チャイナガール China Girl (1942) 3/5 (23)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

太平洋戦争開戦1年後に公開された、中国を占領していた日本軍と、現地人や記者との戦いを描いた、ダリル・F・ザナック原案の反日映画として製作された作品。
ザナックは”Melville Crossman”という名で製作に参加している。
製作ベン・ヘクト、監督ヘンリー・ハサウェイ、主演ジーン・ティアニージョージ・モンゴメリーヴィクター・マクラグレン共演の戦争ドラマ。


ドラマ(戦争)


スタッフ キャスト ■

監督:ヘンリー・ハサウェイ
製作:ベン・ヘクト
原案:ダリル・F・ザナック(Melville Crossman)
脚本:ベン・ヘクト

撮影:リー・ガームス
編集:ジェームズ・B・クラーク
音楽
ヒューゴー・フリードホーファー

アルフレッド・ニューマン

出演
ハオライ・ヤン:ジーン・ティアニー

ジョニー・ウィリアムス:ジョージ・モンゴメリー
ブル・ウィード少佐:ヴィクター・マクラグレン
フィフィ:リン・バリ
ジャルビ:シグ・ルーマン
チャンドゥー:ロバート・ブレイク
ビル・ジョーンズ:アラン・バクスター
ショーティ・マクガイア:マイロン・マコーミック
シュガー・フィンガーズ:アン・ペニントン
カイ・ヤン博士:フィリップ・アーン

アメリカ映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1942年製作 96分
公開
北米:1942年12月9日
日本:未公開
北米興行収入 $1,262,091


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1941年11月、中国雷州半島
アメリカ人の撮影記者のジョニー・ウィリアムス(ジョージ・モンゴメリー)は、日本軍占領下のこの地で拘束されてしまう。

