6才のボクが、大人になるまで。 Boyhood (2014) 4.06/5 (17)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

離婚して自立することを決意した母親と子供達が、奔放な父親との関係を保ちながら成長する12年間を描く、製作、監督、脚本リチャード・リンクレイターパトリシア・アークエットエラー・コルトレーンローレライ・リンクレイターイーサン・ホーク他共演のドラマ。


ドラマ


スタッフ キャスト
監督:リチャード・リンクレイター

製作
リチャード・リンクレイター
キャサリン・サザーランド
ジョン・スロス
ジョナサン・セリング
脚本:リチャード・リンクレイター
撮影
リー・ダニエル
シェーン・ケリー
編集:サンドラ・エイデアー

出演
オリヴィア・エヴァンス:パトリシア・アークエット
メイソン・エヴァンスJr.:エラー・コルトレーン
サマンサ・エヴァンス:ローレライ・リンクレイター
メイソン・エヴァンスSr.:イーサン・ホーク
キャサリン:リビー・ヴィラーリ
ビル・ウェルブロック:マルコ・ペレッラ
ミンディ・ウェルブロック:ジェイミー・ハワード
ランディ・ウェルブロック:アンドリュー・ヴィジャレアル
ジム:ブラッド・ホーキンス
アニー:ジェニー・トゥーリー
アニーの父親:リチャード・アンドリュー・ジョーンズ
アニーの母親:カレン・ジョーンズ
スティーヴ・エヴァンス:ビル・ワイズ
シーナ:ゾーイ・グラハム
ジミー:チャーリー・セクストン
キャロル:バーバラ・チザム
アビー:キャシディ・ジョンソン
メイソンのバイト先のボス:リチャード・ロビショー
テッド:スティーヴン・チェスター・プリンス
ターリントン:トム・マクテイグ
サマンサのボーイフレンド:ウィル・ハリス
サマンサのルームメイト:アンドレア・チェン
ダルトン:マクシミリアン・マクナマラ
バーブ:テイラー・ウィーヴァー
ニコール:ジェシー・メクラー

アメリカ 映画
配給
IFC Films
ユニバーサル・ピクチャーズ
2014年製作 165分
公開
北米:2014年7月11日
日本:2014年11月14日
製作費 $4,000,000
北米興行収入 $25,359,200
世界 $44,495,280


アカデミー賞
第87回アカデミー賞

・受賞
助演女優賞(パトリシア・アークエット
・ノミネート
作品・監督
助演男優(イーサン・ホーク
脚本・編集賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
2002年、テキサス州。
6歳の少年メイソン・エヴァンスJr.(エラー・コルトレーン)は、母オリヴィア(パトリシア・アークエット)と姉のサマンサ(ローレライ・リンクレイター)と暮らしていた。

より良い職に就くため大学に戻る決心をしたオリヴィアは、子供達にその件を話す。

メイソンは、母と離婚してアラスカに行ってしまった父メイソンSr.(イーサン・ホーク)が自分達を捜せなくなると考えるが、オリヴィアは心配いらないと言って息子を安心させる。

2003年、ヒューストン
引っ越したオリヴィアらは、新しい生活を始める。

2004年。
オリヴィアがヒューストン大学に通い始めたため、サマンサとメイソンは、祖母キャサリン(リビー・ヴィラーリ)の家で過ごすことが多かった。

そこに放浪の旅から父メイソンが戻り、サマンサとメイソンは喜ぶ。

三人はボウリングを楽しみ、メイソン(父)は、オリヴィアと仲良くすることを子供達に約束する。

家で子供達と遊んでいたメイソン(父)は、帰宅したオリヴィアと外で話す。

二人が言い合いするのを見ていたサマンサとメイソンは、父が帰る姿を見守る。

大学の講義にメイソンを連れて行ったオリヴィアは、ビル・ウェルブロック教授(マルコ・ペレッラ)に息子を紹介する。

オリヴィアとビルの話す姿を、メイソンは気にする。

2005年。
オリヴィアとビルは結婚し、彼の娘ミンディ(ジェイミー・ハワード)と息子のランディ(アンドリュー・ヴィジャレアル)は、サマンサとメイソンと仲良くなる。

