ビーチレッド戦記 Beach Red (1967) 3.76/5 (29)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

アメリカ陸軍工兵司令部隊員として、実際に南太平洋の戦いを体験したピーター・ボウマンの著書を基に、コーネル・ワイルドが製作、監督、主演を兼ね製作された作品。
共演リップ・トーンバー・デベニング


ドラマ(戦争)


スタッフ キャスト ■

監督:コーネル・ワイルド
製作:コーネル・ワイルド
原作:ピーター・ボウマン
脚本
クリント・ジョンストン

ジェファーソン・パスカル
ドナルド・A・ピータース
撮影:セシル・R・クーニイ
編集:フランク・P・ケラー
音楽:アントニオ・ベナヴェンチュラ

出演
マクドナルド大尉/ナレーター:コーネル・ワイルド

ベン・ハニーウェル軍曹:リップ・トーン
イーガン:バー・デベニング
ジョセフ・ジョシュア・クリフ:パトリック・ウルフ
ジュリー・マクドナルド:ジーン・ウォーレス
コロンボ:ジェイミー・サンチェス
リンドストーム軍曹:マイケル・パーソンズ
杉山大佐:小山源喜
田中大尉:デイル・イシモト
中野:ノーマン・パク

アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ

1967年製作 103分
公開
北米:1967年8月3日
日本:1967年11月


アカデミー賞 ■

第40回アカデミー賞
・ノミネート
編集賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

太平洋戦争の最中、日本兵が占拠する南太平洋の孤島に上陸しようとする、マクドナルド大尉(コーネル・ワイルド)率いるアメリカ海兵隊員の緊張は高まる。

強行上陸した部隊は、敵の激しい攻撃に遭い、多数の死傷者を出し海岸に釘付けにされる。

しかし、マクドナルド大尉の指揮下、内陸に進攻した部隊は、さらなる犠牲者を出しながらも島を制圧していく。

殺したはずの敵兵に撃たれ、傷を負ったマクドナルド大尉だったが、部隊を次の目標地点に移動させる。

ジャングルに入った部隊は、その後、穏やかな時間を過ごし、初めての戦闘を体験し、悲惨な戦場を見た新兵のジョセフ・ジョシュア・クリフ(パトリック・ウルフ)は、無意味に思える戦争の意義を考える。

小休止するマクドナルド大尉は、本国の妻ジュリー(ジーン・ウォーレス)を想う。

大尉は、戦闘が始まったばかりにも拘らず、帰国できた時の話をする部下の気持ちを察すると辛くなる。

日本兵の捕虜を取るよう命令を受けたベン・ハニーウェル軍曹(リップ・トーン)は、部下を失い傷を追いながらも敵兵田中大尉(デイル・イシモト)を捕らえる。

一方、日本軍の指揮官杉山大佐(小山源喜)も、本土の家族に想いを寄せていた。

ハニーウェルが捕虜を連れて戻るが、それを見たクリフは、日本兵の襲撃と間違え、捕虜の田中大尉を殺してしまう。

死傷者まで出して捕らえた捕虜を殺されたハニーウェルは激怒し、それをマクドナルド大尉に報告する。

ハニーウェルが、必要以上に日本兵を痛めつけていたことを知ったマクドナルドは、見境なく殺戮を繰り返す可能性のある彼を戒める。

そんな時、大食いのイーガン(バー・デベニング)は、女の話でクリフをからかってばかりいた。

日本軍の杉山大佐は、田中大尉が捕虜になったらしいという報告を受け、敵の背後に回りこみ攻撃を仕掛ける命令を出す。

対するマクドナルド大尉は、イーガンやクリフらを偵察に出し様子を窺う。

日本兵を見つけたイーガンらだったが、リンドストーム軍曹(マイケル・パーソンズ)が負傷してしまう。

コロンボ(ジェイミー・サンチェス)は撤退しようとするが、イーガンはそれに反対しクリフと偵察を続ける。

自陣に戻ろうとするコロンボは、リンドストームを連れ帰れば英雄になれると考え、途中、日本兵との交戦で左手の親指を失い、益々その夢が膨らむ。

イーガンとクリフは、中隊規模で進軍する日本兵を目撃し、マクドナルド大尉に報告する。

二人は、そのまま敵兵の行方を追うことを大尉に告げる。

海岸の手前で集結している日本兵を見つけたイーガンは、彼らがアメリカ兵と同じ軍服を着て、浜辺に向かっていることをマクドナルド大尉に報告する。

大尉はそれを聞いて、敵軍が背後から自分達を攻める”ビーチレッド”を行おうとしていることに気づき、イーガンらに撤退を命ずる。

マクドナルド大尉は空からの攻撃を要請し、浜辺の日本兵を撃滅する。

それを知った杉山大佐は、全てが終わったことを悟り自害する。

味方の陣地まで後一歩に迫った所で、出くわした日本兵にイーガンは射殺され、クリフと敵兵は相撃ちとなる。

瀕死の両者だったが、クリフは日本兵を射殺することが出来ず、苦しむ日本兵に水筒を渡す。

日本兵はクリフにタバコを渡そうとするが、そこに現れたハニーウェル軍曹が彼を射殺する。

マクドナルド大尉も到着し、クリフの無事を確認するが、クリフは、死んだイーガンや日本兵を見て、戦争の空虚さを痛感する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

太平洋戦争の最中、マクドナルド大尉率いるアメリカ海兵隊部隊は、日本兵が占拠する南太平洋の孤島に上陸する。
敵軍の激しい抵抗に遭い、多くの犠牲者を出した部隊だったが、徐々に島を制圧し始める。
マクドナルドは、自らも負傷しながら、多くの新兵や無謀な下士官を教育しつつ、任務を遂行していく。
そして、日本軍の、捨て身の戦法を察知したマクドナルドは、空からの奇襲攻撃を要請し、敵を撃破するのだが・・・。
__________

1950年代半ばから、監督としても活躍した二枚目俳優のコーネル・ワイルド製作、監督、主演、そしてジェファーソン・パスカルの名前で、脚本まで担当した彼の野心作でもある。

お粗末な日本兵役者の演技が、ややB級にも思えてしまう作品だが、当時のこの手の作品には珍しく、官能的なシーンが多々登場しているところや、兵士が家族を想う場面を、スライド・カットの静止画像で見せるような、
趣向を凝らした作品になっている。

戦闘場面などもまずまず見応えがあり、これも当時としてはかなりどぎつく思える、残虐なシーンも登場する。

また、戦争の空虚さや、それにより変貌していく人間の残虐性なども、嫌味なくきっちりと描かれている。

第40回アカデミー賞では、編集賞にノミネートされた。

主演のコーネル・ワイルドは、ナレーターも担当しながら、まとめ役のように要所要所で登場し、作品を引き締めている。

戦闘を重ねるに従い、残虐になっていく軍曹リップ・トーン、大食いで女好きの兵卒役バー・デベニング、無意味に思える戦いを生き抜くパトリック・ウルフ、主人公の妻役ジーン・ウォーレス、英雄願望のある兵卒ジェイミー・サンチェス、負傷する軍曹役のマイケル・パーソンズ、日本軍の指揮官役小山源喜などが共演している。


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