ビッグケーヒル Cahill, United States Marshal (1973) 3.28/5 (29)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

自分への反発から悪事に加担した息子達に手を焼きながら、悪党に立ち向かう連邦保安官の戦いを描く、ジョン・ウェイン主演、監督アンドリュー・V・マクラグレンジョージ・ケネディゲイリー・グライムズネヴィル・ブランド他共演の西部劇。


西部劇

ジョン・ウェイン / John Wayne 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:アンドリュー・V・マクラグレン
製作:マイケル・ウェイン
原作:バーニー・スレイター
脚本
ハリー・ジュリアン・フィンク

リタ・M・フィンク
撮影:ジョセフ・F・バイロック
編集:ロバート・L・シンプソン
音楽:エルマー・バーンスタイン

出演
ジョン・ウェイン:J・D・ケーヒル連邦保安官
ジョージ・ケネディ:エイブ・フレイジャー
ゲイリー・グライムズ:ダニエル”ダニー”ケーヒル
ネヴィル・ブランド:ライトフット
マリー・ウィンザー:ヘティ・グリーン
クレイ・オブライエン:ビリー・ジョー・ケーヒル
ダン・ヴァディス:ブラウニー
モーガン・ポール:ストラザー
ローヤル・ダーノ:マクドナルド
スコット・ウォーカー:ベン・ティルディ
ハリー・ケリーJr.:ハンク
ハンク・ウォーデン:アルバート
ウォルター・バーンズ:グレディ保安官
ポール・フィックス:老人
ジャッキー・クーガン:チャーリー・スミス

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1973年製作 102分
公開
北米:1973年7月11日
日本:1973年10月13日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

連邦保安官J・D・ケーヒル(ジョン・ウェイン)は、一仕事を終え久しぶりに町に戻ろうとする。

その頃、泥酔して牢屋に入れられていたケーヒルの息子のダニー(ゲイリー・グライムズ)は、弟のビリー・ジョー(クレイ・オブライエン)と、その場にいたエイブ・フレイジャー(ジョージ・ケネディ)やブラウニー(ダン・ヴァディス)、ストラザー(モーガン・ポール)らにそそのかされて銀行強盗に加担する。

