暴力脱獄 Cool Hand Luke (1967) 4.88/5 (33)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

些細な事で刑務所に投獄された、反骨精神の強い囚人が、周囲と溶け込むことを嫌い、ただ一人心を許す母の死をきっかけに、脱獄を繰り返す権力の横暴に挑む男の姿を描く、監督スチュアート・ローゼンバーグ、主演ポール・ニューマンジョージ・ケネディストローザー・マーティンジョー・ヴァン・フリートデニス・ホッパーハリー・ディーン・スタントン他共演のドラマ。


ドラマ(ヒューマン)


スタッフ キャスト ■
監督:スチュアート・ローゼンバーグ
製作:ゴードン・キャロル
原作:ドン・ピアース
脚本
ドン・ピアース

フランク・ピアソン
撮影:コンラッド・L・ホール
編集:サム・オスティーン
音楽:ラロ・シフリン

出演
ポール・ニューマン:ルーカス”ルーク”ジャクソン
ジョージ・ケネディ:ドラグライン
ストローザー・マーティン:刑務所長
ルー・アントニオ:ココ
J・D・キャノン:レッド
ジョー・ヴァン・フリート:アーレッタ
クリフトン・ジェームズ:カー
デニス・ホッパー:ババロゲッツ
ハリー・ディーン・スタントン:トランプ
アンソニー・ザーブ:ドッグ・ボーイ
ジョー・ドン・ベーカー:フィクサー
リチャード・ダヴァロス:ブラインド・ディック
モーガン・ウッドワード:”ボス”ゴッドフリー

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1967年製作 126分
公開
北米:1967年11月1日
日本:1968年8月24日


アカデミー賞 ■
第40回アカデミー賞
・受賞
助演男優賞(ジョージ・ケネディ)
・ノミネート
主演男優(ポール・ニューマン)
脚色・作曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
フロリダ
泥酔して、パーキングメーターを壊したルーカス”ルーク”ジャクソン(ポール・ニューマン)は、2年の刑での労働刑務所に服役することになる。

