ワールド・オブ・ライズ Body of Lies (2008) 3/5 (5)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

中東で活動するCIA工作員が連続テロの首謀者を追うが、アメリカ本土の指揮官と現地の情報局長の狭間で任務は難航して命をかけることになる諜報活動を続ける男達の姿を描く、製作、監督リドリー・スコットレオナルド・ディカプリオラッセル・クロウマーク・ストロング他共演、敵味方入り乱れる頭脳戦が激しく展開するサスペンス・アクション。


ドラマ(サスペンス/犯罪)

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スタッフ キャスト ■

監督:リドリー・スコット
製作総指揮
マイケル・コスティガン

チャールズ・J・D・シュリッセル
製作
ドナルド・デ・ライン

リドリー・スコット
原作:デヴィッド・イグネイシャスBody of Lies
脚本:ウィリアム・モナハン

撮影:アレクサンダー・ウィット
編集:ピエトロ・スカリア
音楽:マルク・ストライテンフェルト

出演
レオナルド・ディカプリオ:ロジャー・フェリス
ラッセル・クロウ:エドワード・ホフマン
マーク・ストロング:ハニ・サラーム
アロン・アブトゥブル:アル・サリーム
ヴィンス・コロシモ:スキップ
ゴルシフテ・ファラハニ:アイシャ
カイス・ナシフ:ムスタファ・カラーミ
アリ・スリマン:オマー・サディキ
オスカー・アイザック:バッサーム
サイモン・マクバーニー:ガーランド

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2008年製作 128分
公開
北米:2008年10月10日
日本:2008年12月20日
製作費 $70,000,000
北米興行収入 $39,015,553
世界 $115,097,286


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

イングランドマンチェスター
イスラム世界に対するアメリカの戦争への報復で、爆破テロが起きる。

イラクサマラ
現地で活動を続けていた、CIA特別工作員のロジャー・フェリス(レオナルド・ディカプリオ)は、協力者バッサーム(オスカー・アイザック)の手引きで、マンチェスター他で起きたテロの首謀者アル・サリーム(アロン・アブトゥブル)の情報を掴む。

