だれもがクジラを愛してる。 Big Miracle (2012) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1988年に実際に起きた、クジラ救出作戦を題材にしたトム・ローズのノンフィクション小説”Freeing the Whales”を基に製作された作品。
氷に閉ざされた海で行き場を失ったクジラ達を救おうと、相容れない者達が協力し合う姿を描く、主演ドリュー・バリモアジョン・クラシンスキークリスティン・ベルダーモット・マローニー他共演、監督ケン・クワピスによるドラマ。


ドラマ


スタッフ キャスト ■

監督:ケン・クワピス
製作総指揮
ライザ・チェイシン

スチュアート・M・ベッサー
ポール・グリーン
製作
スティーヴ・ゴリン

マイケル・シュガー
ティム・ビーヴァン
エリック・フェルナー
原作:トム・ローズ”Freeing the Whales”
脚本
ジャック・アミエル

マイケル・ベグラー
撮影:ジョン・ベイリー
編集:カーラ・シルヴァーマン
音楽:クリフ・エデルマン

出演
レイチェル・クレイマー:ドリュー・バリモア

アダム・カールソン:ジョン・クラシンスキー
ジル・ジェラード:クリスティン・ベル
スコット・ボイヤー大佐:ダーモット・マローニー
ケリー・マイヤーズ:ヴィネッサ・ショウ
マリク:ジョン・ピンガヤック
ネイサン:アマウォーク・スウィーニー
パット・ラファイエット:ティム・ブレイク・ネルソン
J・W・マグロウ:テッド・ダンソン
ルース・マグロウ:キャシー・ベイカー
ウェス・ハンドリック:ジョン・マイケル・ヒギンズ
ハスケル州知事:スティーヴン・ルート
カール・フートキン:ジェームズ・レグロス
ディーン・グロワッキ:ロン・リッグル

アメリカ/イギリス 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ

2012年製作 107分
公開
北米:2012年2月3日
イギリス:2012年2月10日
日本:2012年7月14日
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $20,157,300
世界 $24,719,215


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1988年10月、アラスカバロー
テレビ・リポーターのアダム・カールソン(ジョン・クラシンスキー)は、現地の少年ネイサン(アマウォーク・スウィーニー)と取材の約束をしていたため、カメラを持って氷原に向かう。

アンカレッジ
環境保護団体”グリーンピース”のレイチェル・クレイマー(ドリュー・バリモア)は、”アラスカ石油”社長J・W・マグロウ(テッド・ダンソン)が手に入れた、アラスカでの石油採掘権入札に意見するが、会場から追い出される。

その頃アダムは、氷に囲まれ身動きがとれない3頭のクジラを発見し、キャリア・アップを狙い取材を始める。

そのニュースをテレビで見たレイチェルは、元恋人のアダムに電話をかけて様子を聞く。

開いた穴は数日で凍ってしまい、クジラは呼吸できなくなり、現地のイヌピアック族は、それを食用として捕獲しようと考えていた。

それを聞いたレイチェルは、州知事ハスケル(スティーヴン・ルート)に会い、州兵と砕氷船の派遣を要請するが、拒絶されてしまう。

同じ頃、ニューヨークNBCは、クジラのニュースに興味を持つ。

全国ネットで報道されたクジラのニュースは話題になり、アダムの取材は注目される。

そのニュースを知ったマグロウの妻ルース(キャシー・ベイカー)は、レイチェルに連絡を入れ、”アラスカ石油”所有のホバーバージ(水陸両用貨物船)を利用すべきだと匿名で助言する。

コロラド州、ボルダー
マグロウは、クジラを救うことが会社に利益をもたらすとルースに助言され、仕方なくホバーバージやヘリコプターを”グリーンピース”に貸し出す許可を出す。

NBCの取材陣も現地入りし、ABC局の”KABC”のウェス・ハンドリック(ジョン・マイケル・ヒギンズ)は、ジル・ジェラード(クリスティン・ベル)の、重要だと言うクジラ取材に興味を示さない。

