ブロンコ・ビリー Bronco Billy (1980) 4/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

監督、主演のクリント・イーストウッドが、”ワイルド・ウエスト・ショー”の座長として古風なロマンチストを演ずる、ソンドラ・ロックジェフリー・ルイススキャットマン・クローザース他共演によるコメディ・タッチのドラマ。


ドラマ(コメディ)

クリント・イーストウッド / Clint Eastwood 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:クリント・イーストウッド
製作総指揮:ロバート・デイリー

製作
デニス・ハッキン

ニール・ドブロフスキー
脚本:デニス・ハッキン

撮影:デヴィッド・ワース
編集
ジョエル・コックス
フェリス・ウェブスター
音楽
スティーヴ・ドーフ

スナッフ・ギャレット

出演
クリント・イーストウッド:ブロンコ・ビリー・マッコイ
ソンドラ・ロック:アントワネット・リリー
ジェフリー・ルイス:ジョン・アーリントン
スキャットマン・クローザース:”ドク”リンチ
ビル・マッキーニー:レフティ・ルバウ
サム・ボトムズ:レオード・ジェイムズ
ダン・ヴァディス:ビッグ・イーグル
シエラ・ペチャー:ロレイン・ランニング・ウォーター
ウォルター・バーンズ:ディックス保安官
ウィリアム・プリンス:エドガー・リプトン
ベヴァリー・マッキンゼー:アイリーン・リリー
ウッドロー・パーフリー:カンタベリー医師
ハンク・ウォーデン:ガソリンスタンドのメカニック
アリソン・イーストウッド:孤児
カイル・イーストウッド:孤児

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1980年製作 116分
公開
北米:1980年6月11日
日本:1980年8月
北米興行収入 $24,265,659


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

”ワイルド・ウエスト・ショー”の貧乏一座を率いる、ブロンコ・ビリー(クリント・イーストウッド)は、ショーの司会進行”ドク”リンチ(スキャットマン・クローザース)、先住民の蛇使い夫婦のビッグ・イーグル(ダン・ヴァディス)とロレイン・ランニング・ウォーター(シエラ・ペチャー)、投げ縄曲芸師のレオード・ジェイムズ(サム・ボトムズ)、左利きの拳銃使いレフティ・ルバウ(ビル・マッキーニー)らと、各地を巡業して旅を続けていた。

ショーのラストを飾るのは、いつもブロンコ・ビリーの拳銃とナイフの芸だったが、芸は時に失敗もあり、お客の入りも悪く一座の財政難は続く。

無給で働く座員は、ドクを通してビリーに不満を漏らすが、怒ったビリーは、客席の子供達の笑顔より金の方が大切かと座員に渇を入れる。

ある町に着いたビリーは、ショーの許可を取りに役場に向かい、遺産のために策略結婚させられるアントワネット・リリー(ソンドラ・ロック)とジョン・アーリントン(ジェフリー・ルイス)の二人が、婚姻届を出そうとする場に出くわす。

その後、興行許可の出た一座は、テントを張りショーの準備を始める。

ビリーは、ショーのパートナー捜しに苦労するが、子供達に招待券をプレゼントしたり、銀行強盗を得意の拳銃で撃退して捕らえたりもする。

アントワネットとジョンは、車が故障したために町に滞在することになる。

自分のことを夫と認めないアントワネットに愛想を尽かし、ジョンは彼女の元から姿を消してしまう。

そんなアントワネットに目をつけたビリーは、彼女をうまく丸め込み、一座に引き入れて次の町に向かう。

何とか一座から逃れたいアントワネットだったが、次のショーのビリーの助手を頼まれて、仕方なくそれを承知する。

アントワネットは、ニューヨークの義母アイリーン(ベヴァリー・マッキンゼー)に連絡を取ろうとするが、彼女は、顧問弁護士のエドガー・リプトン(ウィリアム・プリンス)と手を組み、娘に入る遺産を奪おうとする。

