ヒット・パレード A Song Is Born (1948) 3.19/5 (27)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1941年に公開された、”教授と美女/Ball of Fire”のリメイク作品。
ギャングの情婦に惹かれてしまった初心な音楽教授らが巻き起こす騒動を描く、製作
サミュエル・ゴールドウィン、監督ハワード・ホークス、原作、脚本ビリー・ワイルダー(3人は旧作も担当)、主演ダニー・ケイヴァージニア・メイヨベニー・グッドマン他共演のミュージカル・コメディ。


ミュージカル


スタッフ キャスト ■

監督:ハワード・ホークス
製作:サミュエル・ゴールドウィン
脚本
ビリー・ワイルダー

トーマス・モンロー
撮影:グレッグ・トーランド
編集:ダニエル・マンデル
音楽
エミール・ニューマン

ヒューゴ・フリードホーファー

出演
ホバート・フリスビー:ダニー・ケイ

ハニー・スワンソン:ヴァージニア・メイヨ
メイゲンブラック:ベニー・グッドマン
本人:トミー・ドーシー
本人:ルイ・アームストロング
本人:ライオネル・ハンプトン
本人:チャーリー・バーネット
本人:メル・パウエル
本人:ハリーババシン
本人:ゴールデンゲート・カルテット
本人:ページ・キャヴァノウ・トリオ
トニー・クロウ:スティーヴ・コクラン
トゥイングル:ヒュー・ハーバート
アダムス:シドニー・ブラックマー
ブラッグ:エスター・デイル

アメリカ 映画
配給 RKO

1948年製作 113分
公開
北米:1948年11月19日
日本:1951年12月21日
製作費 $2,400,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ニューヨーク
トッテン音楽財団では音楽史を編纂していたが、28万3000ドルを投じ創設者の遺した25万ドルの予算を超えてしまい、不足分は娘のミス・トッテンが穴埋めしていた。

完成を急ぐよう言われた民族音楽担当のホバート・フリスビー教授(ダニー・ケイ)は、音楽を実演してミス・トッテンを説得しようとする。

共に演奏を楽しんだミス・トッテンは納得し、今後も活動を続けてほしいことをホバートに伝える。

その後ホバートやメイゲンブラック教授(ベニー・グッドマン)は、現れた黒人の窓ふきから、街ではスイングやジャズ、ブルースなどが大流行していることを聞き、自分達が世間を知らないことを知る。

それを確かめるためにホバートは、メイゲンブラックらに後を任せて一人で街に向かう。

ホバートは、ジャズ・ピアニストのメル・パウエル、トロンボーン奏者のトミー・ドーシーゴールデンゲート・カルテット、サクソフォン奏者チャーリー・バーネットルイ・アームストロングライオネル・ハンプトン、歌手ハニー・スワンソン(ヴァージニア・メイヨ)とページ・キャヴァノウ・トリオの音楽などを聴いて参考にする。

ハニーの楽屋を訪ねたホバートだったが、彼女は、関係のある検察に追われるギャングのトニー・クロウ(スティーヴ・コクラン)とのことで揉めていたため、ホバートへの調査の協力を断る。

