デス・プルーフ in グラインドハウス Death Proof (2007) 3/5 (2)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

クエンティン・タランティーノロバート・ロドリゲスによる2本立映画「グラインドハウス」(2007)のうちの「デス・プルーフ」を、再編集して一本の作品にしたエクスプロイテーション映画
愛車”ダッジ・チャレンジャー”を凶器にして女性を狙う元スタントマンの異常な行動を描く、製作、監督、脚本、撮影、出演クエンティン・タランティーノ、製作ロバート・ロドリゲス、主演カート・ラッセルゾーイ・ベルロザリオ・ドーソンメアリー・エリザベス・ウィンステッド他共演の犯罪アクション。


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト ■

監督:クエンティン・タランティーノ
製作
クエンティン・タランティーノ

ロバート・ロドリゲス
エリザベス・アヴェラン
エリカ・スタインバーグ
製作総指揮
ハーヴェイ・ワインスタイン

ボブ・ワインスタイン
シャノン・マッキントッシュ
脚本:クエンティン・タランティーノ

撮影:クエンティン・タランティーノ
編集:サリー・メンケ
音楽:デヴィッド・アーノルド

出演
スタントマン/マイク・マッケイ:カート・ラッセル

ゾーイ・ベルゾーイ・ベル
アバナシー・ロス:ロザリオ・ドーソン
アーリーン/バタフライ:ヴァネッサ・フェルリト
ジャングル・ジュリア:シドニー・ターミア・ポワチエ
キム・マティス:トレイシー・トムズ
リー・モンゴメリー:メアリー・エリザベス・ウィンステッド
シャナ:ジョーダン・ラッド
パム:ローズ・マッゴーワン
ウォーレン:クエンティン・タランティーノ
ラナ・フランク:モニカ・スタッグス
マーシー:マーシー・ハリエル
ドヴ:イーライ・ロス
ネイト:オマー・ドゥーム
オマー:マイケル・バコール
パンキー・ブルーザー:マルタ・メンドーサ
ティム:ティム・マーフィー
ヴィーナス・エンヴィー:メリッサ・アーカロ
アール・マグロー/テキサス・レンジャー:マイケル・パークス

エドガー・マグロー/テキサス・レンジャー:ジェームズ・パークス
ダコタ・マグロー・ブロック:マーリー・シェルトン
ジャスパー:ジョナサン・ローラン
店員:ニッキー・カット

アメリカ 映画
配給 ディメンション・フィルムズ

2007年製作 114分
公開
北米:2007年7月21日
日本:2007年9月1日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

テキサス州、オースティン
ラジオの人気DJ、ジャングル・ジュリア(シドニー・ターミア・ポワチエ)は、自分の誕生日を祝うために、親友のシャナ(ジョーダン・ラッド)とアーリーン(ヴァネッサ・フェルリト)と共に街に向かう。

バー”グエロ”に着いたアーリーンは、自分達をつけて来たような車”ダッジ・チャレンジャー”(1970年型)に気づく。

その場にいた旧友のマーシー(マーシー・ハリエル)に声をかけたジュリアは、”バタフライ”と言う名でアーリーンのことをラジオで話したことを伝える。

”バタフライ”が何かをすると、意味不明なことをジュリアに言われたアーリーンは、マーシーが口説き役の男に扮して迫る芝居を見せられる。

マーシーは、ラジオで聴いた”バタフライ”に気づいた男を演じる。

酒を渡された”バタフライ”は男に見つめられながら、彼が口ずさむ詩”雪の降る夕方森に寄って”に聞き入り、そしてラップダンスをするとジュリアに言わたアーリーンは驚く。

酔いながら店を出たジュリアらを、車の男(カート・ラッセル)が監視する。

二軒目の”テキサス・チリ・パーラー”に向かった三人は楽しい時を過ごし、ジュリアは、ドラッグ・ディーラーのラナ・フランク(モニカ・スタッグス)に電話をして呼び出す。

ジュリアは、早く会いたいという内容のメールを”クリス・シモンソン”に送り、自分もだという彼からの返信が届く。

オーナーのウォーレン(クエンティン・タランティーノ)の奢りで、ジュリアらはリキュールを一気飲みさせられる。

タバコを吸うために外に出たアーリーンは、昼間の車が雨の中、止まっていることに気づく。

後ろから近付いて来たネイト(オマー・ドゥーム)に驚いたアーリーンは、彼に誘われたために車に向かう。

ジュリアとシャナを口説こうとするドヴ(イーライ・ロス)とオマー(マイケル・バコール)は、ナチョスを食べていたスタントマン/マイク・マッケイ(カート・ラッセル)の様子を見て軽蔑する。

