17歳の肖像 An Education (2009) 4/5 (3)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

イギリスのジャーナリスト、リン・バーバーの体験記を基に製作された作品。
成績優秀な女子高生が大人の男性との出会いで経験する喜びや挫折を描く、監督ロネ・シェルフィグ、主演キャリー・マリガンピーター・サースガードアルフレッド・モリーナカーラ・セイモアドミニク・クーパーロザムンド・パイクエマ・トンプソンオリヴィア・ウィリアムズ他共演のドラマ。


ドラマ

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スタッフ キャスト ■

監督:ロネ・シェルフィグ
製作総指揮
デヴィッド・M・トンプソン

ニック・ホーンビィ
製作
フィノラ・ドワイヤー

アマンダ・ポージー
原作:リン・バーバー
脚本:ニック・ホーンビィ
撮影:ジョン・デ・ボーマン
編集:バーニー・ピリング
音楽:ポール・イングリッシュビィ

出演
ジェニー・メラー:キャリー・マリガン

デヴィッド・ゴールドマン:ピーター・サースガード
ジャック・メラー:アルフレッド・モリーナ
マージョリー・メラー:カーラ・セイモア
ダニー:ドミニク・クーパー
ヘレン:ロザムンド・パイク
ウォルターズ校長:エマ・トンプソン
スタッブズ:オリヴィア・ウィリアムズ
サラ・ゴールドマン:サリー・ホーキンス
グラハム:マシュー・ビアード
ヘイティ:アマンダ・フェアバンク=ハインズ
ティナ:エリー・ケンドリック

イギリス 映画
配給 ソニー・ピクチャーズ・クラシックス

2000年製作 100分
公開
イギリス:2009年10月30日
北米:2009年10月16日
日本:2010年4月17日
製作費 $7,500,000
北米興行収入 $12,574,715
世界 $26,096,852


アカデミー賞 ■

第82回アカデミー賞
・ノミネート
作品
主演女優(キャリー・マリガン)
脚色賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1961年、ロンドントゥイッケナム
成績優秀な高校生ジェニー・メラー(キャリー・マリガン)は、父ジャック(アルフレッド・モリーナ)と母マージョリー(カーラ・セイモア)から、オックスフォード大学への入学を期待されていた。

