アメリカン・グラフィティ American Graffiti (1973) 4.12/5 (25)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

ほとんどのアメリカ人が体験するであろう、高校生時代の忘れぬ甘い想い出を描く、製作フランシス・フォード・コッポラ、監督、編集ジョージ・ルーカス、主演リチャード・ドレイファスロニー”ロン”ハワードチャールズ・マーティン・スミスキャンディ・クラークハリソン・フォード他共演による青春映画の秀作。


ドラマ(青春)


スタッフ キャスト ■

監督:ジョージ・ルーカス
製作
フランシス・フォード・コッポラ

ゲイリー・カーツ
脚本
ジョージ・ルーカス

グロリア・カッツ
ウィラード・ハイク
撮影
ロン・イヴスレイジ

ジョン・ダルクイン
編集
ヴァーナ・フィールズ

マリシア・ルーカス
ジョージ・ルーカス
音楽:カリン・グリーン

出演
リチャード・ドレイファス:カート・ヘンダーソン
ロニー”ロン”ハワード:スティーブ・ボランダー
ポール・ル・マット:ジョン・ミルナー
チャールズ・マーティン・スミス:テリー・フィールズ
キャンディ・クラーク:デビー・ダナム
シンディ・ウィリアムズ:ローリー・ヘンダーソン
ウルフマン・ジャック:本人
ハリソン・フォード:ボブ・ファルファ
ボー・ホプキンス:ジョー・ヤング
キャスリーン・クインラン:ペグ
スザンヌ・ソマーズ:サンダーバードのブロンド美女
マケンジー・フィリップス:キャロル・モリソン
ジャナ・ベラン:ブッダ

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1973年製作 112分
公開
北米:1973年8月11日
日本:1974年12月21日
製作費 $777,000
北米興行収入 $115,000,000


アカデミー賞 ■

第46回アカデミー賞
・ノミネート
作品・監督
助演女優(キャンディ・クラーク)
脚本・編集賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1962年、カリフォルニアの田舎町、Mel’s Drive-In
仲のいい4人、カート・ヘンダーソン(リチャード・ドレイファス)、スティーヴ・ボレンダー(ロン・ハワード)、テリー・フィールズ(チャールズ・マーティン・スミス)、そして、兄貴分のジョン・ミルナー(ポール・ル・マット)は、離れ離れになる前の最後の夜を迎える。

高校を卒業したカートとスティーヴは、東部の大学に進学することを決め、翌朝、町を離れる予定だった。

しかし、2000ドルの奨学金は受け取ったものの、カートは町に留まろうかとも思っていた。

それを知ったスティーヴは、興奮気味に二人で旅立つことをカートに約束させる。

スティーヴのガールフレンドで、カートの妹ローリー(シンディ・ウィリアムズ)が現れたので、一旦、それぞれの行動をとる。

スティーヴはローリーに、別れている間は、お互い交際は自由にしようという提案をする。

ローリーはやや気分を害し、現れたカートがそれを気にする。

テリーは、スティーヴの車(シボレー・インパラ/1958)を預かることになり感激し、Mel’sで働くブッダ(ジャナ・ベラン)をドライブイン・シアターに誘うが、相手にされない。

