クリムゾン・タイド Crimson Tide (1995) 3/5 (23)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

アメリカ海軍原潜の叩き上げのベテラン艦長と、軍規にこだわるエリート副官の核攻撃をめぐる”対立”(対決)を描く、製作ドン・シンプソンジェリー・ブラッカイマー、監督トニー・スコット、主演デンゼル・ワシントンジーン・ハックマンジョージ・ズンザヴィゴ・モーテンセンジェームズ・ガンドルフィーニ他共演のサスペンス・アクション。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:トニー・スコット
製作総指揮
ルーカス・フォスター

マイク・R・モーダー
ビル・アンガー
製作
ドン・シンプソン

ジェリー・ブラッカイマー
原案
マイケル・シファー

リチャード・P・ヘンリック
脚本
マイケル・シファー

リチャード・P・ヘンリック
クエンティン・タランティーノ(クレジットなし)
撮影:ダリウス・ウォルスキー

編集:クリス・レベンゾン
音楽:ハンス・ジマー

出演
ロン・ハンター少佐:デンゼル・ワシントン

フランク・ラムジー大佐:ジーン・ハックマン
ウォルターズ先任伍長:ジョージ・ズンザ
ピーター“ウェップス”インス大尉:ヴィゴ・モーテンセン
ボビー・ドガーティ大尉:ジェームズ・ガンドルフィーニ
ロイ・ジマー大尉:マット・クレイヴン
ダリク・ウェスターガード大尉:ロッキー・キャロル
オッド・マホーニー大尉:ジェイミー・ゴメス
ポール・ハラーマン大尉:リッキー・シュローダー
ウィリアム・バーンズ:スティーヴ・ザーン
ダニー・リベッティ:ダニー・ヌッチ
ラッセル・ヴォスラー:リロ・ブランカトーJr.
グラッタム二等兵:ライアン・フィリップ
アンダーソン提督:ジェイソン・ロバーズ
ジュリア・ハンター:ヴァネッサ・ベル・キャロウェイ

アメリカ 映画
配給 ハリウッド・ピクチャーズ

1995年製作 115分
公開
北米:1995年5月12日
日本:1995年10月14日
製作費 $53,000,000
北米興行収入 $91,400,000
世界 $157,400,000


アカデミー賞 ■

第68回アカデミー賞
・ノミネート
編集・録音・音響編集賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ロシア情勢が緊迫を極める中、政府をアメリカの傀儡だと批判する反乱軍を率いる過激派リーダーは、アメリカ及び日本への核攻撃も示唆し、一気に緊張は高まる。

娘の誕生パーティーの最中に、連絡を受けたアメリカ海軍少佐ロン・ ハンター(デンゼル・ワシントン)は、出撃命令が下った原子力潜水艦”アラバマ”の艦長フランク・ラムジー大佐(ジーン・ハックマン)に呼び出される。

ハーバード大学にも籍を置いた、エリート士官のハンターは、”アラバマ”の副官に任命され、兵器担当のピーター“ウェップス”インス大尉(ヴィゴ・モーテンセン)、補給担当のボビー・ドガーティ大尉(ジェームズ・ガンドルフィーニ)、通信担当のロイ・ジマー大尉(マット・クレイヴン)、作戦担当のダリク・ウェスターガード大尉(ロッキー・キャロル)らと共に出撃準備を始める。

妻ジュリア(ヴァネッサ・ベル・キャロウェイ)と子供達に別れを告げたハンターは、精鋭達と共に” アラバマ”に乗艦し目的海域に向かう。


●第1日

10月21日 太平洋深海。

潜航を続ける”アラバマ”艦内では、先進的戦争論者のラムジーに対し、核の時代の真の敵は”戦争” そのものだと、ハンターは率直に意見する。

●第3日
10月23日 グリニッジ標準時(ズールー) 09時00分。

突如、厨房で火災が発生し、ハンターがそれを鎮火させるのだが、ラムジーはその混乱の最中に、”核ミサイル・システム訓練”の指令を出す。

火災による騒ぎで水兵が心臓発作を起こしたため、訓練は中止されるが、このタイミングでそれを行うべきだったか否かで、ラムジーとハンターの意見は再び分かれる。

ラムジーは、部下の前で、上官の指示に意見することをハンターに禁ずる。

その後ハンターは、ベテラン艦長ラムジーのペースでことを運ばせるべきだと、インスから助言される。

●第6日
10月26日 ズールー時間 06時31分。

ロシアの核ミサイル・コードが解読されたという、EAM
(緊急行動指令)が入り、政府軍に包囲された反乱軍が、アメリカ及び日本に核攻撃を仕掛ける可能性が高まり、全軍に非常事態宣言が下される。