フェリスにアメリカから指令を送るエド・ホフマン(ラッセル・クロウ)は、彼をスパイ衛星で監視し続ける。

殉教を強要された現地人から、保護を条件に提供されたアル・サリームの情報だったが、ホフマンはそれを許可しなかった。

バージニア州、ラングレーCIA本部。
ホフマンは、町で襲われた情報提供者をフェリスが殺したことを確認する。

イラクバラド
フェリスは、バッサームと共にテロリストのアジトを襲い、彼らが処分しようとしていたメディアなどを奪い逃走する。

救援ヘリコプターを呼び寄せたフェリスとバッサームは、テロリストに追われてしまう。

攻撃を受けたフェリスらの車は大破し、彼はヘリに救出されるが、バッサームは命を落す。

負傷したフェリスは、カタールのアメリカ軍基地に運び込まれ、ホフマンは彼が手に入れた情報に満足する。

無差別テロが起きる中、古風な通信手段を使うテロリストの動きを、CIA側はなかなか察知出来ないでいた。

回復したフェリスはヨルダンアンマンに向かい、情報局GID局長ハニ・サラーム(マーク・ストロング)と接触する。

フェリスは、サラームにアル・サリームの情報を提供し、彼からの協力を得られることになるが、決して嘘をつかないよう警告される。

ホフマンはアル・サリームの隠れ家を見つけ、それを監視するようフェリスと別の諜報員スキップ(ヴィンス・コロシモ)に指示を出す。

隠れ家付近で、情報提供者の不審な動きを察したフェリスは、それを追う途中、犬に噛まれてしまう。

フェリスは怪我を診てもらうために病院に行き、そこで、看護師アイシャ(ゴルシフテ・ファラハニ)に出会い、彼女に惹かれてしまう。

ホフマンが、自分に黙って裏工作をしていたことに対し、サラームとの約束があるフェリスは抗議する。

サラームはフェリスを呼び出し、今回の件で謝罪されたため、その処置に満足し、それを咎めなかった。

オランダアムステルダムノールデルマルクト
そんな時、観光地区で、観光客を巻き込む爆破テロが起きる。

ジハードの戦士だというムスタファ・カラーミ(カイス・ナシフ)という男に目をつけたサラームは、彼を砂漠に連れ出して脅しGIDへの協力を強要する。

アンマンに現れたホフマンは、カラーミをCIAに渡すよう要求するが、サラームはそれを拒絶する。

ホフマンは、アル・サリームの居場所を特定するために、自分のやり方を貫こうとして、フェリスにサラームを信用し過ぎるなと忠告する。

狂犬病の注射を打ちに病院に行ったフェリスは、心惹かれるアイシャを誘う。

フェリスは、パレスチナ難民キャンプでのアイシャの仕事に同行し、彼女と会話を弾ませ楽しい時を過ごし、再会を約束する。

その後、フェリスはサラームの部下の車に乗せられ、アル・サリームの隠れ家が破壊され、彼を取り逃がしたことを知らされる。

更にフェリスは、ホフマンがスキップを使い、カラーミを誘拐しようとしたこともサラームから知らされる。

サラームは、それをフェリスの裏切りだと判断し、12時間以内の国外退去を命ずる。

ワシントンD.C.
フェリスはアメリカに戻り、裏工作を続けるホフマンに怒りをぶつけるが、彼はやるべき仕事を遂行していると主張する。

フェリスは、苦肉の策で、アメリカ側がテロ攻撃を仕掛けられたように見せかけ、アル・サリームの出方を窺う秘密作戦をホフマンに提案する。

CIAの息がかかるガーランド(サイモン・マクバーニー)の助けを借りて、フェリスは、オマー・サディキ(アリ・スリマン)というヨルダン人の建築家をテロの首謀者に仕立て上げる。

