アメリカン・ヒストリーX American History X (1998) 4.23/5 (31)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

白人至上主義のリーダーが、自分を崇拝する弟と共に人生を見つめ直す姿を描く、監督、撮影トニー・ケイ、主演エドワード・ノートンエドワード・ファーロングビヴァリー・ダンジェロエイヴリー・ブルックスエリオット・グールドステイシー・キーチ他共演の社会派犯罪ドラマ。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:トニー・ケイ

製作:ジョン・モリッシー
製作総指揮
ビル・カラッロ
キアリー・ピーク
スティーヴ・ティッシュ
ローレンス・ターマン
脚本:デヴィッド・マッケンナ
撮影:トニー・ケイ
編集
アラン・ハイム
ジェリー・B・グリーンバーグ
音楽:アン・ダッドリー

出演
デレク・ヴィンヤード:エドワード・ノートン
ダニエル”ダニー”ヴィンヤード:エドワード・ファーロング
ドリス・ヴィンヤード:ビヴァリー・ダンジェロ
ダヴィーナ・ヴィンヤード:ジェニファー・リーン
デニス・ヴィンヤード:ウィリアム・ラス
セス・ライアン:イーサン・サプリー
ステイシー:フェアルザ・バルク
ボブ・スウィーニー:エイヴリー・ブルックス
マーレイ:エリオット・グールド
ラモント:ガイ・トリー
キャメロン・アレクサンダー:ステイシー・キーチ
ラスムッセン:ジョセフ・コーテス
マクマホン:ポール・ル・マット
ミッチ・マコーミック:アレックス・ソル
ローレンス:アントニオ・デヴィッド・ライオンズ
アリアン:ニコラス・R・オルソン
カーティス:ジョーダン・マルダー

アメリカ 映画
配給 ニュ ー・ライン・シネマ
1998年製作 119分
公開
北米:1998年10月30日
日本:2000年2月19日
製作費 $7,500,000
北米興行収入 $6,712,240
世界 $23,875,130


アカデミー賞
第71回アカデミー賞

・ノミネート
主演男優賞(エドワード・ノートン


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
カリフォルニア州、ヴェニス・ビーチ
ある夜、デレク・ヴィンヤード(エドワード・ノートン)は、恋人のステイシー(フェアルザ・バルク)と愛し合っていたが、高校生の弟ダニー(エドワード・ファーロング)から、黒人が車を壊していると言われる。

白人至上主義である”ネオナチ”のデレクは、銃を手にして入り口を開け、その場にいた男を容赦なく射殺してローレンス(アントニオ・デヴィッド・ライオンズ)を銃撃する。

一人を逃がしてしまったデレクは、瀕死のローレンスに襲い掛かる。

3年後、歴史の教師マーレイ(エリオット・グールド)は、ダニーがヒトラーの”我が闘争”についてのレポートを書いたことを異常に思い、校長のボブ・スウィーニー(エイヴリー・ブルックス)にその件を話す。

過剰な反応だと言うスウィーニーはダニーと話し、教え子だった兄デレクの影響を受けていると考え、自分が個人的に指導することを伝える。

クラス名は”アメリカン・ヒストリーX”にすると言うスウィーニーは、一日一回の授業を行うことを伝えて、翌日までに”兄弟”についてのレポートを書くよう指示する。

デレクが投獄された経緯を分析するようにと言われたダニーは、それが自分の人生にどう影響を与えたかを考え、明朝までに提出しない場合は学校から追放するとスウィーニーから警告される。

警察署に向かったスウィーニーは、3年前にデレクが起こした殺人事件についての経過を伝えるために招かれる。

ヴェニス・ビーチを仕切る、白人至上主義関連の本やビデオを売るキャメロン・アレクサンダー(ステイシー・キーチ)が黒幕であると話すスウィーニーは、彼がデレクを使って欲求不満の若者達をリクルートしていたと伝える。