ラムジーは、自分達の任務が、それに対抗する先制攻撃だということを部下に告げる。

●第11日
10月31日 ズールー時間 18時00分。

戦争を目前にしながら、部下達の士気の低下を懸念するハンターは、ラムジーに部下達に激を飛ばすよう提言し、それを実行させる。

●第12日
11月1日 カムチャツカ半島沖 483キロ。

敵潜水艦を確認したラムジーは、ミサイル発射準備を命ずる。

その後、敵艦が”アクラ型原子力潜水艦”だと確認したラムジーは、それを艦内放送で部下らに伝え、 ミサイル発射をスタンバイさせる。

しかし、敵艦から2発の魚雷が発射され、”アラバマ”を追撃する。

ラムジーは魚雷おとり弾を発射させ、適の攻撃を回避することに成功する。

ミサイル発射まで残り6分、”アラバマ”は発射可能深度まで上昇する。

その時ハンターは、途中で切れてしまったEAMの電文が、ミサイル発射中止命令の可能性をラムジーに指摘する。

しかしラムジーは、部下の前で自分に意見するハンターに怒りを露にして、ミサイル発射命令を出す。

ラムジーは、それをハンターに復唱させようとするが、彼はそれを拒否してしまう。

ハンターを逮捕させようとするラムジーだったが、核攻撃は、艦長と副長の合意がなければ行えない軍規があることを、ハンターは主張する。

尚も命令に従わないかを問うラムジーに対し、ハンターは彼の任を解き居室に連行するよう、自分に同調する当直士官ウォルターズ(ジョージ・ズンザ)に命令する。

そしてハンターは、軍規違反でラムジーを解任したことを部下らに伝え、ミサイル発射を見合わせる指示を出す。

ハンターはウォルターズに例を言うが、彼は軍規に従ったまでだと、本意ではないことを伝える。

その直後、敵艦が真上に接近し、再び魚雷攻撃を受けるが、それを回避した”アラバマ”は、逆に敵艦に魚雷を命中させて撃沈する。

しかし、寸前に敵艦が放った魚雷が”アラバマ”を襲い、被害を受けた艦体は浸水し、 艦底に三人を残したままハンターは水密ハッチを閉めるよう命ずる。

アラバマ”は深度を下げ、船殻破壊深度に達してしまうが、故障していたエンジンが修理され、 ハンターは潜望鏡深度まで浮上を命ずる。

その頃、ドガーティはラムジーの元に向かい指示を仰ぎ、インス、ジマー、ウェスターガードを巻き込んで反乱を起こそうとする。

インスはそれに反発するが、ラムジーの指名だと説得されて仕方なくそれに従い、彼らは武装してラムジーを解放する。

不穏な空気を感じたハンターは、ソナー担当のダニー・リベッティ(ダニー・ヌッチ)に全艦のマスター・キーを渡して、 ミサイル発射攻撃の確認をするために、通信担当のラッセル・ヴォスラー(リロ・ブランカトーJr.)に、故障した通信機の修理を急がせる。