刑務所に到着するなり、所長(ストローザー・マーティン)や看守カー(クリフトン・ジェームズ)から、口やかましくルールを叩き込まれたルークは、それを嘲り笑う。

ルークら新入りは、翌日から容赦なく重労働を課せられる。

囚人達と接触を避けるルークは、彼らを仕切る巨漢のドラグライン(ジョージ・ケネディ)に目を付けらる。

ドラグラインは、リクレーションのボクシングで、ルークを徹底的に痛めつけるのだが、彼は決して負けを認めず周囲を驚かせる。

その後、ルークの太々しさと反骨精神は、次第に囚人達に一目置かれるようになり、ドラグラインも彼を”クール・ハンド・ルーク”と呼び気に入る。

そんなルークは、母アーレッタ(ジョー・ヴァン・フリート)の面会を受け、さすがの彼も、病気の母には優しい表情を見せる。

そんな時、囚人達は、炎天下で道路の舗装工事をさせられることになる。

ルークの呼びかけで、囚人達は看守の鼻を明かそうと、猛烈な勢いで作業を進める。

そして、囚人達は予定よりも早く仕事を片付けてしまい、ドラグラインをはじめ、彼らはルークのガッツを賞賛する。

その後、ドラグラインが触れ回った、ルークの大食いが話題になり、彼は、1時間以内に、ゆで卵50個 を食べるという賭けをすることになる。

ドラグラインと共に調整を始めたルークは、万全の態勢で賭けに挑む。

ルークを信じるドラグラインは、必死に手助けして、ついに全ての卵を平らげた彼は、根性を見せつける。

数日後、ルークに母親の死の知らせが届き、所長は、親の死で落胆して動揺し脱獄をしかねないと考え、彼を独房に入れてしまう。

囚人達や看守までもがルークに同情する中、独房から出た彼は、独立記念日の騒ぎの隙に脱獄を考える。

そして、ルークは仲間達の協力を得て、囚人棟の床板に穴をけて、脱獄してしまう。

ルークは、必死に逃げるもののついに捕らえられ、暫く大人しくしていろと、ドラグラインに忠告される。

しかしルークは、所長や看守に挑戦するかのように、再び脱獄してしまう。

前回を教訓にして、今回は逃げ延びたルークは、自分の写真が掲載された雑誌をドラグラインに送り、囚人達を喜ばせたりもする。

やがて、刑務所に連れ戻されたルークは、所長や看守に痛めつけられる。

その後、所長や看守達の、ルークに対するいびりは続き仲間達が無言で彼を励ます。

さすがのルークもその仕打ちに耐えかね、観念して改心して看守に慈悲を乞う。

それを境に大人しくなってしまったルークに、囚人達は冷たい視線を浴びせる。

しかし、それは看守を油断させるためのルークの企みで、彼は作業中にトラックを奪い、ドラグラインと共に逃走してしまう。

自分だけで行動しようとしたルークは、ドラグラインと別れ教会に身を潜める。

今戻れば、まだ軽い罪で済むと考えたドラグラインが、居場所を密告して、ルークは看守と警察に囲まれてし
まう。

看守ゴッドフリー(モーガン・ウッドワード)は、ルークを容赦なく銃撃し、ドラグラインが教会から彼を連れ出す。

ゴッドフリーに襲い掛かかったドラグラインだったが、彼は叩きのめされ、ルークの身を案ずる。

現場に現れた所長は、手遅れになるのを承知で、ルークを刑務所の病院に連れて行こうとする。

そして、瀕死のルークは、笑みを浮かべながら連行されていく。

ドラグラインは刑務所に戻り、ルークが、最後までクールな男だったことを仲間達に語る。


解説 評価 感想 ■

1965年に発表されたドン・ピアースの小説”Cool Hand Luke”を基に製作された作品。

*(簡略ストー リー)
パーキングメーターを壊し服役することになったルーカス”ルーク”ジャクソンは、周囲との接触を拒む変わり者だった。
囚人を仕切るドラグラインは、ルークに目を付けて徹底的に痛めつけるが、彼はそれに屈せず周囲を驚かせる。
ドラグラインはルークを気に入り、囚人達も彼に一目置くようになった頃、彼は唯一人心を許す母親の死を知らされ、脱獄を決意し、それを実行する。
ルークは、たちまち捕らえられるのだが、所長や看守に挑戦するかのように、彼は再び脱獄を企てる・・・。
__________

2005年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品。

第40回アカデミー賞では、ジョージ・ケネディが助演男優賞を受賞した。
・ノミネート
主演男優(ポール・ニューマン)
脚色・作曲賞

銃を振りかざして自由を抑圧する権力者、その自由を得るため、それに媚び諂う囚人達、そしてそのどちらにも反発する主人公。
やがて、その主人公の生き様に共感する囚人達の気持ちを払いのけるかのように、旅立つアウトローの生き様を、テレビ出身のスチュアート・ローゼンバーグは、痛快に、そして孤独な男の寂しさをしみじみと描いている。

看守(モーガン・ウッドワード)のミラー・サングラスを権力の象徴とし、ラストで、主人公の笑みと共に、それが車に轢かれて潰される描写が実に印象深い。

オスカー候補になった、ラロ・シフリンの男臭さと悲哀が入り混じる音楽も印象に残る。

圧倒的な個性を発揮する、反骨精神溢れる主人公の人物像は、ポール・ニューマンの名演と共に、当時、多くの人々の共感を得ることになる。

体力に物を言わせてその場を仕切るが、洞察力に欠ける囚人のリーダー、巨漢のジョージ・ケネディの熱演は、主演であるポール・ニューマン以上という評価もあり、見事アカデミー助演賞を受賞した。

刑務所長ストローザー・マーティン、インテリ囚人J・D・キャノン、短い出演だが好演が光る主人公の母親ジョー・ヴァン・フリート、囚人棟の看守クリフトン・ジェームズ、囚人役で、ルー・ントニオデニス・ホッパーハリー・ディーン・スタントンジョー・ドン・ベーカーリチャード・ダヴァロス、警察犬を管理するアンソニー・ザーブ、そして不気味なサングラスの看守モーガン・ウッドワードなどが共演している。


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