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わたしの可愛い人 シェリ Chéri (2009)


3.56/5 (32)

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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1920年に発表された、コレットの小説”Chéri”を基に製作された作品。
ベル・エポック時代のパリ、”ココット”と呼ばれる元高級娼婦と親子ほど年の離れた青年との恋を描く、監督スティーヴン・フリアーズ、主演ミシェル・ファイファールパート・フレンドフェリシティ・ジョーンズキャシー・ベイツ他共演の恋愛ドラマ。


ドラマ(ロマンス)


スタッフ キャスト
監督:スティーヴン・フリアーズ
製作
ビル・ケンライト
アンドラス・ハモリ
トレイシー・シーウォード
トム・マウント
製作総指揮
クリストファー・ハンプトン
リチャード・テンプル
サイモン・フォーセット
フランソワ・イヴェルネル
キャメロン・マクラッケン
原作:コレットChéri
脚本:クリストファー・ハンプトン
撮影:ダリウス・コンジ
編集:ルチア・ズケッティ
音楽:アレクサンドル・デプラ

出演
レア・ド・ロンヴァル/レオーヌ・ヴァロン:ミシェル・ファイファー
フレッド”シェリ”プルー:ルパート・フレンド
エドメ:フェリシティ・ジョーンズ
シャルロット・プルー:キャシー・ベイツ
マリ・ロール:イーベン・ヤイレ
ローズ:フランシス・トメルティ
ラ・コピーヌ:アニタ・パレンバーグ
ラ・ルーピオット:ハリエット・ウォルター
女男爵:ベット・ボーン
リリ:ゲイ・ブラウン
デスモン子爵:トム・バーク
マダム・アルドンザ:ニコラ・マコーリフ
パトロン:トビー・ケベル

イギリス/フランス/ドイツ 映画
配給
ミラマックス(北米)
パテ(フランス)
2009年製作 92分
公開
イギリス:2009年5月8日
北米:2009年6月26日
日本:2010年10月16日
製作費 $23,000,000
北米興行収入 $2,715,660
世界 $9,366,230


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1900年代、ベル・エポック時代のパリ
”ココット”と呼ばれる高級娼婦は、富や地位を手に入れてセレブとなった。

”ココット”のレア・ド・ロンヴァル本名レオーヌ・ヴァロン(ミシェル・ファイファー)は、若くないことに気づき引退を考える。

元ココットのシャルロット・プルー(キャシー・ベイツ)の道楽息子フレッド”シェリ”プルー(ルパート・フレンド)は、乱れた生活を送っていた。

遊び疲れた19歳のシェリは、そんな生活を終わらせようとも考える。

親友のシャルロットの屋敷に向かったレアは、シェリの生活を改善させるために協力を求められる。

自分を母のように慕うシェリの教育係として彼と交際を始めたレアは、客と違い心の奥の秘密も語らず性格も分からない彼を神秘的に思うと、使用人のパトロン(トビー・ケベル)に話す。

そんなレアは、数週間後には飽きてシェリを追い出すとパトロンに伝える。

しかし、6年経ってもレアとシェリは一緒に暮らし、自然体で付き合える二人は、永遠にそれが続くとは思わなかったが、毎日を楽しんでいた。

不釣り合いな関係だと言って反対する者もいたが、二人にとっては、長年連れ添った夫婦によくあるような、些細なことにしか思わなかった。

シャルロットと昼食をとることになっていたシェリは、訪ねて来ていたコレット仲間のマリ・ロール(イーベン・ヤイレ)とその娘で18歳のエドメ(フェリシティ・ジョーンズ)の相手をする。

