クリード Creed (2015) 4/5 (3)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

ロッキー」シリーズの第7作。
今は亡き、ボクシング元ヘビー級チャンピオン、アポロ・クリードの血を受け継いだ息子と、アポロのライバルだったロッキー・バルボアの夢に向けた闘いを描く、製作アーウィン・ウィンクラーロバート・チャートフ、原案、監督、脚本ライアン・クーグラー、主演マイケル・B・ジョーダンシルヴェスター・スタローンテッサ・トンプソンフィリシア・ラシャド他共演のドラマ。


ドラマ(スポーツ)

シルヴェスター・スタローン / Sylvester Stallone 作品一覧


スタッフ キャスト
監督:ライアン・クーグラー

製作
シルヴェスター・スタローン
アーウィン・ウィンクラー
チャールズ・ウィンクラー
ロバート・チャートフ
ウィリアム・チャートフ
原案:ライアン・クーグラー
脚本
ライアン・クーグラー
アーロン・コヴィントン
撮影:マリス・アルベルチ
編集
クローディア・S・カステロ
マイケル・P・ショーヴァー
音楽:ルートヴィッヒ・ヨーランソン

出演
アドニス”ドニー”ジョンソン・クリード/”ハリウッド”ドニー:マイケル・B・ジョーダン
ロッキー・バルボア:シルヴェスター・スタローン
ビアンカ:テッサ・トンプソン
メアリー・アン・クリード:フィリシア・ラシャド
“プリティ”リッキー・コンラン:トニー・ベリュー
トミー・ホリデイ:グレアム・マクタヴィッシュ
ピート・スポリーノ:リッチー・コスター
レオ”ザ・ライオン”スポリーノ:ガブリエル・ロサド
ダニー“スタントマン”ウィーラー:アンドレ・ウォード
本人:ジェイコブ”スティッチ”デュラン
本人:リカルド”パッドマン”カックギル
本人:マイケル・バッファー

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2015年製作 133分
公開
北米:2015年11月25日
日本:2015年12月23日
製作費 $35,000,000
北米興行収入 $109,712,890
世界 $173,567,580


アカデミー賞
第88回アカデミー賞

・ノミネート
助演男優賞(シルヴェスター・スタローン


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1998年、カリフォルニア州、ロサンゼルス
今は亡き、ボクシング元ヘビー級チャンピオン、アポロ・クリードと愛人との間に生まれたアドニス・ジョンソンは、少年院に収容されていた。

騒ぎを起こして喧嘩を始めたアドニスは、看守に取り押さえられて独房に入れられる。

少年院を訪ねた、アポロの未亡人メアリー・アン(フィリシア・ラシャド)は、アドニスが喧嘩を繰り返していることを知らされて面会する。

メアリー・アンをソーシャル・ワーカーだと思ったアドニスは、それを否定する彼女に、亡くなった母の悪口を言われたために相手を殴ったことを伝える。

アドニスが父親のことを知らないため、生まれる前に亡くなったとメアリー・アンは伝える。

父の知り合いかと訊かれたメアリー・アンは、アドニスに自分の夫だったと答える。

メアリー・アンから一緒に暮らしてほしいと言われたアドニスは、夫の名前を訊かれる。

2015年、メキシコティフアナ
アポロの血を受け継いでいたアドニス”ドニー”ジョンソン・クリード(マイケル・B・ジョーダン)は、地元のリングに上がり相手を倒す。

12時間後、ロサンゼルス
メアリー・アンに引き取られて教育も受けたドニーは、証券会社の優秀な社員だったが、昇進したばかりにも拘らず、自分の人世に迷い辞職する。

アポロが遺した大邸宅に戻ったドニーは、メアリー・アンに仕事を辞めたことを話せず、父とロッキー・バルボア(シルヴェスター・スタローン)の対戦映像を”YouTube”で確認する。

翌日、父アポロを生んだデルファイ・ジムに向かったドニーは、15戦全勝のメキシコでの戦績を引っ提げてプロボクサーになろうとする。

トレーナーに相手にされないドニーは、スパーリング中のボクサーと愛車”マスタング”(初代)を賭けて戦い、12勝1敗の相手を一瞬にして倒す。

自分の強さを自慢するドニーは、世界戦を狙う31戦全勝のダニー“スタントマン”ウィーラー(アンドレ・ウォード)が相手になると言ってリングに上がったため、それを受けて立つ。

