救命士 Bringing Out the Dead (1999) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

睡眠不足や仕事のストレスそして命を救えなかった少女の亡霊に悩まされる極限状態に陥る救急救命士の苦悩を描く、監督マーティン・スコセッシ、脚本ポール・シュレイダー、主演ニコラス・ケイジヴィング・レイムスジョン・グッドマントム・サイズモアパトリシア・アークエット他共演のドラマ。


ドラマ

ニコラス・ケイジ / Nicolas Cage 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:マーティン・スコセッシ
製作
スコト・ルーディン

バーバラ・デ・フィーナ
原作:ジョー・コネリー
脚本:ポール・シュレイダー
撮影:ロバート・リチャードソン
編集:セルマ・スウーンメーカー
音楽:エルマー・バーンスタイン

出演
ニコラス・ケイジ:フランク・ピアース
ヴィング・レイムス:マーカス
ジョン・グッドマン:ラリー
トム・サイズモア:トム・ウォルス
パトリシア・アークエット:メアリー・バーク
マーク・アンソニー:ノエル
クリフ・カーティス:サイ・コーテス
ネスター・セラーノ:ハズマット
アイダ・タトゥーロ:クラップ
シンシア・ローマン:ローズ

アメリカ 映画
配給
パラマウント・ピクチャーズ(北米)
タッチストーン・ピクチャーズ(世界)
1999年製作 120分
公開
北米:1999年10月22日
日本:2000年3月25日
製作費 $32,000,000
北米興行収入 $16,640,210


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1990年代初頭のニューヨーク
救命士フランク・ピアース(ニコラス・ケイジ)は、この半年の間、人命を救えずストレスと疲労の極限状態だった。

木曜日。
そんなフランクは、相棒のラリー(ジョン・グッドマン)と、心拍停止状態の男性の元に向かう。

一度は諦めたフランクだったが、男性の蘇生に何とか成功し、その娘メアリー・バーク(パトリシア・アークエット)と知り合う。

麻薬、売春、暴力、貧困が渦巻く街で、フランクは半年前に命を救えなかったホームレスの少女ローズ(シンシア・ローマン)の亡霊に悩まされていた。

緊急の呼び出しで、現場に向かったフランクとラリーだったが、そこには、自殺未遂の常習犯ノエル(マーク・アンソニー)が、いつもの騒ぎを起こしていた。

そこに通り掛かった同僚トム・ウォルス(トム・サイズモア)は、ノエルに何度も呼び出されていたために憤慨し、彼を痛めつけてしまう。

金曜日。
フランクは、辞職したくても人手不足でそれが受け入れられずに、科学的医療よりも神の御心を信じている、不思議な男マーカス(ヴィング・レイムス)と組まされる。

その後フランクは、意識不明だったメアリーの父親が、体を動かしたことを彼女に知らせる。

父の回復を喜ぶメアリーは、自分もかつては麻薬中毒で、辛い過去があったことをフランクに打ち明ける。

マーカスはフランクに、、患者やその家族には関わるなと忠告する。

一晩に、3件も出動したフランクのストレスは極限に達し、救急車を転倒させたマーカスの元から逃げ去る。

フランクは、ノエルが拘束されているのを見かねて、彼を解放してしまったメアリーの後を追う。

麻薬の売人サイ・コーテス(クリフ・カーティス)の元に向かったメアリーを、フランクは連れ帰ろうとする。

フランクはサイに引き止められ、薬をもらい多くの人命を救う幻覚を見るが、そこにローズの亡霊が現れ、興奮したフランクはメアリーを強引に連れ帰ってしまう。

メアリーをアパートに送ったフランクは、彼女のアパートで久しぶりに熟睡して仕事場に向かう。

土曜日。
フランクは、かつての相棒トムと組まされるが、自殺未遂の男を脅して追い払ってしまう。

街中が自分の救いを求めていると言いながら、フランクは狂ったように救急車を走らせて、呼び出しのあったサイのアパートに向かう。

フランクは、バルコニーから落下して、階下のフェンスに串刺しになったサイを助けて救急病院に運び、居合わせたメアリーと心を通わせる。

再び街に出たフランクとトムが、神経の苛立ちを何かにぶつけようとしていた時、車の窓を叩き割っているノエルを見つける。

ノエルに恨みを持つトムは、彼を再び痛めつけてしまい、それを止めたフランクは、必死で彼を救おうとする。

病院にノエルを運んだフランクは、集中治療室で植物状態になっていた、メアリーの父親の生命維持装置を外して、彼を苦しみから解放させてあげる。

そして、メアリーの元に向かい、父親の死を伝えたフランクも、彼女の胸の中でようやく安らぎを得る。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

1990年代初頭のニューヨーク
救命士フランク・ピアースは、半年の間、人命を救えず、ストレスと疲労の極限状態だった。
そんなフランクは、相棒のラリーと、心拍停止状態の男性の蘇生に何とか成功して、その娘メアリーと知り合う。
犯罪と貧困の街で、フランクは命を救えなかったホームレスの少女ローズの亡霊にも悩まされていた。
フランクは、辞職したくてもそれを受け入れられないでいたが、科学的医療よりも神の御心を信じている男マーカスと組むことになる。
その後フランクは、意識不明だったメアリーの父親が、回復する可能性出てきたことを知らせ、実は、彼女が麻薬中毒だった、辛い過去があることを打ち明けられる。
それでもフランクは、一向に心の安らぎを得られず、ストレスの極限状態に達し、ついに職場から逃げ去ってしまう・・・。
__________

マーティン・スコセッシとのコンビが多いポール・シュレイダーの脚本と、作品のイメージや描写などが、二人の出世作でもある「タクシードライバー」(1976)にやや似ている、と言うか、思い起こさせる作品でもある。

多彩な出演者の、迫力ある熱演はかなり見応えあるが、異常者にまで見えてしまう、救命士達の極限状態の描き方が、誇張され過ぎている感じもする。

マーティン・スコセッシと人気スターニコラス・ケイジの、大物コンビが話題になった作品ではあるものの、重苦しい内容からか、興行的には失敗に終わってしまった作品。

異常なほどの、精神不安定な主人公を演じたニコラス・ケイジの、悲しげで哀れな表情は、あれだけ全編を通して見せられると、不思議に説得力を感じてしまう。

ニコラス・ケイジパトリシア・アークエットは、当時、夫婦共演。

破天荒な救命士達、科学的医療より神を信ずる男ヴィング・レイムス、大食いで楽天家のジョン・グッドマン、過激であり荒っぽいトム・サイズモア、薬に溺れているが主人公に安らぎを与えるパトリシア・アークエット、問題ばかり起こす、自殺願望男マーク・アンソニー、主人公に命を救われる、役の売人クリフ・カーティスなど、実力ある個性派スターの共演は見ものだ。


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