カウボーイ Cowboy (1958) 3.52/5 (29)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1930年に発表された、フランク・ハリスの準自伝小説”My Reminiscences as a Cowboy”を基に製作された作品。 キャトル・ドライブを率いる男と牧童になった青年との確執と友情を描く、監督デルマー・デイヴィス、脚本ダルトン・トランボ、主演グレン・フォージャック・レモンアンナ・カシュフィディック・ヨークブライアン・ドンレヴィ他共演の西部劇。


西部劇


スタッフ キャスト
監督:デルマー・デイヴィス

製作:ジュリアン・ブロースタイン
原作:フランク・ハリス”My Reminiscences as a Cowboy”
脚本
ダルトン・トランボ
エドマンド・H・ノース
撮影:チャールズ・ロートンJr.
編集
アル・クラーク
ウィリアム・A・ライオン
タイトルデザイン:ソウル・バス
音楽:ジョージ・ダニング

出演
トム・リース:グレン・フォード
フランク・ハリス:ジャック・レモン
マリア・ヴィダル・アリエガ:アンナ・カシュフィ
チャーリー:ディック・ヨーク
ドク・ベンダー:ブライアン・ドンレヴィ
パコ・メンドーザ:ヴィクター・マニュエル・メンドーサ
ポール・カーティス:リチャード・ジャッケル
ヴィダル:ドナルド・ランドルフ
ドン・マヌエル・アリエガ:ユージン・イグラシアス
ファウラー:ヴォーン・テイラー
牧童:ストローザー・マーティン

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1958年製作 92分
公開
北米:1958年2月19日
日本:1958年3月23日


アカデミー賞
第31回アカデミー賞

・ノミネート
編集賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
シカゴ
ホテルの支配人ファウラー(ヴォーン・テイラー)は、キャトル・ドライブを終えたトム・リース(グレン・フォード)が到着することを知る。

早速、リースを迎える準備を始めたファウラーは、フロントのフランク・ハリス(ジャック・レモン)に、宿泊客であるメキシコ人の大牧場主のヴィダル(ドナルド・ランドルフ)の部屋を移すよう指示する。