ある日、ジェニーは楽団の練習の帰り道、雨の中、路上に立っていたところを、デイヴィッド・ゴールドマン(ピーター・サースガード)に声をかけられる。

ジェニーが濡れるのを気の毒に思ったデヴィッドは、彼女とチェロを車に乗せようとする。

デヴィッドは、怪しい男だと思われたくなかったために、濡れてしまうチェロだけを車に載せ、ジェニーはその横を歩くことになる。

その後、ジェニーはデヴィッドを信用して車に乗り、少しの間だけ、気さくな彼との会話を楽しみ、自宅に着き彼と別れる。

週末に、ボーイフレンドのグラハム(マシュー・ビアード)を家に招いたジェニーだったが、彼は両親に進学を保留し放浪する考えを語ってしまう。

それを聞いたジャックは、グラハムの考えが理解できず呆れるだけだった。

演奏会の日、家の前にジェニー宛の高価な花が置いてあり、それが男性からだと知ったジャックは苛立つ。

両親に、人生のレールを敷かれてしまっているジェニーは、大学に行ったら自由な生活を満喫しようと考えていた。

ジェニーは、シャンソンなどにも興味を持っていたため、将来はフランス人になろうとも考えていた。

そんな時、ジェニーは街角でデヴィッドと再会し、彼から音楽界と夕食に誘われる。

両親に断られたら、自分のチケットを譲るとまで言われたジェニーは、デヴィッドの誘いを受け入れる。

ジャックは当然のごとくそれに反対するが、ジェニーを迎えに来た紳士的なデヴィッドに接して、外出を許可する。

ジャックとジェニーは、彼の友人ダニー(ドミニク・クーパー)とヘレン(ロザムンド・パイク)と待ち合わせ会場に入る。

音楽界の後、高級クラブに付き合ったジェニーは、デヴィッドらの過ごす、上流の大人の世界に触れ魅了されてしまう。

数日後、デヴィッドとの約束で、オークションに付き合ったジェニーは、会場でダニーとヘレンに再会する。

デヴィッドは、狙っていた絵画をジェニーに落札させ、自分が不動産や美術品の売買をしていることを伝える。

ジェニーは、デヴィッドから週末旅行に誘われ、それを彼が両親に話すことになる。

成績のことでは口うるさい父ジャックだったが、デヴィッドもオックスフォード出身だと知り彼が気に入ってしまう。

週末、大学の恩師に会いに行くというデヴィッドは、ジェニーを連れて行き、作家C・S・ルイスに紹介することをジャックとマージョリーに伝える。

娘のためになると考えた両親は、デヴィッドを信用してそれを許可する。

ダニーとヘレンを伴い、オックスフォードに向かったジェニーは、一線を越えない約束でデヴィッドとの夜を過ごす。

翌日、デヴィッドとダニーが、ある家から価値ある古地図を盗んだことを知ったジェニーは、ショックを受けて一人で家に帰ろうとする。

しかし、全てを話したデヴィッドを、一応理解したジェニーは思い留まる。

トゥイッケナムに戻り、ジェニーはデヴィッドと軽いキスをして別れ、作者のサイン入りと偽ったC・S・ルイスの本を両親に見せ、ジャックは彼を信頼する。

その後、ジェニーはデヴィッドからパリ誘われるが、彼女は校長のウォルターズ(エマ・トンプソン)に呼び出される。

ウォルターズは、学校中で噂になっているジェニーのパリ旅行についての”心構え”と、トラブルが起きた場合の処置などを淡々と伝える。

ジェニーの17歳の誕生日の日、彼女は父ジャックと家に招いたグラハムから、同じラテン語の辞書を贈られる。

そこにたくさんのプレゼントを持ったデヴィッドが現れ、グラハムは宿題があるといって帰ってしまう。

デヴィッドを歓迎したジャックは、彼からパリ行きの話を聞かされて返事を渋る。

しかし、ジャックはデヴィッドの得意の話術にはまり、それを許可する。

そして、二人はパリでの楽しい時間を過ごし、ジェニーは初体験を済ませる。

帰国して学校に登校したジェニーは、教師スタッブズ(オリヴィア・ウィリアムズ)にお土産を渡すが、彼女はそれを受け取ることを拒む。

その場を去ろうとしたジェニーをスタッブズは呼び止め、優秀な彼女の進学のことなどを心配する。

しかしジェニーは、大学を出ても、つまらない人生を送ることに価値があるとは思えないと、スタッブズの生活を例にとり言い返してしまう。

そんなジェニーはデヴィッドとの交際を楽しむが、ある日、彼からプロポーズされてしまう。

デヴィッドとは言わずに、プロポーズされたことを両親に伝えたジェニーだったが、意外にも父ジャックは、相手によると答えただけで、オックスフォードへの進学を強要しない。

学校では、ジェニーが結婚するということが知られ、校長のウォルターズは彼女に進学を勧める。

それに価値を感じないことを力説するジェニーは、自分の質問に答えられないウォルターズを非難し退学してしまう。

ダニーが祝福していなかったことを気にしながら、デヴィッドの招待で、両親と食事に行くことになったジェニーは、途中のガソリンスタンドで、彼が既婚者だという証拠の封筒を見てしまう。

