ベッドかざりとほうき Bedknobs and Broomsticks (1971) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1943年に発表された、メアリー・ノートンの同名児童文学の映画化。
魔女見習いの女性と疎開してきた子供達が繰り広げる騒動を描く、監督ロバート・スティーヴンソン、主演アンジェラ・ランズベリーデヴィッド・トムリンソンロディ・マクドウォールサム・ジャッフェ他共演のファンタジー・ミュージカル・コメディ。


ミュージカル


スタッフ キャスト ■

監督:ロバート・スティーヴンソン
製作:ビル・ウォルシュ
原作:メアリー・ノートン
脚本
ビル・ウォルシュ

ドン・ダグラディ
撮影:フランク・V・フィリップス
編集:コットン・ウォーバートン
美術・装置
ジョン・B・マンスブリッジ

ピーター・エレンショー
エミール・クリ
ハル・ガウスマン
衣装デザイン:ビル・トーマス
音楽
アーウィン・コスタル

リチャード・M・シャーマン
ロバート・B・シャーマン
主題曲
The Age of Not Believing

出演
エグランタイン・プライス:アンジェラ・ランズベリー
エミリアス・ブラウン:デヴィッド・トムリンソン
チャーリー・ローリンズ:イアン・ウェイヒル
キャリー・ローリンズ:シンディ・オカラハン

ポール・ローリンズ:ロイ・スナート
ジェルク氏:ロディ・マクドウォール

ブックマン:サム・ジャッフェ
ヘラー大佐:ジョン・エリクソン
スウィンバーン:ブルース・フォーサイス
国土防衛軍の老兵:ハンク・ウォーデン

アメリカ 映画
配給 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ

1971年製作 117分(DC:139分)
公開
北米:1971年12月13日
日本:1973年3月10日
製作費 $20,000,000


アカデミー賞 ■

第44回アカデミー賞
・受賞
視覚効果賞
・ノミネート
美術・衣装デザイン・歌曲・音楽賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1940年8月、第二次大戦下、イングランド
ロンドン大空襲を逃れ、チャーリー・ローリンズ(イアン・ウェイヒル)、キャリー(シンディ・オカラハン)、ポール(ロイ・スナート)の三兄妹は、海岸沿いの小さな町ペパリンジ・アイに疎開して来る。

兄妹は、風変わりな婦人エグランタイン・プライス(アンジェラ・ランズベリー)に預けられることになり、彼女の怪しい家に向かう。

子供達に食事を与え眠らせたプライスは、通信魔法大学の検定で初級合格を果たし、見習い魔女になったとの連絡と、その証となるほうきを受け取る。

早速、プライスは呪文を唱え、ほうき乗りに挑戦するのだが、ロンドンに向かおうと家を逃げ出そうとした子供達が、空を飛ぶ彼女を目撃してしまう。

チャーリーは悪知恵を働かせ、プライスが魔女だということを隠したいはずだと考え、彼女を脅して自分の都合のいいように事を運ぼうとする。

しかし、プライスの魔法でチャーリーはウサギにされてしまい、彼は妥協案として、宝物をくれれば秘密を守ると言い出す。

プライスは、ポールが持っていたベッドの飾りに呪文を唱え、ベッドを移動できるようにする。

その直後、戦争のために魔法大学の最終講座が中止になってしまい、4人は魔法のベッドに乗って、ロンドンにある大学に向かおうとする。

チャーリーは、ベッドが移動できるはずがないと同行を拒むが、彼は出発する直前にベッドに乗り、4人はロンドンに向けて大空へ飛び立つ。

ロンドン
街頭でマジックを披露するただの曲芸師だった、魔法大学の学長エミリアス・ブラウン教授(デヴィッド・トムリンソン)を見つけたプライスは、彼から魔女になれる最後の呪文を聞きだそうとする。