しかし、世界ランカーの強さを見せつけられたドニーは、叩きのめされてしまう。

帰宅したメアリー・アンに仕事を辞めたことを伝えたドニーは、サングラスで怪我を隠していることを知られてしまう。

アポロと同じように殴られ、パンチ・ドランカーになる可能性などを語るメアリー・アンは、ドニーがボクサーになろうとすることを認めない。

プロのボクサーになる考えを変えないドニーに対し、リングに上がるなら、もう連絡は不要だと言って、メアリー・アンは彼を突き放す。

ペンシルベニア州、フィラデルフィア
ロッキーが経営するレストラン”エイドリアンズ”を訪ねたドニーは、壁に飾ってあった、父がロッキーと対戦した試合の写真を眺める。

現れたロッキーは、アポロとの3回目の対戦のことをドニーに訊かれ、それが秘密だったために驚く。

青年の名前を訊いたロッキーは、コーチしてくれと言われたために、もうやめたと答えて断る。

アポロのことを訊かれ、最強のボクサーだと答えたロッキーは、ミッキーの死後、戦意を失った自分を、アポロがロサンゼルスに連れて行き復帰させたとドニーに言われる。

それをなぜ知っているのか疑問に思うロッキーは、アポロの息子だと言うドニーの言葉を信じようとしない。

メアリー・アンに訊いてくれと言われたロッキーは、自分を鍛えてほしいという考えを変えない教養もありそうなドニーに、なぜボクサーの道を選んだのかを尋ねる。

ボクサーになるしか自分には選択肢がないと伝えたドニーは、それに意見するロッキーから、いつでも店に寄ってほしいと言われる。

ミッキーのジムに通うと伝えたドニーは、最後の戦いに勝ったのはアポロだとロッキーから知らされてその場を去る。

イギリスリバプール出身のボクサー、世界ライト・ヘビー級チャンピオンの“プリティ”リッキー・コンラン(トニー・ベリュー)は、トラブルを抱えながら無敵の強さを誇り、最後の試合が”グディソン・パーク”で行われることになっていた。

対戦相手は、ドニーを叩きのめしたウィーラーで、全勝同士の対戦に期待は高まっていた。

アパートを借りたドニーは、夜中にも拘らず音楽のボリュームを下げない階下の住人の部屋に向かう。

ドアを開けたのが美しい女性ビアンカ(テッサ・トンプソン)だったために、ドニーは苦情は言うものの戸惑ってしまう。

翌朝、ミッキーのジムに向かったドニーは、トレーナーのピート・スポリーノ(リッチー・コスター)に入会したいことを伝え、有望なボクサーである彼の息子レオ”ザ・ライオン”(ガブリエル・ロサド)を意識する。