カウンターにいたパム(ローズ・マッゴーワン)はマイクに話しかけられ、彼に送ってもらおうとする。

マイクは、ジュリアが街の至る所にある看板の女なのかをパムに確認する。

現れたラナのマリファナを店の外で吸っていたジュリアは、マイクに声をかけられて言葉を交わす。

カウンターに戻ったマイクは、スターのスタント・ダブルをしていたことなどをパムに話す。

ジュリアは、クリスが来ないために苛立ち、彼に再びメールを送る。

湖にあるシャナの父親の別荘に行く話をしていたジュリアとアーリーンは、マイクからビールを奢られる。

アーリーンを”バタフライ”と呼ぶマイクは、”雪の降る夕方森に寄って”の詩を口ずさむ。

ダンスは踊ってしまったとジュリアに言われたマイクは、自分を怖がっているのかをアーリーンに尋ねる。

車が気になると言うアーリーンは、つけていたかをマイクに問うが否定される。

”グエロ”の前でアーリーンを見たと言うマイクは、つけてはいないと繰り返し、ダンスのことを聞く。

次の機会にと言われたマイクは、出会った者のことをメモしておく手帳に、”腰抜け”と書くことをアーリーンに伝える。

ジュークボックスで準備をするようアーリーンに言われたマイクは、彼女のダンスを楽しむ。

ジュリアらと別れたパムは、マイクの”ダッジ・チャレンジャー”に乗ろうとする。

車は、スタントのために死を回避する”デス・プルーフ”仕様であり、ロールケージで補強されていたので助手席もなかった。

臨時の助手席をセットしてパムを乗せたマイクは、行きたい方向と違う場合は恐い思いをすると言って車を走らせて飛ばす。

叫び声をあげて降りようとするパムはジョークだと思うが、”デス・プルーフ”は運転席だけだと言うマイクは急ブレーキを踏む。

そのはずみで頭と体を強打したパムは、うめき声をあげて息絶える。

それを確認したマイクは、他の女達を捕えに行くと呟き、ジュリアらの写真を捨てて走り去る。

ラナが運転する車を追い越したマイクは、方向転換して猛スピードで彼女らの車に正面衝突する。

ジュリアらの車は大破して4人は死亡し、マイクの車は横転するものの、彼は一命を取り留めて病院に運ばれる。

医師である娘のダコタ(マーリー・シェルトン)を呼び止めたテキサス・レンジャーのアール・マグロー(マイケル・パークス)は、息子のエドガー(ジェームズ・パークス)と共にマイクの様態を聞く。

父を憎むダコタは、酷い怪我だったことしか話さずにその場を去り、エドガーは、今回の件は車を使った殺人だとアールに話す。

女達は飲酒運転でドラッグもやっていたため、マイクが避けきれなかっただけだと検事に判断されると、アールはエドガーに伝える。

マイクが、セックスの代わりに快楽を求めただけだと考えるアールは、彼を逮捕するなら、助手席で死んでいたパムの件を追及するしかないと話す。

しかし、バーテンはマイクが飲んでいないことを証言し、パムが送ってくれと頼んだわけで、誰も彼が殺人鬼とは思わないとアールは付け加える。

マイクをとことん追い詰めるよりも、他のことで楽しんだ方がいいと考えたアールは、再び事件を起こすなら、テキサス以外でやることを願うだけだとエドガーに伝える。

14か月後、テネシー州、レバノン
回復したマイクは、あるドラッグストアの駐車場で、アバナシー・ロス(ロザリオ・ドーソン)、キム・マティス(トレイシー・トムズ)、リー・モンゴメリー(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)の三人に目をつける。

キムは、ニュージーランドから来る同じスタントウーマンのゾーイ・ベルを迎えに行くため空港に向かおうとしていた。

メイクアップ・アーティストのアバナシーは、キムに飲物を頼んで後部座席で眠り、新人女優のリーと車に残っていた。

マイクは車に近づいてアバナシーの足をくすぐり、鍵が落ちていた振りをして車に戻り、急発進して走り去る。

車から降りてタバコを吸いATMで現金を下ろし、リーに頼まれて雑誌”アルーア”を買ったアバナシーは、店員(ニッキー・カット)から”ヴォーグ”のイタリア版があると言われて、それを手に入れる。

その後、マイクは空港の駐車場で、到着したゾーイを含めた4人を監視する。

車に乗ったアバナシーらは、仕事のことやロマンスの話をして盛り上がる。

ダイナーで食事をした4人は、マイクがその場にいることも気づかず、撮影のことや、キムが拳銃を所持している話などをする。

アメリカに来た目的を話すゾーイは、1970年型”ダッジ・チャレンジャー”を走らせたいと言って、新聞を調べてあった彼女は、この街にそれを売りに出している男がいると三人に伝える。

それが、「バニシング・ポイント」の主人公”ジェイク・コワルスキー”が乗っていた、白い”ダッジ・チャレンジャー”と同じだと言うゾーイは、車を買うのではなく試乗するとことを考えていた。

ところが、アバナシーが「バニシング・ポイント」を知らないことにゾーイは驚く。

4人は車の持ち主ジャスパー(ジョナサン・ローラン)の家に向かい、”ダッジ・チャレンジャー”を確認したゾーイは、自分達だけで試乗して、スタント”シップ・マスト”をやってみたいことをキムに伝える。

