その土曜日、7時58分 Before the Devil Knows You’re Dead (2007) 4/5 (12)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

金策に苦しむ兄弟が悩んだ末に実行した強盗により奈落の底に落ちていく姿を描く、監督は本作が遺作となったシドニー・ルメット、主演フィリップ・シーモア・ホフマンイーサン・ホークマリサ・トメイアルバート・フィニーローズマリー・ハリス他共演のサスペンス。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:シドニー・ルメット
製作
マイケル・セレンジー
ブライアン・リンス
ポール・パーマー
ウィリアム・S・ギルモア
脚本:ケリー・マスターソン

撮影:ロン・フォーチュナト
編集:トム・スワートワウト
音楽:カーター・バーウェル

出演
アンディ・ハンソン:フィリップ・シーモア・ホフマン

ハンク・ハンソン:イーサン・ホーク
ジーナ・ハンソン:マリサ・トメイ
チャールズ・ハンソン:アルバート・フィニー
ナネット・ハンソン:ローズマリー・ハリス
ボビー・ラソーダ:ブライアン・F・オバーン
クリス・ラソーダ:アレクサ・パラディノ
デックス:マイケル・シャノン
マーサ・ハンソン:エイミー・ライアン
ウィリアム:レオナルド・チミノ

アメリカ 映画
配給 THINKFilm

2007年製作 116分
公開
北米:2007年10月26日
日本:2008年10月11日
製作費 $18,000,000
北米興行収入 $7,083,025
世界 $25,005,257


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ニューヨーク郊外、ウエストチェスターの宝石店に強盗が乱入する。

店にいたナネット・ハンソン(ローズマリー・ハリス)は、犯人に金と宝石ケースの鍵を要求される。

ナネットは隙を見て隠したいた拳銃で犯人を銃撃し、自分も銃弾を浴びてしまう。

何とか拳銃を拾い上げたナネットは、もう一度犯人を撃つが、外で待機していた共犯者ハンク・ハンソン(イーサン・ホーク)は、それを見て動揺し逃亡する。

● ハンク:強盗3日前
アンディ・ハンソン(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、弟のハンクを呼び出し、強盗に加担させようとする。