子供達は、J・K・ローリングの”ハリー・ポッターと謎のプリンス”の出版記念会に出席する。

2006年。
アル中気味のビルは規則にこだわり、サマンサとメイソンに厳しく接する。

ある週末、サマンサとメイソンは、迎えに来たメイソン(父)と楽しく過ごし、夜は”ヒューストン・アストロズ”の試合を観戦に行く。

メイソン(父)は、ロジャー・クレメンスの投球を見て興奮し、子供達と共にアストロズの勝利を喜ぶ。

その後、サマンサとメイソンは父の家に向い、ルームメイトのミュージシャン、ジミー(チャーリー・セクストン)と共に楽しむ。

その後、メイソンの長髪が許せないビルは、彼を床屋に連れて行き坊主頭にしてしまう。

仮病を使い学校を休もうとしたメイソンは、オリヴィアに登校するようにと言われ、ビルへの不満を訴る。

嫌々、教室に向かったメイソンだったが、クラスメイトの女子生徒から、坊主頭がサイコーだというメモを受け取る。

2007年。
ビルは、アルコール依存症により、オリヴィアや子供達にも暴力をふるうようになる。

子供が危険だと判断したオリヴィアは、二人を連れて家を出る。

友人のキャロル(バーバラ・チザム)の家に世話になることにしたオリヴィアは、ミンディとランディが心配だとサマンサから言われる。

法的に二人を保護できないと言うオリヴィアは、今後のことを考えると不安になり涙してしまう。

キャロルから好きなだけいていいと言われたオリヴィアは、彼女に感謝して何でもすると伝える。

その後、サマンサとメイソンは、新しい学校に登校することになる。

2008年。
サマンサとメイソンは、大統領候補バラク・オバマを支持するメイソン(父)の手伝いをする。

パーティーに行くと言うサマンサにボーイフレンドがいることを知ったメイソン(父)は、彼女とメイソンに避妊についてを話す。

メイソン(父)は、メイソンと共にキャンプをするために”ペダナレス・フォールズ州立公園”に向かう。

異性に興味を持ち始めたメイソンに付き合い方などを教えたメイソン(父)は、夜になり、焚火を前に”スター・ウォーズ”の続編についての話などをする。

2009年。
サンマルコスに引っ越したメイソンは、新しい学校でいじめられる。

オリヴィアは、大学で心理学を教えていた。

建築中の家のキャンプに誘われたメイソンは、楽しい時を過ごす。

家でパーティーを開いたオリヴィアは学生を招待し、その一人で、ボスニア紛争イラク戦争で従軍した退役軍人ジム(ブラッド・ホーキンス)の話を聞く。

メイソンは、ジムと熱心に話すオリヴィアが気になる。

2010年。
15歳になったメイソンは、女の子や酒、そしてマリファナも体験する。

アニー(ジェニー・トゥーリー)と再婚したメイソン(父)には子供も生まれ、サマンサとメイソンは、同居するジムとオリヴィアを残して父とアニーと共に出掛ける。

メイソン(父)が、愛車”ポンティアック GTO”をミニバンに替えてしまったことを知ったメイソンは、16歳の誕生日に譲ってくれると約束していたためにショックを受ける。