それを二度とやらないと言っていたためキムは反対するが、アメリカではやらない約束をしていないとゾーイは伝える。

キムを何とか説得したゾーイは、ジャスパーを乗せたくないためリーと残ってほしいと伝えたアバナシーに、それを拒まれる。

危険を承知で同行すると言うアバナシーは、自分がジャスパーを説得できたら一緒に行くことを認めるということで、ゾーイとキムを納得させる。

リーが相手をすると思わせると言うアバナシーは、リーが載っている雑誌を見せて、ポルノ女優が残るとジャスパーに伝え、試乗を承知させる。

ジャスパーをリーに紹介してたアバナシーは、ゾーイとキムと共に”ダッジ・チャレンジャー”で街道に向かう。

車を止めたゾーイとキムは、口を挟もうとしたアバナシーを黙らせてスタントの準備を始め、キムがベルトを外す。

車に戻ったゾーイとキムは、アバナシーにもベルトを外させて左右のドアに取り付ける。

キムが運転して車を加速させ、ゾーイは窓から出てルーフに上がりベルトを掴み、ボンネットに仰向け状態になる。

三人はそのスリルを楽しむが、その様子を見ていたマイクが彼女らを追う。

マイクに追突されたため、ゾーイは必死にしがみつき、何とか落下しないようにする。

容赦なく襲いかかるマイクはスピンして車が止まってしまうが、快感を感じて喜ぶ。

ところが、去ろうとしたマイクはキムに肩を撃たれてしまい、その場から逃げ去る。

アバナシーとキムは、投げ飛ばされたゾーイが無事だったことを知り、復讐するということで三人の意見は一致してマイクを追う。

撃たれて動揺するマイクは、落ち着くために酒を飲み、傷口を消毒する。

現れたゾーイに鉄パイプで殴られたマイクは逃げるものの、彼女らに追われて背後から追突される。

街道を必死に逃げるマイクは、並走するゾーイらに悪気はなかったと伝えるが、彼女らは許そうとしない。

側道に入ってしまったゾーイらは行き止りになると考え、マイクの車に体当たりして横転させる。

助けを求めるマイクを車から引きずり出したゾーイらは、彼を殴り、容赦なく叩きのめす。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

テキサス州、オースティン
ラジオの人気DJジュリアらを尾行する元スタントマンマイク・マッケイは、愛車”ダッジ・チャレンジャー”でバーを出た彼女らを追い、街道で正面衝突して殺害する。
車を凶器にして狙った女性に襲いかかり、快感を得ていたマイクは、大事故を起こすものの一命を取り留める。
14か月後、テネシー州、レバノン
回復したマイクは、メイクアップ・アーティストのアバナシーらに目をつける。
アバナシーらは、ニュージーランドから来たスタントウーマンのゾーイ・ベルを空港で出迎えるのだが、それをマイクが監視する。
バニシング・ポイント」と同じ白い”ダッジ・チャレンジャー”を走らせるのが夢だったゾーイは、 それを売りに出している男の家に向かう。
ダッジ・チャレンジャー”を試乗することになったゾーイらは、街道で危険なスタントを始めるのだが、マイクが容赦なく襲いかかる・・・。
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B級作品タッチで仕上げられた作風は、そのオマージュとして影像的に様々な工夫がされ、意図的に品質の悪さなどを再現しているところなどが面白い。

登場人物(主に女性達)が延々と語り合うシーンが何度かあるが、一見、意味がないように思えるのだが、その自然な会話や役者の演技に引き込まれるところなど、クエンティン・タランティーノ自身の見事な脚本を生かした映像センスを堪能できる作品。

物語は大きく二つに分かれ、前半は主人公の目的が思い通りに達成されて終わる。
車で女性を襲う主人公の狂気の行動を知った観客は、危険が迫る女性達の身を案ずるのだが、主人公を上回る迫力で対抗する、スタントウーマンらの凄まじい復讐劇は圧巻だ。

狂気の犯罪者を演ずるカート・ラッセルの個性が光る作品で押し通す内容と思いきや、後半で登場する、ユマ・サーマンのスタント・ダブルなどでも知られるゾーイ・ベルの、男勝りのスタント・シーンは見事としか言いようがない。

主人公に狙われるメイクアップ・アーティストのロザリオ・ドーソン、殺害されるヴァネッサ・フェルリト、その友人で人気DJのシドニー・ターミア・ポワチエジョーダン・ラッドアラン・ラッドの孫で、彼の息子の妻シェリル・ラッドの娘)、主人公に立ち向かうスタントウーマンのトレイシー・トムズ、新人女優のメアリー・エリザベス・ウィンステッド、主人公に車で送ってもらい殺される女性ローズ・マッゴーワン、正面衝突で殺されるモニカ・スタッグス、ジュリア(シドニー・ターミア・ポワチエ)の友人マーシー・ハリエル、バーの青年イーライ・ロスオマー・ドゥームマイケル・バコール、多くのクエンティン・タランティーノロバート・ロドリゲス作品で、テキサス・レンジャーの”アール・マグローとエドガー親子”を演ずる、実の親子のマイケル・パークスその息子ジェームズ・パークス、二人の家族である医師マーリー・シェルトン、白い”ダッジ・チャレンジャー”の持ち主ジョナサン・ローラン、ドラッグストアの店員ニッキー・カット、そしてクエンティン・タランティーノがバーのオーナーで出演している。


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