100万ドルの血斗 Big Jake (1971) 3.41/5 (29)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1970年代に入り正統派西部劇も消え去りつつある時代、ジョン・ウェインが自らのバトジャック・プロダクションで息子のマイケル・ウェインに製作させた作品。
孫を誘拐された大牧場主と無法者一味の戦いを描く、監督ジョージ・シャーマンリチャード・ブーンモーリン・オハラ他共演の西部劇。


西部劇

ジョン・ウェイン / John Wayne 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:ジョージ・シャーマン
製作:マイケル・ウェイン
脚本/原作
ハリー・ジュリアン・フィンク

リタ・M・フィンク
撮影:ウィリアム・クローシア
編集:ハリー・W・ガースタッド
音楽:エルマー・バーンスタイン

出演
ジョン・ウェイン:ジャイコブ・マッキャンドルズ
リチャード・ブーン:ジョン・フェイン
モーリン・オハラ:マーサ・マッキャンドルズ
パトリック・ウェイン:ジャームズ・マッキャンドルズ
クリストファー・ミッチャム:マイケル・マッキャンドルズ
ブルース・キャボット:サム・シャープノーズ
グレン・コーベット:オブライエン
ハリー・ケリーJr.:ポップ・ドーソン
ハンク・ウォーデン:ハンク
イーサン・ウェイン:ジェイク・マッキャンドルズ
ジョン・ドーセット:バック・ドューガン
ジョン・イエーガー:バート・ライアン
ボビー・ヴィントン:ジェフ・マッキャンドルズ

アメリカ 映画
配給 National General Pictures
1971年製作 109分
公開
北米:1971年5月26日
日本:1971年11月
製作費 $4,800,000
米興行収入 $7,500,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1909年、テキサス
マッキャンドルズ牧場の主人ジェイコブ・マッキャンドルズ(ジョン・ウェイン)は、牧場を離れて息子のジェフ(ボビー・ヴィントン)に後を任せていた。

ある日、ジェフの長男ジェイク(イーサン・ウェイン)が、無法者ジョン・フェイン(リチャード・ブーン)一味に誘拐され、ジェフは重傷を負う。

一味は身代金に100万ドルを要求し、ジェイコブ/ビッグ・ジャイクの妻マーサ(モーリン・オハラ)は、夫に連絡を入れて、彼を牧場の専用駅に呼び寄せる。

マーサは身代金を用意しジェイクに事情を話し、他の息子ジェームズ(パトリック・ウェイン)とマイケル(クリストファー・ミッチャム)も到着して、身代金受け渡しの準備を始める。

テキサス・レンジャーのバック・ドューガン隊長(ジョン・ドーセット)は、自動車を使いジェイクに協力しようとする。

しかしジェイクは、アパッチのサム(ブルース・キャボット)と二人で行動を開始する。

ジェイクと反りの合わないジェームズは、レンジャーと行動を共にし、マイケルもオートバイでジェイクらの先を行く。

車やオートバイの一行は、フェイン一味の待ち伏せに遭い、犠牲者を出して引き返すことになる。

ジェームズと、バイクで崖下に転落していたマイケルも、追いついたジェイクらに同行することになる。

その後、付けられている気配を感じたジェイクは、サムに偵察させて、数人が自分達を追ってきていることを知る。

新型のオートマチック銃をまともに扱えないマイケルだったが、意外にもライフルの腕は確かだったことが分かる。

その夜、野営するジェイク達の元にフェインが現れ、彼は相手がジェイクとは知らずに、現金の受け渡し場所を告げて立ち去る。

それを他の無法者達に聞かれたジェイクは、メキシコのエスコンデロに宿を取り、襲われることを覚悟して警戒する。

ジェイクらは、次々と現れる現金を狙う男達を難なく倒すものの、ジェームズとマイケルは、現金が紙切れだということを知る。

息子達はジェイクにそれを追求するが、彼とマーサは、最初から悪党に金など払うつもりはなかった。

その後、現れたフェインの手下ポップ・ドーソン(ハリー・ケリーJr.)が、現金の受け渡し場所にジェイクらを案内する。

ジェイクは、マイケルが撃ち殺されたことにして、自分達の後を追わせる。

一味の隠れ家に着いたジェイクらは支持通りに動くが、現れた少年ジェイクを狙撃手が狙っていた。

その後ジェイクは、現金が紙切れだと知ったフェイン達と撃ち合いになる。

そして、少年ジェイクを狙っていた狙撃手の一撃は、ジェイクの足に命中してしまう。

狙撃手の居場所を知ったマイケルが、それを仕留めるが、サムは命を落とす。

援護射撃をして少年ジェイクを逃がしたジェイクは、フェインに腕も撃たれ、弾も切れてしまう。

フェインに銃を向けられたたジェイクだったが、マイケルがフェインを銃撃する。

そしてフェインは、相手が”ジャイコブ・マッキャンドルズ”だったことを知り息を引き取る。

少年もジェイクが祖父だと知り、そして彼は、息子達の働きを頼もしく思いながら家路に向かう。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
テキサス
大牧場主ジェイク・マッキャンドルズは、離れていた牧場を、無法者フェイン一味に襲われ孫を誘拐されてしまう。
身代金100万ドルを要求されたジェイクの妻マーサは、現金の引渡しをジェイクに任せようと、彼を呼び寄せる。
ジェイクは息子達を連れ、現金を持って取引現場に向かうが、噂を聞いたフェイン以外の無法者達も、彼らの現金を狙おうとする・・・。
__________

自動車やオートバイを登場させて、目新しさを売り物にしている作品ではあるが、逆に西部劇の衰退を感じさせてしまっているようなところがある。
時代の流れで仕方がないが、西部劇ファンとしては、派手さの割には寂しさも感じてしまう作品。

この頃、製作されていたウェイン作品のお決まりのパターンで展開する内容に、今一物足りない思いもする。

しかし、彼のような存在はスクリーンに登場すること自体に価値があり、これは理屈ではなく、”ジョン・ウェイン”そのものの、強さの象徴として、その威厳や傲慢さが、ファンにはたまらなく嬉しいのである。

出演者も息子のパトリック・ウェイン、孫のような息子イーサン・ウェインを起用し、モーリン・オハラをはじめブルース・キャボットハリー・ケリーJr.ハンク・ウォーデンジョン・イエーガージョン・ドーセットなど、ウェイン作品の常連の出演も見所の一つだ。

ウェインと堂々渡り合うリチャード・ブーンも、貫禄ある演技を見せてくれる。

また、いつもは大揉めになることが多い妻役、モーリン・オハラとも、今回は意外に波風立たないというか、彼女が冒頭しか登場しないのは非常に残念。

ロバート・ミッチャムの息子クリストファー・ミッチャムも、やんちゃなウェインの息子役を無難に演じている。

ミスター・ロンリー」や「ブルーベルベット」の甘い歌声で有名なボビー・ヴィントンは、全く演技になっていないという感じで、冒頭で撃たれて負傷し画面から消えてしまう。
しかし、ウェインに気に入られたのか、その後「大列車強盗」(1973)でも一応”俳優”として起用されている。

エルマー・バーンスタインの音楽も、どこかで聞いたような曲が多く、今回は新鮮味がない。


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