レイチェルに散々叩かれたハスケル州知事は、仕方なくクジラを救うことを表明する。

アラスカ州、イーグルリバー
州兵のスコット・ボイヤー大佐(ダーモット・マローニー)は、将軍からの命令でマグロウの元に向かう。

ボイヤーは、”ホバーバージ”を現地に運ぶ準備を始めるよう指示される。

やがて、現地には取材陣が殺到して、アダムは、同僚のパット・ラファイエット(ティム・ブレイク・ネルソン)と共に、到着したレイチェルを迎える。

アラスカ州、プルドー湾
ボイヤーは、”ホバーバージ”を移動させる準備を始め記者の取材をける。

ネイサンと親交を深めていたアダムは、彼の祖父マリク(ジョン・ピンガヤック)に、イヌピアックに対する、マスコミや保護団体の攻撃などを気にする。

マリクは双方の立場を考慮し、同胞を説得して、クジラの救出に協力することを発表する。

アダムは、気になっていた、”KABC”のリポーターのジルに声をかけて食事を奢り、レイチェルと共にクジラのいる現場に向かう。

現場では、マリクがチェーンソウで氷の穴を広げていたが、クジラ達は氷にぶつかり傷ついていた。

更に、クジラ達は、何キロにも及ぶ氷の壁に阻まれて行き場をなくしていた。

ワシントンD.C.ホワイトハウス
大統領秘書官のケリー・マイヤーズ(ヴィネッサ・ショウ)は、ブッシュ副大統領の大統領選挙のイメージアップを目的にして提案した、クジラ救出計画の実行許可を得る。

