コーチ・カーター Coach Carter (2005) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

物語の主人公ケン・レイ・カーターが、母校の”リッチモンド・ハイスクール”の弱小バスケット・ボール部を率い、独自の手法で鍛え強豪に育て上げた事実を基に製作された、製作総指揮、監督トーマス・カーター、主演サミュエル・L・ジャクソンロバート・リチャードロブ・ブラウンチャニング・テイタム他共演のドラマ。


ドラマ(ヒューマン)


スタッフ キャスト ■

監督:トーマス・カーター
製作
デヴィッド・ゲイル
ブライアン・ロビンス

マイケル・トーリン
製作総指揮
トーマス・カーター

ケイトリン・スキャンロン
シャーラ・サンプター・ブリジット
ヴァン・トフラー
脚本
マーク・シュワーン

ジョン・ゲイティンズ
撮影:シャロン・メール
編集:ピーター・バーガー
音楽:トレヴァー・ラビン

出演
ケン・レイ・カーターサミュエル・L・ジャクソン

ダミアン・カーター:ロバート・リチャード
ケニヨン・ストーン:ロブ・ブラウン
チモ・クルーズ:リック・ゴンザレス
ジュニア・バトル:ナナ・グベウォニョ
ジャーロン”ワーム”ウィリス:アントウォン・タナー
ジェイソン・ライル:チャニング・テイタム
ウィラ・バトル:オクタヴィア・スペンサー
ギャリソン:デニース・ドウズ
トーニャ・カーター:デビー・モーガン
キーラ:アシャンティ

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ

2005年製作 136分
公開
北米:2005年1月14日
日本:2005年8月6日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $67,253,092
世界 $76,669,806


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

カリフォルニア州、コントラコスタ郡リッチモンド
スポーツ・グッズ・ショップのオーナー、ケン・レイ・カーター(サミュエル・L・ジャクソン)は、出身校である”リッチモンド・ハイスクール”のバスケット・ボール部では、伝説的な選手だった。

カーターは、戦績の上がらないチームのコーチを依頼されていたが、自分達の敗戦を、互いに責任転嫁する選手達の姿や、ショップの2店目の出店計画もあり、それを受けるかを悩んでいた。

妻トーニャ(デビー・モーガン)は、カーターに積極的には賛成できず、息子ダミアン(ロバート・リチャード)は、名門校に入学していたが、父がリッチモンドのコーチを受けることを決めたため、自分も転向する意思を伝える。

しかしカーターは、ダミアンの将来を考えて、それを許さなかった。

高校を訪れたカーターは、校長のギャリソン(デニース・ドウズ)にコーチを受けることを伝え、前任者からチームの選手達に紹介される。

選手は、自己紹介するカーターの話をまともに聞こうともしないが、彼はそれを気にすることもなく、全員を紳士として扱い、規律と学業を重んじる、独自の考えを伝える。

それを記した契約書を、選手達に配ったカーターだったが、チモ・クルーズ(リック・ゴンザレス)がそれに反発し、その場から追い出される。

二人がクルーズに続いてコートを去り、残ったメンバーは、早速、厳しいトレーニングを始めさせられる。

ケニヨン・ストーン(ロブ・ブラウン)、ジャーロン”ワーム”ウィ(アントウォン・タナー)、ジュニア・バトル(ナナ・グベウォニョ)、ジェイソン・ライル(チャニング・テイタム)は、愚痴をこぼす暇もなく走る続け、その日のトレーニンを終える。

