アメリカン・サイコ American Psycho (2000) 3.32/5 (28)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1991年に発表された、ブレット・イーストン・エリスの小説”アメリカン・サイコ”を基に製作された作品。
投資銀行の副社長と殺人の衝動を抑えられない二面性を持つ男の心の闇を描く、監督、脚本メアリー・ハロン、主演クリスチャン・ベールウィレム・デフォークロエ・セヴィニーリース・ウィザースプーンジャレッド・レト他共演の心理スリラー。


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト
監督:メアリー・ハロン
製作
エドワード・R・プレスマン
クリス・ハンリー
クリスチャン・ハルシー・ソロモン
製作総指揮
マイケル・パサーネク
ジェフ・サックマン
ジョセフ・ドレイク
原作:ブレット・イーストン・エリスアメリカン・サイコ
脚本
メアリー・ハロン
グィネヴィア・ターナー
撮影:アンジェイ・セクラ
編集:アンドリュー・マーカス
音楽:ジョン・ケイル

出演
パトリック・ベイトマン:クリスチャン・ベール
ドナルド・キンボール:ウィレム・デフォー
ジーン:クロエ・セヴィニー
イヴリン・ウィリアムズ:リース・ウィザースプーン
コートニー・ローリンソン:サマンサ・マシス
エリザベス:グィネヴィア・ターナー
ポール・アレン:ジャレッド・レト
クレイグ・マクダーモット:ジョシュ・ルーカス
ルイス・カルザース:マット・ロス
デイヴィッド・ヴァン・パッテン:ビル・セイジ
ティモシー・ブライス:ジャスティン・セロー
ハロルド・カーンズ:スティーブン・ボガート
クリスティ:カーラ・シーモア
サブリナ:クリスタ・サットン
デイジー:モニカ・マイヤー
ヴァンデン:キャサリン・ブラック
ヴィクトリア:マリエ・ダム
ウルフ夫人:パトリシア・ゲイジ
アル:レグ・E・キャシー

アメリカ 映画
配給 Lionsgate Films
2000年製作 101分
公開
北米:2000年4月14日
日本:2001年5月3日
製作費 $7,000,000
北米興行収入 $15,070,290
世界 $34,266,560


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1987年、ニューヨーク
投資銀行”ピアース&ピアース”の副社長である27歳のパトリック・ベイトマン(クリスチャン・ベール)は、同僚のクレイグ・マクダーモット(ジョシュ・ルーカス)、ティモシー・ブライス(ジャスティン・セロー)、デイヴィッド・ヴァン・パッテン(ビル・セイジ)と共に、高級レストランで食事をしてクラブに向かい楽しむ。

ベイトマンは、体を鍛え、男を磨きながら完璧なライフスタイルを送っていた。

翌日、出社したベイトマンは、秘書のジーン(クロエ・セヴィニー)の服装などに意見する。

その夜、社長の娘で婚約者のイヴリン・ウィリアムズ(リース・ウィザースプーン)に会ったべイトマンは、結婚式の準備についた語る彼女の話に興味がない。

予約してあったレストランに向かったべイトマンは、イヴリンから従妹ヴァンデン(キャサリン・ブラック)と恋人のスタッシュを紹介され、待っていたティモシーやルイス・カルザース(マット・ロス)らと食事をする。

イヴリンとティモシーが関係していると考えるべイトマンは、その場にいたルイスの婚約者コートニー・ローリンソン(サマンサ・マシス)は愛人で、彼女はいつも抗うつ剤を飲んでいた。

皆と別れたべイトマンは、ATMで現金を下ろし、徒歩でアパートに帰る途中に、一緒に横断歩道を渡った女性を誘う。

翌日、クリーニング店に向かったべイトマンは、高級シーツの染み抜きができないことで店側と言い合いになる。

そこに現れた知人のヴィクトリア(マリエ・ダム)に、シーツの赤い染みはクランベリージュースだと伝えて、彼女に後を任せたべイトマンは店を出る。

ルイスが出張のため、最高級レストラン”ドーシア”を予約したと言ってコートニーを誘ったべイトマンは、予約を取ることができなかった。

クスリで意識が朦朧としているコートニーを連れて別の店に向かったべイトマンは、そこが”ドーシア”だと言いながら適当に食事を注文し、彼女は何も気づかない。

ある会合で、同僚と間違えられポール・アレン(ジャレッド・レト)から声をかけられたべイトマンは、ライバル意識視する彼を観察する。

ティモシーに名刺を渡したアレンは、金曜に”ドーシア”を予約したことを伝えてその場を去る。

それを気にしながらティモシーに新しい名刺を見せたべイトマンは、デヴィッドやティモシーの名刺を見せられる。

アレンの名刺が気になったべイトマンは、それをティモシーから見せられて、その素晴らしさにショックを受ける。

退社したべイトマンは歩いて路地に向い、ホームレスのアル(レグ・E・キャシー)に話しかけ、職を探せと説教をして、負け犬だと言って彼を刺し殺す。

アレンと食事をしてアパートに誘ったベイトマンは、”ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース”の”Hip to Be Square”のCDをかける。

