天使と悪魔 Angels & Demons (2009) 4/5 (26)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
 ★★★★

2000年に発表され、全世界で4000万部の大ベストセラーとなった、ダン・ブラウン同名小説の映画化であり、大ヒットしたダ・ヴィンチ・コード」(2006)
ローマ教皇選挙(コンクラーヴェ)の最中のヴァチカンを舞台に、教皇庁と秘密結社であるイルミナティの400年に渡る対立、その末に巻き起こる陰謀に立ち向かう、宗教象徴学者ロバート・ラングドンの活躍を描く、監督ロン・ハワード、主演トム・ハンクスのサスペン超大作。


ドラマ(サスペンス/犯罪)

トム・ハンクス / Tom Hanks 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:ロン・ハワード
製作総指揮
トッド・ハロウェル
ダン・ブラウン
製作
ブライアン・グレイザー
ジョン・コーリー
原作:ダン・ブラウン
脚本
アキヴァ・ゴールズマン
デヴィッド・コープ
撮影:サルヴァトーレ・トチノ
編集
ダニエル・P・ハン
マイク・ヒル
音楽:ハンス・ジマー

出演
ロバート・ラングドン:トム・ハンクス
ビットリア・ヴェトラ:アイェレット・ゾラー
カメルレンゴ/パトリック・ マッケナ:ユアン・マクレガー
マクシミリアン・リクター:ステラン・スカルスガルド
シュトラウス枢機卿アーミン・ミューラー=スタール
アーネストロ・オリヴェッティ:ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ
Mr.グレイ:ニコライ・リー・カース
バッジア枢機卿マルコ・フィオリーニ
シメオン神父:コシモ・ファスコ

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
2009年製作 138分
公開
北米:2009年5月15日
日本:2009年5月15日
製作費 $150,000,000
北米興行収入 $133,375,846
世界 $485,930,816


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
カトリック教会の総本山、ヴァチカンローマ教皇の逝去が発表される。

その頃、スイスジュネーブCERN(ヨーロッパ原子核研究機構)では、大型ハドロン衝突型加速器で驚くべきエネルギーを持つ”反物質”生成に成功する。

しかし、実験チームの生物物理学者ビットリア・ヴェトラ(アイェレット・ゾラー)は、その瞬間を見守っていた科学者が殺害され”反物質”が盗みだされたことを知る。

ハーバード大学の宗教象徴学者ロバート・ラングドン教授(トム・ハンクス)は、イルミナティ”のアンビグラム(対称形)にデザインされたトレードマークをヴァチカン警察に見せられ、協力を要請される。

秘密結社”イルミナティ”は、 4人の教皇有力候補を拉致し、順番に殺していくとの犯行予告声明を送りつけてきていた。

延期されていた教皇選挙、コンクラーヴェが始まろうとしていた頃、ラングドンはヴァチカンに到着し、ヴァチカン警察のアーネストロ・オリヴェッティ(ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ)の元に案内される。

スイス衛兵隊本部。
ラングドンは先に到着していたヴェトラ博士と共に、
混乱する、司令官マクシミリアン・リクター(ステラン・スカルスガルド)と面会する。

ヴェトラがヴァチカンに呼ばれた理由は、”イルミナティ”からの新たな脅迫で、反物質を使ったヴァチカン爆破予告が届いていたからだった。

大惨事になる危険性を、リクターに説明したヴェトラに付け加え、犯行予告声明を聞いたラングドンは、彼の見解を語り始める。

イルミナティ”は、”土、空気、火、水”の科学の四大元素をデザインした印を胸に焼き付ける儀式後に、4人の枢機卿を夜の8時から1時間ごとに殺害して、その後にヴァチカン自体を強力な破壊力を持つ、反物質で爆破消滅させようとしていたのだ。

17世紀、カトリック教会の総本山ヴァチカンは、神の存在を脅かす科学者達を弾圧したため、ガリレオ・ガリレイを中心とする科学者達は、秘密結社”イルミナティ”を結成して密かに活動したのだった。

