バーディ Birdy (1984) 4/5 (4)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

1978年に発表された、ウィリアム・ワートンの小説”Birdy”を基に製作された作品。
鳥になることを夢見る青年と彼を見守る親友の友情を描く、監督アラン・パーカー、主演マシュー・モディーンニコラス・ケイジカレン・ヤングブルーノ・カービー他共演のドラマ。


ドラマ

ニコラス・ケイジ / Nicolas Cage 作品一覧


スタッフ キャスト
監督:アラン・パーカー

製作:アラン・マーシャル
製作総指揮:デイヴィッド・マンソン
原作:ウィリアム・ワートンBirdy
脚本
サンディ・クルーフ
ジャック・ベアー
撮影:マイケル・セレシン
編集:ジェリー・ハンブリング
音楽:ピーター・ガブリエル

出演
バーディ:マシュー・モディーン
アルフォンゾ”アル”コランバート:ニコラス・ケイジ
ハンナ・ローク:カレン・ヤング
レナルディ:ブルーノ・カービー
ワイス医師:ジョン・ハーキンス
コランバート:サンディ・バロン
プレヴォスト:ナンシー・フィッシュ
バーディの父:ジョージ・バック
バーディの母:ドロレス・セイジ
ジョー・サジェッサ:ロバート・L・ライアン
ロンスキー:マーシャル・ベル

アメリカ 映画
配給 トライスター・ピクチャーズ
1984年製作 120分
公開
北米:1984年12月21日
日本:1985年8月30日
製作費 $7,500,000
北米興行収入 $1,455,045


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
負傷してベトナムから帰還したアルフォンゾ”アル”コランバトー(ニコラス・ケイジ)は、顔面に包帯を巻いたまま故郷に向かう。

電車内でアルは、鳥になることが夢だった親友のバーディ(マシュー・モディーン)のことを思い出す。
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フィラデルフィア
変わり者ではあるが気になる存在だったバーディと親しくなったアルは、二人でハトを集めて小屋を建て、それを飼って楽しんでいた。

ある夜、ハトを捕獲するためにプラント工場に忍び込んだ二人だったが、バーディが屋根から落ちそうになる。

砂山に落下すると言うバーディは、アルの制止を聞かずに飛び降りてしまう。

慌てたアルはプラントから降りて砂山に向い、体を強く打つたバーディに、二度とやらないことを約束させる。
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軍の精神科医療施設に向かったアルは、その場に収容されているバーディの元に向かう。

主治医のワイス少佐(ジョン・ハーキンス)に声をかけられたアルは、バーディの様子を見た率直な感想を求められる。

ベッドの横でしゃがみ込むバーディが、そのままの状態で一日を過ごしていることを知ったアルは、戦場で行方不明になた彼が、発見後には口がきけなくなっていたとワイスに言われる。

治療を諦めていないワイスは、アルなら救えるかもしれたいとバーディの母から言われたため、呼び寄せたことを伝える。

身体の問題ではなく精神を病んでいるバーディが、なぜこうなったと思うかを問われたアルは、徴兵のせいだと答える。

バーディに親友のアルを会せようとしたワイスは、看護師のレナルディ(ブルーノ・カービー)を呼ぶ。

同じイタリア系なので気が合うはずだとワイスに言われたアルは、レナルディに案内されてバーディの元に向かう。

戦場からの脱出が目的なら成功したと言うアルは、しゃがみ込むのはよすようにとバーディに伝える。

バーディに冗談を言っても反応がないため、アルは昔の話をする。

そこに看護師のハンナ・ローク(カレン・ヤング)が現れ、その場にアルがいたために驚く。

なぜここいいるのかを聞かれたアルは、自分はバーディの友人で、ワイスに頼まれたことをハンナに伝える。

納得したハンナは、バーディに食事を与えるものの食べてもらえない。

疲れたアルは、宿舎で休むと言ってその場を去る。
__________

バーディを砂山から病院に運んだアルは、脚を骨折した彼の治療を見守る。

その事件の後、バーディの両親(ジョージ・バック/ドロレス・セイジ)は、ハトの小屋を壊してしまう。

それをバーディに説明したアルは、ハトは諦めて他のことで楽しもうとする。
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その後もバーディは、床に寝ているかしゃがみ込んだままで、ハトのことを考える。
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動かないスクラップ寸前の車を手に入れたアルとバーディは、それを直して走行可能にして海に向かう。