ケニヨンは、ガールフレンドのキーラ(アシャンティ)が妊娠していることを確信し、その準備を始めていた。

その後、選手の父兄達は、契約書にある、成績のクリア・ラインや、服装などについての規定が厳し過ぎることをカーターに訴える。

カーターは、それが必要なことだと説明し、同意できた者のみ、契約書にサインすることを伝えて立ち去る。

そんな時、ダミアンは、自分が高い目標をクリアすることを約束して契約書を渡し、父カーターに、退学届けのサインをもらう。

転校初日から練習に遅刻したダミアンに、カーターは、当然、許すことなく罰を与える。

新チームの初戦を迎え、カーターが走り込みをさせたことが功を奏し、相手チームは疲れ、リッチモンドは勝利する。

試合を見ていたクルーズは、選手達に嫌味を言うが、ヤクの売人をしている自分の生活が空しく感じ、仲間達の元に戻る決心をする。

練習に参加しようとしたクルーズに、カーターは、チームに戻るための過酷な条件を彼に突きつける。

結局、クルーズは、努力の甲斐なくカーターから退出を言い渡されるが、彼をメンバーだと認める選手達は、共に居残りをしようとする。

カーターはクルーズをチームに戻し、完璧とはいえないものの、まとまりを見せ始めたリッチモンドは連勝を重ねる。

しかし、母校の誇りを胸に戦いながら、相手チームを見下したりする選手の態度を、カーターは戒める。

さらにカーターは、学業を疎かにすることを許さず、契約を守ろうとしないジュニアを出場停止にしたため、彼は反発してチームを去ってしまう。

カーターに、大学で通用すると言われたケニヨンは、子供が生まれることに不安を感じ、それをキーラに伝えるが、彼女は気分を害してしまう。

学業とスポーツが、両立するとは考えていないギャリソン校長は、選手達の成績報告をしようとしないが、カーターは、それが義務だと言って一歩も引かない。

その夜、ジュニアに進学のチャンスがあると知った母親ウィラ(オクタヴィア・スペンサー)は、カーターを訪ね息子に謝罪させる。

カーターはジュニアを復帰させ、チームの好調は続く。

”ベイヒル・トーナメント”を苦労しながら制したリッチモンドの選手らは、滞在先で浮かれて羽目を外し、カーターは激怒する。

その後、成績報告が届き、その内容を見たカーターは再び憤慨し、練習を中止して選手達を図書館に集合させる。

カーターは、成績のことをチームの責任として考え、契約通りの条件を満たさない間は、体育館を閉鎖することを宣言してしまう。

それを聞いたクルーズは、再び嫌気が差してチームを去ってしまう。

ギャリソン校長は、カーターの極端な行動に抗議するが、彼は考えを変えずに、試合も放棄してしまい、今シーズンの初黒星となる。

カーターは、集まった記者達の質問に答えるが、全く動ずることなく、様子を見ることを告げる。

図書館で不満を漏らす選手達に、カーターは、自分達の現状の生活を見つめ直し、将来に希望を求めるなら、力を貸すと伝える。

選手達はカーターの指示に従うが、周囲の反発は続き、彼は嫌がらせにも遭う。

そんな時、ヤクの胴元だったクルーズのいとこが、路上で射殺されてしまい、動揺した彼は、カーターにチームに戻りたいことを伝える。

行き場のない、救いを求めるクルーズを、カーターは受け入れて固く抱きしめる。

今回の件で委員会が開かれ、選手達が、単純な規律を守れる人間にしたいだけだというカーターの解任や、体育館閉鎖の解除が討議される。

採決の結果、閉鎖は解除され、ギャリソンはカーターの功績は評価するが、彼は辞任することを決める。

しかし、選手達は、閉鎖が解除された体育館で勉強を続け、現われたカーターに、クルーズが代表して感謝し、彼もそれに対し同じように答える。

やがて、選手達の学業の努力を認めたカーターは、練習を再開する。

そして、リッチモンドは復帰戦で快勝し、州大会出場の可能性が出てくる。

大学進学が決まったケニヨンは、キーラに率直な気持を伝え、二人のわだかまりは消える。

堕胎したキーラだったが、ケニヨンは、進学する自分と暮らして欲しいことを彼女に伝え、二人は愛を確かめる。

サンフランシスコ
州大会出場が決まり、初戦でダミアンのいた強豪高校、聖フランシスと対戦したリッチモンドは、劣勢のまま終盤ようやく巻き返す。

リッチモンドは執念で同点にするが、最後のプレーで得点されて敗れてしまう。

カーターは選手達の努力を称え、その成長を見届けられたことを誇りに思うことを伝える。

選手やカーターは、母校や故郷を誇りに思いながら、支えてくれた家族や人々の元に向う。

その後、選手は5つの大学から奨学金を受け、6名が大学に進学する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

母校”リッチモンド・ハイスクール”のバスケット・ボール部コーチを受けたケン・レイ・カーターは、弱小チームを任され、妥協のない厳しい指導を始める。
カーターは、選手達を紳士として扱い、彼らの将来を考え、スポーツと学業を両立させるために、厳しい条件を出し契約書にサインさせる。
反発する選手もいたが、気骨あるカーターの指導力を理解した彼らは、ハードな練習に耐える。
やがてチームは生まれ変わり、連勝を続けるものの、母校の誇りを胸に戦いながら、スポーツマンとして、相手に敬意を払わない浮かれている選手達を、カーターは戒める。
その後も好調を維持するチームだったが、学業を疎かにする選手達にカーターは憤慨し、体育館を閉鎖して試合を放棄してしまう。
今や、町の誇りともなったチームの活動は中断され、住民は、厳し過ぎるカーターの行動を批判し始めるのだが・・・。
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かなりドラマチックには脚色されているとは思うが、貧困や犯罪など、アメリカ社会の抱える問題を根底に置き、志あるものの信念が、人の心を動かす姿を感動的に描いた、人間ドラマとして見応えがある。

子供達の生活環境、家族の生き方を観察する序盤の主人公の視線が、将来を見据えた時、必要なものが教養だと判断し、それにあくまで拘る一貫した考え・・・、これこそが”教育”であるということを教えてくれる、素晴らしいテーマを持った作品でもある。

大学進学率が極端に低い現状で何をすればよいか、周囲の目からは厳し過ぎる指導も、観客には納得させる、人間味に加え、指導者としての、卓越した統率力も兼ね備えた人物を演ずる、サミュエル・L・ジャクソンの熱演は光る。

主人公である父親を尊敬する努力家ロバート・リチャード、チームのメンバー、ロブ・ブラウン、そのガールフレンド、歌手のアシャンティ、何度も挫折しながら、主人公を心の拠り所として頼る、好演が印象に残るリック・ゴンザレス、同僚ナナ・グベウォニョ、その母親役のオクタヴィア・スペンサーアントウォン・タナーチャニング・テイタム、校長デニース・ドウズ、主人公の妻役デビー・モーガンなどが共演している。


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