ラングドンは、”イルミナティ”が400年の沈黙を破り、ヴァチカンへの復讐を開始しようとしていることなどをリクターらに説明する。

4人の枢機卿が、別々の場所で殺害されるだろうということに気づいたラングドンは、その入り口を探すために記録保管所に入ろうとする。

しかし、それには複雑な許可が必要で、ラングドンらはそれを得るために、教皇空席の場合の代理カメルレンゴ/トリック・マッケナ(ユアン・マクレガー)の元に向かう。

カメルレンゴの許可を得たラングドンは、反物質の捜査が始まる中、ヴェトラと共にオリヴェッティに連れられ記録保管所に入る。

イルミナティ”の爆破脅迫を受けて、カメルレンゴ枢機卿達のヴァチカンからの退避を訴える。

しかし、シュトラウス枢機卿(アーミン・ミューラー=スタール)は、コンクラーヴェを優先させることを主張し、システィーナ礼拝堂枢機卿達を招集する。

そして、カメルレンゴはシュトラウス枢機卿の指示に従い、システィーナ礼拝堂のドアを封印する。

・PM:7時25分。

保管所に入ったラングドンは、ヴェトラと共に、謎を解く鍵となるガリレオの裁判記録を探す。

”真実の図表”という書籍を見つけた二人だったが、犯行時刻が迫る中、ヴェトラはラングドンが気に留めたページを破り取り、保管所を出て目的地の解明を急ぐ。

それを知ったオリヴェッティは驚いてしまうが、ラングドンらは、最初の導きが”ラファエロの墓”だと気づく。

オリヴェッティが、墓のあるパンテオン付近に急行すると、そこをリクターらも捜査にあたっていた。

ラングドンとヴェトラが、パンテオン内部に入ることになるのだが、ラファエロの墓がそこに移されたのが、”真実の図表”の書かれた1世紀後の1758年だと分かる。

目的地が、ラファエロが作った墓だと気づいたラングドンは、”ポポロ広場”にある”聖マリア・デル・ポポロ教会”、”キージ礼拝堂”に向かう。

8時丁度に現場に着いたラングドンらは、”キージ礼拝堂”の地下で、”土”の刻印が焼き付けられた枢機卿の遺体を発見する。

次の場所が、その場の”ベルニーニ”の彫刻”ハバククと天使”が指差す、南西方向の教会だとラングドンは気づくが、その方向の”サン・ピエトロ大聖堂”まで、教会はなかった。