夜のランニング中に、クラブでビアンカがライブ中だと気づいたドニーは、彼女がミュージシャンだと知りステージを見る。

翌日、タイトルマッチの記者会見場で争いになったコンランが、ウィーラーのアゴを強打して骨折させてしまい、試合は中止になる。

それを知ったドニーはロッキーに会い、再びコーチしてほしいと頼む。

しつこいドニーの説得に負けたロッキーは、仕方なく基本だけを教える。

メアリー・アンに電話をしてメッセージだけを残したドニーは、ビアンカの部屋に向い彼女を食事に誘う。

サンドイッチ・カフェで食事をしたドニーは、気になっていたビアンカの補聴器のことを尋ね、進行性の難聴だと言うことを知る。

いずれ聴力を失うビアンカが手話を習っていることを知ったドニーは、ボクサーのタイプには見えないと言われる。

父親がボクサーだったと答えるドニーは、次のライブの予定を訊き、見に行きたいことを伝える。

亡き妻エイドリアンと義兄ポーリーの墓参りのため、ロッキーは、いつものように丘の上の墓地に向かう。

ドニーのことが気になるロッキーはジムに向い、昔なじみの仲間達に声をかけられる。

ロッキーを歓迎したピートは、レオを育ててみる気はないかを尋ねて息子を紹介する。

ピートは、現れたドニーがロッキーと知り合いだったことに驚く。

ドニーに過酷なトレーニングのことを話し始めたロッキーは、彼を鍛え始める。

ボクサーとしての基本ができていないドニーに、ロッキーは、自分がミッキーから教わった方法などを取り入れてトレーニングさせる。

その間、ビアンカと親交を深めたドニーは、彼女と惹かれ合う仲になる。

ドニーが様になってきたため、ピートは、体重を5ポンド落とせば試合を組めるとことを彼に伝える。

それに興味を示すドニーを制止したロッキーは、ピートがレオと対戦させようとしていることに気づく。

ロッキーがセコンドにつく姿を皆が期待していると言うピートは、それが金になると考えていた。

まだ鍛えている途中だと答えたロッキーは、検討することをピートに伝える。

勝つためには焦ってはだめだと言って、ドニーにトレーニングを続けさせたロッキーは、試合をしたい彼に説得される。

そのためにロッキーと暮らすことを決めたドニーは、試合のために”おじ”の家に引っ越すことをビアンカに伝える。

ビアンカは、白人である街の英雄ロッキーが”おじ”だと言うドニーの言葉を信じない。

ポーリーの使っていた部屋を提供したロッキーは、息子ロバートの写真を見るドニーに、”ロッキーの息子”であることで苦労させたと語る。

翌早朝からとトレーニングは始り、ロッキーはドニーを別のジムに入れて、カットマンのジェイコブ”スティッチ”デュランやトレーナーのリカルド”パッドマン”カックギルらを紹介する。

