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クリエイター Creator (1985)


3.67/5 (33)

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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

30年前に亡くした妻の細胞を培養し蘇らせようとする医学者と周囲の人々の触れ合いを描く、監督イヴァン・パッセル、主演ピーター・オトゥールマリエル・ヘミングウェイヴィンセント・スパーノヴァージニア・マドセンデヴィッド・オグデン・スタイアーズ他共演のコメディ・ドラマ。


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト
監督:イヴァン・パッセル

製作:スティーヴン・J・フリードマン
原作:ジェレミー・レヴェン”Creator”
脚本:ジェレミー・レヴェン
撮影:ロビー・グリーンバーグ
編集:リチャード・チュウ
音楽:シルヴェスター・リーヴェイ

出演
ハリー・ウォルパー:ピーター・オトゥール
メリ:マリエル・ヘミングウェイ
ボリス・ラフキン:ヴィンセント・スパーノ
バーバラ・スペンサー:ヴァージニア・マドセン
シド・クーレンベック:デヴィッド・オグデン・スタイアーズ
ポール:ジョン・デナー
ディーン・ハーリントン:ジェフ・コーリイ
パヴロ:ケネス・タイガー
ブラウアー教授:イアン・ウルフ
スペンサー:ランス・ハワード
スペンサー夫人:エレン・ギア
マロリー夫人:エルサ・レイヴン
ルーシー・ウォルパー:カレン・コピンズ

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1985年製作 107分
公開
北米:1985年9月20日
日本:1987年9月19日
北米興行収入 $5,349,610


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
大学の医療センターで研究を続ける、ノーベル賞受賞者である風変わりな医学教授ハリー・ウォルパー(ピーター・オトゥール)は、助手の学生を募集する。