何も言わず、自宅に帰るようデヴィッドに指示したジェニーは、両親を家に戻らせ、彼にその事実を問い質す。

デヴィッドが、近所に妻と住んでいたことを知ったジェニーは、学校まで辞めた自分が後戻りできないことを伝え彼を責める。

両親と妻に説明するよう、ジェニーに言われたデヴィッドだったが、車の中でワインを飲んで気を落ち着かせたものの、彼はそのまま帰ってしまう。

ジェニーは、ダニーとヘレンに相談に行くが、二人も同じ関係だと知る。

ダニーは、デヴィッドとジェニーの交際に反対だったことを彼女に伝える。

それを黙って見ていた神経を疑うジェニーだったが、古地図を盗んでも何も言わなかったと、彼女はダニーに言い返されてしまう。

数日後、デヴィッドの家に向かったジェニーは、彼の妻サラ(サリー・ホーキンス)と話をする。

ジェニーは、デヴィッドが妻子持ちでありながら、自分だけでなく、何人もの女性と同じ過ちを犯したことを知り、ショックを受けて立ち去る。

ジャックは、自分が話をつけると感情的になるが、自分と一緒に騙され、いまさら父親面をするのかとジェニーに言われて言葉を失う。

その夜ジャックは、ジェニーの部屋のドア越しに謝罪し、デヴィッドに騙された自分を情けなく思い苦笑してしまう。

ジェニーは、自分が両親に話していたことも事実ではなかったことを思い、二人を騙してしまったことを後悔し涙する。

翌日、ウォルターズ校長を訪ねたジェニーは、復学を切望するが、自分の意思で退学し、考えが子供過ぎる彼女の復学が無駄なことだと、校長はそれを認めなかった。

その後、スタッブズのアパートを訪れたジェニーは、自分の愚かさを認め彼女に助けを求める。

その言葉を待ち焦がれていたスタッブズは、ジェニーが独学で進学することに協力し、ジェニーは見事にオックスフォードに合格する。

そして、その後ジェニーは、平凡な学生生活を続ける。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

両親の希望で、オックスフォード大学への進学を義務付けられている成績優秀な高校生ジェニー・メラーは、ある日、裕福そうな男性のデヴィッドと出会う。
紳士的で人懐っこい性格のデヴィッドに、親しみを持ったジェニーは彼の誘われつつ初めての恋を感じ始める。
学業に縛られた平凡な高校生では体験できない世界に魅了されていくジェニーは、人の道を外れた姿も見せるデヴィッドを許して、愛を受け入れてしまう。
そして、学生や教師達の苦痛に耐えているような生活を見て嫌気が差し、ジェニーはデヴィッドの愛を取り学校を辞めてしまう。
しかし、両親からも信頼されたデヴィッドには、信じられない秘密が隠されていたことを、ジェニーは知ることになる・・・。
__________

世界の若者文化の中心的存在”スウィンギング・ロンドン”の直前、50年前のロンドンを舞台にはしているが、実際にはかなり閉鎖的ではなかったのではと思わせる描写は、意識的だったのだろうか・・・。

服装や車などを除外して見ていると、現在の日本よりも遥かに進歩的な人々の言動などが非常に印象的だ。

第82回アカデミー賞では、作品、主演女優(キャリー・マリガン)、脚色賞にノミネートされた。

注目は、撮影当時22歳ではあったが、童顔で初々しい少女から挫折と苦悩でどん底を味わい可愛らしさが消え去る表情までを見事な表現力で演じきる、キャリー・マリガンの熱演は光る。

酷なようだが、騙されるのは分かっていながら、この少女がどう対処し成長していくのかを観察していると実に興味深く観れる。
それに応えるキャリー・マリガンの演技は見事としか言いようがない。

詐欺師まがいのプレイボーイ、女性にとっては最悪の男ながら、一途さも感じさせるピーター・サースガード、厳格が過ぎる父親かと思いきや、次第に人間味を見せる愛すべきキャラクターを、個性派らしく演ずるアルフレッド・モリーナ、その妻役のカーラ・セイモア、主人公二人の関係をクールに見守るドミニク・クーパー、その恋人で、実生活ではオックスフォード出身の才女である、少し軽いイメージの女性を演ずるロザムンド・パイク、主人公の復学を許さない学校長エマ・トンプソン、逆に、主人公を見捨てない教師役のオリヴィア・ウィリアムズ、主人公の友人役のアマンダ・フェアバンク=ハインズ、エリー・ケンドリック、主人公のボーイフレンドのマシュー・ビアード、デヴィッド(P・サースガード)の妻役サリー・ホーキンスなどが共演している。


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