ハンクは、アンディの妻ジーナ(マリサ・トメイ)と関係を持ち、別れた妻マーサ(エイミー・ライアン)から、娘の養育費などを要求され苦しい生活を送っていた。

仕方なくアンディの話に乗ることにしたハンクは、彼から襲う店が両親チャールズ(アルバート・フィニー)とナネットが経営する宝石店だと知らされる。

ハンクは、アンディが会計士として成功しているにも拘らず、生活を変えたいという理由で、犯行を実行しようとしていることに驚く。

しかし、前金の2000ドルを受け取ったハンクは、それを承諾し、マーサに養育費を渡す。

ハンクはレンタカーを借りて、知人で、強盗の経験があるボビー・ラソーダ(ブライアン・F・オバーン)に話をつけて、彼に宝石店を襲わせようとする。

犯行当日、変装したハンクを見て間違いなく捕まると思ったボビーは、彼を車で待たせて単独で店に押し入ろうとする。

店に入ったボビーは、暫くして銃声が聞こえた後に銃撃され、店で前に倒れこむ。

それを見たハンクは焦り車で逃走し、アンディに犯行が失敗に終わったことを知らせる。

● アンディ:強盗4日前
コカイン中毒のアンディは資金難に喘ぎ、弟ハンクを巻き込み両親の宝石店を襲い、奪った宝石を闇で売りさばこうとする。

両親の店には、保険が掛けられていたために実損はなく、同じく金に困っているハンクにも、提案しやすい犯行だった。

不動産関係者との仕事で、アンディは現場では顔が知れているため、彼はハンクに犯行を任せる。

そして犯行後、襲撃が失敗に終わったハンクはアンディに連絡を入れる。

二人は、襲われた父親チャールズが入院していると思われる病院に向かう。

病院に着いたハンクとアンディは、父親が入院していないことを知るが、代わりに母親ナネットが、銃撃されて集中治療室にいることを知らされる。

ショックを受けたアンディとハンクは、待合室で泣き崩れる父チャールズの元に向かう。

● チャールズ:強盗前日
チャールズは、運転免許のテストを翌日に控えていた。

妻ナネットを宝石店に送ったチャールズは、免許テストに向かい、満点でそれをパスして店に向かう。

襲撃を知ったチャールズは、ナネットが運ばれた病院に向かい、彼女の回復の見込みがないことを医師から知らされて絶望する。

死亡した強盗犯(ボビー)の身元が判明し、チャールズは、ブルックリンに住む男が、ウエストチェスターまで来て事件を起したことを疑問に思う。

毎日警察に通うチャールズだったが、事件の真相は掴めず、ナネットを安楽死させるかで家族は思い悩む。

チャールズは、ナネットを楽にしてあげるよう安楽死に合意し、彼女は息を引き取り葬儀を済ませる。

● ハンク:強盗当日
アンディに強盗失敗の連絡を入れたハンクは、彼に呼び出され、犯行の後始末をチェックする。

しかし、ハンクはレンタカーにCDを忘れたことがわかり、それを取り戻そうとする。

そんな時、ハンクの前に、ボビーの妻クリス(アレクサ・パラディノ)の兄デックス(マイケル・シャノン)が現れる。

デックスは、ボビーの死にハンクが絡んでいることを多くは追求せず、代わりに1万ドルを要求する。

ハンクは元妻マーサに金を借りようとするが、養育費もまともに払わない夫を彼女は相手にしなかった。

眠れないハンクは、自殺も考えるが思い留まり、母ナネットの葬儀に出席する。

その後、ハンクはようやくCDを取り戻し、それをアンディに知らせる。

● アンディ:強盗当日
会社でトラブルが発生したアンディは、ハンクを呼び出して事件の後始末を確認し、安楽死した母ナネットの葬儀を済ませる。

アンディは、父チャールズから愛情を受けられずに育ったのだが、それを謝罪する父に、自分が実の息子なのかと心ない言葉を返してしまう。

そんなアンディと別れる決心をしたジーナは、ハンクと浮気をしていたことを告げて立ち去る。

● チャールズ:強盗1週間後
事件の捜査が進まず苛立つチャールズは、旧知のダイヤ密売人ウィリアム(レオナルド・チミノ)の元を訪ねる。

チャールズはそこで、息子アンディがウィリアムの元に現れていた事実を知り愕然とする。

ハンクから、デックスの脅迫の件を聞いたアンディは、国外に逃亡しようとするが、それをチャールズが追う。

アンディはハンクに会い、デックスを妹クリスのアパートに呼び出して話をつけようとする。

ヤクの売人を殺し、金を奪ったアンディとハンクは、クリスのアパートに向かう。

アンディはデックスに銃を向けて彼を射殺し、クリスも殺そうとするが、それをハンクが制止する。

ハンクに、ジーナとの浮気を知っていることを告げたアンディだったが、クリスがアンディを銃撃して彼女はハンクを逃がす。

通りにハンクが飛び出してきたのを見たチャールズは、彼を追おうとするが、警察が現れて病院に搬送されるアンディを見ながら、その場にたたずむ。

アンディの病室に向かったチャールズは、母親を事件に巻き込み謝罪する彼を許す。

そして、アンディの心拍計をはずしたチャールズは、彼を窒息死させて看護師を呼ぶ。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

兄アンディ・ハンソンに呼び出されたハンクは、両親チャールズとナネットの経営する宝石店を襲う計画に加担させられる。
アンディは、生活に変化を与えたいという、短絡的な考えをハンクに伝える。
それを聞いて驚いたハンクだったが、別れた妻に娘の養育費を要求され、苦しい生活を送っていたためにそれを承知する。
実は、コカイン中毒のアンディも、資金難に喘いでいたのだった。
犯行当日、怖気づいたハンクは、知人であるボビーを雇い、自分は車で待機することにする。
しかし、ボビーは誤って兄弟の母ナネットを銃撃してしまう。
証拠の揉み消しに奔走し、母親を亡くした兄弟は、息子達の犯行を知ったチャールズとは異なる絶望感を味わうことになる・・・。
__________

現実的な社会派ドラマを発表し続ける鬼才シドニー・ルメットは、80歳を過ぎ、尚も衰えを知らぬ重厚な演出を見せてくれる。

本作は彼の遺作となった。

麻薬や生活苦のために犯す短絡的な犯行を描く前半から、親子、兄弟の愛憎が絡むミステリアスな展開は目が離せない。

事件を、各登場人物の視点で何度も繰返して見せる手法を用いて、それがシークエンスごとに、違ったショットで実に丁寧に描写されている。

実力ある演技派俳優を揃えた豪華キャストも見所の一つだ。

音楽は、コーエン兄弟作品の常連カーター・バーウェル

成功者に見えながら、父親の後を追えなかった劣等感に押しつぶされそうになる、長男を演じるフィリップ・シーモア・ホフマン、自堕落な人生から抜け出せずに、兄の妻と浮気にまで及ぶ次男のイーサン・ホーク、次第に追い込まれていく両者の、終盤の迫真の演技は見応えがある。

アンディ(F・S・ホフマン)の妻役マリサ・トメイ、後半、鬼気迫る演技を見せる父親役アルバート・フィニー、息子達の犯行の犠牲となる妻ローズマリー・ハリス、襲撃犯のブライアン・F・オバーン、その妻のアレクサ・パラディノ、兄マイケル・シャノン、ハンク(E・ホーク)の妻エイミー・ライアン、ダイヤの密売人役レオナルド・チミノなどが共演している。


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