その直後、ラムジーらが司令室を占拠し、ハンターから指揮権を奪い、核ミサイル発射をスタンバイさせる。

しかし、監禁されているハンターとウォルターズらを、リベッティが解放する。

ハンターは、ミサイル管制室のインスに連絡を入れて、彼を説得する。

ラムジーは、ミサイル発射装置を作動させるようインスに命ずるが返事はなく、自らミサイル管制室に向かい、そこで発射しようとする。

それを知ったハンターは、司令室のシステムを解除しようとするが、ラムジーはインスの部下に銃を向けて彼を脅し、発射装置を作動させるための金庫を開けさせる。

しかし、ハンターが司令室を制圧し、寸前でミサイル発射を阻止する。

そこにラムジーが押し入ってくるが、ハンターは司令室を制御するキーを渡そうとしない。

その後、ヴォスラーから通信機が復旧しそうだという連絡が入り、ロシアの核ミサイル発射が迫る中、ラムジーは、3分間の猶予を与える。

そして、ヴォスラーからEAMが届いたことが知らされ、ロシアの反乱軍が降伏したため、ミサイルの発射中止がラムジーに報告される。

ラムジーはそれを部下達に伝え、ハンターに指揮を任せる。

アメリカ太平洋艦体指令本部、ハワイ真珠湾
今回の”アラバマ”艦内で起きた事件で、アンダーソン提督(ジェイソン・ロバーズ)による調査委員会が開かれる。

アンダーソン提督は、命令系統システムの問題を指摘し、ラムジー、ハンター双方共に正しく、そして間違っていたとも言える判断を下し、事件を公表しないことにする。

しかし、記録上、二人の行動を国家の利益と海軍の伝統に従ったものと判断し、ラムジーの早期退役願いを受理することを提督は伝える。

そして提督は、ラムジーの意見を聞き入れ、ハンターを指揮官に任命することを伝える。

そして、ハンターはラムジーに感謝し、彼は潔く海軍を去り、二人のわだかまりは消える。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

ロシアの過激派反乱勢力が政府批判を過熱させ、アメリカ及び日本への核攻撃を示唆する。
いち早く反応したアメリカ海軍は、 原子力潜水艦”アラバマ”を目的海域に派遣し、先制攻撃を仕掛けようとする。しかし、”アラバマ”の艦長フランク・ラムジー大佐は、自ら副官に指名したエリート士官ロン・ハンター少佐が、長い兵役の経験で、威厳を保つ自分の行動に意見することを嫌う。
そして、目的海域に到達したラムジーは、敵艦の攻撃を回避して、核ミサイル攻撃の発射をスタンバイする。
しかしハンターは、交信が途絶えた状況下で、ミサイル発射命令の確認が取れないまま行動を起こそうとする、ラムジーの任を解き、監禁してしまう・・・。
__________

ハリウッドのヒット・メイカーの、ドン・シンプソンジェリー・ブラッカイマーのコンビが製作した話題作。

北米興行収入は約9100万ドルで、全世界では約1億5700万ドルのヒットとなった。

第68回アカデミー賞では、編集、録音、音響編集賞にノミネートされた。

冒頭で、世界で最も力を持つ三人が、アメリカ、ロシア両国大統領と、そして原子力潜水艦の艦長だと明記されるが、その割には、余りにも感情に左右され過ぎる、最前線の指揮官の描き方には疑問が残る。

クレジットなしで、クエンティン・タランティーノが脚本に参加していると言われている。

ドラマにならないと言えばそれまでだが、核戦争勃発を決定する瞬間に、パニックに近い状態にならないのが、その立場に置かれた指揮官の資質であり、デンゼル・ワシントン演ずる副官の方が、どちらかと言えば適任者だろうということで、ラストはうまくまとまってはいる。

密室の混乱や敵艦との駆け引きなどは、他の作品と比べても新鮮味があるとは言えないが、指揮権の奪い合いと敵艦との駆け引きなど、トニー・スコットらしい、まずまずの緊迫感が感じられる。

ハンス・ジマーの主題曲他は、翌年公開された「ザ・ロック」(1996)によく似ている。

主演のデンゼル・ワシントンジーン・ハックマンの、静かに牽制し合う前半から、激しい”対決”となる中盤、そしてクライマックスに向けての闘いは見ものだ。

現役艦長としては、やや年をとり過ぎているように感じるジーン・ハックマンだが、やはりあの位の威厳や貫禄を見せないと、ハリウッド屈指の実力派である、沈着冷静、柔軟な対応と実行力、非の打ち所のないエリート士官役のデンゼル・ワシントンとのバランスがとれないだろう。

小型犬を連れ回すジーン・ハックマンの姿は、セリフにも出てくるが、明らかに”猛将パットン”を意識しているようにも思える。

双方に従う当直士官ジョージ・ズンザ、ミサイル管制官ヴィゴ・モーテンセン、補給担当ジェームズ・ガンドルフィーニ、通信担当マット・クレイヴンリロ・ブランカトーJr.、ソナー担当ダニー・ヌッチ、作戦担当ロッキー・キャロル、他乗組員ジェイミー・ゴメスリッキー・シュローダースティーヴ・ザーンライアン・フィリップ、ハンター(D・ワシントン)の妻ヴァネッサ・ベル・キャロウェイ、そして、指揮官二人の処分を決める提督役でジェイソン・ロバーズが登場する。


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