英雄の証明 Coriolanus (2011) 4/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1608年頃に執筆されたという、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲”コリオレイナス”を基に、現代劇にアレンジして製作された作品。
当代随一の演技派として、誰もが認める世界的スターのレイフ・ファインズ製作、監督、主演、 ジェラルド・バトラーヴァネッサ・レッドグレイヴブライアン・コックスジェシカ・チャステイン共演の力作。


ドラマ

WebSite(E)


スタッフ キャスト ■

監督:レイフ・ファインズ
製作総指揮
マルコ・ミスコヴィッチ

ウィル・ヤング
ロバート・ホワイトハウス
クリストファー・フィグ
製作
レイフ・ファインズ

ジョン・ローガン
ガブリエル・タナ
ジュリア・テイラー=スタンリー
コリン・ヴェインズ
原作:ウィリアム・シェイクスピアコリオレイナス
脚本:ジョン・ローガン

撮影:バリー・アクロイド
編集:ニコラス・ガスター
音楽:イラン・エシュケリ

出演
ケイアス・マーシアス・コリオレイナス:レイフ・ファインズ

タラス・オーフィディアス:ジェラルド・バトラー
ヴォラムニア:ヴァネッサ・レッドグレイヴ
メニーニアス:ブライアン・コックス
ヴァージリア:ジェシカ・チャステイン
コミニアス:ジョン・カニ
シシニアス:ジェームズ・ネスビット
ブルータス:ポール・ジェソン
タモーラ:ルブナ・アザバル
カシアス:アシュラフ・バルフム

イギリス 映画
配給 ライオンズゲート

2011年製作 123分
公開
イギリス:2012年1月20日
北米:2012年1月20日
日本:2012年2月25日
製作費 $7,700,000
北米興行収入 $756,452
世界 $1,072,602


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ローマ(現代、架空の国家)。
食糧危機により議会が非常事態を宣言し、市民は軍の実権を握るケイアス・マーシアス将軍(レイフ・ファインズ)を打倒しようとする。

議員メニーニアス(ブライアン・コックス)は、政府に対する反乱を抑えようとしていた。

中央穀物倉庫。
市民を扇動するリーダーのカシアス(アシュラフ・バルフム)は、パンを求めて叫び声をあげ、彼らはフェンスうを破り、大挙して内部になだれ込む。

そこにマーシアスが現れ、カシアスらを罵倒して追い払おうとする。

しかし、市民は引き下がる様子を見せず、抵抗して軍と衝突する。

その頃ローマは、隣国ヴォルサイとの国境紛争問題も抱えていた。

ヴォルサイ、アンシアム、軍司令部。
軍の指揮官タラス・オーフィディアス(ジェラルド・バトラー)は、捕えたローマ兵を尋問の末に射殺する。

その映像を送られて確認したコリオレイナスは、自らの手で、必ず宿敵オーフィディアスを倒すことを誓う。

コリオライ(ヴォルサイ)
ローマ軍は攻撃を開始し、敵と激しい市街戦を繰り広げるものの、抵抗に遭い後退する状況であった。

それをニュースで知った、マーシアスの妻ヴァージリアは悲観するが、義母ヴェロムニア(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)は、息子が勇敢に戦う姿を思い浮べる。

