アメリカを売った男 Breach (2007) 4/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

20年以上もの間、国家機密をソ連及びロシアに流し、スパイ容疑で逮捕されたFBI捜査官のロバート・ハンセンと、彼の補佐として捜査に送り込まれたエリック・オニールの活躍と苦悩の2ヶ月間を描いた、クリス・クーパーライアン・フィリップローラ・リニー共演のサスペンス。


ドラマ(サスペンス/犯罪)

WebSite(E)


スタッフ キャスト ■

監督:ビリー・レイ
製作
ロバート・ニューマイヤー
スコット・ストラウス
スコット・クルーフ
製作総指揮
アダム・メリムズ
シドニー・キンメル
ウィリアム・ホーバーグ
原案
アダム・メイザー
ウィリアム・ロッコ
脚本
ビリー・レイ
アダム・メイザー
ウィリアム・ロッコ
撮影:
タク・フジモト
編集:
ジェフリー・フォード
音楽:
マイケル・ダナ

出演
クリス・クーパーロバート・ハンセン
ライアン・フィリップエリック・オニール
ローラ・リニー:ケイト・バロウズ
デニス・ヘイスバート:ディーン・プリザック
カロリン・ダヴァーナス:ジュリアナ・オニール
ゲイリー・コール:リッチ・ガーセス
キャスリーン・クインラン:ボニー・ハンセン
ブルース・デイヴィソン:ジョン・オニール

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2007年製作 110分
公開
北米:2007年2月16日
日本:2008年3月8日
北米興行収入 $32,791,865
世界 $40,953,935


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

2001年2月19日。
FBI捜査官ロバート・ハンセン(クリス・クーパー)が、スパイ容疑で逮捕されたことが発表される。

2ヶ月前、
FBI訓練捜査官エリック・オニール(ライアン・フィリップ)は、ソ連分析班の元管理官で国内一のロシア通であるハンセンの補佐兼見張り役を、上司のケイト・バロウズ(ローラ・リニー)に命ぜられる。

バロウズは国務省に出向していたハンセンを本部に戻し、情報保護を任せるつもりだったのだが、コンピュータのエキスパートの彼は、ネット上に嫌がらせを書き込んだことのある性的倒錯者でもあった。

