バッド・ルーテナント Bad Lieutenant: Port of Call New Orleans (2009) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1992年に公開された、ハーヴェイ・カイテル主演の同名作品のリメイク。
警部補に昇進するものの、堕落した裏の生活を続ける悪徳刑事の運命を描く、監督ヴェルナー・ヘルツォーク、主演ニコラス・ケイジエヴァ・メンデスヴァル・キルマー他共演の犯罪ドラマ。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:ヴェルナー・ヘルツォーク
製作総指揮
アヴィ・ラーナー

ダニー・ディムボート
トレヴァー・ショート
ボアズ・デヴィッドソン
エリオット・ルイス・ローゼンブラット
アレサンドロ・キャモン
製作
スティーヴン・ベラフォンテ

アラン・ポルスキー
ガブリエル・ポルスキー
ジョン・トンプソン
エドワード・R・プレスマン
脚本:ウィリアム・フィンケルスタイン
撮影:ペーター・ツァイトリンガー
編集:ジョー・ビニ
音楽:マーク・アイシャム

出演
テレンス・マクドノー:ニコラス・ケイジ

フランキー・ドネンフィールド:エヴァ・メンデス
スティーヴィー・プルイト:ヴァル・キルマー
ビッグ・フェイト:アルヴィン“イグジビット”ジョイナー
ハイジ:フェアルーザ・バーク
アーマンド・ブノワ:ショーン・ハトシー
ジェームズ・ブラッサー警部:ヴォンディ・カーティス=ホール
ジェヌビエーブ・マクドノー:ジェニファー・クーリッジ
ネッド・スコエンホルツ:ブラッド・ドゥーリフ
マント:マイケル・シャノン
ダリル:デンゼル・ウィッテカー
ジャスティン:シェー・ウィガム
パット・マクドノー:トム・バウアー

アメリカ 映画
配給 ファースト・ルック・スタジオ

2009年製作 122分
公開
北米:2009年11月4日
日本:2010年2月27日
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $1,697,956
世界 $10,589,102


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ニューオリンズ
ハリケーン・カトリーナ”の被害に遭い、浸水した警察署から、容疑者を救い出したテレンス・マクドノー巡査部長(ニコラス・ケイジ)は、持病の腰痛に苦しみ、医師に鎮痛剤”ヴァイコディン”を飲むことを勧められる。

その後、警部補に昇進することになったマクドノーは、容疑者を救出したことで特別表彰される。

半年後。
マクドノーは、セネガルからの不法移民の一家殺害事件を、上司ジェームズ・ブラッサー警部(ヴォンディ・カーティス=ホール)から任される。

任務に意欲を見せるマクドノーだったが、コールガールのフランキー・ドネンフィールド(エヴァ・メンデス)と共に、押収品の麻薬を盗み、ヤクとギャンブルに溺れる日々を送っていた。

そんなマクドノーは、麻薬保管庫の係官マント(マイケル・シャノン)から、調査が入ったためこれ以上ヤクを回せないと言われる。

仕方なくマクドノーは、路上の若者を捕まえドラッグを奪いフランキーの元に向かう。

その後、殺害された一家に食料品を配達した少年ダリル(デンゼル・ウィッテカー)の証言で、ビッグ・フェイト(アルヴィン“イグジビット”ジョイナー)が容疑者として浮上する。

