恐怖の岬 Cape Fear (1962) 4.52/5 (33)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

1957年に発表された、ジョン・D・マクドナルドの小説”The Executioners”を基に製作された作品。
犯罪者に恨まれる弁護士一家に襲い掛かる恐怖と戦いを描く、監督J・リー・トンプソン、主演グレゴリー・ペックロバート・ミッチャムポリー・バーゲンマーティン・バルサムテリー・サヴァラス他共演によるサスペンス・スリラーの秀作。


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト ■

監督:J・リー・トンプソン
製作:サイ・バートレット

原作:ジョン・D・マクドナルド
脚本:ジェームズ・R・ウェッブ
撮影:サミュエル・リーヴィット
編集:ジョージ・トマジーニ
音楽:バーナード・ハーマン

出演
グレゴリー・ペック:サム・ボーデン
ロバート・ミッチャム:マックス・ケイディ
ポリー・バーゲン:ペギー・ボーデン
ロリ・マーティン:ナンシー・ボーデン
マーティン・バルサム:マーク・ダットン警察署長
テリー・サヴァラス:チャールズ・シーヴァース
ジャック・クラスチェン:デイヴ・グラフトン弁護士
バーリー・チェイス:ダイアン・テイラー
エドワード・プラット:判事

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1962年製作 105分
公開
北米:1962年4月18日
日本:1962年11月


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ジョージア州。
ある日、弁護士のサム・ボーデン(グレゴリー・ペック)の前に、マックス・ケイディ(ロバート・ミッチャム)という男が現れる。

