ブラッド・ワーク Blood Work (2002) 3/5 (5)


■ 作品情報へ ■
スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1998年に発表された、マイケル・コナリー同名小説の映画化。
演出家として”巨匠”と呼ばれるようになったクリント・イーストウッドが、かつてのアウトロー的なタフガイを髣髴させる役柄を演じ製作、監督を兼ねた、ジェフ・ダニエルズアンジェリカ・ヒューストン他共演のミステリー・サスペンス。


ドラマ(サスペンス/犯罪)

クリント・イーストウッド / Clint Eastwood 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:クリント・イーストウッド
製作総指揮:ロバート・ロレンツ
製作:クリント・イーストウッド
原作:マイケル・コナリーBlood Work
脚本:ブライアン・ヘルゲランド
撮影:トム・スターン
編集:ジョエル・コックス
音楽:レニー・ニーハウス

出演
クリント・イーストウッド:テリー・マッケイレブ
ジェフ・ダニエルズ:バディ・ヌーン
アンジェリカ・ヒューストン:ボニー・フォックス
ティナ・リフォード:ジェイ・ウィンストン
ワンダ・デ・ジーザス:グラシエラ・リバース
ポール・ロドリゲス:ロナルド・アランゴ
ディラン・ウォルシュ:ジョン・ウォーラー

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2002年製作 110分
公開
北米:2002年8月9日
日本:2002年12月7日
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $26,199,517
世界 $31,794,718