それを否定するメイソン(父)は、覚えていないとメイソンに伝える。

誕生日プレゼントの”ビートルズ”のCD”ブラック・アルバム”をメイソンに渡したメイソン(父)は、その素晴らしさを語る。

アニーの両親(リチャード・アンドリュー・ジョーンズ/カレン・ジョーンズ)の家に着いたメイソンは、誕生日を祝ってもらう。

聖書をアニーの母親から受け取ったメイソンは、父とアニーからはスーツをプレゼントされ、アニーの父親は、代々受け継がれて来たヴィンテージのショットガンを贈る。

サマンサはメイソン(父)から拳銃の撃ち方を、メイソンは、アニーの父親とショットガンの試し撃ちをする。

夕食後はポーチに出て、メイソンらは楽しい夜を過ごす。

翌日、メイソンはスーツを着て、聖書を持参して教会に向かう。

2011年。
カメラが趣味のメイソンは、写真の才能を教師ターリントン(トム・マクテイグ)に認められるが、プロを目指す道の厳しさを教えられる。

ジムは、子供達の言動が気になり口出しし始める。

ターリントンにフットボールの試合の写真を撮るように指示されていたメイソンは、それを済ませた後でパーティーに向かう。

シーナ(ゾーイ・グラハム)と話したメイソンは、心安らぐことを彼女に伝えて意気投合する。

帰宅したメイソンは、表で待っていたジムに遅くなったことを謝罪するが、説教をされて口答えしてしまう。

2012年。
ジムと別れたオリヴィアから、今後は節違約して質素に暮らすと言われたメイソンは、バイトをして車を手に入れる。

テキサス大学オースティン校”に入ったサマンサを訪ねることを父に知らせたメイソンは、自分も早く願書を出すようにと言われる。

メイソンは、シーナと共に車でオースティンに向かい、サマンサとボーイフレンド(ウィル・ハリス)に会い、バーやクラブで楽しむ。

サマンサと別れシーナとダイナーに向かったメイソンは、来年の今頃は自分もここに住むことになるが、大学生になっても変化があるとは思えないと話す。

次へのステップと考えるべきだとシーナから言われたメイソンは、決められたレールに乗せられても未来があるとは思えず、母も大学に行き自立しているが支離滅裂だと伝える。

朝まで街を歩きサマンサの部屋で眠っていたメイソンとシーナは、ルームメイト(アンドレア・チェン)が戻って来たために、二人でベッドに入っている姿を見られてしまう。

2013年。
写真展で銀賞に輝いたメイソンは、卒業を控えシーナと別れる。

卒業式を終えたメイソンは、両親やサマンサ、伯父スティーヴ(ビル・ワイズ)らに祝福される。

現れたバイト先のボス(リチャード・ロビショー)から、貯蓄債権を渡されたメイソンは感謝する。

家族やボスから言葉をかけられた息子が、立派に育ったことを嬉しく思うメイソン(父)は、オリヴィアのお陰だと言って感謝する。

メイソン(父)と共にジミーのバンドのライブハウスに行ったメイソンは、別れたシーナのことは忘れて、自分の考えを貫くようにと父流の言葉で助言される。

子供達とレストランに向い、子育て終了宣言をしたオリヴィアは、アパートに引っ越すことをサマンサとメイソンに話し、今後は自由に生きると伝える。

それが不満な子供達に大人になるよう伝えたオリヴィアは、アーネストと名乗る男性から声をかけtられる。

以前、配管の工事をしていたアーネストは、オリヴィアの家の作業をしたことを話し、賢そうなので学校に行くようにとオリヴィアから勧められたと話す。

オリヴィアを恩人だと言うアーネストは、今は学士号を目指しながら、この店の店長をしていると伝える。

感謝されたオリヴィアは、アーネストからランチをご馳走すると言われる。

アパートに引っ越したオリヴィアは、旅立つメイソンの姿を見て、自分にはもう葬式しかないと言って嘆く。

アルパイン、”サル・ロス州立大学”。
寮の部屋に着いたメイソンはルームメイトのダルトン(マクシミリアン・マクナマラ)から声をかけられる。

ダルトンからガールフレンドのバーブ(テイラー・ウィーヴァー)を紹介されたメイソンは、”ビッグ・ベンド・ランチ州立公園”に行くと言う彼らに誘われる。

一緒に行くことにしたメイソンは、バーブのルームメイトのニコール(ジェシー・メクラー)を紹介される。

現地に着いたメイソンは、ダンスを教えていると言うニコールと話す。

素晴らしい自然の中でメイソンと話すニコールは、なぜ皆が”一瞬を逃すな”と言うのかを彼に尋ねる。

自分はその逆を考えると言うニコールは、一瞬が自分達を逃さないと思うと話す。

それに同意するメイソンは、時間は途切れない、一瞬は常に、今ある時間のことだとニコールに伝える。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
2002年、テキサス州。
6歳の少年メイソン・エヴァンスJr.は、母オリヴィアと姉サマンサと暮らしていた。
母と離婚した父メイソンSr.はアラスカに旅立ってしまい、サマンサとメイソンは寂しい思いをしていた。
大学に戻る決意をしたオリヴィアは、子供達と共にヒューストンに引越し、母子は新しい生活を始める。
その後、メイソン(父)がアラスカから戻ったために喜ぶメイソンとサマンサは、自立しようとする母の元で暮らしながら、奔放な父との関係を保ち成長する・・・。
__________

