ジャンゴ 繋がれざる者 Django Unchained (2012) 4/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

スパゲティ・ウエスタンを愛するクエンティン・タランティーノが、その思いを込めた作品。
賞金稼ぎに協力することで自由の身となった奴隷が、引き離された妻を救い出すまでを描く、主演ジェイミー・フォックスクリストフ・ヴァルツレオナルド・ディカプリオサミュエル・L・ジャクソン他共演の痛快西部劇。


西部劇

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スタッフ キャスト ■

監督:クエンティン・タランティーノ
製作
レジナルド・ハドリン

ステイシー・シェール
ピラー・サヴォン
製作総指揮
シャノン・マッキントッシュ

マイケル・シャンバーグ
ジェームズ・W・スコッチドポール
ボブ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
脚本:クエンティン・タランティーノ
撮影:ロバート・リチャードソン
編集:フレッド・ラスキン

出演
ジャンゴ・フリーマン:ジェイミー・フォックス

キング・シュルツ:クリストフ・ヴァルツ
カルヴィン・J・キャンディ:レオナルド・ディカプリオ
ブルームヒルダ・ヴォン・シャフト:ケリー・ワシントン
スティーヴン:サミュエル・L・ジャクソン
ビリー・クラッシュ:ウォルトン・ゴギンズ
スペンサー”ビッグ・ダディ”ベネット:ドン・ジョンソン
ララ・リー・キャンディ=フィッツウィリー:ローラ・カユーテ
レオニード・モギー:デニス・クリストファー
ディック・スペック:ジェームズ・ルッソ
エース・スペック/ブッチ・プーチ:ジェームズ・レマー
ギル・テイタム連邦保安官:トム・ウォパット
ミニー:ミスティ・アパム
テネシー・ハリー:レックス・リン
ビッグ・ジョン・ブリトル:M・C・ゲイニー
ロジャー・ブリトル:クーパー・ハッカビー
エリス・ブリトル:ドク・デュハム
カーティス:ブルース・ダーン
ウィルソン:ネッド・ベラミー
アメリゴ・バセッピィ:フランコ・ネロ
ランディ:ジョナ・ヒル
女性トラッカー:ゾーイ・ベル
輸送車の男レックス:ロバート・キャラダイン
輸送車の男:ジェームズ・パークス
輸送車の男チェニー:トム・サヴィーニ
ガンマンの息子:ラスタンブリン
ビル・シャープ保安官:ドン・ストラウド
レ・クィント・ディッキー採掘社従業員:マイケル・パークス
レ。クィント・ディッキー採掘社従業員:クエンティン・タランティーノ

アメリカ 映画
配給
コロンビア・ピクチャーズ(北米)
ワインスタイン・カンパニー(世界)
2012年製作 165分
公開
北米:2012年12月25日
日本:2013年3月1日
製作費 $100,000,000
北米興行収入 $162,804,648
世界 $425,368,238


アカデミー賞 ■

第85回アカデミー賞
・受賞
助演男優(クリストフ・ヴァルツ)
脚本賞
・ノミネート
作品・撮影・音響編集賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1858年、南北戦争の2年前、テキサス
黒人奴隷のジャンゴ・フリーマン(ジェイミー・フォックス)は、現れた歯科医のキング・シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)に、ブリトル3兄弟を知っているかを聞かれる。

エース・スペック(ジェームズ・レマー)とディック(ジェームズ・ルッソ)を銃撃したシュルツは、鎖に繋がれたジャンゴを買取り解放する。

テキサス州、ドートリー。
黒人のジャンゴが馬に乗り、シュルツと酒場に入ったために町の者達は驚く。

賞金稼ぎでありドイツ人のシュルツは、住民の行動が理解できないまま、それを気にせずにジャンゴとビールを飲む。

ジャンゴは、シュルツから賞金稼ぎの意味を知らされて、ブリトル3兄弟を捜す協力を求められる。

シュルツは、現れた保安官ビル・シャープ(ドン・ストラウド)を容赦なく射殺し、連邦保安官ギル・テイタム(トム・ウォパット)を呼ぶよう指示する。

包囲されたシュルツだったが、射殺した保安官がお尋ね者だったことを説明して、賞金200ドルを受取り町を出る。

旅を続けたジャンゴは、妻ブルームヒルダ・ヴォン・シャフト(ケリー・ワシントン)と、奴隷商カーティス(ブルース・ダーン)によって別々に売り飛ばされたことをシュルツに話す。