そこでジョニーは、同じく囚われの身のカナダ人で、中国の不正規軍のブル・ウィード少佐(ヴィクター・マクラグレン)に出会う。

二人は、ウィードの女友達フィフィ(リン・バリ)の協力で逃亡し、飛行機を奪いビルマ(現ミャンマー)のマンダレーに向かう。

対空砲火に遭い、墜落に見せかけて着陸した飛行場で、三人は中国に協力するアメリカの義勇軍に助けられる。

ホテルで、義勇軍のショーティ・マクガイア(マイロン・マコーミック)に誘われたジョニーだったが、自分のために戦うことが心情の彼はそれを断る。

しかし、ジョニーは記者を解雇されてしまい、ウィードらの協力で撮影を続けようとする。

拘留されている時に盗んだ手帳が、日本語だと気づいたジョニーは、それを多少日本語の分かるウィードに見てもらう。

その手帳には、意味不明な”真珠”、”7”などという言葉が書かれていた。

そこでジョニーは、美しい女性ハオライ・ヤン(ジーン・ティアニー)を見かけ一目惚れしてしまう。

ハオライに話しかけて外に出たジョニーらは、何者かに襲われ、それを逃れた二人は、美術商のジャルビ(シグ・ルーマン)の元に向かおうとする。

持っていた高価な花瓶をジョニーに預けたハオライは、先にジャルビに会い花瓶の到着を待つ。

ジャルビはジョニーのことを信用していないため、それを聞いて驚くが、少年チャンドゥ(ロバート・ブレイク)が花瓶を届ける。

チャンドゥに、ジョニーの居場所へ案内されたハオライは、彼を自宅に招き、父カイ・ヤン博士(フィリップ・アーン)を紹介する。

ハオライが、中国人だと分かったジョニーは一瞬ためらうが、彼女をものにしようと迫る。

しかし、それを受け入れないハオライの態度に、気分を害したジョニーはその場を立ち去ってしまう。

ホテルに戻ったジョニーは、フィフィとの夜を過ごそうとするが、部屋に戻るとハオライが彼を待っていた。

フィフィを残して部屋を出た二人だったが、ハオライは、ジャルビがウィードやフィフィをスパイだと疑っていることをジョニーに伝える。

ジョニーはそれをが信じられず、義勇軍のマクガイアにビルマルートを撮影すれば大金が入ることを伝え協力を要請する。

部屋に戻ると、ジャルビがジョニーを待ち構えていて、今回の脱出劇が出来過ぎではないかと指摘する。

ジャルビに銃を向けられていたジョニーは、確かにそれも考えられるため、彼に撮影に必要な金を出資させる。

ジョニーは、ウィードとフィフィを警戒し、身寄りのないチャンドゥを部屋に入れて監視させる。

ホテルに戻ったウィードとフィフィは、眠っていたジョニーに探りを入れるが彼は何も話さない。

翌日、約束通り撮影機材を用意したウィードとフィフィに、ジョニーは銃を突きつけ追い払う。

その後、気を取り戻してホテルに現れたハオライは、ジョニーに謝罪して、二人のわだかまりは消える。

日本軍と接触したウィードは、ジョニーが持っていた手帳を奪い返し生け捕りにするよう命令される。

ジョニーは、愛し合うようになったハオライに、中国を捨ててアメリカに行くことを勧め、彼女の心も動く。

翌日、ハオライが昆明に旅立ってしまったことを知ったジョニーは愕然としてしまう。

ウィードは、ジョニーを捕らえるチャンスを逃していたが、彼に惹かれていたフィフィは危険を知らせる。

さらにフィフィは、日本軍が攻撃を開始して、昆明も爆撃されることを伝える。

そこに、ウィードが現れジョニーに銃を向けるが、二人は格闘となり、ジョニーがウィードを叩きのめす。

ジョニーはフィフィに感謝し、マクガイアの単独機で飛び立つために、チャンドゥに別れを告げ昆明に向かう。

その頃、日本軍の爆撃が始まった昆明では、ヤン博士とハオライが、怯える子供達に詩を読んで聞かせていた。

ヤン博士は爆撃を受けて死亡するが、ハオライは子供達を席に着かせ、詩の朗読を続ける。

そこにジョニーが現れ、二人は再び爆撃を受けた建物から子供達を救い出す。

しかし、ハオライが負傷してしまい、ジョニーが避難所に運ぶ途中、彼女は息を引き取る。

そしてジョニーは、建物の上に据え付けられていた機関銃で、日本軍の戦闘機に向かい攻撃を続ける。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

アメリカ人の撮影記者ジョニー・ウィリアムスは日本軍に捕らえられるが、同じ拘束の身のカナダ人ウィードと協力者フィフィの手助けで逃亡する。
ビルマ(現ミャンマー)のマンダレーで義勇軍と合流したジョニーは、現地で中国人女性のハオライ・ヤンに出会い惹かれてしまう。
その後、記者を解雇されたジョニーは、単独でビルマルートを撮影して大金を手に入れようとする。
しかしジョニーは、協力者のウィードとフィフィが、日本軍のスパイであることを知る・・・。
__________

真珠湾攻撃”から、ちょうど1年後に公開された作品で、屈辱を受けたアメリカは、徹底的に日本を攻撃する作品を作っていた時代なため、今観ても日本人には違和感の感じる一編となっている。

当然のごとく日本では劇場未公開で、未だにソフト化もされていない。

もう少しドラマチックに絡むのかと思いつつ、やや当てが外れはするものの”真珠湾攻撃”に関する極秘情報が登場するあたりも、開戦前夜が舞台ということで緊迫感が伝わる。

アクション派のヘンリー・ハサウェイらしい、ミニチュアや特撮を駆使した戦闘シーンなども迫力があり、スパイも登場するサスペンスとしても楽しめる。

クライマックスの昆明の子供達が、容赦なく加えられる爆撃で怯える姿などが真に迫り、戦争の悲惨さを痛々しく描写いている。

中国人女性という役柄に、やや無理があるように思えるジーン・ティアニーだが、実際に彼女が通った、名門ヴァッサー大学に留学していた才女という設定で、エキゾチックな雰囲気を漂わせ、20代前半にしては落ち着いた美しさが印象に残る。

いかにもアメリカ人らしい、個人主義を通そうとする役を好演するジョージ・モンゴメリーは、ラストでは自由のために戦う勇敢な男として描かれている。

冒頭で日本兵と並ぶジョージ・モンゴメリーが巨体に見えるのだが、それをも上回る頑強なヴィクター・マクラグレンの迫力ある演技や、妖艶なリン・バリの魅力も見逃せない。

謎の美術商役のシグ・ルーマン、ジョニー(G・モンゴメリー)に懐く現地の少年ロバート・ブレイク、義勇軍パイロット役のマイロン・マコーミック、ハオライ(G・ティアニー)の父フィリップ・アーンなどが共演している。


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