大学院生のボリス・ラフキン(ヴィンセント・スパーノ)は、美しい研究員(ヴァージニア・マドセン)に惹かれてしまう。

彼女がいた研究室で指導教官シド・クーレンベック(デヴィッド・オグデン・スタイアーズ)のことを訊いたボリスは、ハリーに声をかけられる。

シドは大学院生を受け入れないと言うハリーは、ボリスを助手にしようとする。

好条件ではあったが、それを断ったボリスは、女性研究員の名前を知っているとハリーから言われたため、検討することを伝える。

そこに助手を探すシドが現れ、ボリスを雇うと言うハリーを非難する。

子供の頃からハリーと研究することを夢見ていたとボリスから言われたシドは、諦めてその場を去る。

ボリスを伴い帰宅したハリーは、家政婦のマロリー夫人(エルサ・レイヴン)に助手を紹介する。

ハリーが、30年前に亡くした妻ルーシーの細胞を培養して彼女を蘇らせようとしていていることを知ったボリスは驚く。

助手になるのを考え直そうとしたボリスだったが、美しいルーシー(カレン・コピンズ)の写真を見せられて納得する。

翌日ボリスは、女性研究員の名前を教えてくれないハリーと共にシドの研究室に向かう。

運び込まれた猿の治療をしようとしたハリーは、シドに非難されながら、ボリスと共に手術を始めてしまう。

その後、ボリスの父親が亡くなり、葬儀に参列したハリーは、悲しむボリスを気遣う。

ハリーと心通うようになったボリスは、尊敬する彼の全てを知りたいという気持ちを伝える。

女性研究員の名が”バーバラ・スペンサー”であることを知らされたボリスは、ハリーに感謝する。

そんなある日、バーバラが引越ししているところに出くわしたボリスは、彼女の荷物を部屋に運ぶのを手伝う。

冷蔵庫を担いで運んだボリスは、犬に脅かされて転倒してしまい、バーバラからルームメイトのラリーを紹介される。

ショックを受けたボリスは研究室に向かい、恋は終わったとハリーに伝える。

ボリスを呼んだシドは、学位審査会の議長の役職をちらつかせながら、ハリーが家の裏庭で行っていることを聞き出そうとする。

学部に対する予算のことだけを考えるシドは、邪魔なハリーを研究員と共に追放しようとしていたが、ボリスは何も教えずに憤慨しながらその場を去る。

ルーシーの細胞核を卵子に移植すれば、成長してルーシーになると学部長のポール(ジョン・デナー)に話したハリーは、協力してくれる女性を探し始める。

ハリーは、自分が問題を起こし予算が削られることを恐れるシドの行動を警戒するようにと、ポールから忠告される。

その場にいた悲しげな若い女性メリ(マリエル・ヘミングウェイ)に話しかけたハリーは、力になると言って悩みを聞く。

2週間前に恋人が去ったと言うメリは、妊娠している可能性があることをハリーに伝える。

病院に検査に行く費用もないと言うメリに、力になれると伝えたハリーは、彼女を研究室に連れて行き検査をする。

市販の検査薬も試していないメリは、ハリーから妊娠はしていないと言われて喜び、お返しに何でもすることを伝える。

ハリーは、純真なメリに優しく接する。

翌朝、ハリーに呼ばれたボリスは、現れたメリが協力していることを知る。

メリから、ハリーと結婚すると言われたボリスは戸惑う。

センターでバーバラから話しかけられたボリスは、ルームメイトのつもりだったラリーに迫れたため引っ越すことを考え、住む場所に困っていることを知らされる。

自分の部屋を提供すると言うボリスは、躊躇する彼女に遠慮はいらないと伝える。

ボリスを信用したバーバラは、彼の部屋に引っ越すことを決める。

メリから、自分の望みを叶えてくれたら卵子を提供すると言われたハリーは、彼女と共にレコードやピアノを楽しむ。

そしてハリーは、メリから卵子を提供してもらう。

ボリスは、引っ越してきたバーバラにベッドを提供してソファーで眠る。

その後、ルーシーの”誕生”をメリに知らせたハリーは、彼女から結婚したいかと訊かれたために驚く。

ハリーの家で学部パーティーが開かれ、裏庭を調べるべきだとポールに提案したシドだったが、ハリーを追い出すことは許さないと言われる。

ノーフィールド大学のブラウアー教授(イアン・ウルフ)がいたため挨拶したハリーとポールは、シドが裏工作しようとしていることを知る。

シドに迫られたメリは、レズビアンだと言って彼を追い払う。

ポールを裏庭の研究室に案内したハリーは、ルーシーが既に”誕生”していることを伝える。

週末をビーチハウスで過ごそうとしたハリーは、ウェイトレスの仕事が見つかったメリを残し、ボリスとバーバラを連れて海岸に向かう。

別の部屋を探そうとしたバーバラに、純粋なルームメイトとしていてほしいと伝えたボリスは、彼女とビーチで楽しむ。

ハウスに戻った二人は惹かれ合い、一緒にシャワーを浴びる。

そして、ボリスとバーバラは愛し合い、結婚を約束する。

出掛けていたハリーはハウスに戻り、ボリスとバーバラが愛し合っていることに気づきながら、身重だったルーシーのことを思い出す。

その後、偵察に来たシドが家のゴミを調べるのに気づいたハリーは、彼に話しかける。

予算審査会が来週に迫り悩んでいると言うシドは、ノーフィールド大学に移ってくれれば全てが解決することを、ハリーに率直に伝える。

その気がないことをシドに伝えたハリーは、ブラウアー教授に会うので検討するとも答え、その後、教授と話をする。

研究室に戻ったハリーは、ルーシーの成長に驚き、ボリスとメリ、そしてポールを呼び、その成果を確認する。

愛が深まるボリスとバーバラだったが、彼女の妊娠の可能性を知り戸惑う。

シドの研究チームとのフットボールの試合に出たメリは、自分の体に触れようとするシドに、胸を見せて油断させる。

ボリスからのパスを受け取ったメリは、タッチダウンを決める。

試合を見ていたハリーは、ルーシーの姿を思い出す。

家に戻ったハリーらは、学部長の指示で研究室の機材やルーシーが持ち去れれたことを知る。

細胞は保管してあったハリーは、ルーシーが生きていることをボリスに伝える。

ハリーのやり方に絶望したボリスは、彼を批判してその場を去る。

ボリスは戻ると言うハリーの考えを否定したメリは、研究から手を引き結婚することを彼に提案する。

尚もルーシーにこだわるハリーに憤慨したメリは、未来を見ようとしない彼を痛烈に批判し、直後に研究室で爆発が起きる。

冷静に話し合おうとしたハリーだったが、メリはからの元を去る。

その後、センターに向かったハリーは、ディーン・ハーリントン教授(ジェフ・コーリイ)から書類を見せられ、サインすればノーフィールド大学の名誉教授になれると言われてそれに従う。