納得いかないハリスだったが、ファウラーに意見は聞き入れてもらえなかった。

ヴィダルの娘で、愛し合っているマリア(アンナ・カシュフィ)の元に向かったハリスは、彼女の美しさに見とれる。

戻って来たヴィダルに部屋を移って頂きたいと伝えたハリスは、それを断られてしまう。

いい機会だと考えたハリスは、マリアとの結婚の許可をヴィダルに求める。

生きる世界が違うと言われたハリスは、ホテル・マンで終わる気はないことをヴィダルに伝えるものの、話を聞いてもらえずに、部屋を引き払うと言われる。

ホテルに着いたリースはファウラーに迎えられ、旅立とうとするヴィダルと出くわし、春に牛を買いに行くことを伝える。

ハリスは、マリアとの別れを惜しむ。

牛の売買を成立させたリースは風呂に入り、酒の注文を受けたハリスはそれを運ぶ。

ヴィダルの牧場に牛を買いに行く話を聞いていたハリスは、牧童になりたいことをリースに伝える。

牧童の生活を夢見るハリスに対し、リースは、安易な考えだと言って辛い現実を話して聞かせる。

その後、オペラを鑑賞したリースはポーカーを楽しみ、手に入れた金をすらない内にホテルの支払いを済ませようとする。

諦めきれないハリスは、パートナーにしてくれれば投資できるとリースに伝え、3800ドルあると言ってそれを渡す。

その金でポーカーを続けたリースは、ハリスに契約書を作ったと言われる。

騙しはしないと言うリースは、翌朝の出発に備えるようハリスに伝える。

夜が明けると同時に駅に向かったリースは、仲間達と共に街を去ろうとする。

有り金を殆どすってしまったリースは、現れたハリスに、借りた金は返すと言ってホテルに戻るよう指示する。

ハリスが納得しないために、リースは仕方なく彼を連れて仲間達と共に旅立つ。

駅で仲間のポール・カーティス(リチャード・ジャッケル)に迎えられたリースは、雇った元保安官のドク・ベンダー(ブライアン・ドンレヴィ)を紹介される。

牧場に向かったリースは、ヴィダルの牧場に向かう準備を始める。

ハリスは、残り物の荒馬を与えられて、それを慣らすのに苦労しながら旅立つ。

そんなハリスに、リースは遠慮なく仕事をさせて、嫌ならいつでも金を返すと伝える。

ある夜、蛇を見つけたポールは、ふざけてそれを仲間達に見せる。

ところが、蛇に噛まれた牧童(ストローザー・マーティン)が、命を落としてしまう。

遺体のブーツを脱がそうとするポールがその場を離れようとしないため、ハリスが襲いかかろうとするが、リースに制止される。

リースは仲間達と共に牧童を埋葬するが、ハリスは納得いかなかった。

その後、一行はメキシコ入りしてグアダルーペに着き、町で休息する。

リースとハリスそしてパコ・メンドーサ(ヴィクター・マニュエル・メンドーサ)は、ヴィダルの牧場に向かう。

リースらはヴィダルに歓迎され、ハリスはマリアと再会するものの、彼女がドン・マヌエル・アリエガ(ユージン・イグラシアス)と結婚したことを知る。

牛を確認したリースは焼印を押し始め、ヴィダルから祭に誘われる。

マリアと話したハリスは、手紙に事情を書いたと言われる。

ハリスは、妻とは二人だけで会わないようにとマヌエルに忠告される。

祭りが始り、囲いに入れられた暴れ牛の角に輪をかけるゲームが行われ、ハリスとマヌエルがそれにチャレンジすることになる。

マヌエルがそれに成功し、賭けが始まったために、リースは自分がやるとハリスに伝えて馬に乗らずに挑戦する。

リースは、危険な目に遭いながらも何んとかそれに成功する。

ハリスは、教会で8時に待つというマリアからのメモを受け取る。

マリアに会ったハリスは、父親の命令には逆らえないことを伝える。

マヌエルに対しての愛があるかをハリスに訊かれたマリアは、何も答えずに、彼にキスしてその場を去る。

町に向かったハリスは、酒場で問題を起こす寸前のチャーリー(ディック・ヨーク)に加勢しようとするが、男達にその場から追い出される。

仲間達の元に戻ったハリスは、チャーリーが危ないことを伝えるが、リースは自業自得だと言って耳を貸さない。

それでも町に向かおうとするハリスを引き留めようとしたリースは、彼と格闘になり懲らしめて自分に従わせる。

翌朝、怪我をしただけでチャーリーは戻り、ハリスが見込みがあると認めるパコに、自分が厳し過ぎるだろうかとリースは問う。

父も自分に厳しかったが、愛してくれたとパコは答える。

旅を続けたリースは、マリアのことは諦めて、成長し学べたと考え現実を受け入れるようにと説得する。

しかしハリスは、その気がないことをリースに伝える。

その後、現れた先住民を気にしながら、リースは野営をする。

ハリスが数十頭の迷い牛を追っていったことを知ったリースは、一人で行動している彼を心配する。

コマンチがハリスが向かった谷に近づくことを確認したリースは、牛を暴走させて相手を追い払おうとする。

牛の暴走と同時にハリスを助けに行ったリースは、銃弾を受けてしまい馬に乗れなくなる。

自分一人で追い払えたと言うハリスは、パコとドクに、リースを幌馬車に運ぶよう指示する。

苛立つリースだったが、今はハリスに任せるべきだとパコに言われる。

牛を集めたハリスは出発することを仲間に伝え、何日も休みなしで旅を続ける。

カンザス州、ウィチタに着いたハリスは、町で静かに暮らすと言うドクと別れる。

牛を運び終えて貨物車に積み込んだリースは、ドクが撃ち合いで相手を殺し、厩舎で首を吊って自殺したことをチャーリーから知らされる。

それを聞いたハリスは、過ぎたことだと言って皆に仕事に戻るよう命ずる。

ドクのことを気にもしていないことでハリスを責めようとしたリースは、以前、仲間を埋めた時のことを思い出すようにと言われる。

ハリスが何も成長していないこを知ったリースは、その場を去る。

その後、車両内で牛が倒れていると言われたリースは、ハリスに対処させる。

ハリスが一人で車両に入ったことを知ったリースは、様子を見に行く。

押しつぶされそうなハリスを助けたリースは、失った牛は互いに半分ずつだと言われて納得する。

シカゴ
ホテルで支配人のファウラーに迎えられたリースは、パートナーのハリスを紹介する。

いつもの部屋で風呂に入ったリースとハリスは、友情を確かめ合う。


解説 評価 感想
1930年に発表された、フランク・ハリスの準自伝小説”My Reminiscences as a Cowboy”を基に製作された作品。

*(簡略ストー リー)
シカゴ
キャトル・ドライブを終えてホテルに向かったトム・リースは、フロント係のハリスから、牧童になりたいと言われる。
メキシコの大牧場主ヴィダルの娘マリアと惹かれ合っていたハリスは、彼女を追うためにリースに雇ってもらおうと考えたのだった。
ハリスからギャンブルのために金を借りたため、仕方なく彼を雇ったリースは、ヴィダルの牧場に向かうために旅立つ。
しかし、牛のために人命を犠牲にしてまでも仕事を続けるリースの考えに、ハリスは納得いかない。
ヴィダルの牧場に着いたリースらは歓迎されるが、マリアが結婚したことを知ったハリスはショックを受ける。
そして、現実を受け入れるようにとリースに言われたハリスは、納得いかないまま旅を続けるのだが・・・。
__________

単なるキャトル・ドライブを描く西部劇ではなく、牧童の世界を知り尽くした逞しい男に鍛えられる、恋や夢を追う青年の成長を描く骨太のドラマに仕上がっている。

デルマー・デイヴィスとは、前年の名作西部劇「決断の3時10分」(1957)でも組んだグレン・フォードが、キャトル・ドライブを率いるボスとして存在感を見せる。

また、過酷な旅を経験して多くを学び成長する、牧童のジャック・レモンの好演が印象に残る。

軽快且つ歯切れのよいデルマー・デイヴィスの演出は見もので、現実の厳しさや押しつけがましくない男の友情を描く、人間性を重視した一級の西部劇に仕上がっている。

第31回アカデミー賞では、編集賞にノミネートされた。

ダルトン・トランボエドマンド・H・ノースの脚本や、ソウル・バスのタイトルデザインなども注目だ。

主人公らに焦点を当てるだけでなく、地味な存在だったベテランのブライアン・ドンレヴィの悲しい最期などは、一人の男の生き様を描くエピソードとして心に残る。

ハリスが惹かれる牧場主の娘アンナ・カシュフィ、牧童のディック・ヨーク、同じく元保安官の牧童ブライアン・ドンレヴィヴィクター・マニュエル・メンドーサリチャード・ジャッケル、蛇に噛まれて死亡するストローザー・マーティンメキシコの大牧場主ドナルド・ランドルフ、その娘婿ユージン・イグラシアス、ホテルの支配人ヴォーン・テイラーなどが共演している。


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