レインコートを着たベイトマンは、アレンを斧で殴り殺し、死体をバッグに詰めてタクシーに運ぶ。

通りがかったルイスに声をかけられたバイトマンは、彼を相手にせず、アレンから奪った鍵で彼のアパートに向かう。

自分の部屋より高級であることを確認しながら、ベイトマンは旅行バッグに荷物を詰めて、アレンがロンドンへ旅行に出かけたように装う。

数日後、現れた探偵のドナルド・キンボール(ウィレム・デフォー)から、アレンの失踪を調べていると言われる。

年齢や出身校、住所やアレンのことを訊かれたベイトマンは、警察はまだ動いていないとキンボールに言われ、彼に探りを入れながら協力することを約束する。

その夜、娼婦(カーラ・シーモア)に金を払いリムジンに乗せたベイトマンは”ポール・アレン”を名乗り、彼女を”クリスティ”と呼び、別の女を手配してアパートに向かう。

クリスティに入浴させたベイトマンは、現れた娼婦(クリスタ・サットン)を”サブリナ”と呼び”ポール・アレン”だと伝える。

フィル・コリンズ”のCDをかけたベイトマンは、撮影をしながら三人で愛し合う。

その後ベイトマンは、二人に金を払って帰す。

翌日、ルイスの新しい名刺を見たベイトマンは、そのデザインの良さに嫉妬して殺意を抱く。

ベイトマンは、トイレにいたルイスに襲いかかろうとするが、ゲイだった彼に迫られたため、殺さずにその場を去る。

翌朝、出社したベイトマンは、その場にいたキンボールをオフィスに招く。

アレンが失踪した日の行動を訊かれたベイトマンは、それを正確に知りたいと言われる。

ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース”のCDを見せられたベイトマンは、一度も聴いたことがないと答え、来週のランチの約束をする。

コートニーのアパートで愛し合ったベイトマンは、ティモシーと共にクラブに向い、モデルを誘ってアパートに向かう。

翌日、ジーンをディナーに誘ったベイトマンは、彼女が”ドーシア”に行きたいと言うため、その場で予約を入れて、7時にアパートに来るよう指示する。
*ドーシア側は満席だと言って予約を断る。

その夜、現れたジーンにソルベを勧めたベイトマンは、どんな人生を送りたいかなどを彼女に尋ねる。
*ソルベが入っていた冷凍庫にはモデルの切断された生首が保管されている。