ハリーは、審査会で適切な説明をすることもハーリントンから求められる。

その場にいたシドは、それは自分の役目だとハーリントンに伝えるものの、認められなかった。

ポールらに十分な説明したハリーは、80万ドルの予算は問題なく出るだろうと言われる。

ハリーはノーフィールド大学の名誉教授になったと話すシドは、研究費はノースフィールドにいくのかと言われ、ハリーが大学を移るだけだと伝える。

研究費は大学ではなく、主任研究者に助成されるものだと言われたシドは焦り、正常ではないハリーのことを話すものの、意見を聞き入れてもらえない。

体調不良を訴えるバーバラの様態が悪化し、妊娠だとも思えないボリスは、シドに診察を頼む。

異常を感じたシドは、バーバラが倒れたためにボリスを外に出して精密検査を始める。

バーバラは意識不明となり、ボリスが付き添い、彼女の両親スペンサー夫妻(ランス・ハワード/エレン・ギア)も駆け付ける。

バーバラは、脳血管障害により脳に損傷があり、自発的な呼吸を始めても昏睡状態が続くことを、シドは彼女の両親に伝える。

生命維持装置を外すことが最善だとも両親に伝えたシドは、現れたボリスから、2日前に手術をして回復した少女の話をされる。

バーバラには手術は無意味だと言うたシドは、彼女は死んだと同じだとボリスに伝える。

納得いかないボリスは、生命維持装置のことを検討するようにと両親に伝えるシドに、正気ではないと伝えて言い寄る。

スペンサーは、時間が欲しいとシドに伝える。

バーバラを守ろうとするボリスは、彼女に寄り添い、楽しかった日々のことを思い出す。

翌朝、センターに向かったハリーは、自分に連絡が取れなかったボリスからのメッセージを受け取る。

一晩考えたスペンサーは、生命維持装置を外すことに決めたとボリスに伝える。

納得できずに動揺するボリスをなだめたスペンサー夫妻は、シドに考えを伝えてその場を去る。

ボリスは、一晩中、握りしめていたバーバラの手が、時々、固く握ったため、彼女が生きていることを伝えようとしていると言ってシドを説得する。

神父を呼んだシドにすがるボリスは、泣きながらバーバラが生きていることを訴える。

そこに現れたハリーは、自分の患者だと言うシドに、ポールからのメッセージを渡す。

それを読んだシドは、2日だけ猶予を与えることをハリーに伝えてその場を去る。

シドに感謝したハリーは、ボリスと共に研究室に向かい、診察データをチェックするものの、治療方法は見つからない。

バーバラの元に向かったハリーは、ボリスの彼女に対する愛に望みを託し、奇跡を信じてその場を去る。

街に向かったハリーは、メリーを捜す。

ボリスは、バーバラにひたすら話しかけて彼女を励ます。

ルーシーの細胞を持ってビーチハウスに向かったハリーは、ルーシーに別れを告げてメリの元に向かう決心をする。

そこに、自分を捜すチラシを見たメリが現れ、結婚しに来たことをハリーに伝える。

メリと海岸に向かったハリーは、試験官に入ったルーシーの細胞を海に”還す”。

ハリーは、メリを固く抱きしめる。

2日目の朝となり、諦めきれないボリスは、シドに説得されて離れるようにと言われるが、バーバラはボリスの手を握り涙を流す。

呼吸器を外すシドを制止しようとしたボリスだったが、バーバラに自発呼吸をさせるための処置だった。

奇跡が起きたことに興奮するボリスは、両親を連れて来ることを、まだ意識のないバーバラに伝える。

建物を出たボリスは、その場にいたハリーと抱き合う。

ボリスは、たくさんのプレゼントを持って、意識の戻ったバーバラの元に向かう。

その後、ハリーを慕う者は、ボリスやシドを含めて、自転車で彼と共にノースフィールド高等研究所に向かう。

メリから妊娠したことを知らされたハリーは、自分が父親になると言って興奮する。


解説 評価 感想

1980年に発表された、ジェレミー・レヴェンの著書”Creator”を基に製作された作品。

*(簡略ストー リー)
大学の医療センターで研究を続けるノーベル賞受賞者である、風変わりな医学者ハリー・ウォルパーは、30年前に亡くなった妻ルーシーの細胞を培養して蘇らせる研究を密かに行っていた。
大学院生のボリスを助手にしたハリーだったが、同僚の医学者シドは、彼が問題を起こして学部に予算が下りない可能性を不安視する。
ハリーを追放することを考えるシドは、彼の家の裏庭で行われていることをボリスに探らせようとするものの、それを拒まれる。
その頃、ルーシーの細胞核を移植する卵子の提供者を探していたハリーは、街で若い女性メリに出会う・・・。
__________

ノーベル賞受賞者である医学者が、バイオテクノロジーを駆使して亡き妻を蘇らせようとするというSFタッチの奇抜な内容、風変わりな主人公の奇妙な行動と、周辺で起きる騒動がコミカルに描かれた楽しい作品。

終盤では、全体を通した”愛”がテーマが一段と盛り上がり、若者達の愛が奇跡を起こすという感動のドラマに仕上がっている。

また、亡き妻を再生するという”過去”に捉われた主人公が、その協力者でもある孫のような若い女性から、”未来”を見るようにと助言されて愛も芽生える、爽やかな雰囲気で迎えるラストもいい。

撮影当時50代前半だった主人公を演ずるピーター・オトゥールは、実年齢よりも10歳ほど上の老教授役を、ユーモアを交えて絶妙の間で演じている。

主人公を上回る風変わりな存在であり、彼と愛し合うことになる若い女性を怪演するマリエル・ヘミングウェイ、主人公を慕う助手のヴィンセント・スパーノ、彼と愛し合う研究員のヴァージニア・マドセン、主人公を追放しようとする医学教授のデヴィッド・オグデン・スタイアーズ、学部長のジョン・デナー、教授のジェフ・コーリイケネス・タイガー、主人公を受け入れる大学の教授イアン・ウルフ、バーバラ(ヴァージニア・マドセン)の両親ランス・ハワードエレン・ギア、主人公の家の家政婦エルサ・レイヴン、主人公の妻カレン・コピンズなどが共演している。


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