デーヴ Dave (1993) 3.5/5 (2)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

大統領と瓜二つの人の好い平凡な男性が影武者として雇われ、意識不明で倒れた大統領の代理を務めお国のために尽くし奮闘する姿を描く、製作、監督アイヴァン・ライトマン、主演ケヴィン・クラインシガニー・ウィーバーフランク・ランジェラベン・キングスレーヴィング・レイムズ他共演のヒューマン・コメディ。


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト ■

監督:アイヴァン・ライトマン
製作総指揮
ジョー・メジャック

マイケル・C・グロス
製作
アイヴァン・ライトマン
ローレン・シュラー・ドナー
脚本:ゲイリー・ロス
撮影:アダム・グリーンバーグ
編集:シェルドン・カーン

音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード

出演
ケヴィン・クライン:デーヴ・コーヴィック/ビル・ミッチェル大統領
シガニー・ウィーバー:エレン・ミッチェル
フランク・ランジェラ:ボブ・アレグザンダー大統領首席補佐官
ケヴィン・ダン:アラン・リード大統領補佐官
ヴィング・レイムズ:デュエーン・スティーヴンソン
ベン・キングスレー:ゲーリー・ナンス副大統領
チャールズ・グローディン:マーリー・ブラム
ローラ・リニー:ランディ
フェイス・プライス:アリス
アーノルド・シュワルツェネッガー:本人
ラリー・キング:本人
ジェイ・レノ:本人
オリヴァー・ストーン:本人

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1993年製作 110分
公開
北米:1993年5月7日
日本:1993年8月28日
北米興行収入 $63,270,710


アカデミー賞 ■

第66回アカデミー賞
・ノミネート
脚本賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ワシントンD.C.近郊のジョージタウンで、職業紹介所を経営するデーヴ・コーヴィック(ケヴィン・クライン)は、気ままな独身生活を満喫していた。

しかし、彼がビル・ミッチェル大統領(ケヴィン・クライン)とそっくりという理由で、シークレット・サービスのデュエーン・スティーヴンソン(ヴィング・レイムズ)に、彼は大統領の影武者として協力を要請される。

仕方なく政府に協力することにしたデーヴは、大統領首席補佐官ボブ・アレグザンダー(フランク・ランジェラ)に、無言に徹し、余計なことをしないよう釘を刺される。

レセプション会場で、初仕事を待ちわびていたデーヴは、ミッチェル大統領と対面して合格点をもらう。

その後デーヴは、来賓の前に登場して、アレグザンダーの忠告を無視し、思わず”アメリカ万歳!”と叫んでしまう。

その頃、大統領は、ホワイトハウスのスタッフで浮気相手の秘書官ランディ(ローラ・リニー)と過ごしていたが、何と彼は脳卒中で意識不明になってしまう。

緊急事態に、補佐官アラン・リード(ケヴィン・ダン)は、副大統領ゲーリー・ナンス(ベン・キングスレー)に連絡しようとするが、アレグザンダーがそれを制止し、対策を検討する。

スティーヴンソンに、自宅に送られる途中のデーヴに連絡が入り、彼は急遽ホワイトハウスに向かう。

一度だけの仕事だと聞いていたデーヴに、アレグザンダーとリードは、副大統領が精神的に不安定だという理由をつけて、契約を延長し大統領に成りすますよう要請する。

一度は怖気付いたデーヴだが、半ば強制的に大統領の寝室に案内される。

大統領の症状は軽く、公務にも支障がないことをマスコミに発表させたアレグザンダーは、アフリカ訪問中の副大統領のスキャンダルを見つけて陥れ辞職に追い込み、デーヴに自分を指名させることを企んでいた。

さらに、大統領の病気が悪化でもすれば、末は自分が大統領になることまで考え、各方面の買収工作も進め、あとは、大統領夫人エレン(シガニー・ウィーバー)だけを警戒していた。

翌日、早期に回復した大統領を、デーヴは見事に演じ、オフィスの秘書アリス(フェイス・プライス)には、恋人ができて1ヶ月旅行に行くという連絡を入れる。

そしてデーヴは、政府や議会の仕組みや職務についてを学び、大統領本人の癖などを真似る特訓を受ける。

デーヴは、元々、大統領の演説などの物まねを得意としていたので、彼の演説の練習を見たアレグザンダーとリードは、その上手さに驚いてしまう。

いよいよ、”大統領”として民衆の前に登場したデーヴは、気さくな人柄を前面に出して支持を受け、マスコミも挙って彼の変身振りを評価する。

夫(大統領)の発作は、浮気が原因だと承知しているエレンは、彼を見限ってしまうが、デーヴは彼女に次第に惹かれていく。

デーヴは、ホームレスの子供達の施設をエレンと視察に行き、仲間と行動を共にしようとしない少年に、優しく接し彼の心を和ませる。

それを見たエレンは、人が変わったような夫に感心する。

しかしエレンは、自分が推し進める、福祉法案を廃案にしたデーヴを責めて、愛想を尽かしてしまう。

法案否決のサインを代筆したのはアレグザンダーで、デーヴは彼を追求するが相手にされない。

親友の会計士マーリー・ブラム(チャールズ・グローディン)をホワイトハウスに呼び出したデーヴは、対抗策として国家予算の中から6億5000万ドルを削り、それを福祉に回す方法を伝授してもらう。