アラブ首長国連邦ドバイ
フェリスは銀行家に扮しサディキと接触し、”アルカイダ”と繋がりのある弁護士と引き合わせる。

そしてフェリスは、サディキとテロ組織との関係をでっち上げてガーランドに知らせ、その情報をジハード側に流す。

アンマンのサラームに呼び戻されたフェリスは、再び協力し合うことを約束する。

フェリスは、自分を裏切ったスキップに、二度とミスをしないよう釘を刺す。

アイシャの元に向かったフェリスは、彼女の家に招待され、姉やその子供達と食事を共にする。

その後フェリスは、サディキの情報を掴んだサラームから、この件を調べ上げることに対しての協力を約束される。

トルコインシルリック・アメリカ空軍基地
ガーランドが、サディキの偽メールアドレスから、テロの”犯行予告”を送信し、テロに見せかけた基地爆破計画は実行される。

フェリスは、サディキのアドレスから”犯行声明”を発信させて様子を窺う。

サディキのパソコンには、”同胞”からの賛美のメールが殺到し、彼は自分がテロの首謀者に仕立て上げられたことを察する。

アル・サリームが動き始め、サディキを誘拐したために、フェリスはホフマンの制止も聞かずに、彼を保護しようとする。

しかし、サディキは助けに来たフェリスを振り切り逃走し、彼を追ったスキップは、アル・サリームの部下との追撃戦で重傷を追う。

サディキはアル・サリームに捕らえられ、銀行家に扮して接触してきた、アメリカ人に利用されたことを話す。

その後、サディキはアル・サリームの部下に尋問されて殺害される。

ホフマンから連絡を受けたフェリスは、任務に嫌気がさし、手を引くことを伝えるが、アパートには、彼とアイシャの写真が届けられていた。

フェリスはアイシャの元に向かうが、彼女は連れ去られた後だった。

フェリスは、サラームに、でっち上げたテロのことを正直に話して助けを求めるが、再び嘘をつかれた彼はそれを拒む。

ホフマンがアンマンに到着し、フェリスはアル・サリーム側からの連絡を待つ。

フェリスはアル・サリームの側近からの連絡で、アイシャとの人質交換のために呼び出され、国境を越えてシリアに入り、ダルアーの砂漠地帯に連れて行かれる。

そこにアル・サリームの部下達が現れ、衛星で監視するCIAの目をくらまして、フェリスを連れ去ってしまったため、ホフマンは彼の追跡を諦める。

監禁されたフェリスの前にアル・サリームが現れ、部下の中に、GIDのスパイ(カラーミ)がいることをフェリスが知らせる。

それを信じないアル・サリームは、ビデオカメラを回し始め、フェリスの右手の指をハンマーで潰し、その場を立ち去る。

フェリスは、アル・サリームの部下達に処刑されそうになるが、そこに、カラーミから連絡を受けた、サラーム率いるGIDの特殊部隊が押し入り彼は救出される。

GIDはアル・サリームを逮捕し、サラームがアイシャを部下に誘拐させ、カラーミを使い、事件を解決させたことをフェリスは知る。

ホフマンは、フェリスに帰国して自分の側近として働くように勧めるが、彼はそれを断る。

アイシャが無事なことを確認したフェリスは、彼女の元に向かおうとする。

そしてホフマンは、民間人になったフェリスの監視を部下に中止させる。


解説 評価 感想 ■

2007年に発表された、デヴィッド・イグネイシャスの小説”Body of Lies“を基に製作された作品。

*(簡略ストー リー)

イラクサマラ
現地で活動を続けていた、CIA特別工作員ロジャー・フェリスは、イスラム世界に対する、アメリカの戦争への報復として起きている、テロの首謀者アル・サリームの情報を掴む。
フェリスは、アメリカから指令を送るエド・ホフマンに、スパイ衛星で監視されていた。
バラドに移動したフェリスは、テロリストのアジトを襲いメディアなどを奪い、負傷してカタールのアメリカ軍基地に運び込まれる。
現地に向かたホフマンは、フェリスが手に入れた情報に満足する。
回復したフェリスは,ヨルダンアンマンに向かい、情報局GIDの局長サラームと接触し、アル・サリームの情報を提供する。
フェリスは、サラームからの協力を得られることになるが、決して嘘をつかないよう警告される。
ホフマンはアル・サリームの隠れ家を見つけ、それをフェリスに監視をさせる。
情報提供者の不審な動きを察したフェリスは、それを追う途中で犬に噛まれ、病院の看護師アイシャに出会い、彼女に惹かれてしまう。
その後フェリスは、サラームを裏切ることになる、裏工作についてをホフマンに抗議する。
正直にそれを伝え、謝罪したフェリスを許したサラームだったが、同じ頃、オランダアムステルダムで、観光客を巻き込む爆破テロが起きてしまう・・・。
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最新のハイテクを駆使するCIAが、デジタル機器を使わず潜伏するテロリスト達の行方を掴めないという設定や、現場と本国の指揮官が、それぞれの方法で計画的にターゲットを誘き寄せ、現地の情報局長も絡む駆け引きなど、見応え十分な仕上がりになっている。

お馴染みリドリー・スコットラッセル・クロウのコンビに、レオナルド・ディカプリオも加わるという超ビッグな顔合わせは注目だ。
さらには、実力派マーク・ストロングの魅力も生かされた、三人の演技のぶつかり合いは見ものだ。

その話題作にも拘らず、北米興行収入は4000万ドル弱に留まり、全世界では、約1億1500万ドルのまずまずのヒットとなった。

市街地での無差別テロの様子や、銃撃戦の映像はリアルで迫力があり、70歳になった、衰えを知らないリドリー・スコットのシャープな演出で、複雑な社会情勢をテーマにした物語も、非常に解り易く描かれている。

ディパーテッド」、「ブラッド・ダイヤモンド」(共に2006年)の役柄とやや似ているようではあるが、また新鮮さも感じるレオナルド・ディカプリオの熱演も光るが、だらしなく太った、冴えない風貌のラッセル・クロウの、テロを引き起こすきっかけを作っていると思われている、アメリカの傲慢さを象徴するようなキャラクター設定も実に興味深い。

2大スターの共演が最大の話題の本作で、異彩を放つクールな現地GID局長を演ずるマーク・ストロングの好演は、主演二人を食ってしまうほどだ。

テロの首謀者アロン・アブトゥブル、主人公の同僚ヴィンス・コロシモ、主人公が心を寄せる看護師役ゴルシフテ・ファラハニジハードの戦士役カイス・ナシフ、テロの首謀者に仕立て上げられるヨルダン人の建築家アリ・スリマン、主人公の協力者オスカー・アイザックサイモン・マクバーニーなどが共演している。


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