ロッキーの厳しいトレーニングに耐えたドニーは、レオとの対戦の日を迎える。

試合前にロッキーと話したピートは、ドニーがアポロの息子であることを知ったため、それを宣伝したいことを伝える。

黙っていたことは謝罪したロッキーは、ここだけの話にしてほしいことを伝え、諦めたピートは、自分は口は堅いと言ってその場を去る。

ビアンカも現れた控室でレフリーから指示を受けていたドニーは、緊張でトイレに行きたくなりグローブを外してもらう。

リングに上がったドニーは、ロッキーに励まされて試合に挑み、2ラウンドでレオを倒す。

ロッキーとビアンカはリングに上がり、ドニーの勝利を喜ぶ。

家で祝杯を挙げたロッキーは先に眠り、ドニーとビアンカはその場で愛し合う。

翌朝、朝食をとっていたビアンカは、アポロの息子”アドニス”がデビューしたというネット上のニュースを知り、それをドニーに問い詰める。

親の名前を利用したくなかったと言うドニーは、全て正直に話すことを伝え、メアリー・アンは実母ではなく、母親はアポロの愛人だったことをビアンカに話す。

母親は自分を産んで死に、里親を転々として施設に入り、その後メアリー・アンに引き取られたことを、ドニーはビアンカに伝える。

ドニーとビアンカは、互いが心の支えだと言うことを確認する。

デビューしたドニーがアポロの息子であることが話題になり、それをテレビで知ったメアリー・アンは動揺する。

対戦相手を探していたコンランのトレーナー、トミー・ホリデイ(グレアム・マクタヴィッシュ)は、ドニーと対戦すれば大金が稼げると考える。

ドニーが相手として不足だと言うコンランだったが、トレーナーがロッキーであることで更に注目されるため、試合ではなくビジネスとして考えるようにとトミーに言われる。

トミーから連絡を受けたロッキーは、ドニーと共に訪ねて来た彼に会う。

対戦相手を探しているというトミーから、”クリード”の名で試合をしてほしいと言われたドニーは、ロッキーと1日考えて返事をすることになる。

アポロの名を語り負けることを恐れるドニーだったが、後悔しないように、”クリード”の名で戦うようにとビアンカに励まされる。

コンランと戦うことを決めたドニーは、それをロッキーに伝えて勝利する方法を訊く。

死ぬ気で戦うしかないと伝えたロッキーは、自分がセコンドにつかなければ戦わないとドニーに言われて、トミーに返事をすることを決める。

ドニーはトレーニングを始めるが、ロッキーが倒れてしまう。

病院には運ばれたロッキーは検査を受ける。

数日後、病院に呼ばれたロッキーは、医師から、悪性の”非ホジキンリンパ腫”であることを知らされ、化学療法を勧められる。

初期であるため回復の見込みがあると言われたロッキーだったが、治療を拒否してパンフレットだけを受取り、病気のことは秘密にしてほしいと医師に伝えてその場を去る。

ジムに戻ったロッキーは、動揺していることを知られないようにしながら、ドニーのスパーリングを見守る。

ロッカールームで、ドニーは、ロッキーのジャケットのパンフレットに気づく。

病気のことをロッキーに尋ねたドニーは、化学療法は受けないと言われる。

長生きするより、1日でいいからエイドリアンと過ごしたいと言うロッキーは、そうなれば思い残すことはないが、あり得ないことだとドニーに伝える。

愛する者は去り自分一人になったと言うロッキーは、病気は恐れないと話す。

自分のことはどうでもいいのかとドニーに訊かれたロッキーは、素晴らしいボクサーになると伝える。

過去、そして忘れ去られた人間が自分であり、ただのトレーナーだと言うロッキーは、家族ではないことをドニーに伝える。

病気のことは黙っているようにとロッキーに言われたドニーは、何も語らずにその場を去る。

ロッキーは、自分が話したことを後悔する。

ライブを見るためビアンカの控室に向かったドニーは、アポロの息子であることで自分を侮辱する男を殴ってしまう。

留置場に入れられたドニーは、迎えに来たロッキーから、ロッカールームで話したことは本心ではないと言われる。

ドニーに拒まれ家族を殺したとまで言われたロッキーだったが、自分の話を聞くまで帰らないと伝える。

父親が自分を捨てたと思い憎んでいるドニーに、許してやるよう伝えたロッキーは、父親の影を振り払うべきだと言って立ち去る。

翌朝、釈放されたドニーは、ビアンカの元に向い謝罪する。

ロッキーが癌で治療を勧めても拒んでいると、ドニーはビアンカに伝えるものの、自分で説得するべきだと言われてドアを閉められてしまう。

ドニーの話を聞く気がないビアンカは、補聴器を外してしまう。

翌朝、ジムが開いていなかったため、ドニーはロッキーの家に戻る。

病気と闘わない気なら自分もやめるとドニーに言われたロッキーは、共に闘う意思を変えない彼の気持ちを受け入れる。

化学療法を始めたロッキーに付き添うドニーは、その場でもトレーニングを始め、二人は共に闘う。

リバプール
記者会見に臨んだドニーは、相手が挑発してくるとロッキーに言われながら、コンランと一触即発になる。

その夜、ロッキーが連れて来てくれたビアンカを、ドニーは部屋に招き入れる。

試合当日、グディソン・パーク
控室に向かったドニーは、”クリード”と”ジョンソン”と刺繍されたアポロの使用したトランクスを、メアリーが送ってくれたことを知り感激する。