ビリー・ジョーが納屋に火をつけ、グレディ保安官(ウォルター・バーンズ)とハンク(ハリー・ケリーJr.)は、火を消そうと現場に向かう。

グレディ保安官は、銀行強盗に気づきその場に向かうが、フレイジャーに射殺されてしまう。

それを見ていたダニーとビリー・ジョーは、フレイジャーに脅されて口封じされ、その後アリバイを作るため牢屋に戻る。

ダニーは、自分と弟ビリー・ジョーの世話もせずに、任務に出かけてしまう父ケーヒルに反発し、腹いせにフレイジャーと手を組んでしまったのだった。

町に戻ったケーヒルは、ダニーを牢屋から出すが、彼は父に逆らい自ら牢屋に戻る。

その後ケーヒルは、クレディ保安官が殺されたことをハンクから知らされる。

ケーヒルは、捜索隊の報告から犯人が町にいると考え、牢屋にいたフレイジャーらを疑う。

ダニーを助手にしたケーヒルは、ビリー・ジョーを下宿屋のヘティ・グリーン(マリー・ウィンザー)に預け、犯人の捜索に向かう。

町を出る際にケーヒルは、ダニーがフレイジャーを気にすることを不審に思う。

途中ケーヒルは、コマンチのライトフット(ネヴィル・ブランド)を雇い同行させるが、彼の妻に敬意を払わないダニーを、容赦なく馬から突き落とす。

その夜ライトフットは、ダニーがケーヒルを嫌っている理由を知り、彼がどれだけ尊敬できる男かを彼に語る。

山で大金を持っていた、老人(ポール・フィックス)4人組を見つけたケーヒルは、モルモン教徒の家畜商からそれを奪ったと言う、彼らを痛めつけて逮捕する。

それを見たダニーは動揺し、ケーヒルに隠し事があるのかと問い詰められる

一方、ビリー・ジョーは、金の隠し場所を変えたことで、それをフレイジャーらに追求されるが、なんとか彼らから逃れることができる。

先を急いでいた、ケーヒルらの前に自警団が現れ、犯人の引渡しを要求するが、彼は強引にそれを突破する。

町に戻ったケーヒルは、ビリー・ジョーが病気だということを知り、下宿屋に向かい診察を待つ間、ダニーに自分の仕事への理解を求める。

医師から、ビリー・ジョーが軽い肺炎だと聞いたケーヒルは、彼を励まして保安官事務所に戻る。

その後ビリー・ジョーは、金の隠し場所を変えたために、フレイジャーらに襲われたことをダニーに知らせる。

暫くすると、フレイジャーがダニーとビリー・ジョーの前に現れ、二人は2週間以内に金を渡せと脅される。

その間、ケーヒルが捕まえた、銀行強盗殺人では無実の4人の処刑が近づいてくる。

数日後、ダニーは父ケーヒルには相談せずに、自分達の力でこの件を解決しようとする。

ライトフットに息子達を探らせたケーヒルは、金の隠し場所の墓場から、金を掘り起こした二人を捕まえようとするが、彼らに逃げられてしまう。

足を折ってしまったライトフットは、家に帰ると言い出すのだが、ケーヒルは強引に彼を息子達の追跡に同行させる。

フレイジャーとの約束の場所に着いたダニーは、自分達のせいで死刑になる4人のことを思い苦悩する。

息子達を追うケーヒルらだったが、ブラウニーの待ち伏せに遭いライトフットが銃撃されてしまう。

ライトフットはブラウニーに重傷を負わせるが、ケーヒルに家族のことを託し息を引き取る。

フレイジャーらに金を渡した兄弟は、帰り道でケーヒルに馬車を止められ、隠した分け前を掘り出すよう命ぜられる。

ケーヒルは、二人を囮にしてフレイジャーらを誘き出し、傷を負いながらも、ダニーの助けを借りて彼らを倒す。

そして、現金を取り戻したケーヒル一家は、親子の絆を確め、無実の4人の処刑を止めるために町に向かう。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

追跡していた犯人を逮捕して、久し振りに町に戻った連邦保安官のJ・D・ケーヒルは、銀行強盗があったことを知る。
ケーヒルは、息子のダニーが、悪党のフレイジャーと牢屋にいたことを気にしながら、彼を助手にして犯人の捜索に向かう。
ダニーは、自分達を置き去りして仕事を続ける父ケーヒルに反発して、フレイジャーらの犯行に弟のビリー・ジョーを巻き込み加担したのだった。
コマンチのライトフットを雇い同行させたケーヒルは、山中で大金を持つ4人組を見つけ、彼らを強引に逮捕してしまう。
その後ケーヒルは、ダニーが何かを隠していることを察しながら4人を町に連行する。
ダニーは、無実の罪で処刑されることになる4人組を見て苦悩する。
そして、奪った金の隠し場所を変えたビリー・ジョーとダニーに、フレイジャーの魔の手が迫る・・・。
__________

1970年代に入っても、西部劇に拘り出演し続けたことだけでも尊敬に値する、ジョン・ウェイン晩年の作品。

作品の雰囲気やロケが、ジョン・ウェイン主演の「勇気ある追跡」(1969)にやや似ているのは、エルマー・バーンスタインの音楽や、途中の挿入歌、または子供が重要な役割を果たすからだろう。

ジョン・フォード一家の欠かせない存在ヴィクター・マクラグレンを父に持ち、フォードに可愛がられた監督アンドリュー・V・マクラグレンにとっても1960年代の初めからコンビを組んだウェインとは最後の作品となった。

ウェインの、迫力や存在感を十分に生かす、彼のフォード仕込みの演出は見応え十分。

特に、銀行強盗の容疑者4人を連行して町に帰る途中、彼らをリンチにかけようとする数十人の自警団に対して、”寒さと空腹と疲れで気が短くなっている・・・どけ!、面倒だ!”と言い放ち、その連中に有無を言わせず立ち去っていく、強引さと迫力で他を圧倒するのシーンは、実にウェインらしい演出だ。

衣装やバンダナを何度も変えるウェインは、貫禄だけでなく、いつもながらコスチュームにこだわりを見せている。

A・V・マクラグレンを含め、まるでジョン・フォードへのオマージュのように、フォード一家を支えた二人、ハリー・ケリーJr.ハンク・ウォーデンの登場シーンを、短いながらも丁寧に撮っているところも注目だ。

作品の内容はどうあれ、ファンとしては彼らが出演するだけで嬉しい。

ウェインの敵役としては、このくらいの巨漢でなければ釣り合いがとれないとも言える、ウェイン作品「エルダー兄弟」(1965)でも悪役を演じたジョージ・ケネディも迫力では負けていない。

いつもは極悪人が良く似合うネヴィル・ブランドが、ウェインの相棒として好演していたのが印象的だ。

実際には60代半ばである、ウェイン息子というより孫のような息子役ゲイリー・グライムズとクレイ・オブライエンも、なかなか奮闘している。

ウェイン作品では、子供と交流する作品が多く、熊のような巨漢のウェインと、小さな子供が意外に絵になり、厳しく育てる場面を取り入れながら、作品に和やかなムードを漂わせる、子役の使い方が実にうまい。

下宿屋の女主人マリー・ウィンザー、悪党一味のダン・ヴァディスモーガン・ポール、殺される保安官ウォルター・バーンズ、捕らえられる4人組の老人ポール・フィックス、主人公に馬を売る農夫のローヤル・ダーノチャップリンの「キッド」(1921)の少年役ジャッキー・クーガンも出演している。


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