戦慄の絆 Dead Ringer (1988) 3.41/5 (29)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

一卵生双生児の兄弟である産婦人科医が、自分達の正体を明かさず患者である女優と関係したことから、一心同体であったその絶妙なバランスが崩れて破滅するまでを描く、製作、監督、脚本デヴィッド・クローネンバーグ、主演ジェレミー・アイアンズジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド他共演の心理サスペンス。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:デヴィッド・クローネンバーグ
製作総指揮
シルヴィオ・タベット

ジェームズ・G・ロビンソン
ジョー・ロス
製作
マーク・ボイマン

デヴィッド・クローネンバーグ
原作
バリ・ウッド

ジャック・ギースランド
”Twins”
脚本
デヴィッド・クローネンバーグ

ノーマン・スナイダー
撮影:ピーター・サシツキー
編集:ロナルド・サンダース
音楽:ハワード・ショア

出演
エリオット・マントル/ビヴァリー・マントル:ジェレミー・アイアンズ

クレア・ニヴォー:ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド
ケアリー・ウィーラー:ハイディ・フォン・パレスク
ローラ:シャーリー・ダグラス
アンダース・ウォレック:スティーヴン・ラック
ミムジー:ジル・ヘネシー
コーラル:ジャクリーン・ヘネシー
ダヌー:バーバラ・ゴードン

カナダ/アメリカ 映画
配給 20世紀FOX

1988年製作 115分
公開
北米:1988年9月23日
日本:1989年6月10日
北米興行収入 $8,038,508


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1988年、カナダトロント
一卵双生児の兄弟であるエリオットとビヴァリー・マントル(ジェレミー・アイアンズ)は、産婦人科医を開業していた。

兄エリオットは社交的で野心家、弟のビヴァリーは内気な努力家であり正反対な正確だったが、両者はバランスよく仕事をこなし、順調に地位を築いていく。

ある日、女優のクレア・ニヴォー(ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド)の診察をしたビヴァリーは、彼女の子宮が3つに分かれていることに気づく。

ビヴァリーにそれを知らされたエリオットは、出かける予定を先延ばしして、興味津々、有名女優クレアの元に向かう。

エリオットは、自分が双子の兄だとは語らないまま、クレアを診察して、その後、食事を共にし、彼女のアパートで愛し合い帰宅する。

それをビヴァリーに話したエリオットは、翌日は、自分でクレアの元に行くよう指示する。

翌日、クレアのアパートに向ったビヴァリーは、彼女にいきなりキスされて戸惑ってしまう。

ビヴァリーは、クレアからの質問に率直に答え、子供の産めない体だと告げる。

ショックを受けたクレアは、今まで、避妊は考えずに、誰とでも寝たことをビヴァリーに伝える。

その夜、エリオットは、クレアとのことをビヴァリーに尋ね、次回は自分が会うと言った通り、彼女と激しく愛し合う。

クレアは、他人に自分のことを言わないで欲しいと伝え、エリオットはそれを約束する。

そのため、帰宅したエリオットは、ビヴァリーに何も語らなかった。

二人が双子で、入れ替わっていること知らずに付き合いを続けるクレアは、親しくなるに連れて、相手が普通でないことを感じ始める。

そんなクレアは、ある日、二人を知る知人のローラ(シャーリー・ダグラス)から、ビヴァリーには、エリオットという同居している兄がいて、彼らは一卵性の双生児だと知らされる。