ドニーは、ロッキーの言葉を信じてリングに向い、観衆のブーイングを受ける。

地元の英雄コンランが、歓声を受けながら派手に登場し、満員の客席の声援に応える。

マイケル・バッファーのリング・アナウンスに続き、レフリーから指示を受けたドニーとコンランは睨み合い、そしてゴングが鳴る。

メアリー・アンは、屋敷でドニーの試合を見守る。

ドニーは、長身のコンランの懐に入れず、アッパーを受けてダウンを奪われる。

ゴングに救われるものの、ドニーは右目の上を切ってしまい、ロッキーのアドバイスを聞いて反撃しようとする。

第2ラウンド。
ドニーの右フックがコンランの顔面を捉えて出血し、両者は打ち合いになりゴングとなる。

ポイントを取りコーナーに戻ったドニーは、地獄のトレーニングに耐えた自分に自信を持つようにとロッキーに言われる。

その後も善戦するドニーだったが、王者コンランを倒すことができない。

第11ラウンド。
勝利の可能性も見えて来たドニーだったが、コンランの強打を受けてダウンし失神してしまう。

コンランはコーナーのロープに上り勝利を確信するが、意識が戻ったドニーは立ち上がり、レフェリーは試合を続行する。

ゴングに救われたドニーだったが、左目がふさがってしまう。

再び起きるかもしれない不幸を避けようとしたロッキーは、試合を止めさせようとするが、ドニーはそれを拒む。

ドクターのチェックを受けたドニーは、スティッチの指の合図でそれをパスし、再び止めようとするロッキーに、自分の行いが”過ち”ではないことを証明すると伝える。

アポロはミッキーの死から自分を救い、ドニーがそれ以上のことをしてくれたと伝えたロッキーは、必ず癌を倒すと言って、コンランを叩きのめすよう指示する。

最終ラウンド。
それを約束したドニーは、激しい殴り合いの末にコンランをコーナーに追い詰めてダウンを奪う。

コンランはカウント10寸前で立ち上がり、直後にゴングが鳴る。

相手を倒せなかったドニーは、悔しさを抑えながらロッキーやビアンカらと抱き合う。

判定の結果、コンランが王座を守る。

ドニーに声をかけたコンランは次のチャンピンだと言われ、”クリード”という名前に誇りを持つようにと励まされる。

インタビューに答えるドニーは、メアリー・アンに感謝し、皆がいたから戦えたと語る。

アポロの息子に家族だと言われた感想を訊かれたロッキーは、自分は幸運な男だと答え、真のファイターであるドニーを称えて感謝する。

この場に父アポロがいたら何と声をかけるかを訊かれたドニーは、”愛してる、何も恨んでいない、アポロ・クリードを誇りに思う”と答える。

そして、場内からは”クリード”コールが起き、ロッキーに促されたドニーはそれに応える。

フィラデルフィア
現役時代にトレーニングで駆け上がった”フィラデルフィア美術館”の階段を、ドニーに支えながら上るロッキーは、上に立つと飛べる気がしたと話す。

何とか上りきったロッキーは、その場から街並みを眺めると人生が見えるとドニーに伝える。

いい人生かとドニーに訊かれたロッキーは、悪くないと答え、ドニーもそれに同意する。


解説 評価 感想

参考:
・「ロッキー」(1976)
・「ロッキー2」(1979)
・「ロッキー3」(1982)
・「ロッキー4」(1985)
・「ロッキー5」(1990)
・「ロッキー6」(2006)
・「クリード」(2015)
・「クリード2」(2017)

*(簡略ストー リー)
ロサンゼルス
今は亡き、ボクシング元ヘビー級チャンピオン、アポロ・クリードと愛人との間に生まれたアドニス”ドニー”ジョンソンは、荒れた少年時代を送り、アポロの未亡人メアリー・アンに引き取られる。
アポロが遺した財産により、教育を受けて証券会社に勤め、何不自由ない生活を送っていたドニーは、父から受け継いだボクサーとしての才能を開花させようとしていた。
偉大な父の名を隠しメキシコで戦績を重ねていたドニーは、仕事を辞めてボクサーになる道を選ぶ。
しかし、父を生んだジムで腕試しをしたドニーは、世界ランカーに叩きのめされてしまう。
メアリー・アンに反対されながら、フィラデルフィアに向かったドニーは、父のライバル、そして親友でもあった街の英雄ロッキー・バルボアに会いコーチを頼む。
それを断るロッキーは、ドニーがアポロの息子であることを知り驚く。
その後、ドニーが気になるロッキーは、彼の情熱に心を動かされてコーチを引き受けるのだが・・・。
__________

本作は、公開の5か月前に81歳でこの世を去った、「ロッキー」シリーズの生みの親とも言えるロバート・チャートフに捧げられている。

前作では、主人公のロッキー・バルボアが現役(復帰)として闘う姿を描いたストーリーだったが、今回は、ライバルで親友でもあったアポロ・クリードの息子を育てるという内容になっている。

更に、ロッキーの病魔との闘いが主人公の闘いと成長と共に描かれているという、観る者の心に訴える深いドラマに仕上がっている。

約40年の”伝統”とも言える「ロッキー」シリーズの雰囲気を保ちながら、その郷愁を誘うシーンを散りばめ、それを前面に出し過ぎずに斬新な感覚で描く、原案、脚本を兼ねる、撮影当時、弱冠28歳のライアン・クーグラーの演出手腕が光る。

リング上のカメラワークなど、実際の試合を見ているような臨場感溢れる迫力ある映像は秀逸だ。

北米興行収入は約1億900万ドル、全世界では約1億7400万ドルのヒットとなった。

本作は、”ロッキー”をタイトルとしない新たなるシリーズとして高い評価を受け、2017年11月に続編が公開されることが予定されている。

ロッキー」シリーズでシルヴェスター・スタローンが助演に回ることが許されるのか・・・という疑問を払拭する、燻銀の演技を見せた彼は、第88回アカデミー賞で助演男優賞にノミネートされた。
街の英雄でありながら老いた一市民としてひっそりと暮らすロッキーが、元チャンピオンとしての誇りと友情のために闘う姿は、涙なしでは見られない。

「フルートベール駅で」(2013)でもライアン・クーグラーと組んだ、ボクサーとしての才能を開花させるマイケル・B・ジョーダンの好演も印象に残る。
メイクでそう見えるのか、彼の目や口元がカール・ウェザースに似ているところなども注目したい。

主人公と惹かれ合うミュージシャンのテッサ・トンプソン、アポロの未亡人である主人公の育ての親フィリシア・ラシャド、主人公と対戦する世界チャンピオンのトニー・ベリュー、そのトレーナー、グレアム・マクタヴィッシュ、ジムのトレーナー、リッチー・コスター、その息子であるボクサーのガブリエル・ロサド、主人公を叩きのめす世界ランカーのアンドレ・ウォード、主人公につくカットマンのジェイコブ”スティッチ”デュラン、トレーナーのリカルド”パッドマン”カックギル、リング・アナウンサーとしてお馴染のマイケル・バッファーなどが共演している。


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