サン・ピエトロ広場”をベルニーニが建設したことに気づいたラングドンらは、最初のコンクラーヴェが流れて、マスコミや民衆が押し寄せている現場に向かう。

・PM:8時58分サン・ピエトロ広場

到着したラングドンとヴェトラは、”空気”を表現する彫刻を探し始める。

そして、床面に彫られた手掛かりの彫刻をラングドンが見つけ、時刻が9時を示したと同時に、”空気”の刻印が押された、二人目の枢機卿が群集の目の前で発見される。

息のあった枢機卿に、人工呼吸をしたヴェトラだったが、彼の肺は穿刺されていて、ラングドンは噴出した鮮血を浴びてしまう。

遺体には、教皇を自分達の手で暗殺したという声明文が添えられていた。

それを発表させて、混乱を巻き起こそうとするのが目的かと考えるカメルレンゴだったが、シュトラウス枢機卿が、全てを隠し通すよう指示を出していたことを知る。

二度目の選挙でも教皇は決まらず、ラングドンは再び保管所に向かい、美術品を調べるために”ヴァチカン銀行”内に入る。

・PM:9時30分カメルレンゴ執務室。

CERNで殺された科学者の日記を調べていたヴェトラは、”ヘパリン”を注射器で投与していた教皇が、それを過剰摂取させられていたかを、カメルレンゴと調べようとする。

その頃、ラングドンは保管所に衛兵隊員と閉じ込められてしまい、電源が切られて、内部の酸素濃度が低下してしまう。

ラングドンは書棚を倒し、衛兵隊員の拳銃でガラスにひびを入れて、何とかそれを破り脱出する。

・PM:9時37分ヴァチカン地下墓。

アイルランドのテロで両親を亡くしたカメルレンゴ・マッケナは、当時、大司教であった教皇に、養子として育てられていた。

教皇に外部から近づくことは不可能で、教皇が暗殺されたのならば、内部の者の犯行の可能性が高まってくる。

ヴェトラを連れたカメルレンゴは、教皇の棺の前で祈りを捧げた後で遺体を確認して、彼女の指摘した通りだった”ヘパリン”の過剰摂取が死因であることを確信する。

ラングドンは、三人目の枢機卿が、”聖マリア・デッラ・ヴィットリア教会”にいることを知り、オリヴェッティらと現場に向かう。

衛兵隊は、部分的にヴァチカンの電源を切っていたのだが、保管所の電源が一緒だったことを偶然と思わずに、ラングドンは、”イルミナティ”が衛兵隊に潜入していると考える。

ヴェトラはカメルレンゴの執務室に戻り、同僚科学者の日記が盗まれたことに気づく。

カメルレンゴは規約を破り、コンクラーヴェが行われているシスティーナ礼拝堂に入り、枢機卿達に緊急事態を伝える。

イルミナティ”が、”戦争”を仕掛けてきたことを伝えたカメルレンゴは、内部の者が、教皇を殺害したことを告げる。

さらにカメルレンゴは、宗教と科学について、そして秘密主義を排除しなくてはならないことを説く。

そして、コンクラーヴェを中止し、世界中に今回のことを発表することを枢機卿達に要望する。

・PM:9時58分聖マリア・デッラ・ヴィットリア教会

炎の上に宙吊りにされた枢機卿を救おうとしたラングドンらを、待ち構えていた暗殺者(ニコライ・リー・カース)が襲い、警察官らは次々と射殺されて、オリヴェッティも命を落とす。

結局、ラングドンは枢機卿を救えなかったが、暗殺者から逃げ延びることはできる。

シュトラウス枢機卿は、コンクラーヴェを続けることをカメルレンゴに伝え、加えて”反物質”の発見に全力を尽くすよう指示を出す。

しかし、4人の枢機卿がいないままコンクラーヴェを続けても、教皇を決めることが出来ないのは明らかでもあり、シュトラウス枢機卿が大選皇枢機卿を降りた場合、彼が教皇になる可能性をシメオン神父(コシモ・ファスコ)が伝える。

