サボテンの花 Cactus Flower (1969) 4.67/5 (30)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

1965年にブロードウェイで初演されたエイブ・バロウズの”Cactus Flower”の映画化。
独身主義の中年歯科医と娘のような恋人に看護師として働く中年女性が絡む、主演ウォルター・マッソーイングリッド・バーグマンゴールディ・ホーン他共演のロマンチック・コメディの秀作。


ロマンチック・コメディ


スタッフ キャスト ■

監督:ジーン・サックス
製作:マイク・J・フランコヴィッチ

戯曲:エイブ・バロウズCactus Flower
脚本:I・A・L・ダイアモンド

撮影:チャールズ・ラング
編集:モーリー・ワイントローブ
音楽:クインシー・ジョーンズ

出演
ウォルター・マッソー:ジュリアン・ウィンストン
イングリッド・バーグマン:ステファニー・ディキンソン
ゴールディ・ホーン:トニー・シモンズ
ジャック・ウェストン:ハーヴェイ・グリーンフィールド
リック・レンツ:イゴール・サリヴァン
ヴィトー・スコッティ:サンチェス
アイリーン・ハーヴェイ:デュラント夫人

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1969年製作 103分
公開
北米:1969年12月16日
日本:1969年12月
製作費 $3,000,000


アカデミー賞 ■

第42回アカデミー賞
・受賞
助演女優賞(ゴールディ・ホーン)


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ニューヨーク
21歳のトニー・シモンズ(ゴールディ・ホーン)は、ポストに手紙を入れてガス自殺しようとするが、同じアパートに住む青年イゴール・サリヴァン(リック・レンツ)に助けられる。

トニーは、妻子持ちの歯科医ジュリアン・ウィンストン(ウォルター・マッソー)と”不倫”していたのだが、彼から最近、冷たくされ、失意の末に自殺を図ったとイゴールに説明する。

ジュリアンは、身の回りのことを何でもこなしてくれる、優秀な看護師兼事務員ステファニー・ディキンソン(イングリッド・バーグマン)と歯科医を開業していたが、実は独身で、トニーをじらすために、わざと彼女との約束を破っていたのだった。

トニーから”自殺”の手紙を受け取ったジュリアンは、患者を放っておき、彼女の元に急行する。

ジュリアンは、トニーに謝罪して結婚すると言い出すが、彼女は、まず妻に会いたいと伝える。

その必要はないと、トニーを説得するジュリアンだったが、頑固な彼女は納得せず、仕方なくステファニーに妻を演じてもらうことを考える。

ステファニーは、その話に気分を害するが、興味本位でトニーの勤めるレコード店に偵察に行く。

トニーの若さに驚いたステファニーは、離婚を決意した妻を見事に演ずる。

ステファニーに同情したトニーは、立派な妻と離婚しようとするジュリアンを責める。

ジュリアンはトニーに、妻は浮気者だと言ってしまい、患者で親友のハーヴェイ・グリーンフィールド(ジャック・ウェストン)をステファニーの相手になってもらおうとする。

思惑通りに、二人をカップルに見せかけることに成功したジュリアンだったが、トニーに、ステファニーを送るよう言われてしまう。

ジュリアンは、トニーと過ごせない腹いせに、普段愛想のないステファニーに不満をぶつけてしまう。

その後ジュリアンは、トニーにミンクの毛革をプレゼントして真実を打ち明けようとするが失敗してしまい、彼女は、その毛革をステファニーに贈ってしまう。

ステファニーは、ジュリアンからのカード付きの毛革を受け取り、彼の好意と受け止め感激してしまう。

それを知ったジュリアンは驚いてしまい、トニーと食事に行った先で、恋人を連れたハーヴェイと、毛革を身につけ上機嫌の、患者サンチェス(ヴィトー・スコッティ)と連れ立ったステファニーに出くわしてしまう。

一緒だったイゴールが、ステファニーに魅力を感じダンスを始めると、ジュリアンは徐々に腹が立ち、トニーはそれを妻への嫉妬と受け止める。

翌日、サボテンの花が咲く珍事に、幸せの予感を感じるステファニーに対し、彼女の行動をジュリアンはあれこれ詮索し始める。

しかし、ジュリアンの言動に憤慨したステファニーは、病院を辞めてしまう。

トニーもイゴールと言い合っていたが、そこにステファニーが現れ、全てを打ち明けてしまう。

嘘をつかれてショックを受けたトニーは、イゴールを相手に選ぶことに決める。

その後、真実を伝えに来たと言いながら、未だに嘘をつくジュリアンを、トニーは見限ってしまう。

ステファニーは、花の咲いたサボテンを取りに病院に立ち寄る。

そして、無意識のうちに自分に愛情を抱いていたジュリアンから求婚され、ステファニーはそれを受け入れる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

ニューヨーク
妻子持ちの歯科医ジュリアン・ウィンストンと”不倫”していた21歳のトニーは、最近、彼に冷たくされ、失意の末に自殺を図ったのだが、同じアパートの青年イゴールに助けられる。
優秀な看護師兼事務員ステファニーと共に歯科クリニックを開業しているジュリアンは、実は独身で、トニーをじらしていたのだった。
ジュリアンは、トニーから”自殺”の手紙を受け取り、焦って彼女の元に急行する。
トニーに謝罪したジュリアンは、結婚を約束するものの、彼女に、まず妻に会いたいと言われて戸惑ってしまう。
仕方なくジュリアンは、ステファニーに妻を演じてもらうことを考えるが。彼女は気分を害してしまう。
しかしステファニーは、興味本位でトニーに会い、離婚を決意したジュリアンの妻を見事に演じてしまう。
魅力的なステファニーに同情したトニーは、ジュリアンを責める。
そんなジュリアンは、思い余って妻が浮気者だと言い出してしまうのだが・・・。
__________

監督は、「おかしな二人」(1968)でも主演を演じたウォルター・マッソーと組んだジーン・サックス

お熱いのがお好き」(1959)や「アパートの鍵貸します」(1960)の、I・A・L・ダイアモンドの脚本は、粋で洒落たセリフの連続で大いに笑える。

クインシー・ジョーンズの、コミカル且つ都会的な音楽も印象に残る。

中年の独身歯科医を演ずるウォルター・マッソーの、いつもながらのとぼけた表情が抜群で、実際に親子ほど年の違うゴールディ・ホーンと、年上であるイングリッド・バーグマン、どちらの女性とも、その場面場面でカップルとして違和感ないところなどが、いかにも彼のキャラクターを生かした、見事な演出とも言える。

久々のハリウッド作品出演である、イングリッド・バーグマンの堅物ぶりも見ものだが、50歳半ばを迎えたとはいえ、美しさやエレガントな魅力は衰えを感じない。

デビュー間もないゴールディ・ホーンのキュートな魅力は出色で、第42回アカデミー賞で、見事に助演賞を受賞した。
ハリウッドでもトップクラスの人気女優なっていく才能を、十分に感じさせてくれる。

主人公の友人、”妻の愛人”を演ずるジャック・ウェストン、若い頃のジェームズ・スチュアートを髣髴させるトニー(G・ホーン)の隣人で、彼女と結ばれることになるリック・レンツなどが共演している。


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