警察が来る前にその場から逃れたハニーは、ホバートの置いていった名刺に気づき財団に向い身を潜めようと考える。

財団に戻ったホバートは、皆に見て聴いたことを報告して眠ろうとする。

そこにハニーが現れたためにホバートは驚き、調査に興味を示す彼女を招き入れる。

準備ができていないため翌日に話すことを提案したホバートだったが、ハニーはこの場に泊まると言い出す。

動揺するホバートは、雨に濡れて体がが冷えて熱があるというハニーを気遣う教授達に説得され、仕方なく泊めることにする。

翌日、家政婦のブラッグ(エスター・デイル)は男から預かったスーツケースを教授達に渡し、ホバートはそれがハニーの荷物だと知る。

その後、声をかけてあったミュージシャン達が財団に集まり、クラリネット奏者でもあるメイゲンブラックが加わり演奏が始まる。

暫くしてトニーの手下が財団に現れ、ハニーは彼らとその場を去ろうとするが、検察が捜査しているため留まるようにと言われる。

トニーからの婚約指輪を受け取ったハニーは喜び、翌日まで待つことになる。

新聞を渡されたハニーは、自分の行方が分からないという記事が一面を飾っていることを知る。

その後、ホバートは演奏の録音を始めて、ミュージシャンの音楽をバックにハニーやルイ・アームストロングが歌う。

教授達の元に向ったハニーは、ジャム・セッションを楽しむ。

しかし、バカ騒ぎに近い演奏を聴いたブラッグはハニーを良く思わず、ホバートに追い出すよう指示する。

仕方なくハニーに出て行くようにと伝えたホバートだったが、魅力を感じて惹かれていると口にしてしまう。

その気持ちを利用したハニーは、この場に来た目的がホバートだったと言って迫りキスする。

動揺するホバートはその場から逃げ出し、ハニーのためにタクシーを呼ぶよう教授達に指示する。

部屋に戻ったホバートは心残りだが出て行ってほしいことをハニーに伝え、3年後に仕事が終わるため連絡を取り合い、その後に交際をしたいと話す。

去る前にもう一度キスしてほしいと頼んだホバートは、ハニーの魅力の虜となり、タクシーが来たと言うブラッグに、自分が乗って帰るよう伝える。

放心状態のホバートは、ハニーに求婚すると言って教授達を驚かせる。

指輪を買ったホバートは、ベッドのハニーに朝食を運び指輪を渡す。

求婚されたハニーは急ぎ過ぎではないかと問い、真剣に愛を語るホバートの姿を見て心が動く。

そこに、父親だと言うトニーからハニーに電話が入り、彼女は初心な音楽教授に惚れられてしまったことを話す。

軽くあしらうよう伝えたトニーは、結婚式の準備ができたためニュージャージーに来るようハニーに伝える。

電話口に現れたホバートは父親と話したいと言って受話器を取り、ハニーと結婚することをトニーに伝えて許しを得ようとする。

トニーはホバートを利用することを考え、結婚を許すのでハニーを連れて来るよう伝える。

ホバートは喜び教授達も同行することになるが、皆に祝福されたハニーは困惑してしまう。

荷造りを頼まれたブラッグは、新聞記事でハニーの素性を知ってしまい警察を呼ぼうとする。

ハニーはブラッグを引き留めて殴り、気絶させてしまう。

出発したホバートらは街道で事故を起こしてしまい、ホテルに一泊することになり、ハニーはトニーに電話をする。

ハニーは翌日バスで向かうことを伝えるが、トニーは車で迎えに行く。

後ろめたさを感じながらハニーは部屋に戻るが、ドアの番号札が逆さまになってしまう。

今の気持ちを同僚教授に伝えに行ったホバートは、逆さまのドアの番号札に気づかないまま、暗い部屋で心の迷いを伝える。

それを聞いたハニーはホバートが愛おしくなり、彼に抱き付きキスをする。

教授達に呼ばれたホバートは、現れたトニーに”父親”だと言われ、口紅を見た彼に殴られてしまう。

結婚式はするが自分が花婿だと言うトニーは、ハニーに来たことを伝えるようホバートに指示する。

ハニーの部屋に向かおうとしたホバートは、警官を連れて現れたブラッグから、ハニーに殴られ監禁されていたことを知らされる。

ホバートはハニーが別方向に逃げたことを警官に知らせる。

現れたトニーから事情は聞いたことをハニーに伝えたホバートは、自分と教授達の間抜けさを嘆きながら、彼女の気持ちを伝える手紙を受け取る。

