ブルーサンダー Blue Thunder (1983) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

翌年にロサンゼルス五輪を控え対テロ警備強化のために開発された、ハイテク・ヘリコプターを利用した秘密計画の陰謀に巻き込まれる航空課の警官達の活躍を描く、監督ジョン・バダム、主演ロイ・シャイダーマルコム・マクダウェルウォーレン・オーツダニエル・スターン他共演のサスペンス・アクション。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:ジョン・バダム
製作総指揮
フィル・フェルドマン
アンドリュー・フォーゲルスン
製作:ゴードン・キャロル
脚本
ダン・オバノン
ドン・ジャコビー

撮影:ジョン・A・アロンゾ
編集
エドワード・M・エイブロムズ

フランク・モリス
音楽:アーサー・B・ルービンスタイン

出演
フランク・マーフィー:ロイ・シャイダー
F・E・コクラン大佐:マルコム・マクダウェル
ジャック・ブラドック警部:ウォーレン・オーツ
リチャード・ライマングッド巡査:ダニエル・スターン
ケイト:キャンディ・クラーク
グランデリアス:アンソニー・ジェイムス
モントーヤ:ジョー・サントス
ロサンゼルス市長:ジェイソン・バーナード
アルフ・ヒューイット:ジェームズ・マータフ

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1983年製作 109分
公開
北米:1983年5月13日
日本:1983年10月
北米興行収入 $42,313,354


アカデミー賞 ■

第56回アカデミー賞
・ノミネート
編集賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ロサンゼルス市警・航空課のヘリコプター・パイロット、フランク・マーフィー(ロイ・シャイダー)は、入署間もない新人のリチャード・ライマングッド(ダニエル・スターン)とチームを組まされることになる。

マーフィーは、ライマングッドと夜の街を警戒して回り、事件解決のため地上の警官の補助をする。

ナンバープレートのない不審車を発見したマーフィーは、その車を追跡する。

不審車はある屋敷に侵入し、車から出てきた住人を襲いカバンを奪ったところを、マーフィーらの通報で駆けつけた警官に取り押さえられる。

被害者は、都市犯罪特別局長だということが分かるが、レイプ事件として処理されてしまい、管轄外をパトロールしていたマーフィーとライマングッドは、ジャック・ブラドック警部(ウォーレン・オーツ)からそれを追求される。

さらにブラドックは、二人に2週間の地上勤務を命ずる。

マーフィーは、ベトナム戦争従軍の後遺症で、心的外傷後ストレス障害に悩んでいた。

局長は銃撃が原因で死亡し、事件解決に納得がいかないマーフィーは、局長の屋敷に侵入して独自の捜査を始める。

そんなマーフィーに、ロサンゼルス・オリンピックの対テロ対策の一つである、政府の特別任務が言い渡されることになる。

ピンクヴィル軍基地に設営された、街並みのセットの前に武装ヘリ”ブルーサンダー”が現れる。

機体の装甲はNATO仕様の特殊鋼で厚さ2.5cm、機首に20mm電動機関砲を装備、6本の銃身から1分間に4000発を発射できる装備を持っていた。

”ブルーサンダー”の、攻撃デモンストレーションを見せられたマーフィーは、ヘリを操縦していたのがF・E・コクラン大佐(マルコム・マクダウェル)だと知り驚く。

マーフィーとコクランは、共にベトナム戦争で戦った戦友だったのだが、二人は犬猿の仲だった。

局長の屋敷で見つけたスペイン語のメモを、マーフィーは、同僚のモントーヤ(ジョー・サントス)に見せて解読を頼む。

”ブルーサンダー”操縦のための訓練に入ったマーフィーとライマングッドだったが、コクランが、二人のヘリに細工したため、ヘリは工事現場に墜落してしまう。

軽傷で済んだマーフィーは、”ヒスパニック地区の余所者が騒動を起こす”という、モントーヤのメモの訳を知らされ、さらに”T-H-O-R”(ソア)という文字を見つける。

マーフィーとライマングッドは、”ブルーサンダー”に搭乗してパトロールに飛び立ち、その装備と性能に驚く。

さらに、二人の名前をコンピューターのデータバンクに入力すると、マーフィーの記録が修正中になっていたのに気づく。

そして、コクランの名前を打ち込むと彼が”THOR”というプロジェクトに関わっていたことがわかる。

続いてライマングッドが”THORプロジェクト”を調べると、”戦略ヘリコプター攻撃作戦”(Tactical HelicopterOffensive Response)という答えが表示された。

