リバー・ランズ・スルー・イット A River Runs Through It (1992) 4.5/5 (2)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

牧師を父に持つ兄弟が、モンタナの大自然の中で育ち生き方は変化していくものの、自然の中で心が一つになることを実感するまでを描く、製作、監督ロバート・レッドフォード、主演クレイグ・シェイファーブラッド・ピットトム・スケリット共演による家族の絆を描いたヒューマン・ドラマ。


ドラマ

ブラッド・ピット / Brad Pitt 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:ロバート・レッドフォード
製作総指揮:ジェイク・エバート
製作
ロバート・レッドフォード
パトリック・マーキー
原作:ノーマン・マクリーン
脚本
リチャード・フリーデンバーグ
ウィリアム・ヒョーツバーグ
撮影:フィリップ・ルースロ
編集
リンジー・クリングマン
ロバート・エストリン
音楽:マーク・アイシャム

出演
ノーマン・マクリーンクレイグ・シェイファー
ポール・マクリーン:ブラッド・ピット
マクリーン牧師:トム・スケリット
マクリーン夫人:ブレンダ・ブレッシン
ジェシー・バーンズ:エミリー・ロイド
メイベル:ニコール・バーデット
バーンズ夫人:エディ・マクラーグ
ニール・バーンズ:スティーヴン・シェレン
チャブ:マイケルカドリッツ
ナレーション:ロバート・レッドフォード

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1992年製作 123分
公開
北米:1992年10月9日
日本:1993年9月
北米興行収入 $43,440,294


アカデミー賞 ■

第65回アカデミー
・受賞
撮影賞
・ノミネート
脚色・作曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1910年代、モンタナ州、ミズーラ
ノーマン・マクリーンと弟ポールは、牧師である父親(トム・スケリット)から、”信仰”という教えだけでなく、自分達の川と呼んでいたブラックフット川で、フライ・フィッシングなども学んだ。

ノーマンとポールは町の学校には通わず、”マクリーンの学校”で、父から文章の書き方を学んだ。

父は、子供達に午前中は読み書きを、午後からは自然に親しませて、神の恵みを学ばせた。

芯に強さを持った弟ポールは、兄ノーマンがプロボクサーになろうかというのに対し、プロのフライ・フィッシャーになるという夢を持っていた。

1917年。
第一次大戦にアメリカが参戦し、男達は戦場に向かい、16歳のノーマン(クレイグ・シェイファー)は、材木伐採の肉体労働者、ポール(ブラッド・ピット)はプールの監視員として働き、フライ・フィッシングも楽しんでいだ。

ある日、仲間のチャブ(マイケルカドリッツ)達と、ボートで川下りをすることになったノーマンとポールだったが、仲間達は激流に怖気づき、兄弟だけで川下りを始める。

激流に捉まり、滝つぼに飲まれた二人を捜すチャブらだったが、二人は難を逃れて、ポールは何食わぬ顔でおどけてみせる。

帰宅した二人は父に叱責され、母(‘ブレンダ・ブレッシン)に心配をかけたことを反省するが、尚も自分をからかう弟に腹を立て、ノーマンはポールと殴り合いの喧嘩になってしまう。