それが白紙だったため、ハニーに口だけの女性だと言ってホバートはその場を去る。

ホバートを傷つけてしまったハニーは後悔して涙する。

財団に戻ったホバートらはミス・トッテンの訪問を受け、事件が新聞沙汰になったために活動を止めると言われる。

自分独りの責任だと言って他の教授達を庇うホバートだったが、そこにトニーの手下が銃を手にして現れる。

その頃、ハニーはホバートを愛してしまったことをトニーに伝えて結婚を拒む。

トニーはハニーを連れて財団に向かい、その場にミュージシャンも集まっていることを知る。

ハニーが自分を愛しているため結婚を拒み、彼女が銃で脅されて式を強要されていることにホバートは気づく。

判事を呼んだトニーは、別の部屋で結婚式を始めようとする。

ホバートは、ミュージシャン達に協力してもらい、激しい演奏をして見張りの二人を叩きのめし、銃を奪いトニーとハニーの結婚を阻止する。

男らしくトニーと戦ったホバートは、彼を殴り倒してけりをつける。

一件落着かと思われたが、好人物のホバートが自分のような女を選んだことで、改めて求婚されたハニーは戸惑う。

言葉で説得できないと考えたホバートは、彼女を抱き寄せてキスし、教授達は気を利かせて席を外す。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

ニューヨーク
トッテン音楽財団で音楽史を編纂している民族音楽担当のホバート・フリスビー教授は、自分達が世間で流行している音楽を知らないことに気づき、それを調査するため街に向かう。
ルイ・アームストロングトミー・ドーシーらの音楽を聴いたホバートは、歌手のハニー・スワンソンの楽屋も訪ねるが、名刺しか渡せなかった。
ハニーは、検察に追われるギャングのトニーの情婦だったため、自分にも危険が及ぶと考え財団に潜むことを考える。
突然現れて調査に協力すると言い居座ろうとするハニーにホバートは戸惑うものの、彼女の魅力の虜になってしまう。
声をかけたミュージシャンの協力も得られたホバートは、ハニーに気持ちを打ち明けて求婚する。
ホバートの真剣な姿を見たハニーは心動くのだが、結婚の準備ができたというトニーからの連絡を受ける。
自分をハニーの父親だと思い込むホバートを利用し、トニーは彼女を逃亡させようとするのだが・・・。
__________

製作のサミュエル・ゴールドウィン、監督ハワード・ホークス、原作、脚本ビリー・ワイルダー他、旧作”教授と美女/Ball of Fire”(1941)とほぼ同じスタッフでリメイクされた作品。

旧作の主演はゲーリー・クーパーバーバラ・スタンウィック

旧作の言語学から音楽史に変わった内容で、非常に評価が高かった旧作と比較しようとし過ぎる考えがあるが、本作はミュージカル・タッチであり、登場人物の個性を生かし、笑いのツボを押さえたハワード・ホークスの演出とビリー・ワイルダーの脚本で十分に楽しめる作品。

テーマが音楽ということで、当時全盛の大物ミュージシャンが顔を揃え、その演奏が聴けるだけでも貴重な作品と言える。
*ミュージシャン
トミー・ドーシールイ・アームストロングライオネル・ハンプトンチャーリー・バーネットメル・パウエルハリーババシンゴールデンゲート・カルテットページ・キャヴァノウ・トリオ

ベニー・グッドマンだけが教授陣の一人として役柄を演じ、ミュージシャンとのセッションでパフォーマンスを見せるシーンも面白い。

主演のダニー・ケイは、世間知らずで初心な音楽教授という適役を熱演し、共演作が多くコンビとして相性抜群のヴァージニア・メイヨの美しさと魅力は作品に華を添える。

ギャングの情婦でありクラブ歌手役を演ずるヴァージニア・メイヨは、その役柄そのもののように思える女優なのだが、私生活では、そんなイメージを感じさせない堅実そのものだったと言われ、ハリウッド・スターには珍しく離婚歴もない。

ギャングのボススティーヴ・コクラン、その側近シドニー・ブラックマー、教授ヒュー・ハーバート、財団の家政婦エスター・デイルなどが共演している。


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