クレアは、そのことをビヴァリーに確かめ、エリオットと三人で会いたいことを伝える。

レストランで二人に会ったクレアは、動揺しながら、自分が両者と寝たことを確認し、気分を害して席を立つ。

エリオットはこの件を笑い飛ばすが、ビヴァリーは混乱して涙してしまう。

その後、ビヴァリーは、表彰式で酔って醜態をさらし、情緒不安定となる。

薬に依存する日々が続くビヴァリーは、ある日、クレアと再会する。

クレアは、寂しかったことをビヴァリーに告げて、二人は愛し合うものの、彼はエリオットと一体化している悪夢を見てしまう。

エリオットと会ったクレアは、ビヴァリーの様子が心配なことを彼に伝える。

自分に言い寄るエリオットを拒絶したクレアは、10週間のロケに向うことになり、ビヴァリーの体調を不安に思いながら旅立つ。

クレアのアパートに滞在していたビヴァリーは、耐え切れなくなりエリオットの元に戻り、苦しい胸にうちを伝える。

ある夜、エリオットと恋人ケアリー・ウィーラー(ハイディ・フォン・パレスク)の前で、ビヴァリーは気を失い呼吸が止まってしまう。

エリオットの介抱と病院に運ばれたことで、意識を取り戻したビヴァリーは、薬物中毒の治療を始めることになる。

クリニックの診療を、再開できるまでになったビヴァリーだったが、錯乱の発作は続く。

ビヴァリーは、メタル・アーティスト、アンダース・ウォレック(スティーヴン・ラック)に、異様な手術器具を作らせ、それを使おうとした彼は患者を傷つけてしまう。

誰も自分達を区別できない、二人で一つだと思われていることで、エリオットは、ビヴァリーを助けなければ、自分も破滅することを恐れて、自らも薬に頼る。

クレアから、戻ったという連絡を受けたビヴァリーは、ふらつく体で何とか部屋を抜け出す。

ビヴァリーは、街で見かけたウォレックの展示作品の器具を奪い去り、彼女のアパートに向う。

その後ビヴァリーは、1週間クレアのアパートに滞在するが、エリオットからの連絡はなかった。

クレアは、ビヴァリーが持参した器具についての説明を求め、彼は、それが結合双生児の分離用に使うことを伝える。

ビヴァリーは、器具を持ってクリニックに向うが、荒れ果てたその場で、完全に薬に溺れていたエリオットに、器具を使い処置をしてしまう。

翌日、目覚めたビヴァリーは、エリオットの死に気づかないまま、身支度をしてその場を去る。

ヴァリーは、公衆電話からクレアに電話をかけるものの、”誰?”と言う彼女の言葉だけを聞きクリニックに戻る。

そして、ビヴァリーは、エリオットの遺体にもたれかかりながら息を引き取る。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

カナダトロント
産婦人科の開業医として名高い、一卵生双生児の兄弟、エリオットとビヴァリー・マントルは、順風満帆な人生を送っていた。
兄エリオットは社交的で野心家、弟ビヴァリーは内気な努力家、正反対な正確ではあったが、両者はバランスよく仕事をこなしていた。
ある日ビヴァリーは、女優のクレア・ニヴォーを診察し、彼女の子宮が3つに分かれていることに気づく。
それを知ったエリオットは、興味本位で、自分を兄だと明かさずにクレアを診察し、彼女と親交を深め愛し合ってしまう。
翌日は、ビヴァリーがクレアと付き合うのだが、彼女は、子供が産めないことを確認し、今まで、手当たり次第に男を求めたことを彼に伝える。
しかし、両者と愛し合うクレアは、親しくなるに連れて相手の異変に気づき、知人との会話で、自分が双子の兄弟と付き合っていたことに気づく。
真実を追究された兄弟だったが、クレアに見限られたビヴァリーは、それを苦にして情緒不安定となり生活は乱れ、薬に依存していく・・・。
__________

エリートである双子の産婦人科医の、垢抜けたライフスタイル、そのクリニックや手術着までが洗練されている描写の前半から、兄弟の生き方のバランスが崩れ、それが崩壊する様が実に恐ろしい。

主演のジェレミー・アイアンズが二役ということで、序盤では、同じ場面で両者が微妙に入れ替わり、双子を映し出す映像に感心してしまう。
中盤からは、視覚効果を使い、全く違和感を感じさせない二人の描写も見事な、鬼才デヴィッド・クローネンバーグのこだわりが随所に垣間見られる仕上がりとなっている。

観ている方も時々見分けがつかなくなってしまう、結局は、結合双生児のように、同一の心理状態のまま、同じ道をたどり一生を終わる兄弟を演ずる、演技派ジェレミー・アイアンズの熱演を堪能できる作品でもある。

兄弟の絶妙なバランスが崩れるきっかけとなる、二人と関係を持つ女優ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド、彼女の知人シャーリー・ダグラス、兄エリオットの恋人ハイディ・フォン・パレスク、メタル・アーティストのスティーヴン・ラック、エスコート・サービスの双子ジル・ヘネシージャクリーン・ヘネシーの実の姉妹などが共演している。


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