その後、カートらは高校のダンス・パーティーに行こうとするが、進学しないジョンは、その気にもなれず車を走らせに行く。

カートは、”サンダーバード(1956)”に乗ったブロンド美女(スザンヌ・ソマーズ)を町で見かける。

”好きよ”と言って微笑みかけられたカートは、”女神” だと言って彼女を捜し始める。

ジョンは女の子をハントしようとして、並走する車に話しかけ、首尾よく一人を車に乗せる。

しかし、それが13歳のキャロル・モリソン(マケンジー・フィリップス)だと分かり、ジョンは、彼女を車から何とか降ろそうとする。

テリーは、得意になって車(シボレー・インパラ)を乗り回すが、町の者達は、車に不似合いな彼をバカにする。

ダンス会場で、スティーヴはローリーと踊ろうとするが、彼女はMel’sでの話が気になり違う相手と踊ってしまう。

カートは、去ることになる想い出の校舎を歩いて回り、駐車場でサンダーバードを見つけるが人違いだった。

そんな時、ジョンの”デュース・クーペ”をマークするボブ・ファルファ(ハリソン・フォード)がテリーに話しかけてくる。

テリーは、挑戦を受けるようジョンに伝えろとファルファに言われる。

その後テリーは、”コニー・スティーブンス”に似ていると言って、通りを歩いていたデビー・ダナム(キャンディ・クラーク)に声をかけ、車を気に入られて彼女を乗せる。

その頃、将来を考えると旅立たない理由もないスティーヴと、彼を行かせたくないローリーは仲違いしてしまう。

しかし、前生徒代表スティーヴとチアリーダーのローリーは、会場で紹介され、ダンスを踊ることになる。

ローリーはスティーヴに尚も嫌味を言うが、踊っている間に次第に感傷的になっていく。

デビーのために苦労して酒を手に入れたテリーは、郊外に行き車を降りて楽しもうとするが、その隙に、車を盗まれてしまう。

カートは、前のガールフレンドの友達の車に同乗し、その後、ジョー・ヤング(ボー・ホプキンス)をリーダーとした不良グループのファラオに絡まれるが、要領のいいカートはうまく仲間に溶け込んでしまう。