シュルツは、ドイツ人の奴隷であったブルームヒルダが、祖国の言葉を話すと聞き、ジャンゴに親しみを感じる。

テネシー州。
大牧場主スペンサー”ビッグ・ダディ”ベネット(ドン・ジョンソン)の屋敷を訪ねたシュルツは、奴隷を高額で買うと言って歓迎される。

その間ジャンゴは、ブルームヒルダを鞭打ったビッグ・ジョン・ブリトル(M・C・ゲイニー)、ロジャー(クーパー・ハッカビー)、エリス(ドク・デュハム)の3兄弟が敷地内にいることを確認する。

ジャンゴは、女奴隷を鞭打とうとしていたジョンとロジャーを殺し、現れたシュルツがエリスを射殺する。

シュルツは、3兄弟を法に従い殺したことをベネットに伝えて手配書を見せ、彼を納得させてその場を去る。

その夜、ジャンゴとシュルツは、追ってきたベネットやランディ(ジョナ・ヒル)らに襲撃されるが、それを察知して撃退する。

ジャンゴは、シュルツからライフを渡されてベネットを射殺する。

初めて奴隷を自由にしたシュルツは、ジャンゴの特別な思いを伝え、ブルームヒルダを捜す協力を約束し友情を示す。

その後ジャンゴは、賞金稼ぎとしての腕を上げ、シュルツと共に手配書の悪党を次々と殺す。

ミシシッピ州。
ある町に着いた二人は、ブルームヒルダが、カルヴィン・J・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)の所有物であることを知る。

シュルツとジャンゴは、奴隷のバイヤーに扮してキャンディの屋敷を訪れる。

弁護士レオニード・モギー(デニス・クリストファー)に歓迎された二人は、キャンディが、アメリゴ・バセッピィ(フランコ・ネロ)と共に奴隷を戦わせて楽しんでいる部屋に案内される。

ジャンゴは、キャンディに対してあからさまに敵意を見せ、翌日、彼の農場に向かう。

その途中、ブルームヒルダが農場にいることを確信したシュルツは、感情を抑えるようジャンゴに忠告する。

しかしジャンゴは、賞金稼ぎの非道さを教わったシュルツに、態度を改めないことを伝える。

暫くするとキャンディは、これ以上戦えないと言って敷地内から逃げ出した奴隷が捕えられたことを知る。

奴隷を買うために支払った分を取り戻すため、戦いを強要しようとしたキャンディだったが、シュルツがそれを支払うと言い出す。

しかし、ジャンゴはその価値がないと口を挟み、キャンディは奴隷を犬に食い殺させる。

一行は”キャンディ・ランド”に到着し、奴隷頭スティーヴン(サミュエル・L・ジャクソン)が主人キャンディらを迎える。

キャンディは、ジャンゴの扱いに口出しするスティーヴンを黙らせて、姉ララ・リー・キャンディ=フィッツウィリー(ローラ・カユーテ)に出迎えられる。

ドイツ語が話せるブルームヒルダが、罰を受けていることを知ったキャンディは、シュルツを歓待するために彼女を解放するようスティーヴンに命ずる。

ジャンゴは、地中の箱に閉じ込められていたブルームヒルダを確認する。

ブルームヒルダは、シュルツの部屋に向かい、彼からドイツ語で、自分を捜して永遠に助け出すという友人が、ドアの向こうにいることを知らされる。

シュルツは合図して、ドアを開けてに立つジャンゴを見たブルームヒルダは驚いて気を失う。

その後、食事となり、テーブルを囲み歓談するキャンディとシュルツらだったが、スティーヴンは、ブルームヒルダがジャンゴを知っていることに気づく。

スティーヴンは、それを否定するブルームヒルダの言葉を一応信じる。

シュルツは、キャンディと高額の奴隷売買の商談を成立させて、5日後に戻ってくることを伝える。

キャンディは、給仕を務めるブルームヒルダの背中の傷をシュルツに見せて喜ぶが、ララに制止される。

ジャンゴは怒りを抑えながら、抜きかけた銃をホルスターに戻す。

その様子を見たスティーヴンは、ジャンゴとブルームヒルダの間に何かあることを確信し彼女を追求する。

シュルツは、ブルームヒルダを売ることをキャンディに承知させようとするが、スティーヴンが主人を書斎に呼び出す。

スティーヴンは、シュルツの目的が格闘奴隷”マンディンゴ”ではなくブルームヒルダであり、彼女がジャンゴの妻だという考えをキャンディに伝える。

その話を信じたキャンディは食堂に戻り、シュルツとジャンゴに、父親の代に仕えていた奴隷の頭蓋骨を見せてた例え話をする。

部下ブッチ・プーチ(ジェームズ・レマー)に命じ二人に銃を向けさせたキャンディは、その場にブルームヒルダを呼び、1万2000ドルで買わない場合は彼女を殺すと脅し、契約を成立させる。