本作は、6歳の少年が大学生になるまでに体験する様々な出来事を具体的に描きたいと考えた製作、監督、脚本を兼ねるリチャード・リンクレイターが、12年間、撮影を続けて製作した作品。

主人公を演ずる家族の4人他が、12年間、同じ役を演ずるという画期的な作品であり、予備知識がないままで鑑賞し始めると、公開時に20歳となるエラー・コルトレーンが、7歳で登場する冒頭のシーンで戸惑ってしまう。

離婚した夫婦を演ずるパトリシア・アークエットイーサン・ホークは、当然、成人しているためそれほどの変化は感じないが、それでも微妙に老けていく様子などは、子供達の成長を含めてドキュメンタリーを見ているようだ。

想像もつかないような企画を実現させたリチャード・リンクレイターの演出と脚本は各方面で高く評価された。
第87回アカデミー賞では、作品賞以下6部門にノミネートされ、助演女優賞(パトリシア・アークエット)を受賞した。
・ノミネート
作品・監督
助演男優(イーサン・ホーク
脚本・編集賞

また、ゴールデングローブ賞では、作品 (ドラマ部門)、監督、助演女優賞を受賞し、助演男優、脚本賞にノミネートされ、第64回ベルリン国際映画祭では銀熊賞を受賞した。

リチャード・リンクレイターらしい、流れるような自然な会話が特徴の脚本の素晴らしさは、本作でも十分に生かされている。

特に、リチャード・リンクレイターの盟友とも言えるイーサン・ホークのアドリブ的な演技は秀逸で、子供達に避妊について教えるシーンなどは、とても演技とは思えない。

自立を決意して夢を叶え、母親としての役目を果たしながら、子供達を立派に育てる女性を見事に演じたパトリシア・アークエットは、アカデミー助演賞他、各映画賞を総なめにして、その素晴らしい演技は絶賛された。

6歳から大学入学までの12年間を演ずる、映画史上初という貴重な体験をしたエラー・コルトレーン、その姉役でリチャード・リンクレイターの実娘ローレライ・リンクレイター、二人との良好な関係を続けながら、親として子供達を温かく見守るイーサン・ホーク、オリヴィア(パトリシア・アークエット)の母親リビー・ヴィラーリ、オリヴィアの二番目の夫である大学教授マルコ・ペレッラ、その娘ジェイミー・ハワード、息子アンドリュー・ヴィジャレアル、オリヴィアと同棲する退役軍人のブラッド・ホーキンス、メイソンSr.(イーサン・ホーク)の再婚相手ジェニー・トゥーリー、その両親リチャード・アンドリュー・ジョーンズとカレン・ジョーンズ、メイソンSr.の兄ビル・ワイズ、メイソンJr.(エラー・コルトレーン)の高校時代のガールフレンド、ゾーイ・グラハム、ミュージシャンであるメイソンSr.のルームメイト、チャーリー・セクストン、オリヴィアの友人バーバラ・チザム、その娘キャシディ・ジョンソン、メイソンJr.のバイト先のボス、リチャード・ロビショー、オリヴィアの恋人スティーヴン・チェスター・プリンス、メイソンJr.の学校の教師トム・マクテイグ、サマンサ(ローレライ・リンクレイター)のボーイフレンド、ウィル・ハリス、サマンサのルームメイト、アンドレア・チェン、メイソンJr.のルームメイト、マクシミリアン・マクナマラ、そのガールフレンド、テイラー・ウィーヴァー、そのルームメイト、ジェシー・メクラーなどが共演している。


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