。

当時まだ30代後半ではあるが、落ち着いた雰囲気と清楚な美しさが際立つジェーン・ワイマンは、周囲の目に惑わされ、自分を見失う女性をしっとりと演じている。

ダグラス・サーク作品の申し子のような、典型的なアメリカ青年、容姿端麗なロック・ハドソン、主人公の親友で、良き理解者のアグネス・ムーアヘッド、主人公に愛情を示す初老の男性コンラッド・ネイジェル、恋する二人の友人である夫妻チャールズ・ドレイクヴァージニア・グレイ、主人公の子供達グロリア・タルボットウィリアム・レイノルズ、心の支えとなる医師役のヘイドン・ローク、そして主人公の娘の恋人で若き日のデヴィッド・ジャンセンが、端役で登場する。


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