ビッグ・フェイトの行方がつかめないマクドノーだったが、本人が弁護士を伴い警察署に現れる。

裁判で証人となるダリルの身を守るため、マクドノーは彼を連れて、州外の客の相手に行ったフランキーの元に向かう。

しかし、ダリルは姿を消してしまい、介護士の祖母とその患者の手引きでイギリスに渡ってしまう。

その祖母と患者に銃を突きつけて脅し、ダリルの居場所を聞き出したマクドノーは、その行為を追及される。

さらに、ブックメーカーのネッド・スコエンホルツ(ブラッド・ドゥーリフ)に、5000ドルの借りがあるマクドノーは、返済を迫られる。

フランキーに呼び出されたマクドノーは、彼女の客の金を奪い、因縁をつけたことで組織から5万ドルを要求されてしまう。

マクドノーは、フランキーを父親パット(トム・バウアー)の元に連れて行く。

しかし、パットの妻ジェヌビエーブ(ジェニファー・クーリッジ)が、フランキーのヤクを見つけて取り乱し彼女を罵る。

その後、マクドノーの行過ぎた行動に対し処分が下されることになるが、それでも懲りない彼は、押収されてきた麻薬を奪ってしまう。

そしてマクドノーは、ビッグ・フェイトを挙げるのを諦め、彼に警察の情報を流し、その見返りとして現金を要求する。

ドラフトを控えるフットボーラーが、マリファナを買う現場を押さえたマクドノーは、彼を脅し八百長を強要する。

ビッグ・フェイトに囮捜査の情報を流し、1万ドルを手に入れたマクドノーは、ネッドに借金を返して、八百長試合に5000ドルを賭ける。

その後、マクドノーをつけていた組織の男達は、ビッグ・フェイトのヤクを奪おうとして殺されてしまう。

フランキーが、パットに説得されて厚生施設に行ったことを知ったマクドノーは、八百長試合も裏切られたと思い愕然とする。

しかし、翌日、組織が絡んだゴタゴタも解決し、ネッドが賭けで大儲けしたマクドノーの取り分を渡しに現れる。

そして、マクドノーがビッグ・フェイトに吸わせたヤクのパイプを、殺人現場に隠しておいた事で、彼が犯人だという証拠となり、上司ブラッサーは喜ぶ。

マクドノーは、ビッグ・フェイトを逮捕しようと、彼の家に押し入るが、同僚のスティーヴィー・プルイト(ヴァル・キルマー)が、ビッグ・フェイトを罠にはめて殺しヤクを奪おうとする。

しかし、マクドノーはそれを制止し、ビッグ・フェイトを逮捕する。

1年後。
マクドノーは、殺人事件を解決したことを称えられ、警部に昇進する。

フランキーと結婚したマクドノーは、妊娠している彼女や父パット、そしてジェヌビエーブに祝福される。

しかし、その後もマクドノーは、街の売人を捕まえてヤクを押収し、それをホテルに持ち込む。

そこに、ボーイになっていた、浸水した警察署から助け出した男が現れる。

男は、更生施設で生まれ変わったことをマクドノーに伝えて彼に感謝する。

マクドノーは、何か力になると言う男に、”魚は夢を見るか?”と質問し、二人は水族館の水槽の前で考えに耽る。


解説 評価 感想 ■

オリジナル作品は、キリストの幻影などが登場する、宗教色の濃い内容だったが、本作では違った雰囲気の作風になっている。

*(簡略ストー リー)

ハリケーン・カトリーナ”の被害により、警察署の留置場に閉じ込められた男を助けたことで、警部補に昇進したテレンス・マクドノーは、その後ヤクやギャンブルに溺れていく。
コールガールのフランキーのために、押収品の麻薬を盗んでいた、裏の顔を持つマクドノーは、ある移民一家の捜査の指揮を任される。
しかしマクドノーは、殺人の容疑者ビッグ・フェイトを追う内に実生活のゴタゴタを抱え込み、容疑者を利用した悪事を実行に移す・・・。
__________

堕落した刑事の、凋落を単に描いた作品と思いきや、警官の鏡として表彰された自分の姿が脳裏を過ぎった瞬間、全てが主人公にとって好都合にことが運ぶ展開には驚いてしまう。

しかし、改心したかに見えた主人公は、裏では以前と同じ悪癖を繰り返し、そこでまた彼によって救われた犯罪者の力を借りて思いに耽る薬物依存症の男の混乱振りを、ニュー・ジャーマン・シネマの鬼才ヴェルナー・ヘルツォークは実に巧妙に描いている。

麻薬に溺れハイになる男、腰痛も抱えているということで、その容姿や物腰なども異様に見えるニコラス・ケイジは、彼らしい”狂気”の主人公を怪演している。

主人公の恋人で、高級コールガールのエヴァ・メンデスが、主人公の父親の説得で更生しようとするあたりは、旧作でキリストにすがる主人公の姿を意識したものだろうか・・・。

全くの脇役という役柄が寂しい、主人公の同僚刑事ヴァル・キルマー、殺人事件の犯人アルヴィン“イグジビット”ジョイナー、女性警官フェアルーザ・バーク、上司役のヴォンディ・カーティス=ホール、同僚役のショーン・ハトシー、義母役のジェニファー・クーリッジ、父親のトム・バウアー、ブックメーカーのブラッド・ドゥーリフ、警察の押収品保管庫係官マイケル・シャノン、証人の少年デンゼル・ウィッテカーなどが共演している。


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