ヴェトラは、リクターが手に入れた科学者の日記を取り戻しに、彼の前に現れる。

しかし、リクターは、事件の証拠物件として、それを押収する権利を主張する。

教会の地下に逃れて、救出されていたラングドンは、ベルニーニの”聖テレジアの法悦”の彫刻を手掛かりに、”ナヴォーナ広場”の噴水が、4番目の犯行現場だと知る。

リクターからヴァチカンに戻るよう連絡を受けたラングドンだったが、彼はそれを無視して警官を説得し現場に向かう。

・PM:10時55分ナヴォーナ広場、”四大河の噴水”。

広場に着いたラングドンは、その前にバンが止まったことを確認する。

ラングドンに同行した、二人の警官が車に近づくが、周囲に気付かれぬよう暗殺者が彼らを殺害する。

離れてその様子を見ていたラングドンは、暗殺者が噴水に、バッジア枢機卿(マルコ・フィオリーニ)を投げ捨てるのを目撃する。

バンは走り去り、噴水に向かったラングドンは、重りを付けられたバッジア枢機卿を、周囲の人々と水中から救い出すことに成功する。

そしてラングドンは、枢機卿が捕らえられていたのが、”カステル・サンタンジェロ”だということを知る。

・PM:11時19分カステル・サンタンジェロ

ラングドンと合流したヴェトラは、日記帳を返さないリクターが何かを隠していることを伝える。

城は400年前に”イルミナティ”の密会所であり、ヴァチカンはそこを避難所と牢獄に使っていた。

彫刻の天使の矢が指す場所をたどると、そこには”四大河の噴水”に止まっていたバンがあった。

そしてラングドンとヴェトラは、枢機卿達が囚われていた場所とヴァチカンまでの脱出通路を見つける。

啓示の教会にたどり着き”反物質”の容器を探し出そうとする二人だったが、5人目の犠牲者がいることが分かり、それがカメルレンゴであることを知る。

そこに、一連の犯行の報酬の入金を、メールで確認した暗殺者が現れ、二人に銃口を向ける。

暗殺者は、ラングドンらの抹殺は依頼されていなかったために、そのままその場を立ち去る。

カメルレンゴコンクラーヴェを中止させ、枢機卿達を強制的に避難させる指示を出すが、リクターがそれを阻止しようとする。

その頃、ラングドンとヴェトラは、秘密の通路を抜けて”サン・ピエトロ大聖堂”に急ぐ。

暗殺者は、用意された車に乗りローマを脱出しようとするのだが、車ごと爆殺されてしまう。

サン・ピエトロ大聖堂”に着いたラングドンとヴェトラは、衛兵隊員にカメルレンゴの命が危ないことを伝える。

カメルレンゴの執務室に押し入った衛兵隊員は、リヒターを犯人だと言うカメルレンゴの声で、彼を銃撃する。

そこに押し入ってきたシメオン神父(コシモ・ファスコ)も、カメルレンゴが”イルミナティ”だと言って射殺される。

瀕死のリヒターは、握っていた鍵をラングドンに渡そうとしながら息を引き取る。

ラングドンは鍵を受け取り、カメルレンゴの胸に焼き付けられていた5番目の刻印から、初代教皇とみなされているペテロの墓の上に立つ、サン・ピエトロ大聖堂の地下に、”反物質”が隠されていることを確信する。

・PM:11時51分ネクロポリス

カメルレンゴの案内で、”反物質”を見つけたラングドンとヴェトラだったが、寒さのためバッテリーの消耗が激しく、爆破の残り時間が短縮されたかもしれないことに気づく。

それを知ったカメルレンゴは、”反物質”を手に取りその場から走り去る。

・PM:11時57分サン・ピエトロ広場

カメルレンゴは、自ら操縦するヘリコプターで上空に上昇し、安全な高度で”反物質”を爆破させる。

凄まじい閃光と爆風がサン・ピエトロ広場の民衆を襲い、やがて、脱出したカメルレンゴが空から舞い降りてくる。

民衆は、奇跡を起こしたカメルレンゴに歓喜し彼を称える。

行き詰っていたコンクラーヴェの席では、カメルレンゴ教皇に選ぼうとする、異例となる措置が検討される。

シュトラウス枢機卿はそれに反対するのだが、既に大選皇枢機卿を降りていた彼に投票の主導権はなく、枢機卿達は、カメルレンゴシスティーナ礼拝堂に呼び寄せる。

ラングドンとヴェトラは事件解決と見ていたが、彼女がリヒターのオフィスの机から日記帳を取り出すと、机の中からモニターが現れる。

毒殺されたことが判明していた教皇の執務室には、新たに監視カメラが設置されていて、リクターが射殺されていた時に握っていた鍵は、監視モニターを見るためのものだった。

ラングドンとヴェトラはビデオを再生し、前教皇を毒殺し、”イルミナティ”復活を装い、自らの手で刻印を胸に焼き付ける、黒幕カメルレンゴの策略を知る。

リヒターはそれを知り、日記をシメオン神父に見せて、カメルレンゴを追求している時に、押し入ってきた衛兵隊員に神父と共に射殺されたのだった。

ラングドンは、そのビデオをシュトラウス枢機卿に見せる。

システィーナ礼拝堂に呼ばれたカメルレンゴは、教皇に選出される期待を胸に礼拝堂に入る。

枢機卿達や衛兵隊員の眼差しで、全てが明らかになったことを察したカメルレンゴは、その場から立ち去り、自ら油をかぶり、ロウソクの火をつけ炎に包まれ命を絶つ。

翌日、システィーナ礼拝堂から白い煙が上がり、新教皇が決まったことが全世界に知らされる。

一連の事件の詳細は公には伏せられ、カメルレンゴは、脱出時の内臓損傷で死亡したと伝えられる。

そして、ラングドンは、宗教や人間は、自分も含め不完全だと言うシュトラウス枢機卿から、遺書に返還することを記述するという条件で、保管所でヴェトラがページを破ってしまった”真実の図表”を贈られる。