消防士だった父親が、黒人の家を消火中に売人に射殺されたため、デレクは有色人種を憎むようになったのだった。

3年の刑を終えてデレクが出所するため、警察は彼を監視することにする。

敵対勢力が復讐を始めれば街は戦場となるため、スウィーニーは警戒する。

出所したデレクは、母ドリス(ビヴァリー・ダンジェロ)、妹のダヴィーナ(ジェニファー・リーン)、そしてダニーに迎えられてアパートに戻る。

ダニーがキャメロンと付き合っていることを知ったデレクは、現れた仲間のセス・ライアン(イーサン・サプリー)が家に出入りしていることを気にする。

スウィーニーからの電話でダニーのレポートのことを聞いたデレクは、その件をダニーに確かめる。

デレクから、スウィーニーはいい教師だと言われたダニーは、彼に従うよう指示される。

キャメロンのパーティーにも行くことを禁じられたダニーは、仕方なくレポートを書く。
__________

キャメロンの右腕になったデレクは、仲間達をまとめて有色人種達を襲撃する。

ドリスと付き合っていたマーレイは食事に招待されるものの、ロス暴動の話などになり、マーレイとダヴィーナの意見を聞き入れないデレクは口論になる。

恋人ステイシーを侮辱したダヴィーナに手を出したデレクを批判するマーレイは、その場から追い出される。

デレクは正気を失っていりるとドリスに伝えたマーレイは、関係は終わりだと言ってその場を去る。
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体調が悪い母ドリスを気遣うダニーは、自分が知らせなければ起こらなかった事件の日のことを思い出す。
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銃弾を受けたローレンスを容赦なく殺したデレクは、ダニーに笑みを浮かべながら、駆けつけた警官に連行される。
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事件のことを書いていたダニーは、自分が証言していたら、故殺罪で起訴されたデレクが終身刑になっていたはずだと考える。

仲間達に誘われたため、デレクとの約束を破りパーティー会場に向かったダニーは、レポートのことをマーレイに告げ口されたことをキャメロンに話す。

セスと共にその場に現れたデレクは、ステイシーとの再会を喜ぶが、こんな生活はやめて出直す考えを伝える。

納得できないステイシーに別れると伝えたデレクはキャメロンの元に向かい、その場にいたダニーを外に出す。

セスから考えが変わったと聞いていたキャメロンだったが、拡大した組織のリーダーをデレクに任せようとする。

それを断ったデレクはダニーと共に脱会することを伝え、自分達を利用していると言ってキャメロンを非難する。

自分を慕っているダニーにその気はないと言われたデレクは、キャメロンを叩きのめして、ダニーと共にその場を去ろうとする。

ステイシーに非難されたデレクは、キャメロンが痛めつけられていることを知ったセスから銃を向けられる。

セスの銃を奪ったデレクはその場を去り、追って来たダニーに責められる。

やり過ぎたと言うデレクは、自分が間違っていたと話し、3年前の生活には戻れないとダニーに伝える。

ダニーは、刑務所で何があったのかをデレクに尋ねる。
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刑務所で黒人に敵視されたデレクは、同志のミッチ・マコーミック(アレックス・ソル)を見つけて仲間になる。

1年が経った頃、自分を守ってくれたミッチが、メキシコ人からヤクを買っていることを知ったデレクは、その行動が理解できない。

面会に来たドリスから、自分と同じ道を歩もうとしているダニーを放っておけないと言われるものの、デレクは何もできないと伝えて席を立つ。

ミッチを軽蔑する一方、洗濯係になったデレクは、黒人の囚人ラモント(ガイ・トリー)と親交を深める。

その後、ミッチはデレクの態度が気になり、仲間のアリアン(ニコラス・R・オルソン)がデレクを犯す。

面会に来たスウィーニーと話したデレクは、ダニーのことを知らされ、心の迷いを伝えて助けを求める。

出所したら脱会して家族を苦しめないと言うデレクに、逃げてはダメだと伝えたスウィーニーは、正々堂々と戦うようにと助言する。

ミッチらから逃げても次は黒人に狙われるとラモントから言われたデレクは、その後、怯えながら過ごすものの無時だった。

自分を守ってくれたのがラモントだと考えるデレクは、借りができたと彼に伝え、別れを告げて出所する。
__________

何も知らなかったダニーは話を聞いてデレクに謝罪し、二人はアパートに戻る。

ドリスとダヴィーナと幼い妹アリーに優しく接したデレクとダニーは、部屋中に飾ってあったナチに関連するものを外す。

レポートの続きを書いたダニーは、父デニス(ウィリアム・ラス)が生きていた頃の平穏な日々を思い出す。
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尊敬するスウィーニーのことを話すデレクは、差別撤廃に反対するデニスから、スウィーニーの授業は黒人の”洗脳”だと言われて戸惑う。
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夜明けまでかけてレポートを書き上げたダニーは、家族の団結を感じる。