お互い気を取り戻したスティーヴとローリーだったが、思い出を作ろうと、スティーヴがローリーに迫る。

しかし、ローリーは再び憤慨してスティーブを車から追い出して、走り去ってしまう。

失意のテリーは、デビーに不気味な話をされて怖気づいてしまうが、そこにスティーヴが現れる。

キャロルに梃子摺っていたジョンは、ファルファと出くわし、挑発し合い手の内を探る。

カートは、パトカーにワイヤーをかけることをジョーに強要され、警官をからかうことに成功する。

ジョンは、キャロルを降ろす最後の手段で、彼女に迫る振りをして住所を聞き出す。

テリーと別れたスティーヴは、Mel’sでブッダに誘われるが、彼はそれを断る。

その後カートは、ジョーらに”働き振り”が気に入られ、翌日の再会を約束して解放される。

直後に、カートはサンダーバードを見かけるが、Mel’sに置いてあった車のエンジンがかからず逃してしまう。

スティーヴとブッダが話しているのを、目撃してしまったローリーは、彼への腹いせでボブの車に乗ってしまう。

ジョンはキャロルを自宅に送り届け、楽しかったという彼女に、思い出として、シフトレバーのシリンダーをプレゼントして、軽いキスをする。

カートに会ったスティーヴは、町に残る気持ちになったことを伝えるが、突然、気が変わった彼にカートは困惑する。

車を盗まれたテリーは、飲めもしない酒で気分を悪くしていたが、偶然に車を見つけることができる。

車を調整したジョンは、ファルファの挑戦を受けようとするものの、途中、テリーが男達に絡まれているのを目撃して彼を助ける。

ローリーが、ファルファの車に乗っていることを知ったスティーヴは、Mel’sに現れたテリーから車を奪い彼女を捜す。

見栄ばかり張って、車も自分のものでないことをデビーに告白したテリーは、意外にも彼女に気に入られ、再会を約束する。

カートはラジオ局に向かい、伝説のDJウルフマン・ジャックに会い、サンダーバードの美女を捜そうとする。

しかし、そこにいた男性にウルフマンがテープだと知らされ、一応メッセージを預ける。

カートは帰り際に、その男性がウルフマンだと分かり、彼の助言で予定通り東部へと旅立つ決心をする。

ジョンはファルファの挑戦を受けて、郊外のパラダイス・ロードでドラッグ・レースの勝負をすることになる。

それを知ったスティーヴは現場に向かい、カートはMel’sの駐車場で、サンダーバードの美女が、ウルフマンの流したメッセージを聞いて電話をしてくるのを待つ。

やがて夜が明け、テリーの合図でジョンとボブの対決が始まり、2台の車は猛烈な勢いでスタートする。

しかし、ファルファは、ローリーを乗せたまま運転を誤り道路脇に突っ込み横転し、車は炎上してしまう。

スティーヴとジョンが車に駆けつけて、これがきっかけとなり、ローリーは彼と寄りを戻し、スティーヴは町に残る決心をする。

そしてカートは、サンダーバードの美女と連絡がとれるが、結局、会うことはできなかった。

旅立ちの日、スティーヴはローリーとの生活を選び、ジョンとテリーも飛行機に乗り込むカートを見送る。

カートは、飛び立った飛行機の窓から下を眺め、街道を走るサンダーバードを見つける。
__________

・ジョン・ミルナー
1964年12月、飲酒運転の車に轢かれ死亡。

・テリー・フィールズ
1965年12月、ベトナム戦争アン・ロク付近の戦闘中、
行方不明になる。

・スティーヴ・ボランダー
カリフォルニア州のモデストで保険外交員になる。

・カート・ヘンダーソン
作家となりカナダに在住する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

カート・ヘンダーソンとスティーヴは、東部の大学への進学を決め、親友テリーやジョンと楽しむ最後の夜を迎える。
スティーヴは、ガールフレンドで、カートの妹ローリーとの別れに際し、割り切った考えを伝える。
しかし、スティーヴと別れたくないローリーの心は揺れ動き、二人は仲違いしてしまう。
カートは、町でサンダーバードの美女から微笑みかけられ、一晩中、彼女を捜し回る。
テリーは、スティーヴの車を預かり得意気にそれを走らせ、ジョンはまだ子供のキャロルを車に乗せる羽目になり、同時に走り屋のファルファに挑戦状を突きつけられる。
そして4人は、それぞのれ思い出の夜を過ごしながら、別れの日の朝を迎える・・・。
__________

ジョージ・ルーカス自身の体験を基に、どこにでもいるような高校生の一夜の行動を、ロックンロールのリズムに乗せ、当時の若者達のエネルギッシュな行動や、それぞれの一夜の思いを、ストレートに描写した演出は見事だ。

良し悪しは別として、日本とはかけ離れた”別世界”を見ているような雰囲気も漂い、全く違う国に育ちながらも、ノスタルジックな気持ちを味わえる素晴らしい作品。

言わずと知れた、ジョージ・ルーカスの大出世作で、わずか80万ドル弱の製作費で、北米だけでもその約150倍を稼ぎだした大ヒット作品でもある。

北米興行収入 $115,000,000

第46回アカデミー賞では、作品、監督、助演女優(キャンディ・クラーク)、脚本、編集賞にノミネートされた。

1995年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

1979年に、ジョージ・ルーカス製作総指揮で続編も作られ、リチャード・ドレイファス以外の出演者はほぼ顔を揃えている。

前年「ゴッドファーザー」(1972)で史上最高の大ヒット(当時)を記録したフランシス・フォード・コッポラの製作にも拘らず、ジョージ・ルーカスや出演者の知名度の低さから日本公開は1年以上遅れることになる。

テレビ・ドラマや「卒業」(1967)など、端役ではあるが既にキャリアを積んでいた、気のいい高校生を初々しく演じているリチャード・ドレイファスにとっても出世作となり、数年の内にハリウッドでも有数の人気と実力を兼ね備えたスターになる。

このわずか4年後、「グッバイガール」(1977)で、アカデミー主演賞を最年少で受賞することになる。(当時)

このキャストの中では、ハリソン・フォードリチャード・ドレイファスと共に後に成功し、ハリウッドを代表する監督となったロン・ハワードも、冷静なたエリート学生を、10代とは思えない演技で好演している。

落ちこぼれ風ではあるが、人間味があり、車はもとよりスタイル抜群のポール・ル・マットが、公開当時は最も人気が出ると考えられたが、結果、そうはならなかったところが、ハリウッドの厳しさを物語っている。

必死に背伸びをする、ドジだが憎めない下級生のチャールズ・マーティン・スミス、そんな彼に優しく接するアカデミー助演賞候補になったキャンディ・クラーク、恋人の旅立ちで心揺れ動くシンディ・ウィリアムズ、作品のキーマンでもあるDJ役のウルフマン・ジャック、当時、まさかこれほどの大物になるとは思えなかった、走り屋ハリソン・フォード、貫禄と雰囲気十分の不良のリーダーのボー・ホプキンス、ローリー(S・ウィリアムズ)の友人キャスリーン・クインランサンダーバードの美女スザンヌ・ソマーズ、キュートな魅力のマケンジー・フィリップス、そして、Mel’s Drive-Inのウエイトレス、ジャナ・ベランなどが共演している。


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