ナンパをしてカーニバルに向かった二人だったが、バーディが異性の扱いを全く知らないため、アルは呆れてしまう。

二人は海岸の違法駐車で逮捕されてしまい、アルの両親が現れて釈放される。

アルは、苛立つ父(サンディ・バロン)に殴られてしまう。
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翌日もバーディに会ったアルは、しゃがむのを止めて鳥ではないと証明しないと、一生、研究材料にされてしまうと忠告する。
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鳥の愛好家プレヴォスト夫人(ナンシー・フィッシュ)の家を訪ねたバーディは、カナリアのパータを譲り受ける。

アルは、父に車を売り飛ばされたことをバーディに伝える。

コランバートに抗議するバーディは、自分達の車だと言って譲らずに車の代金を取り戻す。

それを見ていたアルは、自分がかなわない父に立ち向かったバーディに感心する。
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結局、その日も変化がないバーディの元を去ったアルは、精神的に参ってしまう。

宿舎で眠っていたアルは、戦場の夢を見てうなされて目覚め、その場にいたレナルディは彼を気遣う。

翌日アルは、ワイスの秘書で、やはり治療中のロンスキー(マーシャル・ベル)に経歴などを聞かれる。

アルは、話を聞くものの、バーディの回復が見込めないことで苛立つワイスに、自分が良くしてみせると伝える。

ヘレンに代わりバーディに食事を与えたアルは、芝居は止めるようにと言っても返事をしない彼に、二人で鳥になることを提案する。
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パータの羽を観察して、その動きを利用した飛行機を作り学校で発表したバーディに、クラスメイトのドリスは惹かれてしまう。

学校の職員である父の元に向かったバーディは、カナリアを繁殖させるための相談をする。

息子の幸せを望む母親が、役に立つことをしてほしいと考えていると父から言われたバーディは、それでも鳥が好きであることを伝える。

納得した父は、妻に話すことをバーディに約束する。

カナリアのつがいに話しかけるバーディに驚くアルは、空を飛ぶことを考え、体を鍛え始めた彼に付き合う。

自作の羽を付けて飛ぼうと考えたバーディは、アルに協力してもらい、ゴミ捨て場で数十メートル飛ぶことに成功し、水溜りに落下する。
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バーディが解離性障害であるとワイスに言われたアルは、自分との会話で笑ったことを伝える。

それが感情ではないと指摘するワイスは、重要なのは反応であると語る。

自分のジョークに対して笑ったと伝えるアルは、それを証明しなければ回復とは認められないとワイスに言われる。

治療薬の方がましだと言われたアルは、バーディの症状は薬漬けのせいだと叫びながらワイスを批判する。

主治医で上官でもある、自分に対するアルの態度を戒めたワイスは彼を見限り、基地に戻るよう指示してその場を去る。

ワイスを呼び止めたアルは、高校時代に野球をしていた際、ボールが家の敷地に入るとバーディの母親がそれを返してくれなかったことを話す。

その件に責任を感じたバーディが、ボールを返すと約束していたが、それが見つからなかったので、埋められたかもしれない無数のボールを母親が送ってくれれば、バーディに変化が現れるかもしれないことをアルはワイスに伝える。

納得したワイスは、それを確認することを約束して、アルの治療の延期も認める。
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バーディと野犬狩りをしたアルは、捕えた犬がドッグフードの材料になることを知り逃がしたことを思い出す。

ヘレンに入浴させられていたバーディは、猫にカナリアが噛み殺されそうになったことを思い出し興奮する。

その後も何も話そうとしないバーディに苛立つアルは、ヘレンにまで八つ当たりしてしまう。

アルを非難してしまったヘレンは、辛い立場の彼の気持ちを理解して話しかける。

二人は惹かれ合うものの、アルはヘレンに謝罪してその間を去る。
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カナリアのパータや雛のことばかりを考え外の世界に全く興味がないバーディは、ドリスとプロムに行っても楽しめない。

その後、ドリスの車で出かけたバーディは、彼女に誘われるものの何もしない。

帰宅したバーディは全裸になり、ベッドの下のパータの鳥小屋に入りうずくまる。

鳥と過ごす夢と現実の区別がつかなくなっていたバーディは、怖くてそれをアルに話すことができない。

夢では解放感を味わえるバーディは、生まれ変わって鳥になりたいと考える。
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戦場のことを考えて苦しむアルは、自分もおかしくなると言いながらバーディを見守る。