スティーヴンがシュルツの現金を確認し、キャンディは売買証明書にサインし、ブルームヒルダは自由の身となる。

シュルツは、ジャンゴとブルームヒルダと共に、別れを告げて去ろうとするが、キャンディが彼に握手を要求する。

シュルツがそれを拒んだため、キャンディはブルームヒルダを射殺するようブッチに命ずる。

仕方なくシュルツはそれに応じようとしてキャンディに近づき、彼を射殺する。

スティーヴンは主人の死を嘆き、ブッチがシュルツを射殺する。

銃を奪ったジャンゴは、その場の者達を射殺し、現れた使用人達を迎え撃つ。

しかしジャンゴは、ブルームヒルダを殺すとスティーヴンに脅され降伏する。

拘束されたジャンゴは、キャンディの部下ビリー・クラッシュ(ウォルトン・ゴギンズ)の拷問を受ける。

レ・クィント・ディッキー採掘社に売り飛ばされたジャンゴは、輸送途中で、社員(クエンティン・タランティーノ)に1万1000ドルが稼げる話を聞かせる。

輸送車の男(ロバート・キャラダイン/ジェームズ・パークス/トム・サヴィーニ)らは、ジャンゴが奴隷でなかったことを知り彼を解放する。

銃を受取ったジャンゴは男達を殺し、ダイナマイトを手にして馬で農場に向かう。

シュルツの死体からブルームヒルダの売買証明書を抜き取ったジャンゴは、彼に感謝して別れを告げる。

ブルームヒルダを救い出したジャンゴは、キャンディの葬儀を終えて屋敷に戻ったララとスティーヴン、そして使用人らを待ち構える。

ジャンゴはビリーら使用人とララも射殺し、奴隷を解放するものの、逃げようとするスティーヴンに銃を向ける。

スティーヴンの両足を撃ったジャンゴは、屋敷に仕掛けたダイナマイトの導火線に点火する。

ジャンゴは、屋敷が爆発するのを見届けて、ブルームヒルダと共にその場を去る。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

1858年、テキサス。
囚われの身の奴隷ジャンゴ・フリーマンは、歯科医であるドイツ人の賞金稼ぎシュルツに出会う。
ジャンゴは、お尋ね者の捜索に協力することをシュルツに約束して自由の身となる。
妻のブルームヒルダと引き離されたジャンゴは、シュルツと組み賞金稼ぎを続けながら、彼女を救い出すチャンスを窺う。
ブルームヒルダがミシシッピの牧場主キャンディの所有物だと知ったジャンゴとシュルツは、奴隷のバイヤーを装い彼に接近する。
キャンディの農場に招かれたジャンゴとシュルツは、ブルームヒルダがいることを確認する。
そして、ジャンゴはついにブルームヒルダと再会し、シュルツの協力で彼女の自由を手に入れようとするのだが・・・。
__________

1966年のイタリア製西部劇「続・荒野の用心棒」のテーマ・ソングで始まるオープニング、当時のスパゲティ・ウェスタンの雰囲気を漂わせながら、それを知るファンにわたまらない演出だ。

スパゲティ・ウェスタンのみならず、西部劇などへのオマージュ的な映像や描写は、クエンティン・タランティーノの独特の演出と共に、そのこだわりようは徹底している。

自ら、最高傑作を「続・夕陽のガンマン」(1966)だと断言するクエンティン・タランティーノは、当時、話題になったスパゲティ・ウェスタンの残虐性をより強調し、銃撃シーンの激しい描写は凄まじいばかりだ。

165分の長編にも拘らず、飽きることのないドラマ構成と巧みな脚本、どぎつい描写のアクションなど、見応えある作品に仕上がっている。

製作費に1億ドルをかけた大作で、北米興行収入は約1億6300万ドル、全世界では約4億5400万ドルの大ヒットとなった。

第85回アカデミー賞では、同じタランティーノ作品の「イングロリアス・バスターズ」(2009)に続いてクリストフ・ヴァルツが助演男優を、その他、脚本賞も受賞した。
・ノミネート
作品・撮影・音響編集賞

奴隷ではあるが人間の誇りを感じさせる、力強い演技で主人公を見事に演ずるジェイミー・フォックス、異国人であるため、奴隷の主人公と抵抗なく付き合い友情を深める、歯切れのいいセリフ回しが印象的な賞金稼ぎを好演するクリストフ・ヴァルツ、イメージを覆す悪役的存在の大牧場主を熱演するレオナルド・ディカプリオ、主人公の妻ケリー・ワシントン、存在感ある演技で奴隷頭を演ずるサミュエル・L・ジャクソンなどが共演している。

ゲスト出演で豪華スターが共演、「続・荒野の用心棒」(1966)で”ジャンゴ”を演じたフランコ・ネロも登場し、主人公の名前を聞き、”D”は発音しないと言われ、”知っている”と答えるシーンが面白い。


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