ケイディは強姦罪で服役して出所したのだが、有罪になったのはボーデンの証言のせいだと決め付け、彼に復讐する目的でこの町に来たのだった。

ボーデンは、妻ペギー(ポリー・バーゲン)と娘のナンシー(ロリ・マーティン)とで平穏な暮らしを送っていた。

その夜、家族でボーリングを楽しんでいたボーデンの元に、ケイディが現れ彼を牽制する。

その後ボーデンは、マーク・ダットン警察署長(マーティン・バルサム)にケイディの件を話し、署長は早速、彼を連行するよう部下に命ずる。

ダットンは、連行されたケイディの取り調べを始めるのだが、彼はボーデンが姿を現しても動ずることなく、居座り続けるることを告げる。

翌日、ケイディが大金を持っていたものの、問題ないと判断し釈放したことを、ボーデンはダットンから知らされる。

ダットンは、法律の範囲内でケイディを町から追い出せることをボーデンに伝えるが、そんな矢先、彼の家の飼い犬が毒殺されてしまう。

ボーデンは、ケイディの存在を正直に家族に話すが、不安は日増しに高まっていく。

ケイディは、やり手の弁護士デイヴ・グラフトン(ジャック・クラスチェン)を雇い、逆に訴えを起こそうとする。

法律では、ケイディが犯罪を犯さない限り、追放もできない状況だった。

ボーデンはダットンの助言で、私立探偵のチャールズ・シーヴァース(テリー・サヴァラス)を雇い、ケイディを監視させる。

その後、ケイディが流れ者の女ダイアン・テイラー(バーリー・チェイス)に暴行する事件が起きる。

その場を張っていたシーヴァースは、警官を呼び寄せるがダイアンはケイディの復讐を恐れ、何も語ろうとせずに町を去ってしまう。

シーヴァースは、金次第のならず者を雇い、ケイディに力ずくで言うことを聞かせる手もあると、ボーデンに助言する。

そこまではできないことを、シーヴァースに伝えるボーデンだったが、ケイディはナンシーに近づく。

ボーデンはケイディに手を出してしまうが、彼はその場は騒ぎ立てしなかった。

しかし、その後も彼につきまとわれたナンシーは、車に撥ねられそうになり、軽傷で済むものの、母ペギーの前で取り乱してしまう。

それを知ったボーデンは、拳銃を持ち出して、制止する妻ペギーを振り切りケイディの元に向かおうとする。

しかし、思い止まったボーデンは、ケイディを呼び出して金で解決しようとするが、彼はその話に乗らなかった。

ボーデンは、ケイディの目的が金ではなくナンシーだと知り、彼女に何かあっても、被害者が裁判でさらし者になることを嫌うことを承知した行動だと悟っていた。

打つ手がなくなったボーデンは、ならず者達にケイディを痛めつけさせる。

しかし、ケイディはそんな脅しが通用する相手ではなく、仕方なくボーデンは彼を殺すことも考える。

ケイディはグラフトン弁護士を使い、ならず者に自供させ、ボーデンの弁護士資格を剥奪する要求を出させる。

行き場のなくなったボーデンは、自分の手でケイディを始末することを決意し、ダットンに協力を要請する。

ボーデンは、妻と娘を囮に使い、ケイディを誘き寄せようと”恐怖岬川”のボートハウスへと向かう。

ダットンとシーヴァースの協力を得たボーデンは、計画通りに妻子をボートハウスに残し、グラフトンの指示に従い倫理審査会に行くと見せかける。

密かにボートハウスに戻ったボーデンは、シーヴァースを見張っているケイディの行動を読み、彼をボートハウスに向かわせる。

ケイディは、ボーデンとボートハウスを監視していた保安官補を殺し、ペギーに迫る。

ボーデンはボートハウスのペギーを捜すが、彼女は脅されただけで、ケイディは陸の小屋にいた目的のナンシーの元に向かう。

ケイディはナンシーに襲いかかるものの、現れたボーデンと格闘になる。

ナンシーを逃がしたボーデンは、ケイディを銃撃する。

止めをさせというケイディに、ボーデンは一生罪をつぐなわせ苦しめると言い放つ。

翌日、全てが終わったボーデン一家は、安堵の表情で自宅に向かう。


解説 評価 感想 ■

ジョン・D・マクドナルドの原作”The Executioners”は増刷分から「Cape Fear/恐怖の岬」となった。
映画「ケープ・フィアー」(1991)は、本作のリメイク。

*(簡略ストー リー)

弁護士サム・ボーデンの前に、彼の証言により服役したため恨みを持つマックス・ケイディが現れる。
ケイディは、ボーデンや彼の家族を牽制して平穏だった一家の生活は一変してしまう。
ボーデンは、警察署長ダットンの協力を得てケイディを追い詰めようとするが、犯罪を犯さない彼に手出しが出来ない。
逆にケイディは、弁護士グラフトンを雇いボーデンに対し訴えを起こそうとする。
そこでボーデンは、ケイディを監視させるために私立探偵シーヴァースを雇う。
その後ボーデンは、ケイディが女性に乱暴した現場に駆けつけるが、彼の復讐を恐れた女性は証言を拒み町を去ってしまう。
ボーデンは、この件を金で解決しようとするものの、ケイディはそれを拒む。
仕方なくボーデンは、ならず者達を雇いケイディを痛めつける。
しかしケイディは、逆にボーデンの弁護士資格を剥奪する要求を出す。
そして、行き場のなくなったボーデンは、妻子を囮にして自らケイディを始末する決心をするのだが・・・。
__________

本作の主演グレゴリー・ペックロバート・ミッチャムは、リメイク版にもゲスト出演している。

前年の「ナバロンの要塞」(1961)に続き、グレゴリー・ペックとコンビを組んだJ・リー・トンプソンの、アクション作品を得意とする監督らしい、逞しい(肉体的、精神的)男同士の戦いを前面に出した演出は、異色サスペンス・スリラーとして十分に楽しめる仕上がりになっている。

ヒッチコック作品でお馴染みのバーナード・ハーマンの、恐怖を煽る主題曲は出色だ。
冒頭からイントロなしでいきなり流れるこの曲は、一度聞いたら忘れられないほどインパクトがある。
もちろん、リメイク作でも効果抜群に使われている。

豪華な顔ぶれの中で、悪に敢然と立ち向かうグレゴリー・ペックは、リメイクのニック・ノルティのように弱音を吐かないところがいいが、やはり本作では、狂気の復讐鬼を演じたロバート・ミッチャムの熱演が光る。

この時代ロバート・ミッチャムは、「眼下の敵」(1957)や「史上最大の作戦」(1962)などで、好感度抜群の役柄をこなしていたことを考えると、本作で、新境地を開拓したとも言える、その凄まじさで迫る演技は見ものだ。

若き日と言っても40歳の、スキンヘッドでないテリー・サヴァラスの知的な雰囲気漂う私立探偵も印象に残る。

恐怖に怯えるものの、逞しさも見せる主人公の妻ポリー・バーゲンと娘のロリ・マーティン、警察署長マーティン・バルサム、ケイディに雇われるやり手の弁護士ジャック・クラスチェン、ケイディに乱暴される女性役のバーリー・チェイス判事エドワード・プラットなどが共演している。


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