政府が、裏で何かを企んでいることを察知したマーフィーは、連邦ビルに向かい盗聴を試みる。

そこでは、コクランらがヒスパニック地区で起こそうとしている騒ぎと、この件に気づき始めているマーフィーの抹殺が話し合われていた。

コクランはマーフィーの盗聴に気づき、彼は署に戻り、ブラドックに連邦ビルの件を報告しようとするが、追っ手が近づいたために逃亡する。

ライマングッドは、録音したテープをヘリから盗み出して帰宅するが、グランデリアス(アンソニー・ジェイムス)らに襲われ殺されてしまう。

マーフィーは、ライマングッドが、ドライブイン・シアターのゴミ箱に録音テープを隠したことを知る。

”ブルーサンダー”を奪ったマーフィーは、恋人のケイト(キャンディ・クラーク)にテープを回収させて、テレビ局に運ばせる。

航空課ヘリはマーフィーを追うが、”ブルーサンダー”を自在に操る彼はそれをかわし、警察に車を止められたケイトを援護する。

F-16戦闘機2機が、”ブルーサンダー”を追い攻撃を始めるが、そのミサイルは”リトル・トーキョー”や高層ビルに直撃してしまう。

軍用ヘリで、”ブルーサンダー”を追ったコクランは、マーフィーに銃弾を浴びせる。

ベトナム戦争で、非情にも、敵兵をヘリから突き落としたコクランをマーフィーは許せず、それが精神障害の原因になっていたのだ。

ケイトはテレビ局にテープを持ち込み、”ブルーサンダー”の性能を試すために、コクランらが暴動を扇動していたことが発覚する。

マーフィーは激しい空中戦の末、不可能な宙返りを成功させて、コクランのヘリを攻撃して撃墜する。

殺戮兵器”ブルーサンダー”を、マーフィーは線路上に置き去りにし、500万ドルのヘリは大破する。

そして、都市犯罪特別局長やライマングッド殺害事件に絡んだと見られる、市警の警官と州や政府の官僚が取り調べのために拘束され、マーフィーの潔白が明らかになる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

ロサンゼルス市警・航空課のヘリコプター・パイロットの、フランク・マーフィーは、警戒中に、都市犯罪特別局長が襲われる現場を目撃して通報する。
それは、単なるレイプ事件として処理されてしまい、マーフィーは、管轄外をパトロールしていたことをブラドック警部から追求され、2週間の地上勤務を命ぜられる。
マーフィーは、ベトナム戦争の帰還兵として、その後遺症で心的外傷後ストレス障害に悩んでいた。
局長は死亡し、納得がいかないマーフィーは、独自の捜査を始める。
そんなマーフィーに、ロサンゼルス・オリンピックの対テロ対策である、政府の特別任務が言い渡される。
配備される武装ヘリ”ブルーサンダー”と共に、マーフィーと犬猿の仲でもある、ベトナム時代の戦友コクラン大佐が現れる。
その後のマーフィーの捜査で、”T-H-O-R”(ソア)という文字見つけ、それが、”戦略ヘリコプター攻撃作戦”という政府の計画であり、コクランが関っていることを知るのだが・・・。
__________

翌年にテレビ・ドラマ化されるが、不人気のため1年で放映中止となった。

サタデー・ナイト・フィーバー」(1977)の大ヒットの余韻も残る監督ジョン・バダムの、アクションだけでないサスペンスとしての緊張感も味わえる演出は見応えがある。

冒頭にもあるように、本作で登場する監視システムと兵器は、実際に、アメリカ国内で使われているというのだから、戦闘シーンや映像の迫力が一層リアルに見える。

ロサンゼルス市警の協力を得た、市街上空撮影も凄まじい迫力で、よくもここまで撮影を許可したものだと、感心してしまうほどだ。

第56回アカデミー賞では、編集賞にノミネートされた。

”ブルーサンダー”の機体の原型になったのは、アエロスパシアル(現ユーロコプター)製のSA341である。

本作は、サム・ ペキンパー作品などで活躍して、主演および名脇役として人気の高かった、ウォーレン・オーツの遺作でもあり、エンドロールの最後には、彼に捧げるメッセージが流れる。

”ブルーサンダー”の性能を試すために、市民を犠牲にする計画を企てるマルコム・マクダウェルは、ヘリコプターのパイロットというイメージでもないようにも見えるが、不適な面構えで悪役を好演している。

その犠牲になる、正義感のある新人警官役ダニエル・スターン、主人公の恋人、スピード狂の女性役のキャンディ・クラーク、コクラン(M・マクダウェル)と組む殺し屋のアンソニー・ジェイムスなどが共演している。


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