保護司に会いに行くデレクは身なりを整え、職を探すことをドリスとダヴィーナに伝える。

ダニーと共にカフェに向かったデレクは、現れたスウィーニーのと警官のラスムッセン(ジョセフ・コーテス)から、キャメロンとセスが襲われて病院に運ばれたことを知らされる。

抗争が始まることを恐れるラスムッセンは、仲間達を説得するようデレクに指示する。

それを断るデレクに、自分が蒔いたタネだと伝えたスウィーニーは、逃げていては平和は来ないと言って彼を説得する。

納得したデレクはダニーを学校に送り、警戒するようにと伝えて別れる。

トイレに行ったダニーは、恨みを買っていた黒人少年に射殺される。

それを知り現場に駆け付けたデレクは、倒れていたダニーを抱き寄せて絶望する。

ダニーのレポートは、リンカーン最初の就任演説を引用し、こう締めくくられていた。

”憎しみは重い荷物であり、怒りに任せるには人生は短すぎる・・・”

”我々は敵ではなく友人であり、敵になるな
激情に溺れて愛情の絆を断ち切るな
仲良き時代の記憶を手繰り寄せれば、よき友になれる日は再び巡って来る”


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
カリフォルニア州、ヴェニス・ビーチ
白人至上主義のカリスマ的リーダーであるデレク・ヴィンヤードは、車を壊した黒人を容赦なく殺害し、逮捕されて服役する。
3年後、兄デレクを崇拝する高校生のダニーは、ヒトラーの”我が闘争”についてのレポートを書いたことで、校長のスウィーニーから注意を受け、出所する教え子のデレクについてレポートを書くよう指示される。
出所したデレクは、母ドリスや妹のダヴィーナ、そしてダニーに歓迎される。
ダニーが、ボスである地域を仕切るキャメロンと関係していることを知ったデレクは、自分の考えが変わったことを弟に話し、組織から足を洗うことを考える。
デレクの気持ちが理解できないダニーだったが、考えが変わるきっかけとなった兄の刑務所での体験を知ることになる・・・。
__________

多人種国家であるアメリカが抱える差別や偏見の問題を直視しながら、崩壊しかける家族の絆を切実に描く、社会派犯罪ドラマの秀作。

過激な白人至上主義者である主人公と、服役時の体験でその考えを改める姿を交錯して描く物語は、過去の場面をモノクロで描写することで、より鮮明に主人公の心の動きを映し出している。

イメージ的に過激な暴力描写が先行するように思える物語なのだが、改心した主人公が、家族を守るために命懸けで闘う苦悩を重点的に描いている。

役作りのために鍛え抜かれた肉体で登場する、エドワード・ノートンの鬼気迫る演技は注目で、第71回アカデミー賞では主演男優賞にノミネートされた。
白人至上主義者であるネオナチのリーダーとして、悪魔のような行いを続ける主人公が、やがて苦悩しながら見せる穏やかな表情が印象的であり、演技派エドワード・ノートンの熱演は光る。

兄を崇拝して道を誤ろうとする弟を好演するエドワード・ファーロング、その母親ビヴァリー・ダンジェロ、その娘ジェニファー・リーン、その父親ウィリアム・ラス、主人公の仲間イーサン・サプリー、主人公の恋人フェアルザ・バルク、主人公と弟の理解者でもある校長のエイヴリー・ブルックス、歴史の教師エリオット・グールド、主人公が刑務所で親交を深める黒人の囚人ガイ・トリー、地域を仕切る主人公のボス、ステイシー・キーチ、警官のジョセフ・コーテス、囚人アレックス・ソルとニコラス・R・オルソン、主人公が殺害する黒人のアントニオ・デヴィッド・ライオンズ、他ポール・ル・マットなどが共演している。


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