袋小路 Cul-de-Sac (1966) 4/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

一般社会を逃れ孤島の城に住居を構える風変わりな夫婦と、通りすがりのギャングの微妙な関係を描く、監督ロマン・ポランスキー、主演ドナルド・プレザンスフランソワーズ・ドルレアックライオネル・スタンダージャクリーン・ビセット共演のドラマ。


ドラマ


スタッフ キャスト ■

監督:ロマン・ポランスキー
製作総指揮:サム・ウェインバーグ
製作:ジーン・グトウスキー
脚本
ロマン・ポランスキー

ジェラール・ブラッシュ
撮影:ギル・テイラー
編集:アラステア・マクルンタイア
音楽:クリストフ・コメダ

出演
ジョージ:ドナルド・プレザンス

テレサ:フランソワーズ・ドルレアック
リチャード:ライオネル・スタンダー
アルバート/アルビー:ジャック・マッゴーラン
クリストファー:イアイン・クアイアー
フィリップ・フェアウェザー:ロバート・ドーリング
マリオン・フェアウェザー:マリー・キーン
セシル:ウィリアム・フランクリン
ジャクリーン:ジャクリーン・ビセット
ホーレス:トレヴァー・デラニー

イギリス 映画
配給
Transmission Films
Sigma III
1966年製作 107分
公開
イギリス:1966年6月
北米:1966年11月7日
日本:1971年3月27日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

イングランドノーサンバーランド州リンディスファーン島
傷を負った二人のギャング、粗野で大男のリチャード(ライオネル・スタンダー)と気弱なアルバート/アルビー(ジャック・マッゴーラン)は、車の故障で立ち往生する。

リチャードは、海岸沿いの古城を見つけ、鶏小屋の屋根裏で眠ってしまう。

詩人で作家の”ウォルター・スコット”が執筆をしていたという古城に住む、中年のジョージ(ドナルド・プレザンス)と親子ほど年の差のある妻テレサ(フランソワーズ・ドルレアック)は、風変わりな夫婦だった。

二人は人の気配を感じ、キッチンにいたリチャードに強引に車まで連れて行かれる。

満潮で車は沈みかけていて、銃弾を受け動けないアルビーを救うため、三人は必至で車を岸に運ぶ。

城に戻り、ボスに電話したリチャードは、アルビーが撃たれ自分も右腕を負傷し車の運転ができないことを伝え、”ロブ・ロイ” という場所にいることを知らせ電話線を切る。

アルビーを城に運び、車を鶏小屋に隠したリチャードは、ジョージとテレサを寝室に閉じ込める。

テレサは、リチャードを恐れ言いなりになるジョージを臆病者呼ばわりする。

夜中に物音に気づいたテレサは、リチャードが穴を掘っているのを不思議に思い、アルビーが死んだことを知る。

刺激を求めていた若いテレサは、リチャードの行動に興味を持ち、墓穴掘りを手伝う。

朝方、リチャードはジョージを起こしてからかい、墓穴掘りをさせアルビーを埋める。

アルコールを飲まされたジョージは、結婚して10ヶ月のフランス人の愛する妻テレサのために、 全財産を投げ出し城を買い自由気ままに生活していることをリチャードに話す。

その後、仲間が来ると言ってリチャードは身なりを整えるが、現れたのはジョージに会いに来たフィリップ・フェアウェザー(ロバート・ドーリング)とマリオン(マリー・キーン)夫妻と息子ホーレス(トレヴァー・デラニー)、その友人セシル(ウィリアム・フランクリン)とジャクリーン(ジャクリーン・ビセット)だった。

リチャードを使用人ということにして、ジョージとテレサは彼らを城に招き入れる。

やがて、ホーレスが、アルビーを埋めた場所を掘り起こそうとしたり、レコードをいじり悪戯を始める。

一同は食事を始め、セシルはテレサといちゃつくが、そこに湾の向こう側に住んでいる青年クリストファー(イアイン・クアイアー)が現れる。

その時、ホーレスがセシルの銃を暴発させ、城のステンドグラスを割ってしまう。

それがきっかけとなり、ジョージはフェアウェザー夫妻と口論になり、彼らとクリストファーを追い払ってしまう。

やがて日が暮れ、テレサはリチャードの上着の拳銃を奪いジョージに渡す。

リチャードは、電話線を繋ぎボスに連絡を入れるが、自分を迎えに来ないことを知り、ジョージらを閉じ込めて車でその場を去ろうとする。

ジョージがリチャードに銃を向け銃撃するものの、彼は車からマシンガンを持ち出す。

しかし、リチャードは力尽き倒れ込み、その反動で車は銃弾を受け爆発してしまう。

呆然とするジョージは、ギャングが来るのを恐れるテレサの言葉も耳に入らない。

そこに銃を忘れたセシルが現れ、ジョージはテレサを追い出してしまう。

テレサがセシルと去ったことを知ったジョージは、正気とは思えない行動を始め、海岸の岩の上にかがみ込み、前妻を想い涙する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

仕事を終え傷を負いながら逃れて来たギャング、粗野で大男のリチャードと気弱なアルビーは、車の故障で立ち往生してしまう。
リチャードは、瀕死のアルビーを車に残し、古城を見つけ、そこに住む風変わりな夫婦、中年のジョージと若妻のテレサを脅す。
リチャードは二人を連れて、満潮で沈みかけている車とアルビーを城に運ぶ。
その後テレサは、リチャードを恐れて言いなりになるジョージを、臆病者呼ばわりして侮辱する。
その後、アルビーは息を引き取り、彼を埋める穴を掘っていたリチャードに気づいたテレサは、刺激を求めていたため、彼の行動に興味を持ち、それを手伝い始めるのだが・・・。
__________

細かい解釈は抜きにして、歪んだ人間関係をとことん追及した、ロマン・ポランスキー初期の注目作。

子供を含めて、全ての登場人物のキャラクターにクセがあり、土手道でグレートブリテン島とつながるリンディスファーン島が、満潮で完全な孤島となるロケーションなども実に興味深い。

時に、鬼気迫る異常な人物描写を際立たせる、モノクロ映像も効果を上げている。

臆病な上に発想も貧弱、どうして美しい若妻と関係がもてたのか不思議な、怪演を見せる名優ドナルド・プレザンスカトリーヌ・ドヌーヴの実姉で、翌年、25歳の若さで事故死してしまう、コケティッシュな魅力で好演するヒロイン、フランソワーズ・ドルレアック、正に豪傑、悪党そのもので城に居座るギャング、ライオネル・スタンダー、気弱な男、命を落とすジャック・マッゴーラン、本土側に住む隣人の青年イアイン・クアイアー、主人公の友人夫妻ロバート・ドーリングマリー・キーン、その息子のトレヴァー・デラニー、友人ウィリアム・フランクリン、その連れでデビュー2作目のジャクリーン・ビセットなどが共演している。


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