マリ・ロールとエドメに挨拶したレアは、帰る二人を見送るシェリがいない場所で、シャルロットから、孫が欲しくなったので息子を結婚させると言われる。

ショックを受けたレアだったが、この日が来ることを予測をしていたとシャルロットに伝え、最高の状態でシェリを帰すことを約束する。

自分のことを気遣うシェリに、エドメに優しくするよう伝えたレアは、役目は終わったと伝える。

シェリとエドメの結婚式は行われ、それに出席しなかったレアは涙し、家政婦のローズ(フランシス・トメルティ)と話して気を紛らす。

イタリアへのハネムーンに出発したシェリとエドメは、寝台車の中で愛し合う。

レアとシェリは、互いを想いながらその夜を過ごす。

2週間後。
ラ・コピーヌ(アニタ・パレンバーグ)や女男爵(ベット・ボーン)と共にシャルロットの屋敷にいたレアは、幸せなカップルが帰ってきたたと言われる。

それはリリ(ゲイ・ブラウン)と未成年の恋人グイドであり、二人の話なにうんざりしたレアはその場を去る。

屋敷に戻りベッドに入ったレアは、シェリのことを想い眠れず泣き出してしまう。

眠れぬ夜を過ごしたレアは、リゾート地のビアリッツに行くことを決めて、シャルロットに手紙を送り車で出発する。

現地のホテルに宿泊したレアは、若い青年に出会う。

ハネムーンから戻ったシェリは、手紙で知ったレアの相手が気になる。

謎の相手なのだが、シャルロットは、若い男性らしいとシェリに伝える。

新居の完成が遅れていることに苛立つシェリは、レアの屋敷に向かうものの、使用人も彼女の居場所を知らなかった。

エドメは、レアのことばかり想いながら過ごすシェリに腹を立てる。

一方レアも、若くて体力もある青年と愛し合うものの、何も感じない。

気晴らしにかつての社交場であった”マキシム”に向かったシェリは、友人のデスモン子爵(トム・バーク)から、自分を見ている女性が、レアの友人でココットだったラ・ルーピオット(ハリエット・ウォルター)だと知らされる。