問題のある人物のハンセンたったが、FBIに25年も勤務し、20年間もスパイを探し続けた実績もあり、内部の協力者を含めて、FBIの恥の発覚を阻止する必要があった。

形式にはこだわらないハンセンだったが、無愛想で傲慢な態度でエリックに接する。

エリックは戸惑ってしまうが、ハンセンに性的に怪しいところなどは見受けられなかった。

妻ジュリアナ(カロリン・ダヴァーナス)に、仕事の内容を話すことを禁じられていたエリックは、ただ上司に嫌われていると嘆くだけだった。

ハンセンは、妻ボニー(キャスリーン・クインラン)の影響で、敬虔なカトリック教徒だったため、エリックやのジュリアを教会に誘う。

その後、バロウズに、自分が”変態”の内偵調査など向かないことを伝えたエリックだったが、彼は調査を続けさせられる。

ハンセン夫妻と教会に行き、自宅に招待されたエリックは、パーキンソン病の母のために、綿密な資料を提供しくれたりする彼の思いやりに接する。

エリックは、教会に通い、家族思いでワイセツな話などしないハンセンの、本当の容疑を教えるようバロウズに迫る。

バロウズは、エリックが自分の思惑通りにハンセンを尊敬しはじめ、彼の懐に入ったことを知り、エリックに真実を語り始める。

ハンセンは、1985年から、ロシアのスパイとして軍事や諜報上の機密を流していた売国奴で、性的倒錯者というのは事実だった。

”情報保護部”というのも架空の部署で、監視カメラや盗聴器が仕掛けられ、史上最悪の機密漏洩事件を探るための、でっち上げの部署だったのだ。

バロウズは、エリックを総勢50名の作戦本部に連れて行き、副本部長のディーン・プリザック(デニス・ヘイスバート)に紹介する。

エリックは、ハンセンやバロウズに騙されていたことを悟り、数年前に設置され、あらゆる捜査が行なわれた特別捜査の本部長が、ハンセンだということも知らされる。

バロウズに、最高機密となるハンセンの資料を見せられたエリックは、帰宅後、招いてもいないのに訪れていたハンセン夫妻に驚いてしまう。

妻ジュリアナは、ハンセンと一緒にいるエリックの異常さに気づき口論となってしまう。

父親ジョン(ブルース・デイヴィソン)に、辞職についての相談に行ったエリックは、国に仕えることを期待していると助言されて、それを思い止まる。

ハンセンが、勤続25年の記念撮影に出かけている間に、エリックは、彼のPDAのデータなどを取り出すよう指示され、戻ってきたハンセンと共に外出する。

その間、作戦本部のプリザックらは、ハンセンの車を解体して徹底的に調べるが、彼らは予定よりも早く戻ることになる。

渋滞につかまったハンセンは、エリックを無能呼ばわりして車を降り、オフィスに向かう。

プリザックらの、車の復旧作業は間に合いそうもなかったが、エリックが機転を利かし、ハンセンに教会で本を探してもらいたいという理由をつけて彼を説得する。

その後エリックは、ハンセンから、出しておくよう指示された郵便物の中身のビデオを見てしまい、不覚にも、それをジュリアナに見られてしまう。

ジュリアナは、ハンセンが撮った、夫婦の愛し合うビデオを見て、エリックに、関わっている仕事の内容を話すように言い寄るが彼はそれを拒む。

ビデをを持って、バロウズの元に向かったエリックは、彼女に頭ごなしに非難されるが、彼女も限界に達しているエリックの気持ちを察する。

ハンセンロシア側への手紙を解読した作戦本部は、彼が情報提供できなくなったことと、身辺を探られていることを察している内容が明らかになる。

エリックを森に連れて行ったハンセンは、射撃訓練のつもりで銃を抜き、信じてもいいのかと、威嚇しながら言い寄る。

しかし、エリックは怯まずに、ハンセンが監視されるほど価値のある男でないことと、ジュリアナが気にする、彼の性格などもう意味のないことだと言い放つ。

2001年2月18日、日曜日。
最高機密文書を持参して、”フォックスストーン公演”に向かったハンセンは、橋の下に資料を隠して立ち去ろうとする。

ハンセンは、突然現れた捜査官に逮捕され、帰宅したエリックは、全てが終わったことをジュリアナに告げる。

バロウズは、捜査官に昇進させることを条件に、エリックを別件のスパイ捜査に誘うが、彼は辞職を決意する。
__________

ロバート・ハンセンコロラド州で終身刑となる。

彼は22年間で50人のスパイを売り、そのうち3人がKGBに処刑された。

しかし、彼が及ぼした被害の全容は、今もなお機密のままである。

エリック・オニールは、2001年5月にFBIを辞職して弁護士になった。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

FBIの訓練捜査官エリック・オニールは、ソ連分析班の元管理官であり、国内一のロシア通である、ロバート・ハンセンの補佐兼見張り役を、上司バロウズに命ぜられる。
性的倒錯者でもあり、問題のある人物の
ハンセンたったが、FBIに25年も勤務した実績もあり、恥の発覚を阻止する必要があった。
エリックは、無愛想で傲慢ハンセンに戸惑ってしまうが、彼と接するに連れ、思いやりなどを感じ始める。
バロウズは、
エリックハンセンを尊敬し始めたことを確認し、彼に真実を語る。
ハンセンは、ロシアのスパイとして、国家機密を流していた売国奴で、彼を架空の部署で監視ししていることを、エリックは知らされる・・・。
__________

全米を震撼させた事件故に、ストーリーや展開、または結末は周知の事実で、そのことよりも他人に心を許そうとしない、退官間近の捜査官と、捜査官への昇進の野心から捜査協力を引き受け、次第に、家族を含め人を騙すことに疑問を抱き始める、若者の視点から見た、心理的な描写に焦点を置いた深みのある作品。

異様な雰囲気を持つ、謎めいた主人公を物静かに演ずるクリス・クーパーは、実力派らしく、眼光鋭い、表情だけで圧倒的な存在感を感じさせる熱演を見せる。

派手さはないが、彼の演技で実に見応えある作品に仕上がっている。

作戦本部、上司ハンセン、そして妻、真実を語れない苦悩と国家への忠誠の板挟みで苦悩する、ライアン・フィリップの好演も光る。

捜査官への昇進を約束し、エリック(R・フィリップ)を捜査に誘い込む作戦本部長ローラ・リニー、同じく副本部長のデニス・ヘイスバートエリックの不審な行動に戸惑い悩む妻カロリン・ダヴァーナスハンセン(C・クーパー)の妻のキャスリーン・クインランエリックの父ブルース・デイヴィソンなどが共演している。


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