母親に仲裁された二人の喧嘩は、それ一度だった。

1919年、秋。
ノーマンは東部の名門ダートマス大学に進み、あまり帰郷もせずに6年間を過ごす。

ポールは地元の大学に入り、ブラックフット川で幻の大魚を追い求める。

卒業したポールは、”ヘレナ新聞社”に入社して家を離れる。

1926年。
故郷に戻ったノーマンは、進路についての明確な意見を父に語れず、彼を失望させる。

ポールを訪ねたノーマンは、早速二人でブラックフット川に向かう。

久し振りのフライ・フィッシングだったが、すぐに勘を取り戻したノーマンは、ポールの芸術的な技に目を見張る。

ノーマンは、仲間達と再会して大いに楽しみ、父の教会にも出向き、彼の説教で故郷に帰ったことを実感する。

独立記念日
パーティーで、ノーマンは快活な女性ジェシー・バーンズ(エミリー・ロイド)に出会い、思いを寄せるようになる。

闇酒場に向かったノーマンとジェシーは、先住民の恋人メイベル(ニコール・バーデット)を同伴したポールと落ち合う。

4人は、メイベルを見る周囲の視線を気にしながらも、楽しい一時を過ごす。

ある日、メイベルのことでトラブルを起こし、警察に捕まったポールを、ノーマンが引き取りにいく。

警察でノーマンは、ポールが賭けポーカーをして、度々、警察の世話になっていることを知る。

ハリウッドから帰郷したジェシーの兄ニール(スティーヴン・シェレン)に会ったノーマンは、嫌味な彼の鼻を明かそうとして釣りに誘う。

ポールを伴い川に向かったノーマンは、二日酔いで何も出来きず、連れ行った行きずりの女と、裸のままで寝て日焼けしてしまったニールを送り届ける。

ジェシーに自宅に送ってもらったノーマンは、ニールを嫌ってはいるが、彼女のことは好きだと告白する。

ノーマンの元に、シカゴ大学から英文学の教授にという誘いの連絡が届く。

シカゴ行きを喜ぶジェシーに、ノーマンは彼女とは離れて暮らせないことを告げる。

それを知らされたポールは、ノーマンと祝杯を挙げて運をもらいポーカーの勝負に挑む。

しかし、ポールは店を追い出されてしまい、危険を感じたノーマンは、賭けで借金が溜まるポールを連れて帰ろうとする。

ポールは、翌日の釣りの約束をして、残ることをノーマンに告げて店に戻る。

翌朝、朝食に現れたポールを見て安心したノーマンは、両親にシカゴ大学の教鞭に立つことを知らせる。

両親は感激し、ノーマンはポールと父を伴いブラックフット川に釣りに向かう。

ノーマンはポールをシカゴ行きに誘うが、彼はモンタナを離れないことを兄に伝える。

そしてポールは、ノーマンと父の見守る中、見事な腕前で幻の大魚をを釣り上げる。

釣り人として、天性の才能を持っていたポールだったが、ノーマンは同時に、彼の命がはかなく散ることを予感していた。

警察に呼ばれたノーマンは、拳銃で殴り殺されたポールの死を冷静に受け止め、両親にそれを伝える。

ノーマンは、詳しい死因を両親には伝えなかったが、ポールが右手を潰されていたことだけを父に告げる。

父は、その後もポールの想い出に浸り、彼について知っていることをノーマンに尋ねた。

ノーマンは、ポールが”類まれな釣り人だった”と答えるが、父は、それに”それだけではなく美しかった”と付け加える。

死を前に父は、人を愛することの尊さを切々と人々に説く。

そして、年老いたノーマンは、様々なことを回想しながら、フライ・フィッシングに興ずる。

川と一体になりながら。


解説 評価 感想 ■

シカゴ大学の元英文学教授ノーマン・マクリーンが、1976年に74歳で発表した自伝的同名処女作の映画化。
作品は1977年のピューリッツァー賞候補になるが、惜しくも受賞は逃した。

*(簡略ストー リー)

牧師である父マクリーンに、フライフィッシングと勉強を教わっていた息子達ノーマンとポールは、学校には通わず、自然に親しみ神の恵みを学ぶ毎日を送っていた。
ノーマンがプロボクサーになろうというのに対し、ポールはプロのフライ・フィッシャーになるという夢を持っていた。
やがて、第一次大戦が始まり、ノーマンは材木伐採の肉体労働者、ポールはプールの監視員として働いた。
その後、ノーマンは東部の名門ダートマス大学に進み6年を過ごし、ポールは地元の大学に入り、ブラックフット川で幻の大魚を追い求めた。
帰郷したノーマンだったが、将来についてを明確に父に語れず、彼を失望させてしまう。
一方、ポールは、釣り人として天性の才能を発揮し始めていた。
やがて、恋愛も経験する兄弟は、自然の中で、再び二人の心が一つになることを実感するのだが・・・。
__________

正に”神の恵み”と言える、透明感のある透き通るような自然を映し出した見事な映像美、穏やかな川のせせらぎと、そこにたたずむ家族の姿、その固い絆を表現するロバート・レッドフォードの、詩情溢れる心地よい演出は光る。

美しい映像を効果的に盛り上ている、マーク・アイシャムの清らかな音楽も心和む。

第65回アカデミーでは、撮影賞を受賞し、脚色、作曲賞にノミネートされた。

その後のブラッド・ピットの活躍で、彼の作品のように言われる本作だが、主演のクレイグ・シェイファーは、著者ノーマン・マクリーンの、弟や両親に対する思いを、情感を込めて好演している。

これが出世作となるブラッド・ピットも、少年の雰囲気を残し、若き日のロバート・レッドフォードを髣髴させる容姿が、強烈なインパクトとして残る。

独自の教育方法で、息子達を伸び伸びと育てる牧師トム・スケリット、その妻役ブレンダ・ブレッシン、主人公(C・シェイファー)の恋人役エミリー・ロイド、その兄のエディ・マクラーグ、弟(B・ピット)の恋人ニコール・バーデット、兄弟の友人マイケルカドリッツ、そして、ナレーションは、ロバート・レッドフォードが担当している。


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