パーフェクト・ワールド A Perfect World (1993) 4/5 (2)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

脱獄犯と人質になった少年の交流と、犯人を知るテキサス・レンジャーの追跡劇を描く、監督、出演クリント・イーストウッドケヴィン・コスナーローラ・ダーン他共演のドラマ。


ドラマ

クリント・イーストウッド / Clint Eastwood 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:クリント・イーストウッド
製作
マーク・ジョンソン

デビット・ヴァルデス
脚本:ジョン・リー・ハンコック
撮影:ジャック・N・グリーン
編集
ジョエル・コックス

ロン・スパング
音楽:レニー・ニーハウス

出演
ロバート”ブッチ”ヘインズ:ケヴィン・コスナー

レッド・ガーネット:クリント・イーストウッド
フィリップ・ペリー:T・J・ローサー
サリー・ガーバー:ローラ・ダーン
ポール・サウンダース:ブルース・マッギル
テリー・ピュー:キース・サセバージャ
トム・アドラー:レオ・バーメスター
ボビー・リー:ブラッドリー・ウィットフォード
グラディス・ペリー:ジェニファー・グリフィン
ボブ・フィドラー:ジョン・M・ジャクソン

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ

1993年製作 138分
公開
北米:1993年11月24日
日本:1993年12月
北米興行収入 $31,160,784
世界 $135,200,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1963年、テキサス、”ハンツヴィル州立刑務所”。
脱獄に成功したロバート”ブッチ”ヘインズ(ケヴィン・コスナー)とテリー・ピュー(キース・サセバージャ)は、奪った車を代えようと民家に立ち寄る。

テリーは、母親グラディス・ペリー(ジェニファー・グリフィン)に襲い掛かり、そこに現れた8歳の息子フィリップ(T・J・ローサー)を殴り倒す。

それを見たブッチはテリーを叩きのめし、フィリップに銃を拾わせて受け取るが、隣人が気づきジョットガンを持って家に押し入ってくる。

そしてブッチらは、仕方なくフィリップを人質に取り逃亡する。

テキサス・レンジャーのレッド・ガーネット(クリント・イーストウッド)は、犯罪心理学者サリー・ガーバー(ローラ・ダーン)の助言もそこそこに、州警察のトム・アドラー(レオ・バーメスター)と共に事件を捜査を始めようとする。

知事のエアストリーム・トレイラーを借りたガーバーは、アドラー、FBI捜査官で、射撃の名手ボビー・リー(ブラッドリー・ウィットフォード)、そしてガーバーを乗せて犯人追跡に出発する。