ショーで勝手なセリフを吐いたアントワネットに、ビリーは怒りをぶちまけるが、気の強い彼女も負けてはいなかった。

アントワネットは一座を離れることになるが、彼女の所持品を持っていたジョンが殺人容疑で逮捕され、アントワネットもそれを知ってしまう。

リプトンは拘留中のジョンに面会し、アントワネットの殺害を自供すれば、50万ドルを与えると言われ、それに従ってしまう。

次の巡業の地で、ビッグ・イーグル夫妻に子供が生まれることを知ったビリーは、前祝に座員と酒場に繰り出す。

ふとしたことから酒場で喧嘩が始まり、アントワネットを襲おうとした男達をビリーが叩きのめす。

アントワネットは、かつて結婚していた妻の浮気に腹を立て彼女を撃って怪我をさせ、7年間、刑務所生活をしていたことなどをビリーからを聞かされる。

ビリーは、アントワネットに、刑務所で今の仲間達に出会ったことも話し、二人は徐々に惹かれ合うようになる。

翌朝、酒場に残したレナードが、深酒で逮捕されてしまったという連絡が入る。

身柄を引き取りに行ったビリーらだったが、レナードが軍隊から逃げた脱走兵だということがわかる。

ビリーは、保安官のディックス(ウォルター・バーンズ)を、全財産1100ドルで買収するが、侮辱されて銃まで奪われてしまう。

怒りを抑えきれないビリーだったが、レナードを助けショーに出させるために仕方なく引き下がる。

ショーに遅れたビリーとレナードだったが、観客の子供の爆竹のいたずらで、火災を起こしテントが焼けてしまう。

焼け落ちるテントを見ながら、座員はアントワネットが疫病神だと思い始める。

他の巡業者達からカンパを受け取ったビリーらは、次の町へと出発する。

何もかもうまくいかなくなった一座は、苦肉の策で列車強盗を企む。

そんな彼らを見ていられないアントワネットは、それを止めようとする。

頑固で古風な考えのビリーは強盗を強行するが、彼らは急行列車に全く歯が立たなかった。

精神犯罪者施設に着いた一行は、カンタベリー医師(ウッドロー・パーフリー)から、テントを提供されることになる。

肝心なところで、退け合ってしまうビリーとアントワネットだったが、ロレインにビリーの扱い方を伝授される。

そして、アントワネットは、ついにビリーと結ばれる。

施設にはアントワネットの夫ジョンがいたが、彼は自分は殺人犯ではなく、証拠に妻がビリー達の一座にいることをカンタベリー医師に告げる。

施設は大騒動になり、アントワネットはニューヨークに戻るが、彼女の気持ちはビリーから離れることはなく、自殺しようとする。

抜け殻となっていたビリーは気力を振り絞り、最高のショーを見せる意気込みを見せる。

ロレインがアントワネットに連絡を入れ、彼女は自殺を思い止まる。

そして、ショーのクライマックスで、アントワネットがビリーの前に現れる。

星条旗で縫われたテントの中で、座員達は各自、見事なパフォーマンスを見せる。

彼らに見守られながら、ビリーとアントワネットは見事な芸を見せてショーを締めくくる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

”ワイルド・ウエスト・ショー”の貧乏一座を率いる、ブロンコ・ビリーは、5人の仲間と共に国中を巡業していた。
無給で働く座員は不満を漏らすが、憤慨するビリーは、客席の子供達の笑顔より金の方が大切かと座員に渇を入れる。
ある町に着いたビリーは、ショーの許可を取りに役場に向かい、そこで、遺産のために策略結婚をさせられる、アントワネットとジョンに出くわす。
その後、一座はテントを張りショーの準備を始めるが、ビリーはショーのパートナー探しに苦労する。
そんな時ビリーは、愛情がないことが分かりジョンに捨てられた、アントワネットを丸め込み一座に引き入れてしまう。
アントワネットは、一座から逃れようとするものの、仕方なくビリーとのショーに出演し、身勝手で気の強い彼女とビリーは、衝突しながらも、やがて惹かれ合う仲になるのだが・・・。
__________

西部劇が衰退し、前年に亡くなったジョン・ウェインの後を受け継ぐかのような、現代に現れた、”愛すべき時代遅れ”な男であるブロンコ・ビリーの活躍は、西部劇ファンの郷愁も誘う。

俳優として絶頂期だったイーストウッドが、最近の作品とは、いかに違った作風だったかを比べるのには最適な作品だ。

1950-60年代のドル箱スターのトップがジョン・ウェインであり、1970年代はこのイーストウッドだったことからも、彼に期待する世間の思い入れは強く、自分としても当時、公開前から待ち望んだ作品だった。

しかし、正直に言って期待外れというのが本音で、理由は、イーストウッドが周囲にかまわずどうしても贔屓してしまう、当時の交際相手ソンドラ・ロックの出演だ。
どう見てもミス・キャスト、浮いている彼女の演技は好きになれない。
彼女は、当然のごとく本作でラジー賞にノミネートされている。

しかし、ファンや批評家からの評判が悪くても、気にせずソンドラ・ロックを出演させるイーストウッドの頑なところも、彼らしいと言えばそれまでだが・・・。

作品の内容もそれほど新鮮味がなく、この類の作品ではお決まりの、テント火災の逆境から立ち直り、ショーを成功させるストーリーもあまり面白味がない。

強いて言えば、”イーストウッド一家”と言える、彼の作品の常連達の息の合った演技、ジョン・フォードジョン・ウェイン作品でお馴染みのハンク・ウォーデンの出演などが、ファンにとってはたまらなく嬉しい。
良くも悪くも、好きなことが出来る大スターイーストウッドのワンマン作品、そして衰退した西部劇へのオマージュとも言える。

スティーヴ・ドーフスナッフ・ギャレットらの、カントリー&ウエスタンを多用した音楽はなかなかいい。

イーストウッド作品ではお馴染みの盟友、今回は半憎まれ役、ヒロインの結婚相手のジェフリー・ルイス、ショーの進行役で、座員のまとめ役スキャットマン・クローザース、片腕の拳銃使いビル・マッキーニー、投げ縄曲芸師サム・ボトムズ、先住民のヘビ使いダン・ヴァディスと、その妻シエラ・ペチャー、悪徳保安官ウォルター・バーンズ、遺産を狙う弁護士ウィリアム・プリンス、アントワネット(S・ロック)の義母役ベヴァリー・マッキンゼー、施設の医師ウッドロー・パーフリー、そして、後に俳優、ミュージシャンになるイーストウッドの子供達アリソンカイル・イーストウッドも孤児役で出演している。


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