ホバーバージ”の移動作業を始めようとしていたボイヤーは、ホワイトハウスからの連絡を後回しにしてヘリで飛び立つ。

その頃、アダムの制止も聞かずに、レイチェルは海中に潜り、一頭のクジラの尾びれに絡まっていた網を取り除き自由に泳げるようにする。

マグロウは、今回の件を会社の宣伝に利用しようとする。

マイヤーズは、ようやくボイヤーとの連絡が取れるが、彼は任務遂行を優先し、大統領との電話のために時間を割くことを拒否する。

しかし、作業が難航する中、ボイヤーはマイヤーズの説得で、レーガン大統領から感謝と激励を受ける。

ミネソタ州、ミネアポリス
除氷機メーカーのカール・フートキン(ジェームズ・レグロス)は、相棒のディーン・グロワッキ(ロン・リッグル)にアラスカに行く提案をする。

気が進まないディーンだったが、仕方なくそれに付き合い、現地に向かい、テレビで顔を知っていたレイチェルに除氷機のことを伝えるが、相手にしてもらえない。

ジルは、重大事件になったことで、現地に現れたウェスに交代するよう命ぜられる。

その頃、急激に気温が低下し、クジラの穴が塞がりかけているというパットからの連絡を受けたレイチェルは、カールとディーンに協力を求める。

現場に向かった三人だったが、気温が低くて発電機が凍りついてしまっていた。

ジルの愚痴を聞いていたアダムは、レイチェルからの連絡を受けて、発電機をヘリに運ぶ。

発電機は凍らないように動かしたまま運ばれ、アダムはジルと共にその様子を独占取材しようとする。

除氷機はクジラ達を救い、アダムとジルはのリポートを見たウェスは驚く。

アダムは、”KABC”のプロデューサーから、映像を全国に流すことを約束される。

ところが、ホバーバージが氷の穴にはまってしまい、移動が不可能になってしまう。

ボイヤーは責任を感じるが、マイヤーズが、大統領の代理として彼の元を訪れる。

マリクらは、海までの8キロに穴を開け始めて、クジラ達を誘導しようと考える。

ホワイトハウス
ホバーバージが使えなくなった状況で、ソ連の砕氷船に協力を求めるか検討される。

レイチェルやアダム、マグロウ、ボイヤー、マイヤーズらは集まって討議を始める。

ソ連に協力を求めるしかないと主張するレイチェルに対し、ボイヤーは意見するものの、結局は、レーガン大統領はゴルバチョフ書記長に頭を下げることになる。

砕氷船、捕鯨業者、保護活動家、石油会社などが協力するクジラ救出作戦は大詰めを迎える。

クジラは移動を始めるが、子供の1頭は姿を見せず、マリクは、力尽きたことをレイチェルに伝える。

アダムは取材を中断して悲しむレイチェルに寄り添い、マリクは祈りを捧げる。

世界中はその報道に悲しみ、バローの住民は全員で作業を手伝い、400個以上あけた穴は氷壁手前に達し、砕氷船も到着する。

砕氷船は氷壁を砕こうとするもののびくともせず、その振動に驚いたクジラ達は元の方向に戻ってしまう。

三度目の挑戦で、砕氷船は氷壁に穴を開けることに成功し、クジラ達は無事に海に達することができる。

その後マグロウは、今回の件により”エクソンバルディーズ号原油流出事故”の後処理の契約を得る。

除氷機のカールとディーンは有名人になり、ボイヤーとマイヤーズは恋に落ちて結婚する。

ジルは全国ネットのリポーターに、グリーンピースは会員が4倍となり、レイチェルは忙しい日々を送り、アダムと寄りを戻す。

アダムは、他局からの誘いを断りアンカレッジに残りリポートを続ける。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

1988年10月、アラスカバロー
現地テレビ・リポーターのアダム・カールソンは、偶然に氷で行き場を失った三頭のクジラを発見する。
そのアダムの報道は反響を呼び、彼の元恋人、環境保護団体”グリーンピース”のレイチェル・クレイマーは現地に急行する。
クジラがこのまま死んでしまう危機と、地元のイヌピアック族が食用に捕獲を考えることなどを考え、レイチェルは何んとかクジラ達を助けようとする。
現地の石油採掘権を得ていた石油会社社長のマグロウは、妻ルースに説得され、クジラを救うことが会社の利益になると考え、機材などを提供する。
イヌピアックの長老マリクは、同胞を説得してクジラの救出に協力しようとする。
マスコミが殺到する中、救出作戦は難航するものの、それが国中で話題となり、ついには大統領選に利用されることになる・・・。
__________

あまりにも有名な、実際に起きた”クジラ救出作戦”なので、当時を思い出す方も多いだろう。

事件の内容や、活躍した者達の考えなどがよく伝わってくるケン・クワピスの演出は、所々でサスペンスのような緊迫感もあり、楽しめる内容になっている。

普段は敵対心むき出しの企業や団体、マスコミなどが、一丸となって協力し合う姿は清々しい。

また、それを利用しようとする強かな者達の姿をきっちりと描くところなど、きれいごとばかり並べていないところもなかなかいい。

グリーンピース”の活動家を、小柄ながら力強く演ずるドリュー・バリモアと、温厚なリポーター、好青年役のジョン・クラシンスキーが主人公なのだが、多くの役柄がそれぞれの個性を生かして、バランスよく演じているところも注目だ。

キャリア・アップを目指す”KABC”のリポーター、クリスティン・ベル、州兵の大佐ダーモット・マローニーと彼と恋に落ちる大統領秘書官ヴィネッサ・ショウイヌピアックの長老ジョン・ピンガヤック、その孫アマウォーク・スウィーニー、憎めない石油会社社長のテッド・ダンソン、その妻キャシー・ベイカー、地元局員のティム・ブレイク・ネルソンKABC”のリポーター、ジョン・マイケル・ヒギンズ、州知事スティーヴン・ルート、除氷機メーカーのジェームズ・レグロスロン・リッグルなどが共演している。


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