逃亡を続けるブッチは、ある店で車にフィリップとテリーを残し買い物をする。

その間に、テリーにレイプされそうになったフィリップは、トウモロコシ畑に逃げる。

それに気づいたブッチはフィリップを捜して、彼が持っていた銃を受け取りテリーを射殺する。

フィリップは店に向かうが、ブッチが銃で主人を脅し、二人は再び逃走する。

自分の実績に自信を持つガーバーは、彼女の意見を参考にせず、独自の考えで捜査を進めようとガーネットに反感を抱く。

しかし、ベテランで百戦錬磨のガーネットは、そんなガーバーの態度も意に介さず、報告のあった現場に到着し、テリーの遺体を確認する。

ブッチが農場で車を奪ったとの連絡を受けたガーネットらは、現場で、残された車のトランクから、刑務所の職員の遺体を見つける。

自分に怯えることもないフィリップを気に入ったブッチは、彼のズボンや下着を買い求めるため、ある町の雑貨店に立ち寄る。

しかし、警官が盗まれた農夫の車を見つけ周囲を固め、テレビ報道で雑貨店の店長がブッチに気づく。

ブッチは店長を目で威嚇し、店員にチップを渡して店を出るが、警官に気づいた彼は車でパトカーに体当たりする。

母が”エホバの証人”の信者のため、ハロウィンやクリスマスを楽しめないフィリップは、店から”キャスパー”の仮装衣装を盗み、ブッチの車に飛び乗り彼らは町を出る。

それがガーネットらにも知らされ、なぜか子供が逃げなかったことも報告される。

ガーバーは、刑務所でブッチに面会して聞いた生い立ちを、彼に成り代わってガーネットらに話して聞かせる。

そんな時、ブッチの車とガーネットらのトレイラーが街道ですれ違い、ガーバーが”キャスパー”の衣装を着た子供が乗っていたことに気づく。

トレイラーはUターンしてブッチの車を追うが、彼は街道を外れそれを振り切る。

牽引していたピックアップ・トラックと、トレイラーのジョイントが外れたため、車両は林に突っ込んでしまう。

ブッチは、アラスカに行くことをフィリップに伝え、食料を確保するため、ハロウィンでお菓子を貰う行為を彼にさせようとする。

宗教上の理由で、それを母に禁じられていることをブッチに伝えたフィリップだったが、彼自身はそれに興味を示す。

ある民家に出向いたフィリップは、その家の女性にお菓子をねだり、ブッチが銃をちらつかせているのに気づいた彼女は、食料や金まで渡してしまう。

その後ブッチとフィリップは、新車で旅をしていたボブ・フィドラー(ジョン・M・ジャクソン)一家の車に便乗する。

そしてブッチは、フィドラー一家を置き去りにして車を奪い逃走する。

一方、立ち往生していたガーネットらは、ステーキを焼いて腹ごしらえしながら手配したパトカーを待つ。

その夜、ガーネットは、かつてブッチを捕らえて更生を願い、彼を少年刑務所に送った経緯をガーバーに話す。

トウモロコシ畑で夜を過ごそうとしていたブッチらは、畑の農夫の家に招かれ親切にされる。

ブッチは、自分のことを放送するラジオを聞いていた農夫を脅し、彼が聞き分けのない息子を殴ったため逆上し銃を向ける。

子供に愛を示さない農夫を戒め、ロープで手足を縛ったブッチは彼に銃を向ける。

農夫の妻が祈りを捧げたため、ガムテープで口を塞いだブッチだったが、その間にフィリップが銃を奪う。

目の前の光景に居たたまれない思いだったフィリップは、ブッチの脇腹を撃ってしまう。

フィリップは、家を飛び出して銃を井戸に捨て、車の鍵を奪いその場から逃げ去る。

ブッチは、ナイフを取り出してテーブルに置き、農夫に世話になったことを告げフィリップを追う。

木に登ったフィリップに追いついたブッチは、かつてアラスカから送られてきた、父親からの絵葉書の文章を読んで聞かせる。

異変に気づいた農場主の通報で、警察が農夫の家に到着し、状況がガーネットにも報告されて、彼らは現場に急行する。

木から降りたフィリップはブッチに謝罪するが、警察のパトカーが周囲を包囲し、ガーネットらも到着する。

ガーネットは早速ブッチと交渉を始めるが、彼はそれに応じようとせず、その間にフィリップの母親グラディスが到着する。

FBIのリーはライフルを構え、ブッチはハロウィンのお菓子を用意すれば、フィリップを引き渡すことを伝える。

さらにブッチは、フィリップを祭りに連れて行くことや、ジェットコースターに乗せて綿アメを買うことを母親に約束させる。

フィリップは、ブッチが悪人ではないと言いながら別れを惜しむ。

ブッチは、フィリップを母親の元に向かわせ、自分は逃げようとする。

しかし、フィリップはブッチの元に向かい彼を抱きしめ、二人で警官隊に投降しようとする。

それを見たガーネットは、狙いを定めるリーに待機させ、二人の元に向かう。

ガーネットが、ブッチが銃を持っていないことを確認した時、彼がフィリップに何かを渡そうとする。

その瞬間、リーはブッチを銃撃し彼は崩れ落ち、歩み寄ったフィリップは涙する。

ガーバーや母親らも駆け寄るが、ブッチはフィリップに父親からの絵葉書を渡そうとしただけだった。

息を引き取ったブッチを見たフィリップは、彼の名前を叫びながら母親と警官隊の元に戻る。

その後、ガーネットはリーを殴り倒し、ガーバーも彼に膝蹴りを食らわせる。

そして、ブッチを死なせ後悔するガーネットをガーバーが慰め、フィリップは母親に連れられて、ヘリコプターで現場を離れる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

脱獄犯のブッチ・ヘインズとテリーは、ある民家で8歳の少年フィリップを人質に取り逃走する。
連絡を受けたテキサス・レンジャーのベテラン、レッド・ガーネットは、知事のトレイラーを借りて、犯罪心理学者ガーバーらと共に捜査を開始する。
その後ブッチは、テリーがフィリップに手を出そうとしたため彼を殺害し、かつてアラスカから送られてきた父の絵葉書を頼りにその地に向かおうとする。
やがて、父親のいないフィリップは次第にブッチに懐き、二人は親交を深めていく。
しかし、ブッチの犯行の痕跡を頼りに、ガーネットは彼を追い詰めていく・・・。
___________

共に父親の愛を知らない脱獄犯と少年の友情を、クリント・イーストウッドが脇役に徹して監督したヒューマン・ドラマ。

当時、飛ぶ鳥を落とす勢いのケヴィン・コスナーと、前年の「許されざる者」(1992)で、遂にアカデミー賞を受賞したクリント・イーストウッドの共演ということで、大いに話題になった作品。

また、イーストウッドが主宰するマルパソ・プロの作品ということもあり、彼の意欲が窺える作品で
もある。

各方面の評価は悪く、北米興行収入は約3100万ドルに終わるものの全世界では約1億3500万ドルのヒットとなった。

公開当時は、ビッグスターの競演ということで、期待がかかり過ぎて拍子抜けして、フラストレーションが溜まるだけの作品という印象でしかなかった。
しかし、現在でも、想像もしなかった人気低迷が続くケヴィン・コスナーの、絶頂期の魅力は生かされて、イーストウッドも彼らしい演技を見せてくれる。

殺人犯に自分の父親を投影する、彼を慕う少年T・J・ローサー、的確な分析で次第に信頼を得る犯罪心理学者ローラ・ダーン、脱獄犯キース・サセバージャ、州警察のレオ・バーメスター、射撃の名手であるFBI捜査官のブラッドリー・ウィットフォード、知事の側近のブルース・マッギル、少年の母ジェニファー・グリフィンなどが共演している。


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