ベイトマンは、ジーンの話を聞きながら、彼女を殺す方法を考える。

戸棚からネイルガンを出したベイトマンは、ジーンの背後に回り後頭部に向ける。

そこにイヴリンから電話が入り、殺意が失せたベイトマンは、ネイルガンを床に置きソファに座る。

ベイトマンに好意を抱いていたジーンは、動揺する彼に気を遣い、明日のキンボールとのランチの確認をしてその場を去る。

翌日、キンボールとランチをしたベイトマンは、アレンが失踪した夜のことを訊かれる。

キンボールは、事務的にその夜何をしていたかを尋ねただけで、アレンはロンドンに向い、そのうち戻ってくるとベイトマンに伝え、友人が殺す訳がないと笑いながら話す。

その夜、娼婦クリスティを再び誘ったベイトマンは、友人のエリザベス(グィネヴィア・ターナー)が来ると言ってアレンのアパートに向かう。

クリスティがフランスから来た従妹だとエリザベスに伝えたベイトマンは、酒にドラッグを入れて二人に飲ませて愛し合う。

ベッドから抜け出したクリスティは、ベイトマンがエリザベスに噛みつき、シーツに血が染みていることに気づき、その場から逃げようとする。

クローゼットの中の女性の死体などを見つけたクリスティは、部屋から出て助けを求め、絶叫しながら階段を下りる。

チェーンソーを手にしてクリスティを追ったベイトマンは、階下に向かった彼女を確認する。

投げ落とされたチェーンソーは、クリスティの胴体に突き刺さる。

イヴリンと食事をしたベイトマンは、自分達はもう終わりだと言って、殺しの衝動を抑えられない、他に欲求を満たす方法がないと意味不明な話をする。

別れ話が本気だと知ったイヴリンは泣き出すが、それを気にせずに、ベイトマンは席を立ってしまう。

ATMで現金を下ろしたベイトマンは、その場にいた子猫を抱き上げ、それを入れるようにと言う表示に従おうとする。

猫を虐待しようとしているように見えた婦人が近づいてきたため、ベイトマンは彼女を射殺してしまう。

パトカーに追われたベイトマンは、て警官と銃撃戦になる。

警官を射殺してパトカーが爆発したため、ベイトマンはその場から逃走して会社に向かう。

受付の係員や掃除婦も射殺し、今までのことが幻覚だと気づいたベイトマンは、オフィスに向い、弁護士のハロルド・カーンズ(スティーブン・ボガート)に電話をする。

ベイトマンは、何人もの人々とポール・アレンを殺したことなどを、メッセージでカーンズに残す。

翌朝、アレンのアパートに向かったベイトマンは、部屋の様子が全く違っていることに気づき、その場にいた不動産業者のウルフ夫人(パトリシア・ゲイジ)に追い払われる。

ベイトマンから電話を受けたジーンは、様子がおかしいために、彼のスケジュール帳を見て驚く。

仲間が待つレストランに向かったベイトマンは、カーンズがいたために声をかけ、メッセージの件を尋ねる。

メッセージをジョークだと思ったカーンズから”デイヴィス”と言われたベイトマンは混乱し、アレンを殺したと伝えても信じてもらえない。

10日前にロンドンでアレンと食事をしたと言うカーンズは、ベイトマンの話をそれ以上聞く気になれず、その場を去る。

スケジュール帳の内容の異常さから、ジーンは、ベイトマンが精神を病んでいることに気づく。

仲間達の元に戻ったベイトマンは、彼らから”ベイトマン”と呼ばれる。

何のカルタシスも感じないベイトマンは、罰を受けることもなく、自分のことも分からないまま、また、誰も自分を理解できないため、こんな告白をしても意味がないと考える。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
1987年、ニューヨーク
投資銀行”ピアース&ピアース”の副社長である27歳のパトリック・ベイトマンは、誰もが羨む完璧なライフスタイルを送っていた。
そんなベイトマンは、婚約者である社長令嬢イヴリンが考える結婚式に興味を示さず、同僚の婚約者と関係し、更には闇の一面を持っていた。
殺人衝動を抑えきれないベイトマンは、女性やホームレスを次々と殺し、その欲求を満たしていた。
同僚のアレンをライバル視していたベイトマンは、彼と食事をしてアパートに誘い、彼を殺害する。
失踪したアレンのことを調べる探偵キンボールから質問されたベイトマンは、彼を牽制しながら、その後も殺人を繰り返すのだが・・・。
__________

衝撃的な内容で話題となったブレット・イーストン・エリスの原作”アメリカン・サイコ”は、映画化不可能だと言われていた。

製作進行段階でレオナルド・ディカプリオの主演が発表されてしまい、メアリー・ハロンがそれに反発して監督を降り、後任にオリヴァー・ストーンが検討されるものの結局は実現せず、クリスチャン・ベールメアリー・ハロンの企画がそのまま進められることになった。

クリスチャン・ベールと同じ1974年生まれのレオナルド・ディカプリオなのだが、当時の彼はアイドルを脱する一歩手前の頃であり、この役は譲って正解だったかもしれない。

原作の残虐性を極力抑えたと言うメアリー・ハロンなのだが、かなり過激なシーンもあり、十分、刺激的な内容になっている。

また、メアリー・ハロンの女性らしい感性が窺える、シンプルで洗練された映像センスなども注目したい。

混乱する主人公の心理を描く作品であるため、現実か幻覚か区別がつかないシーンがあるのは止むを得ないが、それにしても頭を傾げる展開が何か所かあるのが気になる。

主人公を演ずるクリスチャン・ベールは、完璧なライフスタイルを追求しながら、殺人の衝動を抑えられない超エリートを、鬼気迫る演技で熱演している。

主人公に接触する探偵ウィレム・デフォー、主人公の秘書クロエ・セヴィニー、主人公の婚約者リース・ウィザースプーン、主人公の愛人サマンサ・マシス、同じくグィネヴィア・ターナー、主人公がライバル視する同僚のジャレッド・レト、同じく同僚のジョシュ・ルーカスマット・ロスビル・セイジジャスティン・セロー、主人公の弁護士スティーブン・ボガート、娼婦カーラ・シーモアクリスタ・サットン、主人公に殺されるホームレスのレグ・E・キャシーなどが共演している。


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