ラングドンが、”四大河の噴水”で助けたバッジア枢機卿が新教皇に選出され、科学と宗教を融合したとも言える医師でもあった”ルカ”の名前をとって命名される。

シュトラウス枢機卿は、信心深くないラングドンに、神が彼を遣わしてくれたと感謝を述べる。

そして、新教皇ルカは、ラングドンを見つめた後、サン・ピエトロ広場の民衆の前に姿を現す。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ヴァチカンで、ローマ教皇の逝去が発表される。
同じ頃、
ジュネーブCERN(ヨーロッパ原子核研究機構)では、驚くべきエネルギーを持つ”反物質”が、何者かに盗まれる。
ハーバード大学の宗教象徴学者ロバート・ラングドン教授は、4人の教皇有力候補を拉致し、順番に殺していくという、秘密結社”イルミナティ”の犯行予告声明を受けていた、ヴァチカン警察から協力を要請される。
過去の
ヴァチカンとの関係から、それを躊躇したラングドンだったが、重大事件ということでそれを受け入れる。
ラングドンは、”
反物質”の実験チームの科学者ヴェトラ博士、スイス衛兵隊司令官のリクターらと共に、反物質”を使った、イルミナティ”のヴァチカン爆破計画も絡んだ拉致事件を解決しようとするのだが・・・。
__________

同じダン・ブラウン原作で、世界中で大きな物議を呼んだダ・ヴィンチ・コード」(2006))の続編ではあるが、時代設定はそれ以前に戻っている。

監督ロン・ハワードを含めて、スタッフの殆どが前作から引き続き担当している。

しかし、興行的には期待を裏切り、前作を大きく下回る結果に終わった。
北米 $133,375,846
世界 $485,930,816

ダ・ヴィンチ・コード」(2006)世界 $758,239,851

前作の「ダ・ヴィンチ・コード」では、主人公のラングドンの”うんちく”の連続に頭がついて行けない感じがあった。
今回は、舞台は
ヴァチカンローマ市内に限定されるものの、カトリック信者10億人の総本山ヴァチカンの威厳が、壮大なスケールで迫る。

コンクラーヴェなど、普段あまり知られないヴァチカンの様子や仕組みなどが、実に緻密に描写されているところが興味深い。

荒唐無稽と言えばそれまでだが、娯楽に徹する終盤のスピード感とどんでん返し、更にはドラマチックな新教皇誕生までの展開は、前作を凌ぐ見応え十分な内容で、相変わらず、ひとを引きつけるロン・ハワードの演出手腕は冴えている。

怪しい人物のオンパレードでドラマを盛り上げる、ご都合主義もここまで徹底すれば許せるかというところもあるが、いくら軍務暦があるとはいえ、教皇の側近がヘリコプターを操縦し、天使のように真っ白なパラシュートで脱出するとは・・・
と思いつつも、見入ってしまう巧みな演出も楽しめる。

ハンス・ジマーの音楽は、挿入曲がやや多過ぎるような気はするものの、お馴染みのテーマ曲がドラマを大いに盛り上げる。

ローマ市内の、名所巡りのような謎解きも面白味があり、特撮を駆使したサン・ピエトロ広場及びサン・ピエトロ大聖堂、また、システィーナ礼拝堂等の映像やセットなどの出来栄えも見事だ。

主演のトム・ハンクスは意図的に押さえ気味なのか、大スターの貫禄だけという印象で、どうも最近の作品を含め、深みを感じないところが気になる。

ミュンヘン」(2005)で主人公の妻を好演したアイェレット・ゾラーは、行動力あるエリート科学者を熱演、終盤で一気にドラマの中心人物になる”カメルレンゴ”のユアン・マクレガーヴァチカンスイス衛兵隊指揮官のステラン・スカルスガルド枢機卿のリーダー、アーミン・ミューラー=スタールヴァチカン警察ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、問答無用の暗殺者ニコライ・リー・カースなどが共演している。


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