ラ・ルーピオットに挨拶したシェリは、幸運を持て余していると言われ、シャルロットの元に帰るように指示される。

デスモン子爵のホテルに向かったシェリは、部屋をとって宿泊する。

空虚な日々を過ごすレアは、青年と付き合う気がしなくなる。

3週間も戻らないシェリのホテルの部屋を訪ねたシャルロットは、エドメが心配して取り乱していることを伝える。

シャルロットは、何の対処もしようとしないシェリに呆れてしまう。

手紙が届き、シェリが屋敷を出たことを知ったレアは、それをローズに伝えて、今後の展開に期待する。

レアがパリの屋敷に戻ったことを確認したシェリは、エドメの元に戻り愛し合う。

訪ねて来たシャルロットを歓迎したレアは、数週間も屋敷を出て戻ったシェリが、エドメと幸せを満喫しているという話をシャルロットから聞く。

レアは、自分が戻っていることをシェリから聞いたとシャルロットから知らされる。

自分の近況を知りたいシェリに言われて訪ねて来たと、シャルロットはレアに伝える。

夜中に尋ねて来たシェリを迎え入れて牽制したレアは、愛を確かめて、詮索する彼に恋人はいないと伝えて愛し合う。

その後、スキャンダルにならないために慎重に行動するようにとシェリに伝えたレアは、数か月は南フランスで過ごす計画で、全て自分に任せるようにと言って彼を安心させる。

翌朝、目覚めたシェリは、レアが列車の予約をしていることを知り、今後のことを考えると言う彼女の考えを訊き、これでは自分は12歳の子供のままだと伝える。

若さの素晴らしさを語るレアに対し、自分が子供なのは君のせいだと言ってシェリは不満を訴える。

自分とエドメを二股にかける生活ができるのかと訊かれたシェリは、母と同じようなことを言うレアを批判する。

レアなしでは生きられないと言うシェリは、この数週間で女のために苦しむことを知ったと伝える。

戻ったことを知って安堵したのに、ここに来てみると・・・と言われたレアは、年老いた女がいたことに気づいたとつぶやき、寄り添って涙するシェリを慰める。

自分を愛しいい人だと思ってくれたことに感謝するレアは、いい人なら、快楽や幸せを追わずに大人の男にしていたとシェリに伝える。

独り占めにはしなかったと話すレアは、こうなったのは自分の責任だと言って、30年間も甘やかされて軟弱になったシェリと、将来を語ることもしなかったことを悔やむ。

同じ日に死にたいと思うほど愛し心に抱いてきた、その重荷を背負わせるわけにはいかないと考えるレアは、エドメや子供も苦しむと伝える。

自分に会いたい時は知恵を絞り、寛大になり人を苦しめないようにとシェリに伝えたレアは、若妻の味を知ってしまったのだから、不満があってもそこに戻るようにと助言する。

愛しているが遅過ぎたと言うレアは、この場から去るようにと伝えてシェリにキスする。

ショックを受けたシェリはその場を去り、通りを歩く彼を見つめるレアは必ず戻ると思う。
__________

第一次大戦の始まりでベル・エポックは終焉を迎え、シェリは出生したが無傷で帰還した。

シェリは、悲しみと同時にこみ上げて来た解放感で自由になれた。

しかしシェリは、自分とレアの幸福を失ったことで、道を誤ったことに気づく。

シェリより早く生まれ過ぎたレアは永遠に愛する女性であったのに、彼は愛しきれなかった。

自分なりの解決策を考えたシェリは、古い拳銃で頭を撃ち抜いた。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
1900年代、ベル・エポック時代のパリ
”ココット”と呼ばれる高級娼婦は、富や地位を手に入れてセレブとなった。
引退したココットのレア・ド・ロンヴァルは、元同僚のシャルロットから、乱れた生活を送る19歳の息子フレッド”シェリ”の教育係を頼まれる。
シェリとの生活を始め恋人として暮らしたレアは、親子ほど年の違う彼にすぐ飽きるかと思っていたが、6年経っても二人は一緒だった。
そんな時シャルロットは、元ココットのマリ・ロールの18歳の娘エドメとシェリを結婚させることにする。
ショックを受けたレアは、この日が来ることを覚悟していたこともあり、シェリとエドメの結婚を祝福するしかなかった。
レアとシェリはそれぞれの生活を始めるものの、互いを想う日々が続く・・・。
__________

ベル・エポックパリを舞台に、その華やかなりし時代の象徴的な存在である、富と地位を得てセレブとなった高級娼婦と世間を知らない青年との恋を描く作品。

優雅でゴージャスなその時代の雰囲気を見事に再現したスティーヴン・フリアーズの演出が見どころの作品で、第59回ベルリン国際映画祭金熊賞にノミネートされた。
また、スティーヴン・フリアーズはナレーターを担当している。

高級娼婦をその時代の文化の象徴としてセレブと認めるお国柄の描き方や、貴族のような振る舞いの彼女らが誇りをもって人生を謳歌している姿が実に興味深い。

批評家、一般の評価は低く、北米で拡大公開されなかったこともあり、全世界の興行収入は1000万ドルに届かず、製作費の2300万ドルを回収することはできなかった。

実年齢50歳には見えない美しい主演のミシェル・ファイファーは、引退した高級娼婦を高貴な雰囲気で好演している。

主人公なしでは生きられなくなってしまう青年ルパート・フレンド、その母親である主人公の友人で元高級娼婦のキャシー・ベイツ、シェリ(ルパート・フレンド)の妻となるフェリシティ・ジョーンズ、その母親で元高級娼婦のイーベン・ヤイレ、主人公の屋敷の家政婦フランシス・トメルティ、主人公の友人アニタ・パレンバーグハリエット・ウォルターベット・ボーン、ゲイ・ブラウン、ニコラ・マコーリフ、シェリの友人トム・バーク、主人公の使用人トビー・ケベルなどが共演している。


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