その後、アレグザンダーの思惑通り、ナンス副大統領のスキャンダルが表ざたになる。

閣議の席でデーヴは、自らの予算削減案を次々と発表して承認を受け、なんと6億5000万ドルを福祉に当てることに成功する。

デーヴは各方面から賞賛の拍手を受け、それがエレンにも知らされる。

アレグザンダーは怒り心頭で、デーヴを刑務所送りにすると言い出すが、リードは、自分達も共犯になると彼に伝える。

エレンはデーヴが夫でないことに気づき、夫婦関係は冷め切っているので、心配は無用だと彼に告げる。

スティーヴンソンの協力で、大統領がいる地下の治療室に案内されたエレンは、初めて夫が重傷であることと、回復の見込みがないことを知らされる。

その後、デーヴとエレンは、ジョンソン大統領が使っていた、秘密の地下道を通りホワイトハウスを脱出する。

デーヴは、スティーヴンソンの用意した車で逃走するが、警官に職務質問を受け、苦し紛れに大統領夫妻の物まね芸人だと言い、その場をやり過ごす。

エレンは、純真なデーヴが、この国には必要な存在かもしれないことに気づき、彼と共にホワイトハウスに戻る。

デーヴは、もう一度大統領に戻り、翌日緊急会見を開くために、記者達をホワイトハウスに集める。

憤慨したアレグザンダーだったが、デーヴは彼をクビにして、エレンと会見場に向かう。

デーヴは記者達を前に、国内の全失業者に職を与えるという、自分の職業を生かしたとてつもない大計画を発表するが、世論は賛否両論分かれる。

帰国したナンス副大統領は、大統領(デーヴ)に汚職疑惑をきっぱりと否定する。

アレグザンダーは反撃に出て、副大統領単独の疑惑と思われていたたものが、政府がらみで大統領も関与していたことが判明したことを発表する。

ナンス副大統領の人柄に触れ、勇気付けられたデーヴは、エレンの愛と協力の下、両院を召集して議会演説を行う。

今や協力者になった、リードの手助けを受けたデーヴは、アレグザンダーの汚職告発について答える。

デーヴは、告発が全て正しいことを認めるが、それがアレグザンダーの陰謀であったことと、副大統領が尊敬すべき善良な人物だということを語る。

そして、デーヴは演説中に失神して倒れてしまう。

スティーヴンソンやエレン、そしてリードの計画通り、昏睡状態の大統領を病院に送り届けたデーヴは、君のためなら死ねるというスティーヴンソンに感謝して別れ告げる。

その後、大統領は亡くなり、ナンス副大統領が大統領に就任する。

アレグザンダーは起訴され、前大統領の雇用法案は議会を通過する。

やがてデーヴは、マーリーやアリスの支援を受けて市議会議員に立候補することになり、エレンがその選挙事務所を訪れる。

ファーストレディーではなくなったエレンは、デーヴの支援者となったスティーヴンソンに見守られながら、彼と新たな生活を始めることになる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

ワシントンD.C.近郊のジョージタウンで、職業紹介所を経営するデーヴ・コーヴィックは、ミッチェル大統領に瓜二つだとという理由で、シークレット・サービスのスティーヴンソンから、大統領の影武者を要請される。
仕方なくそれを引き受けたデーヴは、首席補佐官アレグザンダーに、余計なことをしないよう釘を刺される。
しかし、大統領が、浮気相手ランディと過ごしている最中、脳卒中で意識不明状態になってしまう。
緊急事態を受けたアレグザンダーは、帰宅しようとしていたデーヴをホワイトハウスに呼び大統領としての職務を、彼に代行をさせようとするのだが・・・。
__________

陰日なたのない善良な影武者、あくどい大統領側近、夫を見限る大統領夫人と、主人公の上をいく誠実な政治家の副大統領、そして予算削減に協力する、親友の会計士と堅物のシークレット・サービスなど、多彩な登場人物が入り乱れる・・・。
目まぐるしい展開を、アイヴァン・ライトマンらしく人情味を盛り込み、またロマンスも絡めた、心和む作品。

第66回アカデミー賞では、脚本賞にノミネートされた。

CGを駆使しながら、見事に再現したホワイトハウスの内外部のセットや、その雰囲気は半端でない出来栄えで実に興味深い。

議会演説で一芝居打ち、主人公がその場で倒れてしまうシーンは、さながら、名作「スミス都へ行く」(1939)を髣髴させ、主人公や登場人物を含め、全体的に見て、その頃の作品へのオマージュのような雰囲気もある。

ジェームズ・ニュートン・ハワードの、軽快で愉快な音楽も印象に残る。

人間味ある大統領の影武者を演じ、民衆や不仲だった夫人、悪企みを画策した側近などの心も捉える、愛すべきキャラクターを見事に演じた、ケヴィン・クラインの好演は光る。

浮気癖のある夫(大統領)を見限り、子供のいない寂しさで福祉に力を注ぎ、やがて、心優しい”影武者”に惹かれるファースト・レディシガニー・ウィーバーは、逞しくもあり、幸せを手に入れて浮かべる笑みが実に爽やかだ。

最高権力を手中にしようと企む、首席補佐官フランク・ランジェラの、威圧感ある悪役ぶりは迫力十分。

彼と共謀するものの、主人公の人柄に心動かされ寝返る補佐官ケヴィン・ダン、同じく、堅物ながら結局は主人公に惚れこむシークレット・サービスヴィング・レイムズ、クライマックス近くでしか登場しない、政治家の鏡のような人物である副大統領を演ずるベン・キングスレー、出番は少ないものの、主人公の力強い協力者で、いい味を出しているチャールズ・グローディン、大統領の浮気相手の秘書官ローラ・リニー、主人公の秘書役フェイス・プライスなどが共演している。

他に、現役の名立たる大物政治家やアナウンサーとリポーター、またアーノルド・シュワルツェネッガーラリー・キングジェイ・レノオリヴァー・ストーンらも本人役でゲスト出演しているのも注目だ。


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