そこに、メニーニアスが現れ、マーシアスが武勲をあげたことを二人に伝える。

マーシアスは、たった一人で攻撃を続け、市内を制圧して自軍に戻り、傷を負いながら尚も戦おうとする。

オーフィディアスの部隊に襲いかかる、マーシアス率いるローマ軍部隊は敵軍に遭遇する。

マーシアスとオーフィディアスは対面し、短剣だけで一騎打ちとなり、勝負がつかないまま、二人は部下により引き離される。

市内が制圧されたことで敗者となったオーフィディアスは、必ずやマーシアスを倒すことを誓う。

マーシアスはローマに凱旋し、制圧した”コリオライ”の名にちなんで、”コリオレイナス”の名をコミニアス将軍(ジョン・カニ)から与えられる。

家族や議員そして市民の英雄となったコリオレイナスは、次期執政官候補となる。

ところが、議員のシシニアス(ジェームズ・ネスビット)とブルータス(ポール・ジェソン)は、傲慢なコリオレイナスをよく思わない。

二人の前で、コリオレイナスを擁護するメニーニアスだったが、市民の間でも意見は二分する。

シシニアスは、コリオレイナスが破滅の道をたどることを予測し、それを確かなものにするために、ブルータスと共に、国民の怒りが彼に向くことを画策する。

議会はコリオレイナスを執政官に推挙し、彼は国民の支持を得るためにカシアスらの前に現れる。

市民に支持されたコリオレイナスは、その場に現れたシシニアスに、後は承認だと言われて立ち去る。

その後、シシニアスとブルータスは、カシアスやタモーラ(ルブナ・アザバル)らが、傲慢で国民を嫌うコリオレイナスの、偽りの姿に惑わされたように仕向ける。

市民の意見を反対票としてまとめて、暴動寸前の状態のまま、シシニアスらは議員やコリオレイナスの元に戻り、彼の失脚と死刑を求める。

その場を鎮めようとするメニーニアスは、シシニアスとブルータス、カシアスらと話し合い、コリオレイナスに謝罪させることを約束する。

それを頑なに拒むコリオレイナスは、母ヴォラムニアに説得される。

対話の場としてテレビ・カメラの前に現れたコリオレイナスは、メニーニアスやコミニアス将軍に見守られながら穏やかに話し始める。

しかし、シシニアスに挑発されたコリオレイナスは、自尊心を傷つけられ、国民を罵り会場から姿を消す。

その後、ローマから追放されたコリオレイナスは独り旅立ち、ヴォラムニアとヴァージリアは、シシニアスらに言い寄り、災いが起きることを伝えて脅す。

ヴォルサイ、アンシアム。
旅を続けたコリオレイナスは、オーフィディアスの姿を確認して、大胆にも軍司令部に侵入して彼の前に現れる。

コリオレイナスは、自分が誰か分からないオーフィディアスに、”ケイアス・マーシアス”と名乗り、裏切られた祖国を敵に回して戦うことを伝える。

コリオレイナスの言葉に心を動かされ、オーフィディアスの彼に対する恨みは消える。

オーフィディアスはコリオレイナスを抱きしめ、ローマに攻め入ることを約束する。

コリオレイナスを、司令官達に紹介したオーフィディアスは、軍の半分を彼に与えて攻撃を任せる。

シシニアスとブルータスは、行方の知れないコリオレイナスの今後の行動を軽視していたが、ヴォルサイ軍がローマに侵攻したニュースが伝わる。

それが信じ難いことであることだと考えるシシニアスらに、更に、コリオレイナスとオーフィディアスが同盟を組んで、復讐を企てていることが知らされる。

しかし、コリオレイナスの統率力と人気が圧倒的なことから、オーフィディアスはそれを警戒するようになる。

シシニアスらの要請で、メニーニアスはコリオレイナスとの交渉に向かう。

コリオレイナスは、母や妻子までも自分の心から消し去ったことをメニーニアスに伝えて、ローマを許すよう慈悲を請う、彼の言葉を聞く気もなく追い払う。

コミニアス将軍に、コリオレイナスには慈悲の心がないことを伝えたメニーニアスは、絶望して自ら命を絶つ。

侵攻は続き、ヴォラムニアとヴァージリア、そして息子はコリオレイナスの元に向かう。

ヴォラムニアは、敬意は払うものの要求には一切応じないというコリオレイナスに、息子、夫、父である男が、祖国を滅ぼす不幸を語り、ローマを救うよう、命を捨てる覚悟も伝える。

一歩も引かずに、跪き和平を訴えるヴォラムニアは、何も語らないコリオレイナスに、ローマに帰り死ぬと言って引き上げようとする。

コリオレイナスはヴォラムニアに歩み寄り、泣き崩れながら、ローマは勝利したことを伝える。

自分が危険な立場になったことを伝えたコリオレイナスは、和平の道を選び、それを進める考えをオーフィディアスに確認し、ヴォラムニアの言葉に心を動かされた彼も、それに同意する。

ローマ、ヴォルサイ両国の講和条約は結ばれ、コミニアス将軍は、タークィン(タークィン)を退位させたこと以上の最良の日だと語り、ローマの守護者ヴォラムニアを称える。

母と妻に屈して、自分を傭兵のように扱うコリオレイナスを許せないオーフィディアスは、ヴォルサイの兵として指揮下に入るという彼を罵り、部下に殺すよう命ずる。

そしてオーフィディアスは、傷を負ったコリオレイナスに止めを刺す。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

ローマ(現代、架空の国家)。
食糧危機により議会が非常事態を宣言し、軍の実験を握るケイアス・マーシアス将軍は、暴徒化する市民の鎮圧を始める。
同時にローマは、隣国ヴォルサイとの国境紛争問題を抱えていた。
マーシアスの宿敵である、ヴォルサイ軍のリーダー、オーフィディアスは、ローマを盛んに挑発する。
コリオライに攻め入ったマーシアスは、部下を失いながらも、たった一人で市内を制圧してしまう。
マーシアスは、現れたオーフィディアスと一騎打ちとなるが、勝負はつかない。
市内を制圧された以上、敗北を認めざるを得ないオーフィディアスは苦汁をなめる。
一方、マーシアスは英雄としてローマに凱旋し、制圧した”コリオライ”の名にちなんで、”コリオレイナス”の名を与えられ、執政官の候補になる。
しかし、彼の傲慢さを批判するシシニアスら議員が、コリオレイナスの失脚を画策する・・・。
__________

大胆な発想、力強い演出が初監督とは思えない、レイフ・ファインズ渾身の一作として見応え十分な作品に仕上がっている。

現代劇に置き換えてはあるが、共和制ローマ時代を舞台とした、本作の配役でのドラマも観たい気もする。

とにかく、画面を圧倒す役者達のパワーは凄まじく、演出家として多くのエネルギーが注がれているはずのレイフ・ファインズが、まるで、主演に専念しているかのような鬼気迫る演技を見せる。

更に驚くのは、主人公をも屈服させる母親役、70歳を超えたヴァネッサ・レッドグレイヴの熱演は圧巻であり、動の彼女と、義娘として、静の演技で観る者に訴える妻役ジェシカ・チャステインと共に、各映画祭・賞などでも絶賛された彼女らの演技も納得だ。

主人公の隣国の宿敵ジェラルド・バトラー、主人公を擁護するも、説得できずに自ら命を絶つ議員ブライアン・コックス、ローマの統治する将軍のジョン・カニ、主人公を排除する議員ジェームズ・ネスビットポール・ジェソン、反乱を企てる市民のリーダー、ルブナ・アザバルアシュラフ・バルフムなどが共演している。


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