講座は終了したと言って、立ち去ろうとするブラウンだったが、プライスは彼をウサギに変身させてしまう。

直ぐに元に戻ったブラウンは、ただの昔の本から引用した言葉が呪文として使えることを知り驚いてしまう。

プライスはその本を確認しようとして、ベッドでブラウンの家に行くことになる。

空き家だったためにブラウンが住むようになった家は、不発弾がある物騒な屋敷だった。

昼食を済ませた子供達は、屋敷内を見て回り、プライスは、書斎でなかなか本を渡さないブラウンをウサギにしてしまい、呪文本”アストロスの呪文” を探し当てる。

”代役移動の術”の呪文を見つけたプライスだったが、それが途中で終わっていることにに気づく。

ブラウンは、それが原因で大学を閉鎖したとプライスに語る。

古本屋で見つけたその本は、トラブルで揉み合っているうちに半分がなくなってしまったということだった。

プライスは、早速、その本屋がある”ポートベロ・ロード”に案内される。

骨董品や掘り出し物の店が立ち並ぶその場で、5人は楽しみながら本を探す。

プライスらは、見知らぬ男スウィンバーン(ブルース・フォーサイス)に案内され、彼女が探す本の半分を持つ老人(サム・ジャッフェ)を紹介される。

ナブンブーという島に、呪文の秘密があることを老人から聞いたプライスらは、ポールが手に入れた、絵本にあったその島を目指し飛び立つ。

海に落下し海底で楽しいひと時を過ごした5人のベッドは、丘で釣りをしていたクマに吊り上げられる。

ポールが、誰でも王に会えるという法律が絵本に書いてあることを指摘し、クマは5人をライオンの王様の元に連れて行く。

王様の首に、”アストロスの星”の首飾りがかかっているのに気づいた5人は、動物達のサッカー試合の会場に案内される。

ブラウンが審判を務め、王様も参加してゴールを決めた試合も無事に終わる。

王様の首飾りと審判のホイッスルを摩り替えたブラウンは、4人と共にその場を去っていく。

それに気づき追って来た王様を、プライスはウサギに変身させ、5人はベッドで彼女の家に戻る。

早速、”代役移動の術”を試そうとしたプライスだったが、持ち帰ったはずの”アストロスの星”が消えてしまう。

それに書かれていた言葉を思い出そうとしたプライスだったが、それは最初からポールの絵本に書いてあった。

プライスは呪文を唱え、物を移動させることに成功するものの、彼女は魔法を完全にマスターしていないことで、手放しで喜ぶことができない。

そんなプライスを励ますブラウンだったが、そこに農場主が子供達を引き取るという話が持ち上がる。

しかし、プライスはそれを断り、子供達はブラウンに父親になって欲しいと頼む。

引け目を感じたブラウンは、プライスと子供達に別れを告げて、ロンドンに向かうと言って去っていく。

その頃、ドイツ軍が上陸し、プライスと子供達は、ヘラー大佐(ジョン・エリクソン)に捕らえられ拘束されてしまう。

駅にいたブラウンもドイツ軍に気づき、プライスと子供達の元に戻ろうとする。

呪文を唱え、ウサギに姿を変えたブラウンは、プライスらが監禁されている城に向かう。

プライスは、まだ未熟だと言いながらも、”代役移動の術”で鎧部隊を出撃させ、ほうきに乗ってそれを指揮してドイツ軍に立ち向かう。

鎧部隊に歯が立たないヘラー大佐は撤退を命ずるが、爆破でプライスが吹き飛ばされてしまう。

国土防衛軍の老兵達は、ドイツ軍に威嚇射撃をして彼らを追い払う。

無事だったプライスにブラウンは、彼女の魔法の道具が吹き飛ばされてしまったことを気遣い言葉をかける。

プライスは、自分が本当の魔女にはなれないことを悟っていたことを、ブラウンや子供達に語る。

翌日、プライスと愛も芽生えていたブラウンは、国土防衛軍に志願する。

それをプライスと子供達は見送るが、チャーリーは全てが終わってしまったことを寂しく思う。

しかしポールは、これがまだあると言って、ベッドの飾りを手にして笑顔を見せる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

ロンドン大空襲を逃れて、海岸沿いの小さな町疎開してきたチャーリー、キャリー、ポールの三兄妹は、風変わりな女性であるエグランタイン・プライスの家で暮らすことになる。
プライスは、魔法大学の通信教育で魔女見習いの検定に合格し、空飛ぶほうきを受け取る。
それに乗ったプライスを、子供達は目撃してしまい、その秘密を守る代わりに、彼女から何かをもらおうとする。
プライスは、ベッドの飾りに呪文をかけて、それが移動できるようにしてポールに渡す。
そんな時、魔法大学の最終講座が中止になってしまい、プライスは子供達を連れてロンドンに向かう。
ただの曲芸師だった大学の学長ブラウンに会ったプライスは、伝授された呪文が、古書から抜粋した言葉だったことを知る。
その”代役移動の術”の呪文を見つけたプライスだったが、彼女はそれが途中で終わっているのを知る。
そして、プライスはブラウンと子供達と共に、その最後の呪文の言葉を探すため、ベッドに乗って飛び立つのだが・・・。
__________

メリー・ポピンズ」(1964)を大ヒットさせたロバート・スティーヴンソン監督作品で、アニメと実写を融合させ、特殊効果を駆使したファンタジックな仕上がりは、同作によく似た雰囲気で展開する。

当時としては巨額と言える2000万ドルをかけた大作で、第44回アカデミー賞では、視覚効果賞を受賞した。
・ノミネート
美術・衣装デザイン・歌曲・音楽賞

風変わりな雰囲気で登場する主人公は、実は気のいい婦人で、生意気な子供達や、人間味のある詐欺師まがいの曲芸師など、ディズニー映画ならではのキャラクターが繰り広げる冒険劇は、実に楽しい。

細かい話だが、ロンドン大空襲は1940年の9月7日から始まるので、物語の始まりが8月というのは誤りである。

変人のような登場から、愛すべき人物に思えてくる、笑顔がホッとする魔女見習いの主人公アンジェラ・ランズベリー、彼女を上回る好感度で、作品を盛り上げる魔法大学学長、実はただの曲芸師だった、「メリー・ポピンズ」(1964)では厳格な銀行家を好演したデヴィッド・トムリンソン、子供達イアン・ウェイヒル、シンディ・オカラハン、ロイ・スナート、彼にしては全くの端役がやや寂しい、町の牧師ロディ・マクドウォール、呪文の本の半分を持つ老人サム・ジャッフェ、その助手ブルース・フォーサイスドイツ軍指揮官のジョン・エリクソンなどが共演している。

国土防衛軍の老兵役で、ジョン・フォード一家として活躍した、ハンク・ウォーデンが一瞬登場するが、そのシーンだけで彼だと分かった方はかなりの映画通だ。


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