バーディの母親から送られてきた野球のボールを、レナルディが運んできたために喜ぶアルだったが、バーディは何も反応しない。
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バーディの部屋に向かったアルは、裸のまま鳥小屋に寝ていた彼にドリスとのことを聞く。

空を飛んだ体験を楽しそうに話すバーディは、夢のようでそうではないと言う、言葉にできないフィーリングを語り、自分は鳥だったとアルに伝える。

うんざりだと言って、早く夢から覚めるようバーディに伝えたアルはその場を去る。
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その時のことを謝罪したアルは、現れたワイスから、ボールが効果なかったことで諦めるしかないと言われ、基地に戻るよう指示される。

別れを言いたいと伝えたアルはそれを許され、その会話を聞いていたバーディが反応する。
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入隊してベトナムに向かうアルを部屋の窓から見守っていたバーディは、パータが逃げ出したために慌てる。

戻って来たパータは窓に衝突して死んでしまい、バーディは悲しむ。

その後、ベトナムに向かったバーディは、乗っていたヘリコプターが墜落する。

無時だったバーディは、爆撃を受けて錯乱状態になる。
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そのことを思い出して動揺するバーディに歩み寄ったアルは、一人にはしないと伝える。

様子を見に来たヘレンは、バーディを抱きながら、この場にいると言うアルに話しかける。

アルは、そのことをワイスに伝えるようヘレンに指示する。

外の世界や、人生を生きる方法が見つからないと言うアルは、自分が置かれた今の状況が、捨てられた犬と同じだと考える。

戦場のことなどを考えるアルは、この場にいれば関係ないと思えるバーディの気持ちを理解したことを伝え、黙って隠れていようと伝える。

そして、時々、周囲を困らせる行動をすると叫び苛立つアルに対し、バーディは、時々デタラメを言うと語りかける。

バーディが話したことに驚き喜ぶアルは、彼から勝手に言葉が出たと言われて立ち上がる。

そこに現れたワイスに、バーディが話したことを伝えたアルだったが、それを信じてもらえない。

この場から離れないとワイス言い寄ったアルは、彼が去った後、話をしないバーディを責める。

バーディからワイスには話すことがないと言われたアルは、現れた看護師を叩きのめす。

その場からバーディを連れ出したアルは、屋上に向う。

バーディがその場から飛び降りたために、アルは驚く。

叫び声をあげるアルだったが、直ぐ下の隣の屋上に飛び移っていただけのバーディは、”どうしたんだ?”と答える。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
負傷してベトナムから帰還したアルフォンゾ”アル”コランバートは、同じく帰還した親友バーディが収容されている精神科医療施設に向かう。
フィラデルフィアで育ったアルは、鳥のことばかり考えていたバーディと親しくなり、常に行動を共にする仲だった。
戦場で行方不明になり発見されたバーディは口をきかなくなり、常にしゃがみ込む状態が続いていた。
主治医のワイスに頼まれたアルは、何も語らず表情も変えないバーディに優しく語りかけ、かつて鳥になることを夢見た彼の回復を願うのだが・・・。
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鳥になることだけを夢見る、純真な心の持ち主である青年が、ベトナム戦争の戦場での体験によりショック状態になり、夢と現実の区別がつかなくなるという、解離性障害を患う戦争後遺症患者と、彼を見守る親友との友情を描く作品。

その患者に苦しみはほとんど感じられず、鳥になる夢と幻想、そして現実をさ迷っているだけで、一方、その回復を望み見守る親友の苦悩が切実に描かれている。

戦争批判とも言える若者が苦しむ描写は、社会派でもあるアラン・パーカーの繊細な演出により、主人公らの心の訴えを見事に映し出している。

カンヌ国際映画祭では審査員特別グランプリ受賞し、パルム・ドールにノミネートされた。

思い詰める姿が多い物静かな主演のマシュー・モディーン、それとは対照的に、親友を現実の世界に引き戻そうとする苦悩する青年を演ずる、初々しい弱冠20歳のニコラス・ケイジ、両者の好演が光る。

看護師のカレン・ヤングブルーノ・カービー、主治医ジョン・ハーキンス、その秘書マーシャル・ベル、アル(ニコラス・ケイジ)の父親サンディ・バロン、主人公の両親ジョージ・バックとドロレス・セイジなどが共演している。


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