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

FBI心理分析官テリー・マッケイレブ(クリント・イーストウッド)は、ある殺人事件現場で犯人に気づき、追跡中心臓発作で倒れてしまう。

2年後。
心臓移植手術を受けたマッケイレブは、主治医のボニー・フォックス(アンジェリカ・ヒューストン)の許可を得て退院することができる。

FBIを引退し、海辺のボートで静養と隠居暮らしを始めていたマッケイレブの元に、グラシエラ・リバース(ワンダ・デ・ジーザス)という女性が訪ねてくる。

グラシエラは、妹を殺した犯人の捜査をマッケイレブに依頼するが、彼はそれを断る。

しかし、グラシエラの妹の心臓が自分に移植されたことを知ったマッケイレブは、心臓提供者への感謝の気持ちで捜査を引き受ける。

その後マッケイレブは、地元警察のロナルド・アランゴ(ポール・ロドリゲス)とジョン・ウォーラー(ディラン・ウォルシュ)の元に向かう。

捜査進展のない事件に口を出すマッケイレブを煙たがるアランゴだったが、犯行時のビデオを見た彼は、新事実を次々と見つける。

犯人は店の下見をし、殺人は初めてではなく、近所の住人だということを、マッケイレブは瞬時に分析する。

同じような手口の、ATM殺人事件を調べたマッケイレブは、貸しのある管轄の違う刑事のジェイ・ウィンストン(ティナ・リフォード)から、その事件の情報を入手する。

マッケイレブは、隣のボートで暮らすバディ・ヌーン(ジェフ・ダニエルズ)に運転手を頼んで行動する。

捜査を始めた途端、微熱が出始めたマッケイレブは、体の負担を考え、捜査を止めるようにと主治医フォックスに指示される。

しかし、マッケイレブがそれを拒絶したため、フォックスは彼を見限ってしまう。

捜査線上に上がったロシア人に会いに行ったマッケイレブだったが、アリバイを追求している最中に、ロシア人は暴れだして逃亡してしまう。

グラシエラと妹の息子と食事することになったマッケイレブは、同一犯による二つの事件の被害者に、接点があるのではないかということを彼女に伝える。

妹の遺留品の中に、十字架のイヤリングがないことを指摘したグラシエラだったが、マッケイレブは、それをつけていた人物とATMの銃撃事件現場で会っていた。

さらに、グラシエラの妹が殺害された後、犯人が彼女のイヤリングを奪ったのを、マッケイレブは監視ビデオの映像で確認する。

ATMの被害者の家を訪ねたマッケイレブは、被害者のサングラスがなくなっていたことを知る。

その後マッケイレブは、グラシエラの妹のイヤリングをつけていた男が、同じ特徴のサングラスをかけていたことを思い出す。

ロシア人が自殺したというウィンストンからの報せで、現場に急行したマッケイレブは、ロシア人が犯人だと言張る、彼らの見解を否定する。

妹の行動パターンをグラシエラから知らされたマッケイレブは、ATMの被害者とグラシエラの妹の接点が、200人に1人の、自分と同じ珍しい血液型だったことに気づく。

そして、フォックスの協力により、2人が臓器提供者に登録してあったことと、臓器が狙われたことがわかる。

グラシエラの妹の、被害ビデオを確認したマッケイレブは、犯人がATMの事件で救急車の到着が遅れ、被害者の臓器が使えなかったことを教訓にしていたことを知る。

つまり、グラシエラの妹を殺害する前に、救急車を呼んでいた通報者こそが犯人だということを、マッケイレブは突き止める。

自分達を監視している、不審車に気づいたマッケイレブは、ショットガンでその車を威嚇するが逃げられてしまう。

マッケイレブとグラシエラは親交を深め、そして2人は結ばれる。

ATM事件の通報者が殺され、そこに残された、マッケイレブが2年前に追っていた犯人の痕跡で、彼は、一連事件の犯人が、同一人物だという結論に達する。

犯人が、犯罪を犯して追われるスリルを味わいたくて、臓器提供者を殺し、自分に心臓を与えて助けたと、マッケイレブは推理する。

そしてマッケイレブは、バディの名前”NOONE”(ヌーン)が、犯行現場に残された、謎の暗号と一致することに気づく。

マッケイレブはバディに銃を向け彼は犯行を認めるが、グラシエラと甥を人質にとっていることを伝え、マッケイレブを脅す。

バディの腕を撃ったマッケイレブは、彼を連れてグラシエラの元に向かう。

座礁した船に捕らわれていた、グラシエラらを助けようとしたマッケイレブだったが、隙を見てバディはその場を逃れ、隠してあった銃で反撃に出る。

マッケイレブはグラシエラを逃がし、心臓を気にしながらバディを捜す。

グラシエラは、甥を連れてボートで座礁船を離れるものの、バディが襲い掛かろうとしたため、彼を乗せたまま座礁船に激突する。

瀕死のバディにマッケイレブは止めの一撃を放ち、息のある彼をグラシエラが水中に沈める。

そして、マッケイレブは、グラシエラと彼女の甥と共に、新しい生活を始める。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

心臓発作を起こし、第一線を退いた元FBI捜査官テリー・マッケイレブは、心臓移植をして隠居生活を始める。
ある日マッケイレブは、グラシエラという女性から、妹を殺した犯人の捜査を依頼される。
マッケイレブはそれを断るが、グラシエラの妹の心臓が自分に移植されたことを知る。
心臓の提供者への感謝の気持ちでそれを受けることにしたマッケイレブは、捜査を進めていくうちに、臓器提供者と自らの命が関係する、驚きの事実に気づく・・・。
__________

単純な強盗殺人などと違い、巧みに仕組まれたゲームを楽しむような犯行の仕組みなどが、巧みな展開で描かれている作品。

70歳を過ぎ、これ以後さらにステップアップしていき、”高尚”な作品を撮り続けることになるイーストウッドだが、ある意味、実に彼らしい、ホッとさせてくれる作品でもある。

クライマックスで、傷ついた犯人(J・ダニエルズ)を威嚇し容赦なく銃撃する姿やカメラアングルは、間違いなく「ダーティハリー」(1971)へのオマージュだ。

時折、皮肉交じりに癇癪を起こす主人公も、年老いた”ハリー・キャラハン”のようであり、銃に興味を持つ少年を叱らずに、”銃に触ってはいけない”などと、危険性を優しく教え込む時のなんでもない仕草が、年輪を重ねた者の深みを感じさせてくれる。

こちらも、「ダーティハリー」(1971)の犯人である”スコルピオ”を思い起こさせる犯人のジェフ・ダニエルズ、主人公の主治医役アンジェリカ・ヒューストン、捜査に協力する刑事役ティナ・リフォード、妹を殺した犯人の捜査を依頼するワンダ・デ・ジーザス、主人公の捜査を煙たがる刑事ポール・ロドリゲスディラン・ウォルシュなどが共演している。


スポンサードリンク
ウェブ・ムービー・シアター

ウェブ・ムービー・シアター